先日、幕内秀夫氏の講演会を聴きに行ってきました。
幕内氏はフーズアンドヘルス研究所の主宰で、粗食のすすめなど、食生活に関する本をいっぱい執筆されてるそうです。
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演題は「じょうぶな体をつくる基本食」。主に子供の食生活に関するお話でした。
以下、内容を簡単にまとめ。
昨今、子供のアレルギーや肥満、糖尿病が増えているが、これは食生活に起因するところが大きい。 「バランスの良い食事を」「好き嫌いをなくそう」という指導には問題あり。 子供の食事は主食:副食=7:3。副食のバランスや好き嫌いは大きな問題ではない。 主食に何を食べさせるかをまず見直すべき。主食はご飯(できれば5分づき米が良い)。 パン(食パン含む)はお菓子。子供に主食として与えてはいけない。 ご飯より砂糖や油を多く含むパンを日常的に食べ続けると肥満、糖尿病の遠因となる。 しかも、パンに合うおかずは油を多用したものになりがち。具体的な実践方法。
(1)飲み物は、水、麦茶、番茶など、カロリー0のもの。牛乳を含め、空腹を満たす飲み物は与えない。
(2)朝食は、ご飯、味噌汁、常備食(海苔、納豆、佃煮など)。余計なおかずは要らない。ご飯をしっかり食べさせる。パン不可。
(3)子供のおやつは食事。ご飯を与える。お菓子やジュースは不可。
(4)カタカナ主食(パン、パスタ、ラーメン、ケーキなど)は日曜日だけ。もちろん、おかずは野菜を中心にするとか、動物性食品は魚介中心にするとか、安全性の高い食材を買うとかも重要だが、それらは上の4つの次に考えること。
てな感じ。
朝食に玉子料理をよく出してた(僕が食べたいから)の以外は、我が家の方針と大きな違いはありませんでした。
なので、これでいいのだ、と再確認。
ほかに印象的だったのは、
「子供は腹が減ったら食べる。満腹になったらやめる(残す)。『残しちゃダメ』は余計なお世話」
「大人は目や舌で食べるが、子供は胃で食べる。彩りや隠し味やおかずのバラエティは不要」
「特に最近の女性はパンやパスタが好き。それが子供の食生活にも(悪い方向に)影響している」
「保育園・幼稚園の弁当でおかずの品数を多くしたりキャラクターの顔を作ったりする必要なし。ごはん7〜8割+昨夜の夕飯の残りのおかず2〜3割で十分。子供はごはんが好き。余計なことしない方がよく食べる」
「給食は完全米飯にすべき」
「東京の某市の小学校の給食には『冷やし中華と甘食と牛乳』みたいな変なメニューが出る」
など。
最後のは実際に写真も見せてくれたんですが、狂ってるとしか言いようがないですな。
これで「栄養のバランスは良いです」とか言うんでしょうか?