2010年07月02日

[Book] 6月の読書メーターまとめ

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6月は31冊。平均1.0333333..冊/日。よく読んだー。
「新書がベスト」を読んだから、ってワケでもないんですが、新書が多かったですね。

ちなみにおよそ3分の2くらい(=20冊くらい)は図書館で借りて読んだもの。

世の読書啓蒙本には「本は身銭を切って買え」と書いてあることが多いのですが(印税を受け取る「著者」という立場なので当然といえば当然)、お金というよりは置き場所の制約のため、図書館をかなり利用しています。

本棚(を置く場所)欲しいなあ。

6月の読書メーター
読んだ本の数:31冊
読んだページ数:7229ページ

「計画力」を強くする (ブルーバックス)「計画力」を強くする (ブルーバックス)
計画が失敗する原因や計画立案のコツなどが、平易に説かれている。著者はゼネコン出身とのことで、大規模かつ長期に渡る計画の策定と遂行に携わってきたのであろう。書かれている内容はなるほどと思わせるものが多いが、もっと著者自身の経験が具体的な事例として紹介されるとより説得力が増すように思う。プロジェクトマネジメントを学ぶ際の副読本に良い。
読了日:06月29日 著者:加藤 昭吉
大人のための文章教室 (講談社現代新書)大人のための文章教室 (講談社現代新書)
接続詞や句読点の使い方、「ですますだである」の性質の違い、などの基本的な技術から、手紙や紀行文、随筆の書き方まで、「大人の作文」の作法と技の数々がユーモアを交えてやさしく説かれる。読者(本の性質からすれば「生徒」か)との距離感の取り方、目線の合わせ方が実に清水義範らしい。文章を書く目的は何かを伝えること。上達するには、他人に読まれ(せ)る文章をたくさん書くこと。
読了日:06月27日 著者:清水 義範
科学技術はなぜ失敗するのか (中公新書ラクレ)科学技術はなぜ失敗するのか (中公新書ラクレ)
科学・技術の視点で様々なニュースを分析・検証する連載コラムを一冊にまとめた本。一編ずつ独立してるので少しずつ気軽に読めるのが良い。2002〜2004に書かれたものなので話題はやや古いが、著者の視点と切り口は鋭く、今でも読む価値あり。タイトルの前に「日本の」をつけるならば、その原因の一つは「失敗率0%」に拘る社会(あるいは日本人のメンタリティ)にあり、ということになりそう。
読了日:06月26日 著者:中野 不二男
2112年9月3日、ドラえもんは本当に誕生する! (ソフトバンク新書 49)2112年9月3日、ドラえもんは本当に誕生する! (ソフトバンク新書 49)
これはない。「ドラえもん」を聖典とした宗教本。気持ち悪い。「ドラえもん」が素晴らしい作品なのは言うまでもないが、著者の説は誇大妄想的かつ勝手解釈過ぎ。「疑似科学批判」批判や「心の神秘性」といった話題を持ち出してくる時点でかなり怪しかったが、「今のロボットは突っつくとすぐに倒れる…人間が二本足で立てるのは「心」や「魂」の有無に関係するともいわれている…」に至っては笑止。「ドラえもん」の悪用だと思う。
読了日:06月25日 著者:桜井 進
空港の大問題がよくわかる (光文社新書)空港の大問題がよくわかる (光文社新書)
赤字地方空港問題や羽田・成田の今後の在り方など、日本の空港問題を世界の空港事情と比較しつつ丁寧に解説してある。まずは国内の各空港の収支を財務諸表レベルで明らかにする必要がある、という点は納得。首都圏空港としての羽田・成田は、両者のハブ化や発着数増加など打つべき手は見えている(茨城空港への分散など論外)。一方、関西三空港や中部国際空港に対する提言の曖昧さは、問題がより深刻なことの裏返しか。
読了日:06月25日 著者:上村 敏之 平井 小百合
汗をかかずにトップを奪え! ~『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾~ (だいわ文庫)汗をかかずにトップを奪え! ~『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾~ (だいわ文庫)
内容的にはそんなに目新しくはないが、「ドラゴン桜」の桜木建二が言ってる(書いてる)、という設定のおかげで他の自己啓発本より面白く読める。桜木「こんな本を手に取ってるうちはデキるヤツにはならない!」…仰る通りです(笑)。
読了日:06月24日 著者:三田 紀房
ワールドカップは誰のものか―FIFAの戦略と政略 (文春新書)ワールドカップは誰のものか―FIFAの戦略と政略 (文春新書)
前半はサッカーワールドカップの歴史や開催国選定の際の国家とFIFAの駆け引きにまつわる話など。後半は南アフリカでのサッカーの歴史と2010年大会開催に至る経緯と意義。W杯にしろ五輪にしろ、スポーツ大会には政治に利用される側面があるのは否めない。それでも、国家間の友好促進やサッカーの普及にW杯が果たした(これからも果たす?)貢献は少なくない。南アの話が半分を占めるので、読むなら今(2010年6〜7月)。
読了日:06月24日 著者:後藤 健生
本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)
本を読まない人はサル、働きアリ、一生「庶民」から抜け出せない…等々、挑発的な文言が次々に出てくる。痛いところもガンガン突いてくるが、言わんとすることはわからないでもない。多読を奨める一方で、頭から終わりまでちゃんと読まなくても良い、目次や前書きに目を通しただけでも読んだことにして良い、など、読書方法に対しては寛容なのが面白い。
読了日:06月23日 著者:成毛 眞
新書がベスト (ベスト新書)新書がベスト (ベスト新書)
本は著者の独断偏見だから面白いし価値がある。我々は多読により信者でなく読者として本を利用すべき。そういう読書に最適なのが新書。という趣旨。レーベル分析が絶妙で「ああ、確かに」な箇所多し。
読了日:06月23日 著者:小飼 弾
サラリーマンは2度破産する (朝日新書)サラリーマンは2度破産する (朝日新書)
支出として子供の教育費と住宅購入費(ローン支払い)が大きいので、計画が甘いと破産しますよ、な本。その他の固定費として、自家用車の保有コストと生命保険料を見直すことをすすめている。住宅は当分賃貸生活の予定なので、必要なのは教育費の見積もりと生保見直しかな。
読了日:06月22日 著者:藤川 太
ピアノはなぜ黒いのか (幻冬舎新書)ピアノはなぜ黒いのか (幻冬舎新書)
ピアノがなぜ黒いか、よりも、バイエル使ってるのは日本だけ、に「へぇ〜」。その起源から発展の歴史、日本上陸から普及、材質や製法による特徴の違いなど、身近だが意外と知らないピアノの知識が満載。何より、著者のピアノに対する愛が伝わってくるのが読んでいて心地良い。
読了日:06月22日 著者:斎藤 信哉
散歩写真のすすめ (文春新書)散歩写真のすすめ (文春新書)
散歩して写真を撮ろう。いろんなカメラ使って、いろんなテーマで、いろんなモノを撮ろう。撮った写真にタイトルやテキストをつけたり、ブログにしたり、カードにしたり、写真集作ったり、コンテスト出したり。楽しそう。
読了日:06月22日 著者:樋口 聡
めまいの正体 (文春新書)めまいの正体 (文春新書)
めまいを引き起こす様々な要因と予防策、事後策について詳しい。聞き慣れない医学用語が多くやや難しい。投薬や外科療法で改善しない場合、心理療法も検討の価値あり。診療手順ガイダンスは便利。
読了日:06月22日 著者:神崎 仁
日本人だからうつになる (中公新書ラクレ)日本人だからうつになる (中公新書ラクレ)
うつ病を取り巻く問題点を具体例を用いて指摘し、更にその背景として昔ながらの日本社会のメンタリティの影響を説く。社会の偏見や企業・行政の不備無策を非難する一方、患者自身も「うつ」に逃げ込むのでなく社会に出て行く努力が必要と主張する。厳しくはあるが、著者自身のうつ経験を踏まえてのリアリティあるアドバイスであろう。
読了日:06月21日 著者:上野 玲
迷いと決断 (新潮新書)迷いと決断 (新潮新書)
創業期世代から斜陽のソニーを託された「叩き上げ」「非技術者」出井氏の社長10年(&その前後)の記録。時代の流れを読んで打った様々な手、うまくいったこと・いかなかったこと、やりたかったけどできなかったことなどが山ほど書かれており、ソニー好きのみならず企業経営に関心ある人は一読の価値あり。ドラマチックな成功話や押しつけがましい説教話ではないので派手な面白さはないが、むしろその分だけ真実味がある。社長になってから、いかに迷い、いかに決断したか、役員や部下との関わりについてもう少し具体的に書かれていると良かった。
読了日:06月21日 著者:出井 伸之
「1冊10分」で読める速読術 (知的生きかた文庫)「1冊10分」で読める速読術 (知的生きかた文庫)
これ読むのに30分くらいかかった。著者の言う速読は、全ての文字を速く読む、というもので、飛ばし読みや部分読みとは違い、ページをイメージとして目に焼き付けるような「魔法」とも違う、とのこと。目の動かし方トレーニングは役に立つかも。最後の、「読書に良い食生活」のあたりは蛇足だろう。
読了日:06月20日 著者:佐々木 豊文
会計HACKS!会計HACKS!
前半のB/S家計簿のススメあたりは面白い。中盤が投資の話、後半は企業会計の仕組みと財務諸表の見方の話。会計を軸に、家計から企業財務までをわかりやすく解説、という意図は理解できるが、「ハックス」シリーズとしては家計に絞っても良かったように思う。小宮一慶氏の「1秒!で財務諸表を読む」を批判するような記述に著者の立場の違いが出てて興味深い(小宮氏は経営コンサルタント、山田氏は公認会計士)。
読了日:06月17日 著者:小山 龍介,山田 真哉
「若者はかわいそう」論のウソ (扶桑社新書)「若者はかわいそう」論のウソ (扶桑社新書)
ワーキングプア、3年で辞める若者、若年層非正規社員比率増加、等々の「若者かわいそう」論に対し、根拠として用いられているデータの問題点を指摘して反論する。大学進学者増加により、学歴と職務内容・雇用形態のバランスが崩れた、という説は納得。湯浅誠氏との対談では貧困層の捉え方や派遣の形態に関して意見の相違が見られ、話はそう単純でないことも示唆されている。
読了日:06月15日 著者:海老原 嗣生
社会人のための東大科学講座 科学技術インタープリター養成プログラム (KS一般書)社会人のための東大科学講座 科学技術インタープリター養成プログラム (KS一般書)
東大で開催された「科学技術インタープリター養成プログラム」社会人コースの講義6回分の書籍化。科学(者)と社会の関わり方、コミュニケーションの在り方についての話題が多い。科学・技術に関する情報を授受する形態として、一般の人々(非専門家)の知識や視点、価値観を専門家が積極的に生かす、双方向モデルという考え方は新鮮に感じた。
読了日:06月14日 著者:長谷川 寿一,黒田 玲子,村上 陽一郎
理系のための人生設計ガイド (ブルーバックス)理系のための人生設計ガイド (ブルーバックス)
「研究生活」を送るために必要な「人生設計」についてまとめられている。ポストや業績に対する考え方は、生々しいが参考になる。最も印象に残ったのは、自分が研究するためのインフラを自分で整備することのススメ。あと、研究者として大成功しているように見える著者でも、かなり厳しい失敗を幾つも経験して(&乗り越えて)きた、というのも興味深い。
読了日:06月14日 著者:坪田 一男
科学哲学者 柏木達彦の哲学革命講義 (角川ソフィア文庫)科学哲学者 柏木達彦の哲学革命講義 (角川ソフィア文庫)
古代ギリシャの原子論を背景知識として紹介し、近代西洋の認識論的転回、その流れを受けた言語論的転回とは何か、が解説される。最終的には、これら認識論的発想は特権的知識や絶対的な真理にすがろうとするもの、というローティの否定的立場でまとめられる。デカルト、ロック、カントと連なる認識論の概要を知る入り口としてちょうど良かった。
読了日:06月13日 著者:冨田 恭彦
坂本竜馬の野望坂本竜馬の野望
「野望」というタイトルから想起されるような奇説珍説本の類ではなく、数多くの資料や古今の諸説を鑑みた上で、過大でも過小でもない自然な坂本竜馬像に迫ろう、という良識の書。政治家、戦争屋、軍略家、商人、どの分野においても当世一流の才を持っていたわけではない竜馬が、それでも英雄と呼ばれるに相応しく、魅力ある人物たる所以は何か?それは、先見性と行動力、自由独立の気風と包容力の絶妙な調和、というのが著者の解釈とみた。
読了日:06月12日 著者:鷲田 小彌太
科学哲学者 柏木達彦のプラトン講義 (角川ソフィア文庫)科学哲学者 柏木達彦のプラトン講義 (角川ソフィア文庫)
言葉と実在の関係から、観察の理論負荷性の話に繋がり、観念論の入り口をちらりと覗く、という流れ。理論負荷性の具体例として出てくる、プラトンのアトランティス物語の二つの解釈論の説明に、かなりページ数が割かれている。この部分自体は面白いのだが、哲学講義としてはやや物足りない気がする。
読了日:06月09日 著者:冨田 恭彦
「決められない」人の意思決定トレーニング「決められない」人の意思決定トレーニング
欧米人と日本人のメンタリティ比較は他の本でもよくある内容だったが、運やギャンブルに対する意識についての記述は面白かった。「賭ける」という行動に過剰なマイナスイメージを持たず、ある程度のリスクを許容して目標とするリターンを狙う経験を積み重ねれば、状況を理解する感性と挑戦する決断力が養われる、かも。
読了日:06月09日 著者:加藤 昭吉
「理科系の頭」で考える技術―“核心”をズバリとらえる「ものの見方・考え方」「理科系の頭」で考える技術―“核心”をズバリとらえる「ものの見方・考え方」
タイトルとは裏腹に「理科系」の頭で考えてるだけじゃダメ、と言われてるような読後感。知識だけに頼らず「感性」を磨け。そのためには文学や芸術、歴史、遺跡などを直に味わう体験が必要、と。それはそれで重要だと思うが、「メディアやITが進化するにつれて人間の智恵や教養は低下している。このままでは将来が心配だ」という(ありがちな)問題提起にはちょっと違和感。
読了日:06月06日 著者:志村 史夫
人生における成功者の定義と条件人生における成功者の定義と条件
各界の「成功者」と村上龍の対談集。共通するのは、誰も自分が成功者かどうかにあまり関心がないこと、やりたいことをやっている充実感を持っていること。個人としての充実にはコミュニティとの関わりも欠かせない。
読了日:06月06日 著者:村上 龍
怒りは正しく晴らすと疲れるけれど怒りは正しく晴らすと疲れるけれど
サラッとしたエッセイ的なものを読むつもりで読み始めたら、熱くて濃くて鋭くてついつい熟読。猛烈な仕事っぷりも凄いと思ったが、一番印象に残ったのは著者の喧嘩論。「喧嘩の目的は問題解決」という定義と、強力な方法論、そして鮮やか(凄惨?)な実践っぷりは是非参考にしたい(が難しそうだな)。
読了日:06月03日 著者:日垣 隆
仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)
フリーランス的ワークスタイルのすすめ、と読んだ。クラウドがそれを強力にサポートする。大きく分けて「ノマド」の話とクラウドツールの話からなり、バランスは良い(読みやすい)。ノマドとして自由に生きるためには自らを律することが必要、と強調されている。自分の場合、この点についてイマイチ自信が持てない。
読了日:06月03日 著者:佐々木 俊尚
ブラック企業とシュガー社員ブラック企業とシュガー社員
シュガー社員も問題だが、企業側も実はブラックかもよ!シュガー社員を無理に矯正しようとする前に、まずは古き悪しき慣習を見直してホワイト(薄いグレー?)企業に体質改善しましょう!その上で、トラブルを避けるには就業規則をきちんと整備しましょう!な本。言ってることはまあわからんでもないが、何でもかんでも法律や規則で雁字搦めにしておかなきゃならない社会って何なの?という気も。
読了日:06月02日 著者:田北 百樹子
物理を知れば世の中がわかる (PHPサイエンス・ワールド新書)物理を知れば世の中がわかる (PHPサイエンス・ワールド新書)
日本人がサッカーやラグビーで世界に通用するか?を運動量やエネルギーの面から考察する、というアプローチが面白い。飛行機はなぜ飛ぶのか?でのロケットとの比較やベルヌーイの定理の解説もわかりやすくて良かった。後半の地球温暖化や原子力の話は「物理」より「社会」の方に重心が移っている印象を受けた。その分、前半のようなワクワク感は薄れてしまったのがやや残念。
読了日:06月02日 著者:竹内 淳
世界でいちばん会社が嫌いな日本人世界でいちばん会社が嫌いな日本人
前半は「働きがいのない会社」にありがちな現象の列挙と改善策の提案。よくある話・データが並べられていて、「まあ、そうだよね」な内容。新しい洞察や興味深い分析は特にない。後半は国内外の「働きがいがある会社」の事例紹介。こちらは参考情報としては面白い。
読了日:06月01日 著者:斎藤 智文

読書メーター

Posted by hide at 2010年07月02日 01:51 | TrackBack
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