2010年08月03日

[Book] 7月の読書メーターまとめ

目標の31冊には届かず。残念。夏ばてか?

特に印象に残ったのは以下の2冊。

素人のように考え、玄人として実行する―問題解決のメタ技術 (PHP文庫)素人のように考え、玄人として実行する―問題解決のメタ技術 (PHP文庫)
金出 武雄

PHP研究所 2004-11
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弾言 成功する人生とバランスシートの使い方弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
小飼 弾 山路 達也

アスペクト 2008-09-25
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また改めて読み直したいと思ったのはこれ。次は中山元訳に挑戦しようかな。

[現代訳]職業としての学問[現代訳]職業としての学問
マックス・ウェーバー 三浦展

プレジデント社 2009-09-16
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7月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:4292ページ

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
ヒト、モノ、カネの関係を、「バランスシート」を使って見直してみよう。自分を知り、社会を知れば、未来はそう悲観したものじゃないかもよ。平易な語り口で繰り出される「弾言」の数々は、豊富な読書量に由来する知識と著者の経験とを絶妙なバランスのフィルタを通して取捨選択した結果として得られたもの、という印象を受ける。特定の偏光フィルタや経験則の過度な適用が感じられない点で信頼度は高いが、その分読み物としての面白みにやや欠ける気もする。
読了日:07月31日 著者:小飼 弾,山路 達也
ナニワ錬金術 唯物論ナニワ錬金術 唯物論
唯物論者青木雄二が日本社会に蔓延る観念論を斬りまくる。…という程哲学的に構えた内容ではないが、青木流のカネ論、男と女論、生き方論が「ぶっちゃけて」語られている。資本主義(擁護党)批判やマルクス礼賛に100%賛同はできないが、その根底にある著者の唯物論的現実主義視点には良い刺激を受けた。
読了日:07月31日 著者:青木 雄二
素人のように考え、玄人として実行する―問題解決のメタ技術 (PHP文庫)素人のように考え、玄人として実行する―問題解決のメタ技術 (PHP文庫)
研究は役に立たないとダメ、だけでなく、役に立つことを周りに納得させないとダメ。そのためには他人を説得できるロジックをちゃんと考え、自分に自信を持つこと。その上で、論文・研究計画書の書き方にしろ発表の仕方にしろ、読む/聴く人の身になって構成を考えるべし…わかっちゃいるがなかなか出来てない部分で痛いところを突かれた感あり。起承転結は必要だが順番は変えても可とな。次のプレゼンに反映させたい。より良い思考のためには記憶された知識が必要、という指摘はその通りだと思う。
読了日:07月28日 著者:金出 武雄
ツイッター情報収集術ツイッター情報収集術
これ自体ネット(あるいはツイッター)でも手に入る情報の寄せ集めかもしれないが、やはり一冊の本にまとまってると読みやすい。
読了日:07月24日 著者:増田 真樹
「事業仕分け」の力 (集英社新書 540A)「事業仕分け」の力 (集英社新書 540A)
事業仕分けの狙いは、目的に対する手段(≒コスト)妥当性の審査。最大の効果は今まで闇の中だった数々の事業の実態が明らかになったこと。(一部だが)実録を読むと、事業仕分けの主旨がよくわかる。識者などからの批判への反論も筋が通っている。仕分け人として官僚と対峙した著者は、むしろ良い意味で官僚的な有能さを発揮したように思う。事業仕分けは歳出削減が直接の目標ではない、とあるが、ならばいかに歳出削減するか、に政治家としての力量を発揮して欲しい。
読了日:07月23日 著者:枝野 幸男
だまされる脳 (ブルーバックス)だまされる脳 (ブルーバックス)
我々が感じるリアリティは、五感による知覚に脳が何かしらの意味づけをした結果。その仕組みを利用して現実と同様の刺激臨場感を創出しようとするヴァーチャルリアリティ研究の幅広い取り組みが紹介されている。空間認知のためにどんな視覚情報がどう使われているか、あたりが興味深かった。「"THE MATRIX"でも良い?ダメ?」という問題提起は重い。今もしそうだとしてもわからない、という意味では、既に受け入れているのかも知れないから。
読了日:07月21日 著者:
「タオ=道」の思想 (講談社現代新書)「タオ=道」の思想 (講談社現代新書)
老子の「道(タオ)」思想が、時代背景や他の思想との比較を通して平易に説かれている。同じく春秋戦国時代に生まれた儒家(孔子)との違いが対照的で面白かった。自分としては、道家思想の影響を強く受け、かつ、儒学も学んだ司馬遷の考え方に近いかも、と感じた。
読了日:07月17日 著者:林田 愼之助
グロテスクな教養 (ちくま新書(539))グロテスクな教養 (ちくま新書(539))
「教養とは何か?」といった俗な(「教養ある私が答えを教えてあげよう」的な)タイトルではなく「グロテスクな教養」とした点が本書の特徴をよく表している。教養・教養主義の歴史を様々な観点から分析し、特に「いやーな」面を時にチクチク時にグサリグサリえぐり出しまくる構成は確かにグロテスク。しかし、それらの醜部の正体を明らかにしてこそ、「いかに生きるか」を自分自身で考え、決め(ようとす)る、という教養主義の基本に立ち返り、今の時代にどう実践するか、その起点に立つことができる、ということだろう。
読了日:07月15日 著者:高田 里惠子
農協の大罪 (宝島社新書)農協の大罪 (宝島社新書)
農業政策(農地統合、大規模専業農家育成、生産性向上)、食料政策(米価下げ、自給率向上、輸出拡大)の最大の阻害要因として、農協と農林族議員と農水省からなる魔の(?)トライアングル関係を指摘、糾弾している。小規模多数の兼業農家に支えられた農協と政治家の既得権維持政策を打破するには、更に多くの人々が納税者・消費者としてこの問題に注目し、声を上げる必要があろう。
読了日:07月14日 著者:山下一仁
世界の言語入門 (講談社現代新書)世界の言語入門 (講談社現代新書)
世界の数多くの言語のうち(ほんの)90の言語を取り上げ、使われている場所や使ってる人、使われ方、あるいは著者がその言語と出会った思い出などがエッセイ調で書かれている。学問的な堅苦しい入門書ではない。世界中のあらゆる言語を愛情を持って見つめる著者の視点に乗って読むと楽しめる。
読了日:07月12日 著者:黒田 龍之助
哲学は人生の役に立つのか (PHP新書)哲学は人生の役に立つのか (PHP新書)
自伝的エッセイの類。タイトルの「哲学は…」は、「(私が)哲学(にハマってずっと勉強してきたこと)は…」と解釈した方が本書の内容に近いように思う。結局、その問いへの直接的な答えは、少なくとも著者の人生においては役に立った、という「ハァそうですか」なもの。普遍的な答えを期待するのはそもそも無理だとは思うが、著者が研究した過去の哲学者達が哲学そのものの意義をどう考えていたか、くらいの話はあっても良かったような。
読了日:07月12日 著者:木田 元
ビールの科学 (ブルーバックス)ビールの科学 (ブルーバックス)
歴史から製法、定義とバリエーション、飲み方、効用まで、ビールについてこれでもか、な内容が盛り込まれている。冷えたピルスナーをごくごく飲むのも爽快だが、温いエールをちびちび飲む、ってのも楽しそう。ビール飲みたい。
読了日:07月12日 著者:
江戸の見世物 (岩波新書)江戸の見世物 (岩波新書)
「見世物」という言葉に、不具者や奇形児を見物する悪趣味な興行、というイメージを持っていたが、本書でそれを覆された。資料から見えてくる江戸後期の見世物は、細工物や珍獣(駱駝や象)、生き人形や軽業といった大衆娯楽性の強いものが主流だった。これらは現代の各種エンターテインメントの源流とも言えそう。また、見世物ネタから歌舞伎や出版への展開…といったメディアミックス的手法も現代に通じるものがあり面白い。
読了日:07月09日 著者:川添 裕
ビートルズ (講談社現代新書)ビートルズ (講談社現代新書)
1987年に書かれた本。ビートルズと同時代を生き、自らも音楽に携わっていた著者による「ビートルズの話」。書かれた時代からか、詩的な表現、あるいはやや難解な論説も含まれるが、実際のところビートルズについてロクに知らなかった自分にとっては「ビートルズとは何だったのか?」の良い入門書となった。
読了日:07月09日 著者:きたやま おさむ
現代アート、超入門! (集英社新書 484F)現代アート、超入門! (集英社新書 484F)
現代アート=20世紀以降に生まれた新しいスタイルのアート。古今東西の12作品を通して現代アートの成り立ちや楽しみ方を易しく指南する好ガイド。著者の価値観を押し付けるのでなく、読者が作品を鑑賞する様々なヒントを提示しつつ、徐々に現代アートの魅力に引き込む、という構成は見事。読む前より「わかったつもり」になれる。美に感動することだけでなく、作品の意味や作者の意図をあれこれ想像することもまた「鑑賞」である。
読了日:07月09日 著者:藤田 令伊
[現代訳]職業としての学問[現代訳]職業としての学問
「下流社会」の三浦展氏による「現代訳」。原著は第一次大戦下のドイツで学生を前にした講演録だが、本作は現代日本社会、特に若者やサラリーマンを想定読者とした独自解釈に基づく意訳がなされている。もう一回(以上)読む。
読了日:07月09日 著者:マックス・ウェーバー
論理力を強くする (ブルーバックス)論理力を強くする (ブルーバックス)
演繹的推論の方法を軽いノリの例題で学べる本。情報科学分野で記号論理学を学んだことがあるので、そんなには難しくなかった。感情・感覚でなく論理式や真理値表、ベン図で前提から結論を導く、というのは、ある程度の訓練・慣れが必要なので、入門用に良いテキストである。「猫耳のOL」など、ちょっと例えが変なので、合わない人もいるかもしれないが。
読了日:07月08日 著者:小野田 博一
日本人の英語 (岩波新書)日本人の英語 (岩波新書)
aとthe、可算と不可算など、日本人には難しい英語文法の心が、「英語という言語の論理」の視点から解き明かされる。これは素晴らしい本。後半の副詞と接続詞の件は説明には納得したが、使いこなしはなかなか難しそう。余談的に書かれていた、日本人の姓名を英語で逆順にするのはいい加減やめよう、という指摘には激しく同意(しつつ、つい逆順にしちゃうこともあるんだが)。
読了日:07月06日 著者:マーク ピーターセン
そうか、君は課長になったのか。そうか、君は課長になったのか。
課長になったばかりの石田君に宛てた昔の上司からの手紙、という形式。部下との接し方から社内政治まで、課長としての心構えが温かい語り口で説かれる。テクニカルな話も出てくるが、まずは誠実な人間であれ、というのが基本思想。タイトルは「課長になったのか」だが、課長になる前に読んだ方が良い。本書でも、一つ上の立場でのものの見方を意識しておくべき、と助言されている。プレイイングマネジャーになってはいけない。何事も(プライベートも含めて)オープンにする。部下を応援し、守る(ただし、場合によっては切る覚悟も必要)。何より、
読了日:07月02日 著者:佐々木 常夫

読書メーター

Posted by hide at 2010年08月03日 07:57 | TrackBack
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