2010年09月14日

[Book] 8月の読書メーターまとめ

30冊には届かなかったものの、7月の19冊よりは大幅アップ。

特筆すべきは27冊中8冊が電子書籍(iPodアプリ)だった、という点。
ほんのちょっとしたスキマ時間や徒歩通勤中にも片手でサクサク読めるのが大きいですね。

ラインナップ的に物足りないのとiTunesでの検索性が今一つなのが難点ですが、個人的には今後ますます電子書籍率が上昇しそうな予感。

8月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:6143ページ

なぜあの人は人前で話すのがうまいのかなぜあの人は人前で話すのがうまいのか
「58の方法」とあるが、別に全部覚える必要なし。同じような話が角度を変えて何度も出てくる、という印象。自己紹介がいかに大事か(&難しいか)、ってのは外国人とのミーティングで痛感した経験あり。話す内容は事前にきっちり準備しておき、かつ本番では場の流れや前の人の話の内容に応じて臨機応変に。用意したネタを捨てることも辞さない。人の話は全身全霊を傾けて聴く。中谷氏の本は初めて読んだが、予想より面白かった。
読了日:08月31日 著者:中谷彰宏
ピーターの法則ピーターの法則
階層社会においては誰もがその有能さに応じて昇進し、最終的にはその人に不適格な地位(無能レベル)に到達する。こうして社会(特に上の階層)は無能だらけとなる。身の回りの「達してる」人を探すのは面白いが、自分にとっての無能レベルがどの段階か、実はもう達してしまって(!)ないか、(幸運にも)まだ達していないならどう振る舞うべきか…などを考える方がむしろ重要。軽妙で皮肉たっぷりの文章が楽しい。
読了日:08月30日 著者:ローレンス・J・ピーター,レイモンド・ハル
困ります、ファインマンさん (岩波現代文庫)困ります、ファインマンさん (岩波現代文庫)
「ご冗談でしょう」に続く「ファインマンさん」シリーズ第三弾。本作もファインマンさんらしい逸話満載。最初の夫人アーリーンとの思い出やスペースシャトル事故調査委員会の話は、それぞれ人の死が絡むだけに、明るく楽しい場面ばかりではないのだが、主人公の「権威や常識にとらわれず真理を探求する科学的精神」と周囲の人々・組織との摩擦は非常に面白い。
読了日:08月30日 著者:R.P. ファインマン
楽しく稼ぐ本 (だいわ文庫)楽しく稼ぐ本 (だいわ文庫)
「売文業」日垣氏と経営コンサルタント岡本氏による「お金を稼ぐ」がテーマの対談。財務諸表で経営はできない/価格を上げよう、など刺激的な発言が飛び交うが、字面に反応するだけでなく、そのココロを読み取りたい。「楽しく稼ぐ」には現実を直視する眼、絶えず警戒心を持ち変化を厭わない小動物的感性が必要。…ってあたり「チーズはどこへいった?」にも通じる。
読了日:08月29日 著者:日垣 隆,岡本吏郎
子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方 (PHP文庫)子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方 (PHP文庫)
社会人向けのコーチングの手法を子育てに応用する活動を行っている著者による本。「子育てハッピーアドバイス」+コーチング理論、な感じ。著者自身の経験を含む幾つもの実例を交えて書かれているのでわかりやすい。親の役割は、ヘルプではなくサポート。
読了日:08月27日 著者:菅原 裕子
まちがったっていいじゃないか (ちくま文庫)まちがったっていいじゃないか (ちくま文庫)
先日亡くなった森毅が約30年前に書いた若者(中学生・高校生あたり)向けの人生論。論というほど堅苦しくなく、やさしく前向きに書かれており、想定読者層だった頃に読みたかった、と感じた。古い本だが現代でも通用する内容で、既に大人になった自分が読んでも多くの気づきが得られるし、今の若者にも読んで欲しい一冊。
読了日:08月27日 著者:森 毅
思いどおりに人間関係を操る 黒マナー・裏ルール思いどおりに人間関係を操る 黒マナー・裏ルール
新入社員教育で教わるような「表の」マナー・ルールに対して、人間心理や社会(会社)風土を踏まえた「裏の」マナー・ルール。両方知っといて損はない。ただし学ぶ順番は「まず表→しばらくしてから裏」が良いと思う。つーか、ぶっちゃけ(狭義の)マナーなんか要らない、という著者の指摘にも納得。
読了日:08月24日 著者:内藤 誼人
やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力
「できる」ようになるために必要な要素を「4つの力」に分け、それぞれの力をつける方法を3つのステップで著者の実体験を交えて解説している。勝間本って、主旨の分類自体はわかりやすいのだが、分類項目のネーミングが今一つで結果的にあまり印象に残らない。「やらないと100%失敗」ってのは確かにその通り。
読了日:08月23日 著者:勝間 和代
拝金拝金
確かに文章としてもう一つ出来が悪い部分や印象操作っぽく感じられる部分も目につくが、物語自体はなかなか面白く、最後まで一気に読み終えた。細かい描写の虚実はさておき、あとがきで著者が言うような「お金の力で欲の世界を突き抜ける」感覚を少しは追体験できたような気はする。が、自分はそこまで行く前に「ある程度の金で欲望が尽きる」タイプかなー、とも思ったり(勿論その「ある程度」には全然到達してはいないのだが)。
読了日:08月19日 著者:堀江 貴文
「日銀貴族」が国を滅ぼす (光文社新書)「日銀貴族」が国を滅ぼす (光文社新書)
前著「デフレと円高の…」と併せて読むと著者の主張がよくわかる。ただ、「日銀貴族」「白川法王」といった表現は、面白い反面、やや悪ノリな印象あり。過去10年の消費者物価指数の動きから、日銀は既にインフレターゲット(実質的にはデフレターゲット)政策を導入済み、と推測する部分は興味深い。
読了日:08月17日 著者:上念 司
「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方
自分も子供を保育所に預けているが、現実に病児保育問題に対する行政の動きは鈍く、著者の取り組みは非常に意義深い。本書では、起業という方法で社会を変える活動に挑んだプロセスが物語調で綴られている。実際には、書かれている以上の苦労があったのだろうと思うと、やはり起業家として生きるのは難しそう、と感じてしまう。しかし、このような活動への理解や、何らかの形での協力も、少しは「社会を変える」に繋がるものと思う。
読了日:08月17日 著者:駒崎弘樹
理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)
人間が考えるシステムや科学的手法は必ずしも万能完全ではない。不可能性、不確定性、不完全性について順に考察し、「理性の限界」を解き明かす内容。様々な「専門家」が意見を戦わせる、という形式はそれぞれの立場の違いが見えて面白い。
読了日:08月16日 著者:高橋 昌一郎
働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書)働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書)
会社のために「働く」だけの生活でなく、家族や社会や地域など広く他者に価値を提供するために「働く」生き方への変化を「働き方革命」と著者は呼ぶ。「そうは言っても自分には難しい」で終わらせてしまうのは簡単。でも本当にそうだろうか?自分は著者より多忙で不自由だろうか?逆に自分が著者の立場なら同じように変化できただろうか?四の五の言わずに著者の何分の一かでも「働き方」を変えてみる一歩が、徐々に社会を(そして自分を)変えていくのではないか、と思った。
読了日:08月14日 著者:駒崎 弘樹
人生を変えたければ「休活」をしよう!人生を変えたければ「休活」をしよう!
休日を活用して家庭と仕事以外の場を作ろう、「好きなこと」をやろう、という趣旨には賛同。自分とパートナーを大事に、も納得。どんな死に方をしたいかを今のうちからイメージして、それに向かって生きる、も良い姿勢。でも、なーんか、違和感。なんだろ。頻出する「超・愛妻家」「おくさん」というキーワードが合わないのかも。著者がそれらの価値観を読者に押し付けていないことはわかっているのだが。
読了日:08月12日 著者:大田正文
自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)
自由=思うままにできること。自由に生きることは、それを妨げている「支配」に気づくところから始まる。法や社会や風習や「常識」など外の支配だけでなく、自分の身体や老いや「思い込み」など内なる支配もある。自由は与えられるものではなく、自分の努力と工夫により作り出し、獲得するもの。今、自分は何にどう支配されているか、どんな自由を獲得したいか、考え直す良いきっかけになった。
読了日:08月11日 著者:森 博嗣
「理系」の転職「理系」の転職
安易な転職を勧める本ではない。転職するにしろ今の職場でのキャリアアップを目指すにしろ、専門分野の知識・技術だけではなく、経営感覚やマネジメント能力を鍛えることが重要という点は納得。もちろん、目の前の仕事をやり遂げ、きちんと成果を出していく、というのが前提条件なのは言うまでもない。状況によっては、「転職」というオプションもある、それに対応できるように自分の幅を広げておくことは、転職しない場合でも有益、という理解で良いと思う。
読了日:08月10日 著者:辻 信之,縄文アソシエイツ
課長になったらクビにはならない 日本型雇用におけるキャリア成功の秘訣課長になったらクビにはならない 日本型雇用におけるキャリア成功の秘訣
(1)転職回数や年代に関して、世間で言われているほど日本と欧米に差はない、(2)終身雇用・年功序列という日本型雇用形態の崩壊…は半世紀前から言われているが実際は非常に緩やかにしか変化していない、という指摘は新しい。その上で、会社内でのキャリア成功の秘訣として、職位変化(に伴う職務変化)に対応できること、と説く。それ自体に異論はない。ただし、年功序列的に誰もが課長に昇進し、余程出来が悪くない限り「課長になったらクビにはならない」現状の人事制度にはやはり問題があると思う。
読了日:08月09日 著者:海老原 嗣生
志高く 孫正義正伝 完全版 (じっぴセレクト)志高く 孫正義正伝 完全版 (じっぴセレクト)
なんと苛烈な生き方か、と感動。まるで歴史上の偉人の伝記を読んでるようだった。高校時代にアメリカ留学し、大学生でビジネスを始め、会社を作って一仕事も二仕事もして卒業するまでの時間密度の濃さは圧倒的。そのまま真似しようとして出来るレベルではないので、一つの限界モデルとして参考にしたい。
読了日:08月08日 著者:井上 篤夫
小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)
ソフトウェアベンチャーの実際の会社運営経験に基づくビジネス指南書。必ずしも起業という形でなくとも、大企業の一部門(の中のチーム)としての仕事、あるいは副業やボランティア活動を進める際にもヒントになること多し。自分に必要なものから作り始める。まず量より質を高める。無名=ノーリスク。限界まで人を雇わない。etc.
読了日:08月07日 著者:ジェイソン フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー ハンソン
悩む力 (集英社新書 444C)悩む力 (集英社新書 444C)
社会やカネ、働き方から、生と死、愛や青春など、様々なテーマに関してのエッセイ的な構成だが、一貫して述べられているのは、悩み考え抜くことの大切さ。過去には宗教や地域風習、国家社会制度が与えてくれていた「答え」が急速に消滅していく時代において、自分の頭で「生きる意味」を考え続けながら「流れ」と向き合っていくしかない。著者にとって「悩む」ヒントになったという漱石やウェーバーの作品にも手を出してみたい。
読了日:08月05日 著者:姜 尚中
パパの極意―仕事も育児も楽しむ生き方 (生活人新書)パパの極意―仕事も育児も楽しむ生き方 (生活人新書)
「父親であることを楽しむ」がコンセプトのNPOファーザリングジャパン(FJ)を主催する安藤氏による、「子育てパパのススメ」。単に、家事に「協力」したり、休日に子供と遊ぶだけじゃ全然ダメ。妻を大切にし、家事を「分担」し、保育所や学校のPTAから地域活動まで幅広く関わり、仕事も効率良くこなし、何より子供に関するあらゆることに意識を向け、背中ではなく前を(笑顔と元気を)見せよう!という本。激しく同意。著者にはまだまだ遠く及ばないが自分もやってるつもり。
読了日:08月03日 著者:安藤 哲也
寄り道の多い数学 (岩波科学ライブラリー)寄り道の多い数学 (岩波科学ライブラリー)
何気なく目に入る現象や身近な技術から繰り出される種々の数学問題に触れ、数学がもっと楽しくなる一冊…と書きたいところだが、難問ぞろいで理解が追いつかないものも多かった(のは自分の頭のせい)。縦書き文章の中に数式が出てくると読みにくいので、左綴じ横書き製本にした方が良いのでは?と思った。
読了日:08月03日 著者:大沢 健夫
慶應の人脈力 (朝日新書)慶應の人脈力 (朝日新書)
慶應出身の企業トップの名前が山ほど出てきてもうお腹いっぱい。三田会人脈が政財界で強力に働いている、という話に、で、それは日本社会に良い影響を与えているの?という疑問を持った。慶應の子は慶應、幼稚舎から大学までエスカレーター式、という閉鎖的エリート層形成傾向と、門閥を嫌った諭吉の独立自尊理念との矛盾が顕在化しつつあるという指摘が興味深い。
読了日:08月01日 著者:國貞 文隆
改革逆走改革逆走
小泉内閣では内閣府、安倍・福田内閣では経済財政政策担当大臣で財政改革の現場にいた著者による実録的回想と今後に向けた提言の書。「改革」が次第にスピードを落とし、遂には「逆走」に至る経緯が生々しく書かれていて面白い。著者が主張する経済財政諮問会議というオープンな場での政策立案・提案システムの意義は理解するが、それが有効に機能するために首相の強力なリーダーシップが不可欠、という点が強みでもあり弱みでもあったと言えそう。(後半未読)
読了日:08月01日 著者:大田 弘子
シャッター通り再生計画―明日からはじめる活性化の極意シャッター通り再生計画―明日からはじめる活性化の極意
シャッター通り化した地方の商店街の再生、というテーマで、海外(イギリス)の街づくりの例、再生のための理論(SWOT分析による街の性質の分類とそれに応じた再生手法)、具体例(成功例と失敗例)がまとめられている。直接的に自分が関わるわけではなくても、地域活動や自治体選挙の際に街の活性化がテーマになることは多く、本書はこの問題を考える際の新たな気づきを与えてくれる。
読了日:08月01日 著者:足立 基浩
選書日本中世史 2 自由にしてケシカラン人々の世紀 (講談社選書メチエ)選書日本中世史 2 自由にしてケシカラン人々の世紀 (講談社選書メチエ)
中世日本(特に南北朝〜戦国時代)の政治、社会、人々についての数多の研究を題材に、著者独自の見解が示される。中世人と現代人の同質性と異質性の分析や、後醍醐天皇の特異性、京都の飢饉の変質を踏まえた北条泰時と足利義政の対策の比較など、学校では教わらなかった歴史の見方が沢山紹介されていて楽しい。
読了日:08月01日 著者:東島 誠
決弾 最適解を見つける思考の技術決弾 最適解を見つける思考の技術
前著「弾言」に続いて読んだ。前著で示した著者の「考え方」に基づき、具体的な個別の問題に対しての著者なりの「決断」とそのロジックが悩み相談Q&A形式で示される。決断の基本戦略、多すぎる選択肢は減らす、少なすぎる選択肢は増やす、の両方において、自分自身はまだまだ不十分と感じた。子育てにおける親の態度、責任の考え方には同意する点多し。「3日間ハマってみる」メソッドは面白い。
読了日:08月01日 著者:小飼 弾,山路 達也

読書メーター

Posted by hide at 2010年09月14日 23:43 | TrackBack
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