2009年06月30日

[Book] 理系バカと文系バカ

理系バカと文系バカ (PHP新書)理系バカと文系バカ (PHP新書)
嵯峨野 功一

PHP研究所 2009-03-14
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著者の基本的な主張は、「理文両道のススメ」。

ですが、「(理系じゃないから)なんとなく文系」に分類される世の多くの人たちに対して、「もっと理系的思考を身につけようよ!」という啓蒙色が強い内容。

政治やマスメディアの世界のほとんどが文系出身者で占められているため、科学的思考なしに政策決定や世論操作がされがちな現在の日本社会への警鐘も。

理系(のつもり)の自分には、示唆に富んだ興味深い内容だったけど、「なんとなく文系」の人たちに受け入れられるかどうかは微妙だなー、と思ったり。

ちなみに本書のタイトル、ゴロ的には「文系バカと理系バカ」の方が良いように思いますが、「文系」への攻撃色を弱めるためにあえて「理系バカ」を先に持ってきたのかな?

Posted by hide at 21:55 | Comments (0) | TrackBack

2009年06月25日

[Book] 金融工学、こんなに面白い

金融工学、こんなに面白い (文春新書)金融工学、こんなに面白い (文春新書)
野口 悠紀雄

文藝春秋 2000-09
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本書では、金融工学は本来、怪しげな金儲けのテクニックではなく、経済的リスクをコントロールするために考え出された仕組み(技術)の体系である、と論じられ、具体例として、先物取引やオプションの目的、適正価格の理論的導出方法などが丁寧に説明されてます。

著者の主張は、金融工学がマネーゲームを増大させた、といったような負の面(の誇大喧伝)だけにとらわれず、現代の経済活動を支える大きな要素として、金融工学を正しく学び(教え)、有効活用していく必要がある、というもの。

海外の金融先進国に比べて日本国内での「金融工学」への抵抗感が強く、食わず嫌い的心理が強い状況に警鐘を鳴らしています。知らないことそのものがもっとも危険なリスクだからです。

理論の説明は難しい箇所もあり、全て理解できたわけではありませんが、本書の基本的な主張には納得しました。

Posted by hide at 23:40 | Comments (0) | TrackBack

2009年06月21日

[Book] スケッチは3分

スケッチは3分 (光文社新書)スケッチは3分 (光文社新書)
山田 雅夫

光文社 2006-11-16
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「3〜5分で描けるようなスケッチ」の方法が、素材や視点の選び方、線の引き方、省略画法などの基本的技法と、小物から風景から人物まで様々な対象をスケッチした実例で説明されてます。

本格的に絵を学びたいわけじゃないけど、仕事や日常生活の中でちょっとした絵をサラサラっと上手く描けるようになると良いなあ、と思ってる人には良い教本だと思います。

Posted by hide at 15:47 | Comments (0) | TrackBack

2009年06月19日

[Book] 学問のすゝめ

学問のすすめ (岩波文庫)学問のすすめ (岩波文庫)
福沢 諭吉

岩波書店 1978-01
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明治初期の著述作品ではありますが、その主張・思想は現代の我々にも大いに参考になります。

人間に生来の貴賤はない。貴賤を生じるのは、学問の有無、特に実学の有無によるものである。
…というのが基本的な主張。

その主張を軸に、国家と個人、自国と外国との関係などについても福沢の考えが述べられています。
国家観、あるいは、個人の自由の考え方、に関しては、現代とはそぐわない部分があるかもしれません。

しかし、個人は自立すべきであり、そのためには学問が不可欠である、という主張は原著から100年以上たった今でも通用すると思いますし、今を生きる我々は福沢が求めた「自立した個人」のレベルに達していない、ということを痛感させられます。


内容は別としても、福沢の文章はまるで雄弁な演説をそのまま文字に記録したような調子で、読んでいて痛快です。

時折、「それは言い過ぎだろ」と感じるような表現も多いのですが、それも含めて、本として面白いです。


文体はもちろん現代語ではありませんが、高校の古典をそこそこやった人なら、そんなに難しくないでしょう。
現代語訳も出てるようですが、やはり原文の生々しさ、勢いをより多くの人に味わってほしい、と思います。


年齢を問わず良い刺激になる本ですが、特に高校生や大学生に読んでほしい(自分がその頃に読みたかった)、と思いました。

Posted by hide at 23:16 | Comments (0) | TrackBack

2009年06月17日

[Hobby] HG ガンダムMk-II製作記(7)

HGハイザック(連邦軍カラー)に施したつや消し処理の仕上がりが思いのほか良かったのに味をしめて、ほかのもやってみることにしました。

今回はガンダムMk-IIです。

ちなみにこれまでの経過は以下の通り。

お茶の間にヘヴィメタルを: ガンダムMk-II製作記(1)
お茶の間にヘヴィメタルを: ガンダムMk-II製作記(2)
お茶の間にヘヴィメタルを: ガンダムMk-II製作記(3)
お茶の間にヘヴィメタルを: ガンダムMk-II製作記(4)
お茶の間にヘヴィメタルを: ガンダムMk-II製作記(5)
お茶の間にヘヴィメタルを: ガンダムMk-II製作記(6)


さて、ハイザックの時と同じく、アクションベースに固定して、アトムハウスペイントの水性スプレー(つや消しクリヤー)を前から後ろからシャーっと吹きました。

【つや消し前】
090614_1115~0001.jpg090614_1119~0001.jpg

【つや消し後】
090614_1215~0001.jpg090614_1215~0002.jpg


スミ入れが甘かったのをそのままつや消しコーティングしてしまいましたが、まあいいでしょう。

いいねいいね。面白いぞ、つや消しスプレー。
(ナントカの一つ覚えっぽくなってきました)

Posted by hide at 23:00 | Comments (0) | TrackBack

2009年06月14日

[Hobby] HGハイザック(連邦軍カラー)製作記(7)

以前作ったハイザックに今更ながら手を加えてみました。

ちなみにこれまでの経過は以下の通り。

お茶の間にヘヴィメタルを: HGハイザック(連邦軍カラー)製作記(1)
お茶の間にヘヴィメタルを: HGハイザック(連邦軍カラー)製作記(2)
お茶の間にヘヴィメタルを: HGハイザック(連邦軍カラー)製作記(3)
お茶の間にヘヴィメタルを: HGハイザック(連邦軍カラー)製作記(4)
お茶の間にヘヴィメタルを: HGハイザック(連邦軍カラー)製作記(5)
お茶の間にヘヴィメタルを: HGハイザック(連邦軍カラー)製作記(6)


で、今回は何したかっつーと、つや消し処理です。

こちらのサイトを参考にしました。

ガンプラ:ガンダムのちから-「素組みで簡単フィニッシュ」レビュー講座

使ったのは、上記サイトで紹介されていた、アトムハウスペイントの水性スプレー(つや消しクリヤー)です。
近所のホームセンターで買いました。


アトム水性スプレー 300ml 臭い少なく、仕上がりキレイ


【手順】
(1)アクションベースに固定します。ソレスタルビーイング仕様ですがこの際気にしない。
(2)ベランダに出ます。指をなめて風向きと風速をチェック。
(3)アクションベースを左手で持って、20cmくらい離してスプレー。前後左右上下まんべんなく。脇の下とかスカートの中とかも。
(4)半日〜1日くらい乾かします。

090613_0945~0001.jpg
(アクションベースに固定して、スプレーする前の状態)

さて、実際にどうなったかというと…

【つや消し前】(半年前に撮った写真)

【つや消し後】

こんな感じです。

つや消し前の写真はそもそも撮り方がマズくてテカテカですが、それは別にしても、つや消し後はプラスチックの軽い感じがなくなり、重厚感が出ました。


簡単な割に効果大ですね。
他のもやってみようと思います。


ちなみに、当然ながらアクションベースもつや消し処理されてしまいました。
ま、ソレスタルビーイング仕様ということもあり、元々の成形色が白+クリアーなので、特に問題はありません。

Posted by hide at 19:18 | Comments (0) | TrackBack

2009年06月12日

[Book] ロボットにつけるクスリ―誤解だらけのコンピュータサイエンス

ロボットにつけるクスリ―誤解だらけのコンピュータサイエンスロボットにつけるクスリ―誤解だらけのコンピュータサイエンス
星野 力

アスキー 2000-01
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世間的に言われているコンピュータやロボット、AIに関する多くの誤解に対して、「プロフェッサー星野」がコンピュータの歴史や具体的な事例を挙げて「ホントはこうだよ」と解説していく、という構成。

SF(小説や映画)が数多く引用されているので、そっちの知識があると楽しめます。

「あとがき」に書かれている主張、「アプリケーション(広い意味での)がコンピュータサイエンスを主導すべき」=「応用あってこその基礎」、という著者の考えには同意。

もっとも、企業の中にいる自分としては「応用中心で基礎軽視」な空気に染まってる部分があるのも確かで、それはそれで問題だな、と自戒したりなんかして。

Posted by hide at 01:37 | Comments (2) | TrackBack

2009年06月11日

[Book] 方丈記 [オーディオブック]

[オーディオブックCD] 方丈記(CD1枚)[オーディオブックCD] 方丈記(CD1枚)
鴨長明

ことのは出版 2008-04-01
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#上記リンクはAmazonのオーディオブックCDですが、実際にはiTunes Storeで買いました。

都では、災害で人が死に、建物は焼け、憂いが多い。
自分は都を離れ、静かに隠遁生活を送ることにした。

…という話。カンタンに言うと。

原文ですが、表現は比較的平易なので大体理解できました。

時間は約45分。

古典や日本史の授業で習ったときの印象だと、もっと長ーい壮大な随筆なのかと思いきや、案外コンパクトな作品でした。

オーディオブック聴くときは、iPodの再生速度を「速い」にしてるんですが、本作は通常スピードで聴くのが良いでしょう。
ゆったりとした雰囲気が味わえます。

Posted by hide at 08:22 | Comments (0) | TrackBack

2009年06月10日

[Record Review] Metallica / Death Magnetic (2)

デス・マグネティックデス・マグネティック
メタリカ

UNIVERSAL INTERNATIONAL(P)(M) 2008-09-12
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一聴レビューでは、なんかイマイチ、と書きましたが、その後もちょくちょく聴いてます。

歌メロがパッとしない、という感想は変わってませんが、曲は聴き込むとだんだん面白くなってきました。

原点回帰スタイルと言っても、スラッシュ一辺倒なワケではなく、圧倒的な攻撃性と計算された構築美にゆったりとしたグルーヴ感を加えた、これまでのメタリカの集大成的な雰囲気があります。

「追われる者」として、常に「誰もやってないこと」に挑戦し続けた彼らが、ようやくたどり着いた境地が「メタリカらしいメタリカこそ唯一無二」なのかも。
(それを30年続けてきたアイアンメイデンとは好対照)

そう考えると、なかなか味わい深い作品ですよ、コレ。

ただ、歌メロがもう少しカッコ良ければねえ…。(しつこい)

Posted by hide at 18:05 | Comments (0) | TrackBack

[Book] ものがたり史記 [オーディオブック]

[オーディオブックCD] 陳舜臣 著 「ものがたり史記」(CD6枚)[オーディオブックCD] 陳舜臣 著 「ものがたり史記」(CD6枚)
陳舜臣

ことのは出版 2008-05-07
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#上記リンクはAmazonのオーディオブックCDですが、実際にはiTunes STOREで買いました。

中国の古典は、高校の漢文の授業でちらっと読んだくらいの記憶しかないので、興味を持って読んで(聴いて)みました。

タイトルどおり物語口調なので、わかりやすいです。
話も面白いし、「史記」作者の司馬遷についての逸話も紹介されていて興味深いです。

ただ、オーディオブックの性質上、漢字が全くわかりません。

人名や地名、国名には同音異字がたくさん使われているので、例えば同じ「しん」でも「秦」なのか「晋」なのか、同じ「かん」でも「漢」なのか「韓」なのか、聴いてるだけだと判別できなかったりします。

(歴史の知識と話の流れからある程度は推測できますが)

なので、やはり書籍版も読んでみたいな、と思いました。

Posted by hide at 07:47 | Comments (0) | TrackBack

2009年06月08日

[Hobby] HG ガンダムナドレ製作記(6)

ヴァーチェ(FGですが)と比較してみました。

確かにボリュームは圧倒的に違いますね。

装甲をパージすると、中のナドレたんが…ハァハァ…と。

ハイ、終わり。




Posted by hide23 at 17:57 | Comments (0) | TrackBack

2009年06月07日

[Record Review] CANTA / NON-HOMOGENIZED

NON-HOMOGENIZEDNON-HOMOGENIZED
CANTA

バップ 2005-03-23
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1. Fly!
2. 破綻ライダー
3. ワルツ
4. Crying Days
5. ライブハウスにて
6. 悲しき絆創膏
7. Survival & Revival
8. ずっとずっと
9. Tonight3
10. 愛の夏

CANTAの3rd。2005年発表なので、もう結構前の作品ですが。

1stの後しばらく離れていたのですが、4thを聴いて5thを聴いて、「どんどん良くなってる!」と感じたので、それなら飛ばしていた2ndと3rdも聴いてみよう!と思って買いました。

で、1曲目のFly!でノックアウトされました。この曲だけでもう合格。ありがとうルーク。

あまりに気に入ってしまったので、こないだカラオケで歌ってしまいました。予想通り誰も知らなかったけど。でも満足。


さて本作、メタルテイストな曲からアップテンポなロックソング、バラードからアコースティック曲までバラエティに富んでる心地よいロックアルバムです。

一聴の価値あり。


さて、次は2ndも聴いてみよ。

Posted by hide at 02:22 | Comments (0) | TrackBack

2009年06月05日

[Book] 死んだ金魚をトイレに流すな―「いのちの体験」の共有

死んだ金魚をトイレに流すな―「いのちの体験」の共有 (集英社新書)死んだ金魚をトイレに流すな―「いのちの体験」の共有 (集英社新書)
近藤 卓

集英社 2009-02
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小さな子どもを持つ親の立場の人に、是非読んでほしい一冊。

「人を殺さない」「自分を殺さない」人間にするために、「命は大切だよ」と言葉で教えて頭で理解させようとしても無理。「いのちの体験」を通して自尊感情を育むことが大切、という内容。

印象に残ったのは、親から子へは「無条件の愛」だけでなく、「ダメなものはダメ!」「お前が何と言おうとそれは許さない!」という、感情的な「無条件の禁止」も時には必要だ、という主張。

「なぜ人を殺してはいけないのか?」「なぜ物を盗んではいけないのか?」という子どもの素朴な疑問に対して、何とか理屈で説得を試みよう、という態度に著者は疑問を呈します。

こういった根源的な善悪の問題を、言葉や論理だけで子どもに理解させるのは難しい。

それよりも、「自分を無条件に愛してくれている親が、無条件に禁止すること」=「悪いこと」という伝え方の方がより直観的に理解できるかもしれませんね。

といって、何でもかんでも「とにかくダメ!」「うるさい!言うこと聞け!」みたいなしつけを勧めているわけではないので、その違い、使い分けは実際に読んで納得していただきたい。


さて、そういえば以前に縁日で買った金魚が死んだ時、どうしたっけ…?

さすがにトイレには流さなかったと思うけど…。

Posted by hide at 14:51 | Comments (0) | TrackBack

[Book] 座右のゲーテ 壁に突き当たったとき開く本

座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書)座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書)
齋藤 孝

光文社 2004-05-15
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主に「ゲーテとの対話」(エッカーマン著)から、現代の我々に有効と思われる言葉を著者が選んで解説した本。

その「ゲーテとの対話」てのを読んでみたい、と思わせるガイド本、な感じ。

流行りの様々なLifeHackの素と言えそうな思想が垣間見えて面白かった。

著者の論は少々こじつけっぽい部分もあるけど。

てことで、「ゲーテとの対話」を調べてみたら、上中下の三冊もあるの!?

ゲーテとの対話 上   岩波文庫 赤 409-1ゲーテとの対話 上 岩波文庫 赤 409-1
山下 肇

岩波書店 1968-01
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ゲーテとの対話 中 (岩波文庫 赤 409-2)ゲーテとの対話 中 (岩波文庫 赤 409-2)
山下 肇

岩波書店 1968-01
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ゲーテとの対話 下    岩波文庫 赤 409-3ゲーテとの対話 下  岩波文庫 赤 409-3
山下 肇

岩波書店 1969-01
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三冊かー。それはちょっとハードル高いなー。

…と、いきなり壁に突き当たりました。てことでもう一回「座右のゲーテ」を開きます。※に戻る。

Posted by hide at 14:05 | Comments (0) | TrackBack

[Book] 思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本

思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書)思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書)
郷原 信郎

講談社 2009-02-19
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不二家の「消費期限切れ牛乳使用シュークリーム」事件は、実は「厳格な社内基準」に形式的に違反していた、というだけで、衛生的にも品質的にも全く問題はなく、かつ、実際に何の健康被害も発生していなかった。

にも関わらず、マスコミ等による不正確かつセンセーショナルな報道と「偽装」「隠蔽」というレッテルにより、不二家は会社存亡の危機に陥り、幾つものフランチャイズ店が閉店(=従業員は失業)する事態となった。

…といったように、何か事件が発生した場合に「コンプライアンス違反」「偽装」「隠蔽」「改竄」などのレッテルが一人歩きし、正確な事実関係や実害の有無、そもそも事件が起こった原因は何か、といった重要な問題には触れられないまま、「事件を起こした人(組織)=悪」という風潮に社会が流されていく、そんな思考停止社会に日本がなりつつある、と指摘する本。

不二家問題だけでなく、伊藤ハムの水質事件や、耐震強度偽装問題、村上ファンド・ライブドアの一連の事件、社会保険庁の厚生年金記録改竄問題など、様々な事例が取り上げられてます。

個人的には朝のワイド番組や民放ニュースはほとんど見ないので、この本で言われている「世間」「社会」よりは、一歩引いた目でこれらの事件を見てきたつもりでしたが、それでも「え、実はそういうことだったの!?」と目から鱗が何度も落ちました。

終章で、思考停止から脱却して真の法治社会を目指すための提言が述べられてます。制度の改革が必要な部分もありますが、個人レベルで出来ることとして、「法令」「コンプライアンス」という言葉に無条件にひれ伏すのではなく、「そのルールは何のために、どういう論理で設けられたのか」を自分の頭で考えること、その姿勢を個人から社会全体に広げていくこと、とありました。ふむ。

企業に勤めている立場からすると、確かにこの本で指摘されてるような「法令遵守」という「思考停止」が社会→会社→従業員という方向に広がってきているのを感じます。いやはや。

ま、感じてるだけマシな方かも。
…って言ってるだけじゃダメですね、ハイ。

Posted by hide at 13:09 | Comments (2) | TrackBack