4月はちょっと頑張って17冊。後半伸び悩みました。
その中で一番面白かったのは「ロボット心理学」。
工学(あるいは産業)で言うところの「ロボット」の話かと思ったらそうではなくて、人間の学習機能であるところの「ロボット」の話でした。想像してた内容とはちょっと違ったのですが、人間の「新しもの好き」で「飽きっぽい」のに「保守的」な性向について、「ロボット」の特性に基づいて分析してあって、なるほど納得。
ワタシが読んだのは期間限定PDF無料配布版ですが、今は改訂版が電子書籍で発売されてます。
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「ロボット」心理学 改訂版 著:佐々木正悟 « シゴタノ!ブックス−著者と読者がダイレクトに出会う電子書籍ストア−
http://books.shigotano.biz/?p=378
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4月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:2442ページ
ナイス数:16ナイス
普通じゃ、ダメなんだ!―並の仕事しかやらない社員は要らない!
30代男性をターゲットに書かれたビジネス精神論。「できる・できない」じゃなくて「やるかやらないか」とかね。イマイチやる気が出なくてモヤモヤしてる時に読むカンフル本。
読了日:04月27日 著者:岩泉 拓哉
図解雑学 GPSのしくみ (図解雑学シリーズ)
GPS無償提供宣言したのはビル・クリントンだったのか。その点は感謝せねばな。
読了日:04月22日 著者:ユニゾン
「人を動かす人」になるために知っておくべきこと
ビジネスの場面に限らず、人生を自分らしく思う通りに生きるためには、必ず「人を動かす」必要がある。本書には「人を動かす人」になるために、まず自分はどうあるべきか、そして人にどう接するべきか、が簡潔にまとめられている。自信を持ち、行動を示すこと。励まし、相手のメリットを伝えて意欲を引き出すこと。チームを動かす際には「絶対勝利」を旗印に。努力を怠らず、「1%の成長」にも貪欲であれ。無駄がなく密度の濃い本。
読了日:04月22日 著者:ジョン・C・マクスウェル
部下育成の教科書
新入社員とマネジャーの間を、スターター、プレイヤー、メインプレイヤー、リーディングプレイヤー、という段階に分けて、各段階でのあるべき姿や移行を促すためのきっかけや組織作りについてまとめられている。自分の職場に当てはめてみると面白い。もちろん自分が今どの段階にいて、次の段階に向けて何をすべきか、を考える助けにもなる。各段階をクリアする時間に個人差はあっても飛び級はない(orできない)、という説は実体験からも頷ける。
読了日:04月22日 著者:山田 直人,木越 智彰,本杉 健
マーケットと儲けのネタをヒモづけよう! ビジネスマンのための「儲かる発想」 (講談社BIZ)
アイデアビジネスを手がける著者による、アイデアの出し方、拡げ方、ビジネス化する際の要点と心がけの指南書。アイデアのみを提供し、実際の開発・生産・販売・保守などのビジネスは自分では行わない、というスタイルはむろん万人が目指すものではないが、新たなビジネスアイデアを発想し、誰もが損をしない仕組みにまでまとめる、という考え方は、ビジネス以外の場面も含めて有効。稼ぐ目的や時間の使い方に対する考え方も面白い。週末海外旅行行きたい。
読了日:04月17日 著者:鳥井 シンゴ
ビジネスマン、OLのための新海外旅行マニュアル
パッケージツアーでもなくバックパッカーでもない「プチ沈没」型の海外旅行のススメ。東南アジアは安くて近いだけでなく、常夏なので荷物が少なくてすむ、という話は目から鱗。現地でのケータイ・スマホの入手方法と使い方が詳しく書かれているのが有用。リラックスしてのんびり過ごすためには、やはり事前の調査と準備が大事。
読了日:04月17日 著者:
仕事の9割は「依頼術」で決まる
依頼先を良く知ること、依頼側(自分)を良く知り、かつ知らせること、繋がりを印象付けること。社内に見せて恥ずかしいような依頼内容は社外でも受け入れられない。依頼メールの良い例は、 確かにこれなら受けたくなるかも、という構成で、参考にしたい。実は意外にハードルが高い社内部署間、上司部下間の依頼は相手の志向やメリットを意識すること。断られ方、断り方についても詳しく言及されている。パクりまくれ。
読了日:04月12日 著者:
ゲバラ語録
アメリカ帝国主義の打倒と社会主義革命に生涯をかけたチェ・ゲバラの生きざまを彼が残した言葉と共に紹介。全般的に反米・社会主義指向な立場で書かれており、読者に「(ゲバラを見倣って)立ち上がれ!」と檄を飛ばしてる。キューバ革命について詳しく知らなかったが少し興味を持った。
読了日:04月12日 著者:
カラダの都市伝説 噂の真相
カラダにまつわる「都市伝説」が選んで取り上げられているので、「この手の噂は全て都市伝説」と思ってしまいそうになるが、本書に取り上げられてない「都市伝説でなく医学的にも根拠のある噂」もあるだろうから油断できない。
読了日:04月10日 著者:
男性不信 (本人本04)
自らの「ブス」を嘆きつつ、世の(特に日本の)男性の、女性に対する「低俗な」嗜好傾向を憎み、(心の中で)糾弾していた主人公が、ネット日記をきっかけに男性不信を克服し、ついには古事記の逸話に倣って天の岩戸を開いて二拍手!テンポが早くどんどん話が進んで行くのが気持ちいい。ちょっと長めの辛口コミカルエッセイを読んだようなスッキリした後味。
読了日:04月10日 著者:池松 江美
原子力発電の基礎知識 / 香山哲
推進派とか反対派とかレッテル貼って思考停止するのでなく、政府や電力会社からの情報だけを鵜呑みにせず、自分の頭で考えよう。といっても限界があるから適当なところで妥協するのも自由。だが責任を伴うことも忘れずに。誰しも完璧でないことに意識的になる必要あり。
読了日:04月10日 著者:
人狼戦線―アダルト・ウルフガイシリーズ〈4〉 (ハルキ文庫)
犬神明が狼男の不死身性を失い、並の人間以下の力しか発揮できなくなる展開は「そう来たか!」。優越性がなくなり、 他人を頼って初めて与えられたやさしさに心を動かされるあたりは好きな場面。でもやっぱり犬神明は不敵な狼男でなきゃダメだし、内情の矢島は眉目秀麗な美男子じゃないとね。
読了日:04月10日 著者:平井 和正
「ロボット」心理学
トラとヒトに共通する「ネオフィリック(新しもの好き)」な気質。学習成果の「ロボット化」。副作用としての「慣れ・飽き」。結果として生じる「同カテゴリのちょっと新しいもの」を求める心理。いちいち腑に落ちる論説。話はマスターベーションのオカズから社会や国家、文明にまで広がる。ヒトは自らが良くも悪くも「ネオフィリア」であることにもっと意識的であるべき、というのが結論。まあなんとなく気づいてはいたけどね…。
読了日:04月08日 著者:佐々木 正悟
君たちが日本の未来を変えてみろ! (ブレインナビブックス)
政界引退後もメディアやネットでメッセージを送り続けるハマコーの対談やインタビュー、講演を書籍化したもの。文字になったものを読むと、喋ってる時より更に「暴れ」っぷりが際立つ。いささか支離滅裂な部分もあるが、政治家を見る目は鋭い。菅内閣の時に「野田は将来総理になる」と予言(?)してたり。悪人キャラの割に言ってることは実はマトモ。ただし、具体的な政策論(特に経済)はこの人にはあまり期待できない。
読了日:04月07日 著者:浜田幸一
砂漠
寝る前に読み始めたら止まらなくて結局徹夜して一気に読んでしまった。大学入学直後のコンパをきっかけに麻雀で繋がったちょっと変わった5人の友情(?)の物語。目の前のことに何もできない奴が社会や世界をどうにかできるわけない。主観だろうと矛盾してようとやっちゃえば良いんですよ。友の心の砂漠に雪を降らせた者達は、大学というオアシスの外に果てしなく広がる砂漠にも雪を降らせるかもしれない。
読了日:04月06日 著者:伊坂 幸太郎
がんばらなくても、仕事はできるようになる「野村式 ムリしない仕事術」
「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つの基礎力について、それぞれ15個程度のポイントを文章と図(イラスト)で解説した本。なかでも「話す」について最も力を入れて語られており、「気配りし過ぎず内容に集中する」「早口は自信がない証拠」「7文字ずつ区切って話す」などは痛いところを突かれた。ほかにも「全て喋りきらずに相手に考えさせて発言を引き出す」「自分の考えを相手の意見として喋らせるよう誘導する」など、よく言われるがなかなか実践が難しくて忘れがちな技術のリマインダとして役に立った。「ムリしない」「がんばらなくても
読了日:04月05日 著者:
そのお店、いまなら再生できます
インパクトのある飲食店経営で実績のある著者が、飲食店や観光施設の再生にまつわる心構えとノウハウを、実際に著者が手がけた豊富な事例を交えて解説した本。成功例だけでなく、失敗例と原因分析も詳しく書かれている。やはり実際の経験に基づく話は面白い。一発当てるだけで慢心することなく、日々のたゆまぬ「再生」努力を続けることが重要、という教えは飲食店経営に限らず他の仕事やあるいは家庭などあらゆる場面に通じる。
読了日:04月05日 著者:
2012年4月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
3月は4冊でした。少な。
初旬に3冊読んだっきり、中旬から下旬は全く読めませんでした。
月末の出張中にようやく読み終えた「最短で達成する 全体最適のプロジェクトマネジメント」も完全に仕事用。
もっと幅広い分野の本をたくさん読みたいのですがねー。
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3月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:664ページ
ナイス数:19ナイス
最短で達成する 全体最適のプロジェクトマネジメント
ゴールドラット博士のTOC-CCPMに基づくプロジェクトマネジメントの本。基本的な考え方は「まず選択と集中で過剰なマルチプロジェクトを抑制」「達成率50%ギリギリの工程見積り」「遅れは全体バッファで調節」だが、著者の経験を踏まえて日本企業の事情・慣習を考慮した解説がなされており、わかりやすい。実際の適用にあたっては、まず小規模プロジェクトで実践してみて成果が見えたら徐々に水平展開といきたいが、そんな都合の良いお試しプロジェクトはない…という悩みが。
読了日:03月26日 著者:岸良 裕司
繁栄し続ける会社のルール 小宮一慶
理念・ビジョンが大事、お客様第一が大事、チャレンジを忘れず変化に対応することが大事、会計が大事、マーケティングが大事。「繁栄する」会社はこれらの当たり前のことを着実に継続している、という内容。非常に丁寧でわかりやすい話なのだが、残念なことに読んでて面白くない。著者はちょっと真面目すぎるな。
読了日:03月08日 著者:
限りないダントツ経営への挑戦―強みを磨き弱みを改革
コマツが世界2位の建設機械メーカーになる過程で実施したのが、米キャタピラー社製ブルドーザーの性能に追いつくための守りの(A)対策、品質を向上させ世界に打って出る攻めの(B)活動。つまり、まずは世界一を真似てみる。次に品質・性能・価格で追い越す。過去の日本の自動車・電機業界に共通する、そして今は新興国メーカーの多くが取り組んでいるであろう、挑戦者の戦略。局所的な戦術としては今でも有効とは思うが、世界の「ダントツ」を狙う戦略としては使えない。今のコマツの戦い方は、強みを更に伸ばす製品開発、ICT活用による変化
読了日:03月05日 著者:坂根 正弘
しばられない暮らし (中経の文庫)
質素を旨とし、自然に親しみ、人と人との交流を大切にするイギリス人の暮らしを紹介し、将来を憂いながらも刹那的な物欲に追われるままの閉塞下の日本人の生き方に疑問を投げかける内容。著者が示す「イギリス人の質素な暮らし」は確かに魅力的ではあるが、英国全体の経済・財政的に見て今後もそれでやっていけるのか?とは思う。日本の教育が「自分の頭で考えさせない」傾向がある、という指摘には同意。教育に限らず会社も社会制度も。
読了日:03月04日 著者:井形 慶子
2012年3月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
あっという間に2月が過ぎてしまいました。去年より1日多かったなんてウソでしょー、な早さ。
てなわけで、1月分の読書メーターまとめをアップし損ねました。残念。
13冊読んだんですけど、手作業でまとめるの面倒なので省略。
で、つまり、2月は29日しかなかったこともあり、5冊しか読めませんでした、と。やっぱ短いね2月は。
仕事の心得や時間術などの読み流し本はさておき、「日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません」は中身があったのでちゃんと読みました。大学でミクロ経済学の概論だけかじっただけの技術屋でも読める程度にわかりやすく書かれた経済学の入門書でした。
ただし、著者は「日銀の金融緩和策は流動性の罠に陥ってるのでこれ以上やっても効果ない」という立場のようですが、本書に掲載されているグラフではマネタリーベースの増加にマネーストックはある程度反応してるように見える(信用乗数は伸び悩みだとしても)ので、全く効果ないこともないのでは?という点が気になりました。
より理解を深めるために、巻末に挙げられた参考文献の数々も読んでみたいと思います。
(が、既に積読タワーがやばいことになってて、本の供給量を増やしても読書量が増えない、まさに流動性の罠(違)に陥っていたりするワタクシ)
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2月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:447ページ
ナイス数:23ナイス
デキる人はみなやっている 仕事の心得33
この手の本は山ほど出てるけど、書いてあることはだいたい同じなので、フィーリングが合う一冊を繰り返し読めば良いと思う(とか言いながら似たような本を山ほど読んだ)。
読了日:02月21日 著者:
時間術の盲点
通勤時間内に30分くらいで読んだ。クルーズ(じゃなくてもいいけど)行く時間を作りたい。
読了日:02月21日 著者:
日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません
日銀の金融緩和策が流動性の罠に陥ってて信用乗数は伸び悩みだとしても、グラフからはマネタリーベースを増やすとマネーストックはある程度反応してるように見える。
読了日:02月18日 著者:藤沢数希
人事部は見ている。 (日経プレミアシリーズ)
他部署の人間にはわかりにくい人事部の仕事や人事部は社員をどう見ているかが著者の経験に基づき書かれている。単に人事部の現状を解説するだけでなく、これからの人事制度のあるべき姿として、正社員偏重の雇用保証体制の見直し、多様な働き方に応じた雇用体系と処遇などが提言されている。「社内経歴を見れば会社の評価がわかる」という話は耳が痛いな。
読了日:02月14日 著者:楠木 新
会社の数字を読みこなすための基本とルール
限界利益から財務諸表までわかりやすく書かれてた。新入社員にオススメだが中堅以上でも会計に自信ない人(はい)は読むと吉。
読了日:02月10日 著者:
2012年2月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
読書メーターに年間まとめ機能がついたのでまとめてみたけど、200冊以上になったのでブログの1エントリに載せるにはダラダラ長すぎ。てことで、ここでは数値とリンクのみ。
読んでしばらく経つと、本のタイトルだけ見ても、内容が思い出せないどころか、「こんな本読んだっけ?」状態になってたりするものですが、自分で書いた感想を見ると、どんな本だったか、何を感じたか、少しは思い出せますね。
感想というより単なる一言要約を書き残したようなのもあるけど、それでも何か書いておく、ってのは重要だなーと思いました。
そんなこんなで2011年は228冊でした。今年は300冊を目指します。
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2011年の読書メーター
読んだ本の数:228冊
読んだページ数:55662ページ
ナイス:489ナイス
感想・レビュー:213件
月間平均冊数:19冊
月間平均ページ:4639ページ
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2011年に読んだ本まとめ
読書メーター
年末忙しかった割には11冊読んだのでまあまあ。
ゴールドラット本を3冊読んだので許してください。
「独自性の発見」も面白かった。何でも差別化できるってさ。
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12月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2634ページ
ナイス数:16ナイス
基礎から学ぶ機械工学 キカイを学んでものづくり力を鍛える! (サイエンス・アイ新書)
キカイやロボットを作るのに必要な機械工学の知識の基礎を網羅している入門書。良書。
読了日:12月30日 著者:門田 和雄
パーソナル・プラットフォーム戦略 (ディスカヴァー携書)
多くの人や組織を巻き込みながら自分のアイデアをみんなのアイデアにして実現させていく人=ひとり社長、になるには自分をプラットフォーム化すべし、という話。情報収集法や人脈の作り方、勉強法などを、主題たる「自分プラットフォーム化」の一環という形で提案する構成はビジネス書にありがちな気もするが、事例として紹介されている著者の実務経験からのエピソードの数々はなかなか面白い。
読了日:12月30日 著者:平野敦士カール
すごい会社のすごい考え方
アップル、グーグル、任天堂、スタバ、IKEAなどの「すごい」会社の「すごい」考え方が紹介されている。多くの場合、創業者あるいは現経営者の「思い」がその考え方の元になっているが、真に「すごい」のは「考え方」そのものというよりは、その考え方を「徹底」し、それに従ってひたすら行動し続けることにある。
読了日:12月27日 著者:夏川 賀央
クリスマスを探偵と
ドイツを舞台にした短編。クリスマス前にさらっと読むとちょっと良い気分になるかも。
読了日:12月22日 著者:
スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない! (リュウ・ブックスアステ新書 48)
副題の「やり方」でなく「やり口」という表現が妙。その「やり口」のエネルギーの源泉は突き抜けた自己中心主義=自分が最高最強正義=神、というワケで、「神の交渉力」とは、時に「人を人とも思わない」態度だったりもする。表面的な部分だけ真似すると火傷じゃすまないこと必至だが、徹底的に自分に正直者な生き方は少し真似してみたい。
読了日:12月22日 著者:竹内 一正
独自性の発見
古今の(主にアメリカの)企業のマーケティング事例を題材に、差別化戦略の重要性と具体的な方法の数々が論じられる。原題の「差別化か、でなければ死か」の方が、より本書の主張をストレートに表現してるように思う。
読了日:12月18日 著者:ジャック・トラウト,Jack Trout,スティーブ・リヴキン,Steve Rivkin
ザ・クリスタルボール
マスが大きいほど需要予測の精度は上がる。従って、在庫は物流の起点にまとめて置いておくのが効率的。言ってしまえば簡単だが、機械損失を恐れる店舗側の抵抗は強い。そこをいかに説得するか、その問題解決の方法もタメになる。家族をテーマにした物語も良い出来。
読了日:12月13日 著者:エリヤフ・ゴールドラット
クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
「ザ・ゴール」にて製造業の生産管理を改善する理論として紹介されたTOCをプロジェクトマネジメントに応用する話。従来のプロジェクト遂行の問題点として挙げられていた事項はどれも納得。クリティカルパスからクリティカルチェーンへのパラダイムシフトは興味深いが、リソース競合を避けてクリティカルチェーンを形成する具体的な手法を知るには本書ではやや情報不足な感あり。それはそうと、小説としてのストーリー展開や登場人物の描き方が「ザ・ゴール」の時より数段レベルアップしてるように感じた。
読了日:12月11日 著者:エリヤフ ゴールドラット,三本木 亮
ビジネスパーソンのための断捨離思考のすすめ (DO BOOKS)
企業にとっての最優先課題は顧客への価値提供、という基本軸に沿って断捨離(選択と集中)経営すべし、という話が半分。もう一つの話はビジネスパーソン個人として断捨離をどう取り入れるか。有名企業の成功失敗事例を断捨離視点で分析するくだりはちょっと後出しジャンケン的な感じがしなくもない。個人の話も、ごく当たり前の内容を断捨離という切り口で料理してみた、という性質のもの。もっと「あれもこれも捨ててしまおう!」という話かと思ったら意外とそうでもなかった印象。
読了日:12月04日 著者:田崎正巳
ISOを理解するための50の原則―国際規格の常識、最新情報が手に取るようにつかめる (すぐわかる国際標準マネジメント読本)
ISOってそもそも何?から始まってISO9000や14000の話まで、分野的にはちょうどいいんだけど、文章が今ひとつわかりにくくて読みにくいのが残念。
読了日:12月04日 著者:矢野 友三郎
チェンジ・ザ・ルール!
テクノロジーは必要だが、それだけでは十分でない。ザ・ゴールで示されたTOCの考え方を、生産管理から流通に広げた、全体最適のためにはシステム導入だけでなくルールや評価方法までも変える必要がある、というストーリー。問題解決にあたっては、技術や機能でなく顧客価値(利益)の向上にフォーカスすべし、という考え方は、特に開発者はつい疎かにしがち。
読了日:12月03日 著者:エリヤフ・ゴールドラット
2011年12月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
先月までの不調を引きずって、最初の20日間では2冊しか読みませんでしたが、その後なぜかペースアップし、11/20以降の10日間で12冊読み倒しました。久々に図書館で借りまくったのが大きいです。
小説は控えめで、会計やらお金やらマネジメントやらビジネスよりの本が多めでした。会計の本は、続けて何冊も読んでると、その間は知識が整理されて頭に入ったように思うのですが、最後の本を閉じて1週間もすると「はて、引当金って何だっけな?」となってしまうので、忘れる前に繰り返し読んで記憶に定着させる必要がありそうですな。
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11月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:2613ページ
ナイス数:24ナイス
プレイングマネジャーの教科書―結果を出すためのビジネス・コミュニケーション58の具体策
副題の「ビジネスコミュニケーションの具体策」がメインで、「プレイングマネジャーの教科書」というにはやや内容不足感あり。著者の経験に基づくコミュニケーション方法あれこれは参考になる。相手が上司であれ部下であれ他部署の人であれ、相手の気持ちや立場を考える、に尽きる。
読了日:11月30日 著者:田島 弓子
「見せかけの勤勉」の正体
やる気主義・過剰管理に警鐘を鳴らしマネジメントの在り方を見直そう、という内容。「管理の効果はすぐに表れるが、弊害はゆっくり表れる」は納得。やる気・努力を鼓舞して人を管理しようとすると「やらされ感」が増す。そうでなく、やる気阻害要因を取り除くことが必要。権限・裁量を与えて所有感を持たせれば全てうまくいく!かのように書かれている点はやや楽観的過ぎる気もするが、話半分としても参考になる。部下管理に夢中になり過ぎないためのプレイングマネジャーのススメ、という提案も面白い。
読了日:11月29日 著者:太田 肇
お金の教室―二十歳の君に贈る「マネー運用論」 ( )
投資と投機、リスク、利回り、割引現在価値、といった基本的な知識に始まり、株式投資、投資信託、ポートフォリオ、アセットアロケーションなどの運用知識、個人の資産運用の考え方までを十五講の講義形式でまとめた「マネー運用論」。実際に筆者が大学の講義として行った内容がベースになっているとのことで、順を追って読むと非常にわかりやすい構成。筆者自身も金融業界に身をおく者ではあるが、「金融マンへの適切な警戒心を持つ」ことを勧めている点は評価できる。
読了日:11月26日 著者:山崎 元
闇の歯車 (講談社文庫)
とある飲み屋の常連同士ながらお互いの素性は知らぬ間柄だった四人だが、実はそれぞれに暗い過去あるいは現在を抱えていた。彼らはある男により闇の歯車のように結びつけられ、一つの犯罪を成し遂げる。が、それをきっかけとしてそれぞれの人生に思わぬ形でケリをつけることになる。因果応報の加減が絶妙でしみじみする読後感。
読了日:11月24日 著者:藤沢 周平
特許物語〜研究者がなぜ金融の世界へ〜
研究者として仕事をした成果を特許出願した話だが、出願から先の審査請求とか登録とか無効審判とか侵害係争とかについて書かれていないので「特許物語」というタイトルからすると肩透かし。
読了日:11月24日 著者:
無税生活 (ベスト新書)
様々な工夫(グレーなものも含む)により、納める税金(直接税)を少なく(時にはゼロに)している事例の紹介。現行税制はサラリーマンから税金を集めやすい制度であり、サラリーマンはその点を自覚してもっと節税を心がけるべし、という主張は一理あり。合法かつ社会通念上認められる範囲でどこまで可能かは要勉強。
読了日:11月24日 著者:大村 大次郎
数字を使ってしゃべれるようになるトレーニングブック (アスカビジネス)
重要な事柄を的確に理解し、またわかりやすく説明するための、数字とグラフの使い方。大事なのは数字そのものではなく、そこから導き出される仮説あるいは検証。実践の前の基本的な知識として押さえておきたい内容。
読了日:11月21日 著者:山田 政弘
経理以外の人のための日本一やさしくて使える会計の本 (ディスカヴァー携書)
会計用語を極力使わずに会計知識より会計感覚を伝えよう、という内容。会計が苦手な若手社員を主人公にしたショートストーリーを交えながら、管理会計・財務会計・税務会計の違いやキャッシュフローについて解説される。入門用として良書。
読了日:11月21日 著者:久保 憂希也
会計についてやさしく語ってみました。―今よりずっと数字に強くなれる本
会計学のテキストというカタイ内容ではなく、タイトル通り「会計についてやさしく語ってみた」「会計エッセイ」な一冊。会計の数字(財務諸表)を通して、会社の内部の動きだけでなく世の中との関わりが見える、という点に着目してるのが特徴か。著者のルックスで売ってる気もする。
読了日:11月21日 著者:平林 亮子
非常識会計学!―世界一シンプルな会計理論
非常識なのかどうか判断できるほど会計に詳しくないのだが、それでもまあまあわかりやすく読めた。特に引当金について詳しかったのは収穫。会計講義と並行して「ベンチャー企業殺人事件」が進むので1冊で1.5冊分くらい美味しい。
読了日:11月21日 著者:石井 和人,山田 真哉
きまぐれロボット (角川文庫 緑 303-3)
他の作品集と比べると、童話・寓話調、ロボットと薬ネタが多い、が特徴。「ネコ」お気に入り。犬だと成立しないけど猫だと何となく頷ける。
読了日:11月21日 著者:星 新一
有吉弘行 オレは絶対性格悪くない!
自叙伝、漫画作品、写真でひと言+エッセイ、上島竜兵との対談、という内容。
読了日:11月20日 著者:
冷血集団 (徳間文庫)
経営難に陥った中小企業の前に現れた「コンサルタント」は実は「計画倒産屋」だった。不良債権回収と資金繰りに苦しむ二代目社長を翻弄する犯罪者集団の冷血っぷりが凄い。ラストがある意味で衝撃的。
読了日:11月08日 著者:清水 一行
ロボットイノベーション
国内外のロボット研究に関するこれまでの記事あれこれ+震災を受けての新たな記事。
読了日:11月03日 著者:
2011年11月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
10月は全然読めませんでした。残念。
「ダンゴムシに…」は紀伊国屋の電子書籍アプリKinoppy(for iPod touch)で読んだもの。このアプリだとフォントサイズが大きくできなくてちょっと読みにくかったですわ。
サイエンス・アイ新書好きなんだけど、Kinoppyで読むのが良いかどうかは微妙。現状の仕様なら紙の方が読みやすそう。iPadならマシなのかもしれないけどね。
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10月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:447ページ
ナイス数:19ナイス
ビックリするほど役立つ!! 理工系のフリーソフト50 数学、物理、化学、生物、地学、宇宙、工学の使えるソフトをまとめて紹介 (サイエンス・アイ新書)
PDFやTeXなどの誰でも使いそうな文書管理・作成ツールから、数学・物理・生物など、専門ごとに役に立ちそうなツールまで、幅広く紹介されている。ただ、宇宙・天体関係にややページ割きすぎな印象(例えば工学に比べて)。理工系に占める割合で考えると。
読了日:10月27日 著者:大崎 誠,林 利明,小原 裕太,金子 雄太
ダンゴムシに心はあるのか (PHPサイエンス・ワールド新書)
冒頭で説明される「心=抑制された行動の発現の原因たる内なる何か」という著者の定義にイマイチ納得できないまま読み進めたが、最後まで読み終わったら、何となく言いたいことがわかった。例えば人類を超越した知的存在が「ヒトに心はあるのか」を研究すると仮定したら、著者の心の定義や本書で解説される実験方法の有効性は理解できる。「○○に心はあるか」ではなく「人は何に心を見出だすか」という問題と捉えれば、対象が人でもダンゴムシでも石でも同じこと。
読了日:10月23日 著者:森山 徹
2011年10月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
前半は小説を幾つか読んでたが、後半になって読む暇なくなっちゃいました。残念。
森博嗣の「すべてがFになる」は面白かったので、つづくシリーズもそのうち読みたい。
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9月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2488ページ
ナイス数:56ナイス
すベてがFになる (講談社文庫)
1996年に読んでたら、もっと楽しめただろう、と思う。今読んでも充分に面白いのだが、コンピュータ・ソフトウェアがトリックに使われている分、そろそろ賞味期限ギリギリのような気も。かの二人の登場人物の思想・哲学には、作者自身の考えが散りばめられているように思える。彼らは共に作者の中の「同居人」達なのかもしれない。
読了日:09月14日 著者:森 博嗣
流星ワゴン (講談社文庫)
いくら過去に戻っても、現在は変えられない。でも、あの時は見えなかったものが見えることで、同じ現在を新しく生きることはできるかもしれない。変わらないと思っていた未来を、変えようと一歩踏み出すことができるかもしれない。たとえ、ワイン色のオデッセイで時を遡ることはできなくても、父や母と自分を重ねることで「新たな過去」を発見し、息子や娘の「過ぎ去った未来」に気づくことはできる。
読了日:09月12日 著者:重松 清
ガール
30代の働く女達が主人公の短編集。職場や家庭、そして自分自身の「ガール」との向き合い方に悩む様が、生き生きと描かれている。女も、男も、年齢も、働き方も、趣味も、生活も、いろいろだけど、ありのままで、良いじゃない。気張り過ぎないで、良いじゃない。そんな、ふわっとした、そして、鼻の奥がツンとするお話。伊良部一郎の過激な荒療治は無いけど、やっぱり気持ちがスーッと楽になり、明日が楽しみになる、そんなところは、さすがの奥田流。「ガール」のみならず、男だって読むべし。
読了日:09月12日 著者:奥田 英朗
未来いそっぷ (新潮文庫)
星新一流の「いそっぷ」は、むしろ原作よりよほどためになるリアルな教訓がいっぱい。「どっちにしても」のスピーディな展開も好きだが、「たそがれ」のじわじわ感も良い。「ある夜の物語」、これはもう泣きそう。いや、泣いた。
読了日:09月08日 著者:星 新一
ようこそ地球さん (新潮文庫)
タイトルと同名の作品はないが、宇宙ネタは多く、ボッコちゃんとはやや趣が異なる。特に、中編「処刑」「殉教」での生と死への問いかけは印象的。一方、人(?)の心の温かさを描いてみせる「蛍」「愛の鍵」「小さな十字架」「見失った表情」「廃墟」といった作品群も味わい深い。
読了日:09月07日 著者:星 新一
ボッコちゃん (新潮文庫)
ユーモラスなSF短編も面白いが、「生活維持省」「最後の地球人」の悲しくも温かい雰囲気も大好き。ところで、リアル「ボッコちゃん」、そろそろ誰か作ってみない?
読了日:09月06日 著者:星 新一
残業3時間を朝30分で片づける仕事術
パラパラ斜め読みしただけ。論旨は良いとして、この手の早起き・朝活本って「共働きで子供が小さい中堅クラスのビジネスパーソン」を想定してないものが多いように思う。勿論それは個々に事情が異なるのでノウハウとして提案しにくい部分ではあるのだが。
読了日:09月02日 著者:永井 孝尚
2011年9月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
なんだかんだで31冊読みました。1冊/日ペース。
オシゴトのためにプロジェクトマネジメント関連の本を読みあさりました。
あとは趣味と学業を兼ねてロボット関連も幾つか。
そんな中、実家で久しぶりに読んで涙したのがこれ。
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8月の読書メーター
読んだ本の数:31冊
読んだページ数:7961ページ
ナイス数:45ナイス
あなたの勉強法はどこがいけないのか? (ちくまプリマー新書)
「できる」「できない」は才能や素質(だけ)の問題ではない。「わかる」ための「知識」を習得する「勉強」をすれば良い。丸暗記の知識ではなく、基礎・原理・本質を理解し、それらをどう応用するかの知識を積み上げていくこと。「わからない」の発見がその勉強のきっかけとなる。中学生くらいに読ませたい。
読了日:08月31日 著者:西林 克彦
アンドロイドサイエンス ~人間を知るためのロボット研究~
石黒氏の生い立ちからロボット研究に至る道のり、数々の研究と氏の興味やアプローチを通して、ロボット研究とは人を知ることという「アンドロイドサイエンス」論が展開される。石黒氏がアラン・ケイ氏との会話から得た「クリエイティブな人間は想像のままに未来を作り出す」という教訓(?)は刺激的。ロボットは普及するだろうか?と問うのではなく、自分が想像する「ロボットが普及した社会」を現実化することに邁進せよ。
読了日:08月31日 著者:石黒 浩
人生がときめく片づけの魔法
「片付けは祭り」ってのが面白い。今後の予定:衣類祭り→本祭り→書類祭り→CD・DVD祭り→小物祭り→(つづく)
読了日:08月30日 著者:近藤 麻理恵
はじめてのプロジェクトマネジメント 日経文庫
いかにプロジェクトを成功させるか?マネジメントの要点を、架空のプロジェクト遂行ドラマとリンクさせながら解説したPM入門書。計画は可能な限り綿密かつ詳細に、高い精度で作成すべき、と。
読了日:08月30日 著者:近藤 哲生
岡田監督 信念のリーダーシップ―勝てる組織をどうつくるか
岡田武史氏(元サッカー日本代表監督)のインタビュー記事や施策・采配記録などを元に著者が抽出した75の教訓集。リーダー論としては当たり前のことばかり(悪い意味ではなくて)だが、サッカー好きには腑に落ちるかも。「理想を現実化するのがリーダー」という考え方は好き。
読了日:08月30日 著者:児玉 光雄
パーソナルプロジェクトマネジメント
禁煙や旅行やダイエットや受験などの仕事以外の個人的な企画・活動をプロジェクトとして進める、そんなパーソナルPMに日々取り組み、個人がPM力を向上させることで、仕事にも役に立つし、人生全般においてもより充実した生き方ができる、という話。身近なテーマを対象に必要最小限のPM手法を適用した例が紹介されているので、ほかの専門的プロマネ本読んでお腹いっぱいになった時にこの本読むとヒントが得られそう。
読了日:08月29日 著者:冨永 章,パーソナルPM研究会
やる気の大学
仕事の前にさくっと再読。
読了日:08月26日 著者:千葉 智之
「通貨」を知れば世界が読める (PHPビジネス新書)
通貨の歴史を紐解くと、イギリスの覇権に伴ってポンドが基軸通貨となり、第二次大戦後にアメリカドルがとって代わったが、今後はそのような「経済的に圧倒的優位な一国」が存在しない世界となり、従来の基軸通貨という概念そのものが変わって(消えて)いくだろう、という内容。欧米が自国通貨安による輸出増加で経済危機を乗り越えようとする中、債権大国日本の円は「裏の基軸通貨」としてその価値を増しており、1ドル50円に向かって上昇を続ける、と読む。将来の通貨のあり方として、基軸通貨による世界統合とは逆方向の、地域通貨と共通通貨の
読了日:08月25日 著者:浜 矩子
ロボットの時代 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)
前半は色んなロボットが出てくる短編集。後半は「われはロボット」と共通設定の「スーザン・キャルヴィン物」。中編「校正」は、あくまで三原則第一条に忠実に人間を危険から救おうとするロボットの証言が決め手となる法廷物。SFでありながら本格ミステリ的な謎解きの妙が味わえるこの種の作品群はアシモフならでは。
読了日:08月25日 著者:アイザック・アシモフ
ダントツ経営―コマツが目指す「日本国籍グローバル企業」
コマツ復活の立役者坂根氏が語るコマツ構造改革のココロとノウハウ。コストを総原価方式でなく変動費のみで計算すれば国内生産でも十分に競争力がある、という考え方は新鮮。勿論それと同時に固定費削減や間接業務効率化は必須。ICTの活用法として、社内の業務システムは標準化・アウトソース化し、顧客サービスやソリューションは独自開発で差別化する、という指針を明確にしている点も成る程納得。製造業関係者は読んで損なし。
読了日:08月23日 著者:坂根 正弘
グランドチャレンジ―人工知能の大いなる挑戦
1992年に開催された人工知能ワークショップで発表された内容を集めた論文集。AI研究のチャレンジテーマとしてのロボット開発について浅田・石黒両氏の寄稿があった。能動的視覚・タスク指向型視覚、或いはセンサフュージョンといった概念は今では勿論目新しくはないが、研究段階としては今でも依然発展途上であり本書の議論は有意義。北野氏によるGAIA構想は目下Googleが進めている「全ての知を電子化して誰でも容易にアクセス可能に」と同様の挑戦。学術界の知の結集ではなくシリコンバレーの一企業が壮大な構想を具現化しようとし
読了日:08月23日 著者:北野 宏明
できそこない博物館 (新潮文庫)
星新一氏が「私はどうやって小説を書いて(創って)いるか」を語ったエッセイ。作品に使われなかった幾つものアイデアメモ(≒できそこない)が紹介されている。メモの内容は、ショートショートショートくらいのものからほんの一言のキーワードまで様々。没ったアイデアメモを解説しつつ「おや、やっぱこれはうまくやれば作品になるかも。でもここで紹介しちゃったからムリか。ええい」みたいな展開が楽しい(それもまた計算かもしれないが)。
読了日:08月22日 著者:星 新一
のほほん行進曲 (文春文庫)
食べ歩き旅行記も面白いが、オジサンのコンビニ日記や熟年夫婦の生活も味がある。
読了日:08月21日 著者:東海林 さだお
相談しようそうしよう (幻冬舎文庫)
なやみなさんからの恋やセックスや仕事に関する様々な相談に人生相談五段の原田宗典が明るく楽しく答えまくる。ノストラダムスの予言が不安、なんてのもあって時代を感じるが、多くの悩みは今でも通じる割と普遍的な内容。オマケ(?)の文章添削は作家を志す人でなくてもためになる…かも。
読了日:08月19日 著者:原田 宗典
さかさま世界史 英雄伝 (角川文庫)
権力を憎み人間を愛する寺山修司による歴史上の人物評、という形式。「聖人」「賢人」を現実を知らぬ幼稚な夢想家と斬って捨て、「偉人」「家」「母性」の権威に激しく反発する。終わりなき革命を生きたトロツキーやキリストへの共感、マルクスやソクラテスの人間臭さへの好感は、寺山自身の人生観の反映だろうが、電信・電灯を普及させたエジソンに関する記述は人々を権威の足枷から解放し社会を新たな次元に導いた救世主を偲ぶかのようで時代を感じさせる。
読了日:08月18日 著者:寺山 修司
天使の耳 (講談社文庫)
交通事故を題材にした短編ミステリ集。「通りゃんせ」は事故の要因である雪が中盤以降の徐々に迫り来る不気味さとラストの清々しさを演出するのに効果的に使われている秀作。「捨てないで」はタイトルが座布団一枚。ただ「鏡の中で」の結末には賛同出来ない。
読了日:08月17日 著者:東野 圭吾
ひとりでは生きられないのも芸のうち (文春文庫)
他人に与えることによってしか何かを得ることはできないのが人間関係の基底であるというコミュニタリアン的な視点(たぶん)で社会現象を読み解き、対する処方を論じたり、論じなかったり。自己利益追求、自立主義の風潮への批判は鋭い。人間社会は、オーバーアチーブ分を他者に還元することでうまく回るようにできている、は言い得て妙。
読了日:08月16日 著者:内田 樹
わるい本 (アランジブックス)
わるものの「こわいゆめ」が泣ける。センチだな、おれ。
読了日:08月16日 著者:アランジアロンゾ
小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫)
上杉鷹山の藩政改革をビジネス視点で追った小説。文学的な描写は少なめ、行間を読む必要もあまりないので、分厚いけどサクサク読める。理想を追求し、旧習を壊し、人を動かして事を為す、その難しさと喜びが書かれている。幾つかの伏線にオチがつかないまま終わるが、ビジネス読本だと思えばさほど気にならない。
読了日:08月15日 著者:童門 冬二
渋沢栄一 人生意気に感ず “士魂商才”を貫いた明治経済界の巨人 PHP文庫 (PHP文庫)
物語調と解説調を組み合わせた人物伝。特に明治維新直後の渋沢の行動・功績を彼の信条を踏まえつつ読み解く構成。士魂商才、論語とソロバン、意気に感ず。
読了日:08月13日 著者:童門 冬二
ロボットにかける夢―知と身体の調和をめざして (岩波科学ライブラリー)
ロボットは「人間とは何者か?」を考える手法という位置づけで見れば、哲学と同義語と言えるようになる可能性を持つものである、という著者の説は面白い。1980年代のドレイファスの人工知能批判に対してロボット的なアプローチにより反論が試みられているが、話が物理的作用の定式化に留まっているのがちょっと残念。「常識の知識」に関して単なる計算機でなく身体を持つロボットこそが記号着地問題やフレーム問題を克服する可能性を示して欲しかった。
読了日:08月08日 著者:有本 卓
問題プロジェクトの火消し術―究極のプロジェクト・コントロール
プロジェクトに問題が起こった(或いは起こりそうな)時に、どう立て直すかをスコープ修正や体制再構築などの切り口ごとに詳細に解説したテキスト。詳しすぎて一読しただけでは全部は飲み込めないので、また後で必要に応じて読むか。
読了日:08月08日 著者:長尾 清一
カンブリア宮殿 村上龍×経済人 (日経スペシャル)
「成功した」経営者と作家村上龍(と小池栄子)の対談番組の書籍化。業種や経歴によって何に重きを置くかは様々。皆さん現役(放送当時)ということもあり当然ながら「良いこと」しか言ってない。そこを村上龍がクールに切る…筈が、会って話してみたら皆素敵な人だった、というオチで些か物足りない。ホントはTVじゃ言えないキケンでドロドロしたダークな部分もあるのだろうな。
読了日:08月06日 著者:村上 龍
デッドラインを守れ! 組織の絶対絶命を救う、究極の時間戦術
アメリカ版プロジェクトXな話5編。メンバーが同じ目標を共有し、コミュニケーションをとりつつ、各自の役割を果たし、それを互いに尊重し合う。こう書けば簡単で当たり前だが、実際はそれがなかなか難しい。報酬は必ずしも金銭である必要はなく、意義あるプロジェクトを成功させる一つの力になるという名誉・誇りだったりもする。
読了日:08月06日 著者:ダン・キャリソン
スーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書)
必要なものが無ければ自分で作る。目的に特化する。素人のように考え、玄人として実行する。不完全でもすぐやってみる。ゼロを1にする価値。シンプルなものは応用がきく。色々と示唆に富んでて面白い。計算機や理論天文学に関するちょっと難しい内容も含まれているが、ノンフィクション小説の形式で読みやすい。こういう科学技術読み物はもっとあって良い。
読了日:08月04日 著者:伊藤 智義
プロジェクトマネジメント成功の入門テキスト―「プロジェクトって何?」から「推進のノウハウ」まで
プロジェクトとは何か?から実際の進め方、ノウハウ、留意点まで、基本事項が図を交えてわかりやすく書かれている入門書。
読了日:08月04日 著者:西村 克己
いかに「プロジェクト」を成功させるか (HBRアンソロジーシリーズ)
ハーバードビジネスレビューに掲載された記事(論文)からプロジェクト成否に関するものを集めた本。「時間的制約は創造性を高められるか」が面白かった。成果を期待される適度なプレッシャーがあり、かつ、集中できる環境と時間が与えられた場合に最も創造性が発揮される、というのが結論。…と書いてて、トリンプの「早朝会議」と「がんばるタイム」の話を思い出した。
読了日:08月02日 著者:
儲けたいなら科学なんじゃないの?
巨大IT企業の(元)経営者であるこの二人がこれだけ科学技術に詳しい、ってところにまず驚く。話はホリエモンのロケット開発や宇宙探査に始まり、自動車や家電製品、食料やエネルギー、医療や薬、遺伝子まで幅広い分野を網羅する。堀江氏の「いずれは科学技術が解決する」に賛成。成毛氏の「逆張り的科学のススメ」と「科学読み物のススメ」も面白い。このタイトルは「金儲けしたくてビジネス書や自己啓発書ばかり読んでる人」狙いなのね。
読了日:08月02日 著者:堀江貴文,成毛 眞
マッチポンプ売りの少女 〜童話が教える本当に怖いお金のこと〜
前作同様に、政治や経済の動き、社会現象などが「実は裏にこんなカラクリがあるかも☆怖いわね〜」という視点で短い物語にまとめられている。一つ一つの話の後に解説と教訓(マッチポンプの作り方)が載っててためになる(?)。帯じゃなくてカバーに「ホリエモン推薦!」と帯風にデザインしてあるのは面白いけど、この本書店で見かけないし平積みされることもあんまなさそうなので販促効果があるかは謎(笑)。
読了日:08月02日 著者:マネー・ヘッタ・チャン
GIGAZINE 未来への暴言
ネットによって世界がどうなっていくかを予想(予言→暴言)した本。少額課金システムと寄付文化の重要性が力説されている。著作権問題に始まる、法律・ルールとは何か、の部分は一読の価値あり。実は図書館で借りて読んだのだが、著者に少額寄付したくなった(笑)。国連こそ(負担金でなく)ネットで資金を集めろ・稼げ、という話は面白い。
読了日:08月02日 著者:山崎恵人
ロボットの行動学習・発達・進化―RoboCupSoccer
読了日:08月01日 著者:浅田 稔
読書メーター
7月は26冊。久しぶりによく読みました。うち3冊が課長島耕作とはいえ。
7月のポイントは、平井和正のウルフガイシリーズを読みまくったこと。中学か高校時代に読んでた本なので実に20年(以上)ぶり。AppStoreで買ってウルフガイ4冊、アダルトウルフガイ4冊読みました。
現代(といっても1970年前後が舞台だが)に生きる人狼、月の満ち欠けにより体質が変化し、満月期には獣化して不死身になる性質を持った主人公(達)が、その性質ゆえにトラブルに巻き込まれたり、暴力団や国家諜報部などの闇の組織に追われたりする、くんずほぐれつバイオレントでハードボイルドなファンタジー作品。
少年犬神明が主人公のウルフガイシリーズと青年犬神明が主人公のアダルトウルフガイシリーズがあり、名前は同じだけど、物語の設定上は別人ぽい。平井和正ってこういうパラレルワールド的な作品展開が好きなのかな。幻魔大戦→新・幻魔大戦→真・幻魔大戦とか。
どちらのシリーズも最初の2作くらいは謎が謎を呼んだりちょっとずつ背景が見えてきたりして面白いんだけど、話が大きくなっていくにつれてだんだん収集つかなくなってくる感じも。
続きも出てるみたいなのでそのうちまた読みます。
≫iPhone/iPad/Android 刊行情報
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7月の読書メーター
読んだ本の数:26冊
読んだページ数:6772ページ
ナイス数:23ナイス
デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか
自身のコンサルタントとしての経験と他の経験者からのタレコミ情報とを総合して、プロジェクトが「デスマーチ」化する要因を大局的に分類し、対策を論じた本。適切なツールや手法を用いる効果も認めているが、プロジェクト内外の「人」の問題に大きくページが割かれている。海兵隊式のモーレツ型プロジェクトと旧日本軍式のカミカゼ型プロジェクトはよく見かける気がする。スパイ大作戦型を目指そう。
読了日:07月31日 著者:エドワード・ヨードン
人狼、暁に死す (角川文庫 (5808))
CIAを始めとする国際諜報機関の追及やら国家や大財閥の陰謀といったスケールの大きい話からはしばし解放され、東京の裏社会を舞台としたコンパクトなハードボイルド作品に回帰…かと思ったら、だんだん主人公が自虐的になってきて、挙げ句の果てに怨念やら生き霊やら何だかよくわからない展開に。残念ながら壊れてきたな〜、という印象。
読了日:07月28日 著者:平井 和正
リオの狼男 (ハヤカワ文庫 SF 127 ウルフガイ 別巻3)
だらだら長い。拷問描写もういいよ、って感じ。「マクンバ」設定もちょっと無理がある。白人文明批判や人種差別糾弾もあまりに繰り返し出てくるのでお腹いっぱい。
読了日:07月28日 著者:平井 和正
そこまで言うか!
三者三様で考え方は微妙に違ってたりするけど、それでも共通部分はあるし、共感はできなくても理解はできるし、だからつまり共存できるよね?ってことかな、と。今の日本社会に欠けてるかもしれない多様性に対する寛容さ(と、そういう生き方を実践する強さ)が鼎談の基盤になってて、少なくともその部分に関してはポジティブな印象を持った。
読了日:07月27日 著者:勝間 和代,堀江 貴文,西村 博之
狼よ、故郷を見よ (角川文庫 (5724))
狼男の本領発揮!な場面が少なくて、全体的に暗くて辛い話が続く。
読了日:07月26日 著者:平井 和正
IT失敗学の研究―30のプロジェクト破綻例に学ぶ
ユーザー側の経営者、システム担当者、ベンダー側の経営者、担当者、四者間の意識・理解の差に起因する「失敗」を、多くの事例を元に分析している。関係者間の意志疎通のための「取引コスト」や過去の「埋没コスト」が多大なため、問題は認識されていたにもかかわらず、改善・軌道修正がなされなかった、という構造が、旧日本陸軍のガダルカナル上陸戦での大敗に通じる、という指摘は興味深い。
読了日:07月23日 著者:不条理なコンピュータ研究会
狼男だよ (角川文庫 緑 383-57)
平井和正は短編の方が面白い。続くような続かないようなエンディングも楽しい。もちろん、続くんだが。
読了日:07月21日 著者:平井 和正
狼のレクイエム 第2部 (角川文庫 緑 383-55 ウルフガイシリーズ)
全くタイプの異なる二人、犬神明と西城恵の出会いの描写が印象的。その直後に聴こえる狼のレクイエム…。うーん。
読了日:07月20日 著者:平井 和正
狼のレクイエム 第1部 (角川文庫 緑 383-54)
犬神明より神明より西城恵が活躍。極悪非道な殺人者なんだが、著者の思い入れが伝わってくる。
読了日:07月20日 著者:平井 和正
課長島耕作 (17) (講談社漫画文庫)
部長昇進おめでとう。カバは残念でした。
読了日:07月19日 著者:弘兼 憲史
さらば!失敗プロジェクト―その経験が成功へ導く
担当部門の当事者意識不足、マネジャーの調整管理力不足、開発者・プログラマのユーザーニーズ検証不足、ありそうな話満載。「失敗」を品質悪、コスト高、納期遅れ、成果物の無用化、担当者の疲弊の五つのタイプに分類し、実際に起こったケースを例に、プロジェクトが失敗に向かった分岐点を探る内容。情報システム開発以外の仕事にも参考になる。
読了日:07月19日 著者:
課長島耕作 (16) (講談社漫画文庫)
タイではアバンチュールを控えて大人しく(?)仕事に集中してた島課長。現地ガイド(♂)との心の交流はありがちだがちょっと良い話。
読了日:07月18日 著者:弘兼 憲史
課長島耕作 (15) (講談社漫画文庫)
カバって。
読了日:07月18日 著者:弘兼 憲史
失敗の予防学―人は、なぜ“同じ間違い”を繰り返すのか
失敗発生の要因を分類し、未然に防ぐための考え方や処方を実例を交えて説明するテキスト。製品の欠陥や事故にまつわる失敗だけでなく、商品企画や経営判断などを含む広くビジネスマターを題材にしている点が特徴。同じ失敗学の話でも、畑村先生とは違うややライトでシニカルなタッチなのが面白い。
読了日:07月16日 著者:中尾 政之
「失敗学」事件簿 あの失敗から何を学ぶか (小学館文庫)
JR脱線事故を始めとする様々な事例を取り上げ、「失敗」をどう捉え、いかに今後に生かすか、が論じられている。まず責任追及→原因・対策はうやむや、という(ありがちな)パターンでは事故はまた起こる、と警告する。安全のためのマニュアル化・標準化が、担当者から考える余地を奪い、かえって危険を生む場合もあり、取り組みは一筋縄ではいかないと感じた。事故の周期性の話は興味深い。
読了日:07月16日 著者:畑村 洋太郎
まだ遅くない。博士を目指そう!―夢で終わらせない。退職技術者の再挑戦
55歳でメーカーを早期退職した技術者(著者)が、大学院博士後期課程に入学して見事学位を取得しるまでの記録。未経験の分野のテーマを選び、試行錯誤しながら実験・論文執筆・学会発表を進めていく中で、年齢によるハンデは人脈と経験で補った、という件は興味深いが、それも著者本人の並々ならぬ決意と継続の気力あってのものだろう。企業出身者の目で見た大学・研究室という組織や大学研究者の在り方に対する違和感(良し悪しは別として)はなるほど納得する部分あり。
読了日:07月16日 著者:和田 肇
狼の怨歌 (角川文庫 緑 383-53 ウルフガイシリーズ)
不死身の狼人間の秘密に迫ろうと動き始める人間たち。気違い外科医にCIA、中国諜報部に翻弄される犬神明と神明。舞台が学園だった前作に対し、社会の闇が描かれる本作はスケールも大きく、描写もより過激かつ凄惨に。一癖ある小娘が活躍(?)する点は共通。青鹿先生が哀れ過ぎ。
読了日:07月16日 著者:平井 和正
狼の紋章 (角川文庫 緑 353-51 ウルフガイシリーズ)
中高生の時分に角川文庫で読んで以来、久しぶり(20年ぶり?)に読んだのはiPod touch版。神明のキャラ好きだなあ。
読了日:07月15日 著者:平井 和正
夢をかなえる「打ち出の小槌」
朝からカレーもアリ、には賛同。でも納豆も好き。
読了日:07月14日 著者:堀江 貴文
クラウド
Twitter上での「出会い」から「恋」、そして「事件」へ。「クラウド」の中の「彼」の正体は…?旬なテクノロジーを題材にしたミステリー。最初は著者の文章構成についていけず少々手戻りしながら読んでたが、途中からは話がテンポよく展開していき、最後まで一気に読めた。この結末は…つまり「クラウド」ってことかな。
読了日:07月13日 著者:樹林伸
ぼくらはみんなハゲている
育毛・発毛にハマる人、カツラの道を選ぶ人、ハゲを受け入れて生きる人…ハゲ・薄毛に人生を大きく左右された人々への取材を通して、「ハゲ」とは何なのか?を探るマジメな本。経験者への取材や著者自身のサービス体験により育毛・発毛・植毛・カツラなど多岐に渡る「毛髪産業」の実態に迫る部分は、非常に生々しく、恐ろしく、悲しい。
読了日:07月12日 著者:藤田 慎一
サルでもできる弁護士業
弁護士制度や弁護士業の実態を生々しく解説するだけでなく、日弁連や弁護士会の弊害を糾弾し、変革を呼び掛ける内容。弁護士業には未開拓の大きな市場がある、今までのやり方を変えることで、より社会に役立ち、かつ、収益も上げられる道がある、という話は面白い。確かに、もっと気軽に法律サービスを利用できると便利だろう。
読了日:07月10日 著者:法律事務所ホームロイヤーズ 所長弁護士 西田 研志
社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった―そうか、「働くこと」「教えること」「本当のサービス」ってこういうことなんだ! (KOU BUSINESS)
バイトにもこれだけ厳しく真剣にかつ手間暇をかけて仕事の何たるかを指導する文化は珍しいのではないか。ディズニーランドがサービス業として群を抜いて成功している理由の一端が窺える興味深い内容だった。
読了日:07月08日 著者:香取 貴信
「やり残しゼロ!」の仕事術60
読了日:07月08日 著者:上村敏彦
サマワのいちばん暑い日 (祥伝社黄金文庫)
バグダッド陥落後のイラクのサマワで復興支援活動を行った自衛隊への密着取材録。著者の価値観や思想信条がストレートかつ感情的(&少々お下品)に書かれており、最初はちょっと読みにくいと感じた。内容自体は、イラク、特にサマワの様子や自衛隊宿営地の詳細など、生々しい記述満載で興味深い。
読了日:07月06日 著者:宮嶋 茂樹
超図解ビジネスmini ネット時代の商標と商号 (超図解ビジネスminiシリーズ)
商標・商号の権利の考え方から申請手続きまでをカラフルな図を用いて説明してある。一見わかりやすそうなのだが、文章に言葉足らずな部分があったり、図が意味するところが不明確だったり、今ひとつ詰めが甘い印象。具体例をもっと多く引用すればより理解しやすいように思う。
読了日:07月03日 著者:窪田法律特許事務所
読書メーター
今日は仕事休んで熱を出した娘(3)の看病してました。
熱はあるけど割と元気なので一緒に絵本読むことにしました。
娘が選んできたのが「読み聞かせイソップ50話」。イソップ童話が一編あたり見開き2ページ(イラストつき)×50話載ってる本です。この中から幾つか適当に選んで読んであげました。
イソップ童話って、人間だけでなく擬人化された動物が出てきて、まあ色々あって、何かしらオチがついて、で、最後に「教訓」がついてきます。
今日読んだ中に「ねずみのそうだん」という話がありました。「猫の首に鈴」のアレです。
【あらすじ】
鼠たちが集まって猫に食べられないようにするためにどうしたらいいか相談してた時に一匹の鼠が「猫の首に鈴つけたら近づいてくるのがわかるじゃん!これよくね!?」と提案して皆が「おー!」「それナイス!」と盛り上がったところで別の鼠が「でも誰が猫に鈴つけんの?」と言ったら皆シーンとなりましたとさ。
【教訓】いくらイイ考えでも実現できなきゃ意味ねーよ。
…てな感じなのですが、うーん、と思ったワケです。それちょっと違くね?と。
引っかかったのは、まず「猫に鈴」というアイデアが「実現不可能」だと決めつけている点。そして実現不可能という結論に至るロジックが「誰がやる?(=誰もできないよね?)」しか示されていない点。
待て待てと。
「誰か一人が鈴をつけに行く」以外にも鈴をつける方法はいろいろあるだろ!と。
例えば、
・どっかからマタタビ持ってきて猫をゴロニャ〜ン状態にして、朦朧としてるところにみんなでワーッと行って鈴つける。
とか、
・壁に猫の首が入るくらいの穴をあけといて、誰かがオトリになって猫が首を穴に突っ込んだところで穴の内側に仕掛けておいた鈴つきの首輪をぎゅっと締めて装着しちゃう。
とか。
つまり、知識(猫はマタタビに弱い、とか)と知恵(穴の内側に仕掛けをつくる、とか)を使って問題解決を図る、という選択肢をあまりにカンタンに放棄してるところに大きな違和感をおぼえたワケです。
いや、寓話の趣旨というか教訓自体はわかりますよ。絵に描いた餅じゃ意味ない、ってケースもあります。でもこの例はちょっと不適切じゃない?と。
この話を聞いた子供の頭の中に「できなさそうなことは考えるだけムダ。やめといた方が良い」みたいな教訓が植え付けられるのは何としても避けたい。そうじゃなくて「できない理由ではなく、できるようにする方法を何とかして考える」姿勢を持って欲しい。
つーワケで、書いてある教訓が気に入らなかったら自分流の解釈を子供に伝えることにしました。
(これ以外にも「えっ?この教訓おかしくね?」な話が幾つかあったような気が。イソップ寓話は要注意)
◇
そんなこんなで、話を聞く子供だけでなく、読む親にとっても思考のトレーニングになる、という意味でも、あるいは単に教養としてたとえ話としてよく引用される元ネタを押さえておく、という意味でも、ひととおり読んでおいて損はないかと。
【送料無料】読み聞かせイソップ50話 |
震災以前ほどのハイペース(1日1冊)には及びませんが、それでも15冊読みました。
図書館利用と電子書籍が半々といったところ。
6月最後に読んだ「涙のような雨が降る」はたぶん20年ぶりくらいに読む赤川次郎作品。
あーやっぱこの人お話うまいなーと感心しながら(そしてちょこっと目をうるうるさせながら)読みました。
◇
6月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3940ページ
涙のような雨が降る (幻冬舎文庫)
読了日:06月29日 著者:赤川 次郎
女子大生マイの特許ファイル
読了日:06月29日 著者:稲森 謙太郎
殺意は必ず三度ある (ジョイ・ノベルス)
読了日:06月28日 著者:東川 篤哉
我らクレイジー☆エンジニア主義 (講談社BIZ)
読了日:06月26日 著者:
学ばない探偵たちの学園 (ジョイ・ノベルス)
読了日:06月23日 著者:東川 篤哉
裏切りの流儀ーあらゆることはバランスで成り立っている
読了日:06月22日 著者:高田 純次,茂木健一郎
ロボット (図解雑学)
読了日:06月22日 著者:
ロボットが日本を救う―開発から40年のパイオニアが語るロボットの近未来
読了日:06月19日 著者:中山 眞
仕事と人生を豊かにする 八塩式マーケティング思考術
読了日:06月19日 著者:八塩 圭子
ビット・トレーダー (幻冬舎文庫)
読了日:06月18日 著者:樹林 伸
「かけ算」思考ですべてが変わった ポケット版―楽しく、無理なく、夢をかなえる
読了日:06月16日 著者:鮒谷 周史
家事をとことん減らす50のコツ―これで毎日がラクになる!
読了日:06月05日 著者:佐光 紀子
30分で英語が話せる
読了日:06月04日 著者:クリス 岡崎
中学生までで決まる!リケダン、リケジョの育てかた
読了日:06月04日 著者:安達 誠
弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
読了日:06月02日 著者:小飼 弾,山路 達也
読書メーター
5月は全っ然、本読みませんでした。
思えば、かなり忙しくて時間的にも気分的にも余裕がなかった、ってところでしょうか。
そんな中、国際線の飛行機の中で読んだ「天使の代理人」はなかなか重くて考えさせる話でした。
中絶が日常的に安易?に繰り返されているのは、もちろん当事者の意識・倫理観・諸事情によるところも大きいとは思いますが、子育てを社会全体で支える、という雰囲気が足りないせいもあるのではないかな?とも思いました。
子育てはすごく大変で、仕事とか趣味とかその他アレもコレも犠牲にしないとムリ、というのが常識な社会では、ホントは産みたいけど…という人を救えない気がします。
他人の精子や他人の子宮を使ってでも子供がほしい人もいれば、一方では望まぬ妊娠で中絶を選ぶ人もいる。
より多くの人(生まれてくる子も含めて)がより良く生きられるようにするには、まだまだやるべきことがたくさんあるのだろうなあ、と思いました。
◇
5月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:657ページ
天使の代理人〈下〉 (幻冬舎文庫)
望んだ妊娠、望まない妊娠、そして中絶という選択肢。様々な考えの人々の様々な生き方を描きながら、出産とは?中絶とは?と読者に問いかける作品。自ら体験が不可能な男性こそ読んで考えるべき内容かもしれない。
読了日:05月15日 著者:山田 宗樹
天使の代理人〈上〉 (幻冬舎文庫)
読了日:05月12日 著者:山田 宗樹
読書メーター
3月は震災のゴタゴタで少なめだったのですが、4月もその余波というか何というかイマイチ伸びませんでした。
しかも20冊中半分の10冊が「課長島耕作」、という体たらく(?)。
それ以外だと、太宰治の「斜陽」やら「トカトントン」やら伊坂 幸太郎の「死神の精度」やら、明るいのか暗いのかよくわからない小説に傾倒してましたね。
そんな中、ヒットだったのは「武士道シックスティーン」。
「サムライ」「武士道」「大和魂」などのキーワードで語られる「古き良き日本人の精神」みたいなものはまっぴら御免被りたいワタシですが、この小説はハマりました。続きもあるみたいなのでAppStoreに並んだら読みたいと思います。
◇
4月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:4879ページ
「アイデア」が生まれる人脈
読了日:04月30日 著者:古田 靖
いかさま生保マンがあなたの資産を食い潰す (経営者新書)
読了日:04月28日 著者:仲 和成
企画の教科書〈2〉企画火山!―ポケット判おちまさとプロデュース
読了日:04月27日 著者:
イン・ザ・プール (文春文庫)
一年ぶりに読み返した。どの患者の症状も少しずつ自分に当てはまる気がする、ってのが、話に引き込まれる要因の一つだな。
読了日:04月18日 著者:奥田 英朗
課長島耕作 (14) (講談社漫画文庫)
相変わらず料理屋の女将とカンタンにセックスしちゃって「好きだ」とか言っちゃう謎の男、島耕作。今回は、新入社員向けのスピーチで示したビジョンや役員に昇進した上司の言葉、アメリカ企業との買収交渉など、ビジネスに参考になる場面も多い。
読了日:04月13日 著者:弘兼 憲史
ヴィヨンの妻 (新潮文庫)
「トカトントン」読んだ。第二次大戦後の喪失感・虚無感…だけでは済まされない、普遍的な悩みを極端にデフォルメして描いたコミカルでシュールで…あれ?今どこからかトカトントン…って聴こえた?
読了日:04月13日 著者:太宰 治
女生徒 (角川文庫)
昔も今も「女生徒」ってこんな感じなのかな。何だか哲学的になったり、かと思えば感傷的になったり、人を蔑んだり、自らを恥じたり、くるくる回りながら、大人はイヤ、といって子供もイヤ、あーもう死にたい、そんな感じで今日はおやすみなさい。「おさん」「きりぎりす」は口ばかり偉そうで中身はつまらぬ夫(太宰自身の投影?)を愛しつつも冷ややかに見つめ、そして捨てる妻の心が描かれる。
読了日:04月12日 著者:太宰 治
斜陽 他1篇 (岩波文庫)
第二次大戦後の没落貴族の話。貴族の気品と優しさを保ち続けて安らかに死を迎えた「お母さま」。貴族という出自の呪縛から逃れようと薬や酒に溺れつつも、貴族たる母の影に恋い焦がれ、果ては社会の犠牲者として自ら命を絶った弟。二人の生き方を見つめ、いずれとも異なる「革命」の道を選んだ主人公かず子。純粋で愚かだがしかし気難しいばかりの男達よりずっと力強く生命力を感じさせる女性像は、他の太宰作品に通じる部分がある。逆に言うと「男」に対する徹底的な蔑みと諦めが根底に流れているように感じる。
読了日:04月11日 著者:太宰 治
課長島耕作 (13) (講談社漫画文庫)
体での裏交渉で仕事を進める島流の部下になった切れ者(女)もまた島流。大企業のビジネスってそんなんばっかなの!?弘兼憲史に電機業界からクレームはないのか!?あとすっぽん屋の女将のアフターサービスとかオカシイだろ。
読了日:04月10日 著者:弘兼 憲史
課長島耕作 (12) (講談社漫画文庫)
難しい仕事はキーパーソン(女)とのセックスで解決、という島流は健在。でもってまたまた銃撃されるがやっぱり島課長は死にません。今回は男(恋人ではないけど惚れられてる)が身代わりになりました。結局フィリピン人には手を出しませんでした。経済成長してから、ってことかな(たぶん違)。
読了日:04月10日 著者:弘兼 憲史
課長島耕作 (11) (講談社漫画文庫)
フィリピン+経済格差+男女関係=銃撃事件。それでも島課長は死にません。今回も女(恋人ではないけど)に助けられました。
読了日:04月10日 著者:弘兼 憲史
課長島耕作 (10) (講談社漫画文庫)
フィリピン赴任。また現地の優秀な部下とイイ感じになりそうな予感。それはそうと島課長はブリーフ派らしい(時代的にはそれが普通か)。
読了日:04月10日 著者:弘兼 憲史
武士道シックスティーン (文春文庫)
剣道を始めた経緯も動機も、剣道に対する価値観も全く異なる二人の「女剣士」が、とある大会での試合をきっかけに、出会い、ぶつかり合い、ともに戦い、成長していく、こういうの青春小説って言うの?二人の視点を交互に行き来する構成が秀逸で、読み始めたら止まらなくなって、最後うるうる。二人にとって父親の存在が(形は全く違うけど)非常に大きい、ってところが何かグッときた。
読了日:04月10日 著者:誉田 哲也
死神の精度 (文春文庫)
死神の話だけに、何人もの人が死んだり殺されたりするんだが、これもまた死神だけにドライというか淡々としてるというか。だからって、決して人間の命を軽く扱ってるワケではなく、死は誰にでも起こり得る当たり前のことなんだから、いつどんな死に方するかわからないってことを忘れずに生きろよ、と耳元で囁かれてるような、死神なのにどこか温かい不思議な話。「老女」のラストにはやられた。
読了日:04月08日 著者:伊坂 幸太郎
初対面の教科書―おちまさとプロデュース
読了日:04月06日 著者:
課長島耕作 (9) (講談社漫画文庫)
社長の座を巡っての社内派閥同士の抗争(の中で暗躍する島耕作)から取引先との宴会での裸踊りまで、サラリーマンってホント忙しい。
読了日:04月06日 著者:弘兼 憲史
課長島耕作 (8) (講談社漫画文庫)
最早これサラリーマン漫画じゃないな。伝奇モノだ。
読了日:04月06日 著者:弘兼 憲史
課長島耕作 (7) (講談社漫画文庫)
ハイ、また新しい若い恋人できました。
読了日:04月06日 著者:弘兼 憲史
課長島耕作 (6) (講談社漫画文庫)
大会社の役員って銀座の女と付き合ってるものなの?
読了日:04月06日 著者:弘兼 憲史
課長島耕作 (5) (講談社漫画文庫)
ちょっと、それはヒドくない?
読了日:04月05日 著者:弘兼 憲史
読書メーター
3/11の地震発生から10日間ほどは本を読む気にならなかったので、その分冊数は少なめでした。
19冊のうち、漫画(課長島耕作)が4冊。てことは実質15冊。少ないけどまあ仕方ないでしょう。
最近はおちまさとブーム到来中。名前は聞いたことあるような気がするけど、実は何してる人かよく知らなかった。今でもよくわかんないけど本は面白い(笑
◇
3月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:5124ページ
時間の教科書―おちまさとプロデュース
読了日:03月30日 著者:
企画の教科書 おちまさとプロデュース
読了日:03月30日 著者:
課長島耕作 (4) (講談社漫画文庫)
女だけじゃなくて男にもモテる島課長。正直で「いい人」なのと、仕事には真摯に取り組むサラリーマン、ってのはわかった。けど、エピソードや描写そのものよりも、登場人物がなぜか次々と「島ファン」になる展開で読者にそう思わせる部分がやや強すぎる気がした。
読了日:03月29日 著者:弘兼 憲史
課長島耕作 (3) (講談社漫画文庫)
不器用で真面目かと思いきや、自分を陥れようとした上司を逆に罠にかけて左遷に持ち込むなんざ、ただの課長とは思えない。それはそうとアメリカ人にもてすぎだろ、この人。
読了日:03月29日 著者:弘兼 憲史
グッド・バイ (新潮文庫)
「グッド・バイ」読んだ。太宰作品らしい女たらしの男が主人公だが、やたらコミカルなのが意外だった。未完なのが残念。太宰はこのつづきに何を書こうとしたのだろう?
読了日:03月29日 著者:太宰 治
“本物のお金持ち”と結婚するルール―ホリエモンの恋愛講座
自分はお金持ちじゃない(し、小金持ちでもない)けど、ホリエモンの言ってることはよくわかる。一見、過激で勝手なことを言ってるようだけど、「お金持ちと結婚したい」なんて勝手なことを考えてる女達に「お前らアホみたいな夢見てないで自分の幸せは自分の頭でちゃんと考えろよ」と優しく諭しているホリエモンはなんか憎めないというかカワイイというか。
読了日:03月25日 著者:堀江 貴文
ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」
読了日:03月25日 著者:堀江 貴文,西村 博之
課長島耕作 (2) (講談社漫画文庫)
ニューヨーク単身赴任で引っ掛けた女が実は仕事相手でその女には別の男もいて殴り合いの結果仲良くなったり、同僚は現地で女作ったり横領したり、社長は銀座のママを呼び寄せたり、もうハチャメチャ。これはドタバタ劇。シリアスな絵のタッチに騙されてはイケナイ。
読了日:03月25日 著者:弘兼 憲史
課長島耕作 (1) (講談社漫画文庫)
80年代の会社・サラリーマンってこんなんだったのかなあ?今読むといろいろツッコミどころ満載。つか、女子社員とセックスし過ぎだろ(笑)。
読了日:03月25日 著者:弘兼 憲史
未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論
「既に日本は充分に豊か」「実はみんなが働かなくても良い」「沖縄・北海道を準独立国に」「アメリカは発展途上国」「コンテンツはタダだということがバレた」「非モテはばあやと暮らせ」「機械政府へ」…タイトルをピックアップするだけで刺激的。彼らが描く未来が魅力的に見えるのは、彼らがとにかく楽しんでいるから。二人の会話についていくにはオタクネタを含む幅広い知識も要求され、より深く楽しみたい人のためのブックガイドつき。
読了日:03月24日 著者:岡田 斗司夫,小飼 弾
鉄板病
確実にリターンが見込めるモノ・コトにしか手を出さない「鉄板病」に蝕まれつつある社会に警鐘を鳴らし、この病にかからない(あるいは克服する)生き方のヒントを示す。「損したら負け」マインドに「負けない」ように、自分を俯瞰する目を持つべし。
読了日:03月22日 著者:おち まさと
陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)
銀行強盗なのにそんなに色んなコトに顔突っ込んで大丈夫?と思ってしまうくらい陽気で優しい主人公達の冒険ミステリー。前作の魅力だった「会話の面白さ」「張り巡らされた伏線と見事な回収」は本作でも健在。タダシの電話が泣ける。
読了日:03月11日 著者:伊坂 幸太郎
「スモールビジネス」成功のセオリー90!
著者の経験に基づくスモールビジネスの心構えやコツの数々、さすがに90もあると一気に読み切れない。しかも電子書籍特別版は+10だったりするので、読んだ端から忘れていく気分。1日1本ずつ読むのも良いかも。
読了日:03月10日 著者:射手園 達一
現代オタク用語の基礎知識
アニメ、ゲームから鉄道や宝塚まで、ディープな世界を知るための基礎知識として厳選された(?)頻出用語が解説されている。微妙に間違った説明や用例も散見されるが、オタクには自明だし、非オタにはどうでもいい話なので別に大した問題でもなかろう。何より、宝塚を「オタク」の一つと分類してしまった著者の勇気に敬意を表したい。
読了日:03月09日 著者:藤原 実
お金持ちのお金はなぜなくならないの? (メディアファクトリー新書)
「普通の人からお金持ちになる方法」ではなく、「お金持ちな人がお金持ちであり続ける理由」を解説した本。一族代々お金持ちな家はお金に関する掟が決められていたり節税方法が伝承されたり、お金を維持する仕組みが整えられている、ってのはなるほどさもありなん。とはいえ、お金持ちとて政治経済の大きな変化には弱い一面もあり、決してラクではないのだな、と思ったり。日本も寄付税制を見直すとお金持ちにとっても社会にとっても嬉しいのに。
読了日:03月07日 著者:宮本 弘之
お金の流れが変わった! (PHP新書)
現代はホームレスマネーの動きが世界経済に大きく影響する時代である、という話。終盤の、日本企業が強い分野では中国や韓国は技術的にもシェア的にもまだまだ、という認識は大前氏にしてはちょっと甘いように思う。あるいは日本企業(の中の人)を鼓舞するための確信犯的誇張か?
読了日:03月07日 著者:大前 研一
日本を変える「知」 (SYNODOS READINGS)
若手講師5人による経済、政治、教育、社会、思想のセミナー、という形式。飯田氏の「経済学っぽく考えよう」な話はいつもながら議論が単純明快。吉田氏の歴史を踏まえた政体論も新たな視点が得られた。どのセミナーもかなりわかりやすさを重視して書かれており、予備知識に乏しくても(頑張れば)ついていけるようになっている。講師同士によるクロスインタビューは読者の理解を助ける効果あり。
読了日:03月06日 著者:芹沢 一也,荻上 チキ,飯田 泰之,鈴木 謙介,橋本 努,本田 由紀,吉田 徹
勝者の思考―いい仕事をして、いい人生を送るために
寺島実郎氏や前田晃伸氏、ジェフリー・イメルト氏など、「いい仕事」をする/した人物の言葉や行動を通して「勝者の思考」を探る本。著者自身も世界を自分の目で見、数多くの人物を取材してきた人物であり、説得力がある。「グローバルセンス」「思考の立体化」「思考の時間軸が長い」…メモメモ。
読了日:03月02日 著者:財部 誠一
蝉しぐれ (文春文庫)
居駒塾で詩が読まれる場面が地味に印象に残った。「四民の上に立つ諸子は、このような庶民の素朴な心や、喜怒哀楽の情を理解する心情も養わねばならぬ。」…人の世は理だけで動かせるものではない、という著者の想いが代弁されているように感じた。
読了日:03月02日 著者:藤沢 周平
読書メーター
閏年でないので28日しかない2月にしては31冊は上出来かな。
先月読んだ小説のうち2冊が、たまたま同じく「マンションの一室で複数の男女が同居する」という設定で、なんだけれども、描かれている人物像や展開が全く違ってた、のが面白かったです。
吉田修一の「パレード」が「今」を舞台に「演じている自分」という存在同士の居心地良くも危うい関係に依存した生き方を描いているのに対して、宮本輝の「私たちが…」には80年代を舞台に「心からの自分」同士をぶつけ合い傷つけ合い認め合い最後にはそれぞれが独立していく生き方が描かれていました。
「私たちが…」が書かれてから「パレード」が生まれるまでに約10年の時が流れています。その10年の間の変化にふと思いを馳せてしまいました。
(それぞれ別の作家が別のテーマで書いた作品なので、単純に並べて比較するのはナンセンスかもしれませんが)
【送料無料】パレード | 【送料無料】私たちが好きだったこと改版 |
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2月の読書メーター
読んだ本の数:31冊
読んだページ数:6729ページ
私たちが好きだったこと (新潮文庫)
偶然にも、つい先日読んだ「パレード」と同じく、マンションに男女4人が同居する設定だった。「パ」と違い、本作の主人公達はお互いに深く関わりあい、支え合い、時にはお互い傷付け・傷付きつつ、やがて新たな道を選び、その部屋から巣立っていった。展開や心理描写にやや違和感を感じたのは時代設定が古い(1980年)せいか?それでも主人公達が自らの生き方を「選んだ」ことには感じるものがあった。
読了日:02月27日 著者:宮本 輝
なるほど!「孫子の兵法」がイチからわかる本
「孫子」の教えの数々が現代語訳され、ビジネスに応用した例が紹介されている。「孫子の兵法」ってよく聞くけどどんなもんだろ?いきなり原書読んでもわかんないだろうしな〜、って人の入門用に良いかも。もう少し詳しい本を当たりたくなった。
読了日:02月26日 著者:現代ビジネス兵法研究会
空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)
よし、官能小説も読もうかな(笑)
読了日:02月23日 著者:小飼 弾
人間の品格―日本人のあるべき生き方・働き方・リーダー学
「正しい精神」とか「お国のため」とか「日本人のあるべき姿」とか言われて読む気失せた。取り上げられている人物についてきちんと知りたければ、こんな本より自伝や著書を直接読んだ方が良いと思う。
読了日:02月22日 著者:馬場 啓一
一番じゃなきゃダメですか?
タイトルは事業仕分けでのスパコン狂騒を逆手にとった確信犯的なもの。内容は事業仕分けだけでなく、著者の生い立ちからクラリオンガール、タレント、ジャーナリストを経て政治家に至る経緯にもページが多く割かれている。様々な活動を行う中での著者の思いや家族を持ったことでの視点の変化が興味深い。著者が指摘した、国民も政治もお互いを信じられなくなっていた、という問題が現政権下でもやはり改善の兆しなし、という現状を著者はどう見ているのだろう。
読了日:02月22日 著者:蓮舫
「悪」と戦う
ほのぼの子育てストーリーかと思ってたら、いつの間にか「差別」とか「いじめ」とか「虐待」とか嫌という程「悪」を突きつけられ、「だったら結局ぼくはどうしたらいいのさ!?」と叫びたくなるが、きっと答えは「ユーが自分で考えな!」なのだ。何が「悪」で何が「正義」なのか?「正義」は悪くなくて「悪」は正しくないのか?生きることは戦いなのか?何と戦っているのか?子供達にぼくは何をどう伝えられるのだろうか?
読了日:02月22日 著者:高橋 源一郎
東大博士が語る理系という生き方 (PHPサイエンス・ワールド新書)
まずは教養学部で幅広く学んだ後で専門分野を選択する、という東大のカリキュラムに対して、ほぼ全員が肯定的な意見だったのが印象に残った。登場する博士達の専門分野は医薬生物系が多く、工学系の話も読みたかった自分には少々物足りなかった。
読了日:02月21日 著者:
部屋を見れば未来がわかる!
居間や台所、寝室やトイレなど、各部屋の状態が、仕事・金・夫婦仲・子育てなどに及ぼす影響について書かれている。霊能や風水ではなく著者のハウスクリーニング経験に基づく分析とのこと。床面の広さと収入は比例、ってのは、まあ確かにそうかもね。わが家はちょっと残念な状態(笑)。捨てて、磨く、かな。
読了日:02月21日 著者:舛田 光洋
人は「暗示」で9割動く!
具体的なエピソードを数字を出して説明する、とか、アメリカの○○大学の△△博士の研究では…のように権威を利用する、とか、本書自体にも「暗示」的手法が多用されている。自己暗示の話は面白かった。
読了日:02月21日 著者:内藤 誼人
スピード出世する「10の習慣」
人より早く出世するための謀略・術策の数々が紹介されている本、ではない。米国企業に就職してスピード出世し、その後独立して活躍する著者の経験から、人(会社)に認められる働き方のエッセンスが語られている。アメリカ人上司の仕事っぷりや部下との接し方に関する部分も印象に残った。
読了日:02月20日 著者:浜口 直太
まずは、「つき合う人」を変えなさい!
自分がなりたい姿、ありたい境遇に近い人と付き合うことで、自分の考え方や行動が変わる、という話。成功している経営者が事業を始めた動機は必ずしも崇高な理想に基づくものばかりではない、というこぼれ話が面白かった。
読了日:02月19日 著者:山本 亮
楽しく稼ぐ本 (だいわ文庫)
再読(2回目)。サラリーマンや公務員にもリスクヘッジとしての副業を勧める日垣氏に対して、片手間仕事は結局通用しないと釘を刺す岡本氏。フロー収入を重視する日垣氏と、ストックがないと危険と指摘する岡本氏。楽しく、より多く稼ぐことを志向する点では一致する二人の、方法論での考え方の違いが面白い。
読了日:02月18日 著者:日垣 隆,岡本吏郎
稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?
お金を大切に扱う、というのは、単に金額だけを見てケチケチガツガツするのとは違う、ということ。「稼ぐ人→長財布」傾向があるからといってその逆が必ずしも成り立つ訳ではないだろうが、お金に対する態度、お金との付き合い方という意味では参考になる。お金持ちでない人ほど安いガラクタに囲まれて生活してる、ってのは実感としてわかる(笑)。
読了日:02月16日 著者:亀田 潤一郎
無菌室ふたりぽっち
特に原因も予兆もなく発症し、確実な治療法もなく、仮に治った後も再発リスクがつきまとう「運」の病、白血病。その「運」に翻弄された患者と家族の苦痛・苦悩が伝わってきて涙また涙。無菌室での生活と回復後の「日常」の対比、「もし再発したら今度は…」という著者の思いに、「生きる」とは何か、その意味を考えさせられた。
読了日:02月16日 著者:今田 俊
日本人のための科学論 (PHPサイエンス・ワールド新書)
「科学と技術の融合が日本の強み」「研究は単なる好奇心ではなく社会への貢献意識が必要」「短期の経済的価値だけが貢献ではない」「科学は文化」という毛利氏の「科学論」と、科学コミュニケーターの必要性、その担い手の一つとしての科学館の在り方について論じられる。「科学」と「技術」を明確に区別しない日本独特(?)の「文化」を肯定的に捉えている点が興味深い。
読了日:02月14日 著者:毛利 衛
嫌われない毒舌のすすめ (ベスト新書)
上島竜兵が読んだら怒りそうな内容満載で楽しい。
読了日:02月14日 著者:有吉 弘行
鉄腕アトムのロボット学
「鉄腕アトム」で描かれたアトムをはじめとするロボットの機能およびロボットと人が共存する社会と、現時点(2003年=作品中でのアトム誕生年)のロボット技術と将来展望をとを対比させて論じられる「ロボット学」。良くも悪くも現在の日本のロボット研究にアトムが与えた影響は大きいことを思い知らされた。今更ながらアトムをちゃんと読んでみたくなった。
読了日:02月13日 著者:福田 敏男
小飼弾の 「仕組み」進化論
よくある「仕組みナントカ術」の類ではなく、そもそも「仕組み」とは何か?「仕組み」により我々の社会はどう変わってきたのか?これからの時代に「仕組み」とどう関わっていくべきか?を論じた本。著者が提案する「本当の20%ルール」は新鮮かつ刺激的。そもそもこのルールを実践するにはまず「術」としての「仕組み」を考え抜いて磨き上げる必要がありそうだ。
読了日:02月12日 著者:小飼 弾
考えすぎない生き方 (中経の文庫)
「社会」「常識」「世間」「流行」…それらに迎合してしまうのも、逆に過剰に反応して非難や冷笑してしまうのも、とらわれている、という意味では同じかもしれない。特に、後者に偏り気味で疲れてしまっている人に、ちょっとニュートラルになってみれば?と語りかける本。「あなたが支持できない言論を発する自由を、あなたが命をかけて守る必要はない」に納得。
読了日:02月10日 著者:深澤 真紀
ロボットの天才
クロイノなど高橋氏が作った様々なロボットは見聞きしたことがあっても、彼が「ロボットクリエイター」として実際に何を考えどうやってモノを作っているかはよく知らなかった。本書では少年期から二度の学生時代を経てロボットクリエイターとして現在に至る興味深い足跡だけでなく、彼ならではのロボットに対する想いに触れることができる。人間とロボットが同じ空間で「生活」する社会を自分の目で見たくなった。
読了日:02月10日 著者:ロボットクリエイタ-・高橋智隆
パレード (幻冬舎文庫)
人は誰しも「その場所にいる自分」を演じている。だが「誰かから見た自分」の論理和が「自分」の全てではない。その「誰からも見られていない自分」が、ふとした時に「見られたい」と頭をもたげることがある。間合いをはかりながら、徐々に。その度に「見られるための自分」は次第に形を変えていくが、それでもパレードは続いていく。「パレードの中に居たい自分」によって。
読了日:02月09日 著者:吉田 修一
つながる力 ツイッターは「つながり」の何を変えるのか?
「ヒウィッヒヒー」楽しい!な勝間・広瀬両氏による、ツイッター入門書。基本的な使い方、ルール、より活用するための関連ツールなどがやさしく軽いノリで紹介されている。twitter開発者と勝間氏の対談が載ってるのがポイント。
読了日:02月08日 著者:勝間 和代,広瀬 香美
ほんとうのエコカーをつくろう
岐阜県各務原市で電気自動車の開発・販売を手がけるベンチャー企業ゼロスポーツを経営する著者による、電気自動車論、ものづくり論、ベンチャー経営論。破壊的イノベーションを生み出したり、それによる産業構造の変化に素早く対応できるのは、大企業よりむしろこういう地方ベンチャーかもしれない。このような企業がもっと活動しやすい社会制度・法規制への方向転換が必要だろう。
読了日:02月08日 著者:中島徳至
投資ミサイル
主人公の女性新米課長が取引先銀行から派遣されたロボット取締役に「投資」をレクチャーされ事業を成功させていくサクセスストーリー。「ミサイル」の意味はクライマックスのお楽しみ。
読了日:02月07日 著者:竹内 謙礼,青木 寿幸
誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール
クローズドクェスチョンから徐々にオープンクェスチョンに移行する、というテクニックはなるほどと思った。
読了日:02月06日 著者:野口 敏
年収300万円時代、子どもの教育費はこうしなさい!―後悔しない、教育費の貯め方と使い方
周囲の雰囲気に流されず、投資可能額を算定し、目標を定め、きちんと戦略を練りましょう、という真っ当な話。具体的には夫の年収300万円+妻のパート収入100万円で子供2人を大学進学させるモデルケースでの、小中高大の学費や塾費用と資金準備方法あれこれ。それにしても私立医薬系大学の学費の高さにびっくり。
読了日:02月06日 著者:大竹 のり子
「仕組み」節約術
日々の細かな変動費をケチケチ節約する前に、まず固定費を減らそう。住居費や車、通信費や保険などを身の丈よりちょっと下にすると効果的。時間をお金に換算して、時間のムダ使いを無くそう。自分としては、既に実践してる内容が多かった。
読了日:02月05日 著者:泉 正人
消費と投資で人生を狂わすな
車や住宅購入にかかる費用の考え方、保険や年金の仕組みや投資対効果など、誰もが関係するお金のトピックについて、時に対話風、時に解説風、時にエッセイ風に、全般的に軽いノリで書かれている。体系的に知識や情報がまとめられた本ではないので、ノリが合わないと読みにくいかも。
読了日:02月05日 著者:小堺 桂悦郎
小さき者へ・生れ出ずる悩み (岩波文庫)
「小さき者へ」読んだ。
読了日:02月03日 著者:有島 武郎
「どこでもオフィス」仕事術―効率・集中・アイデアを生む「ノマドワーキング」実践法
ノマドワーキングの実践法を「ツール」「オフィス環境」「データ管理」の三要素で解説している。会社員にもできる、とあるが、大企業ほどIT機器管理やデータ管理、外部からのアクセス管理が厳しいので、ホットスポットやクラウドサービスをフル活用するのは難しいかもしれない。様々な「オフィス環境」の特徴と向き不向きの分析はなるほどと思った。
読了日:02月02日 著者:中谷 健一
ニッポン男子の下半身が危機的なことに気づいたワタシ (扶桑社新書)
著者に寄せられる相談内容からセックスレスとEDの「卵と鶏」的な関係が明らかにされている。EDの要因は、運動と同じで「しない」→「できない」になってしまう身体的要因や、他のストレスの影響や行為の失敗によるトラウマなどの心理的要因に二分される。EDをタブー視せず、医師の相談を受け、ED治療薬も適宜利用しよう、という話。ED治療薬が保険適用外ってのは残念な事実。
読了日:02月01日 著者:二松 まゆみ
読書メーター
49冊!新記録!我ながらよく読んだ!
iPod touchで読んだのが、App形式のと青空文庫のタイトルと合わせて22冊分相当。
残り27冊のうち、買った&実家から持ってきた(=今現在本棚に入ってる)本は7冊。
というわけでそれ以外の20冊は図書館その他を利用したもの。
さすがに毎月50冊も本が増えていくのは今の居住環境では許容できないので、電子書籍と図書館その他の比率は今後も高くなるでしょう。
さて、2月は日数が少なくて連休も少ないので1月よりはペースダウン必至だろうけど、それでも30冊は目指したいところ。
◇
1月の読書メーター
読んだ本の数:49冊
読んだページ数:11200ページ
或る女 (後編) (岩波文庫)
後編の後半あたりからは陰惨で狂気じみた心理描写がいつ果てるともなく続き、読んでるこっちも疲れてきた。救いの光明をちらつかせつつも死の破滅を強く匂わせる、暗く澱んだ何とも落としどころのない終わり方には悪い意味で裏切られた。主人公の生き様と悩み苦しみ、語られなかった未来をより理解するには、時代背景や著者の当時おかれた状況など外部環境を踏まえる必要があるのかもしれない。
読了日:01月31日 著者:有島 武郎
イルカを食べちゃダメですか? 科学者の追い込み漁体験記 (光文社新書)
映画「THE COVE」で話題になった和歌山県太地町のイルカ漁の歴史や実態を中心に、捕鯨(イルカ含む)問題を考える内容。漁師たちや町の人々の生活の詳細な記述は、太地町に長期間滞在し漁船にも乗った著者ならでは。伝統的な日本沿海での捕鯨文化を認めるべき、とする著者だが、南半球での調査捕鯨に関してはその歪んだ実態を指摘する。
読了日:01月31日 著者:関口 雄祐
マグネシウム文明論 (PHP新書)
著者は化石燃料に代わるエネルギーとして、海水に大量に含まれエネルギー効率の高いマグネシウムの利用を提案する。海水からの抽出技術、太陽光レーザーによる精錬技術、マグネシウムを用いた電池技術など、著者の研究内容が平易に解説されている。技術紹介だけでなく、開発コストと回収見込み、エネルギー需要に対応するプラント規模なども試算されており、一研究者の妄想にとどまらない現実味がある。太陽光発電一辺倒でなく様々な可能性を探る必要を感じた。
読了日:01月31日 著者:矢部 孝,山路 達也
なぜアヒル口に惹かれるのか (メディアファクトリー新書)
人の顔認識処理の仕組みから美人の人種普遍性、果てはフロイトまで持ち出して、アヒル口に「萌え」るワケを考える内容。いろいろ考えた割には結局よくわかんないね、ってな読後感。顔認識には目と口が大きく影響→アヒル口は赤ちゃんの口なので誰にとってもかわいい→日本人は遺伝子的に萌えやすい(?)→アヒル口萌え!…ちょっとロジックとして弱いような。
読了日:01月30日 著者:野村 理朗
睡眠はコントロールできる (メディアファクトリー新書)
不眠、過眠、相遅延、夢遊病、ナルコレプシーなど、様々な睡眠障害の原因と対処法を実際の患者のケースをモデルに江川達也マンガ+テキストで解説。行動計による患者の活動状態把握と投薬治療が基本。パフォーマンス向上のための短眠化の方法についても言及されており、著者の手にかかれば「睡眠はコントロールできる」となる。巻末の対談での「効率を極限まで高める技術や薬が管理する側に悪用されるのを危惧する」「それを選ばない自由も残したい」という江川氏の発言で本としてはバランスが取れてる印象。
読了日:01月29日 著者:遠藤 拓郎,江川 達也
人生を豊かに歩むために大切なこと どうでもいいこと
「外」の常識や空気や肩書きに惑わされず、「内」なる感覚を大切にしよう。「トイレ飯」や「婚活」をばっさり斬るところが面白かった。
読了日:01月28日 著者:フランソワ・デュボワ
仕事は1日30分! ―お金と時間を増やすドラクエ流成功法
「貯金できる仕事」「貯金できない仕事」という考え方が面白かった。仕組み化・自動化を進めて時間効率を極限まで上げられる仕事を選ぶべし。準備・仕組み作りには時間をかけ、維持運営に手がかからないようにすべし。具体的に著者が推奨するのはネットビジネスと不動産投資だって。最後の方に載ってる細かい時間術は他の本とだいたい同じ。
読了日:01月28日 著者:菅谷 義博
日本の若者は不幸じゃない (ソフトバンク新書)
不況や就職難など上の世代の価値観では「不幸」に見えるかもしれないが、今の若者の価値観で見れば必ずしもそうではない。「アキバ」「ヲタ」「クラスタ」などのキーワードで今の若者の「幸福」を分析し、「ヲタパワー」によるビジネスや町おこしなど様々な活動についても紹介される。だが、やはりそれは都会だからこそであり、古い価値観が支配する田舎では若者は「不幸」なのでは?とも思った。
読了日:01月28日 著者:福嶋 麻衣子,いしたに まさき
老いの才覚 (ベスト新書)
何でも他人や社会に頼ろうとせず自立・自律した老人になろう。死ぬまで「生き」よう。一応老人向けに書かれているが、幅広い世代に訴えるものがある。上品に生きよ、と訴える著者だが、日教組が悪いだの朝日は醜いだの多少下品な表現も散見されるのは御愛嬌か。「…の才覚」ブーム来るかも。
読了日:01月28日 著者:曽野 綾子
洗脳を解けば、人生はすべてうまくいく
みんな多かれ少なかれ洗脳されている。資本主義や日本社会、ライフスタイルから趣味趣向まであらゆる面で。洗脳から自由になるには、抽象度を上げて物事を見、考えろ。そのために本をたくさん読めとかTVは見るなとか助言あれこれは、他の著書でも繰り返し出てくるのと同様。あえて今の欲求や世間の常識の逆の行動をとってみる(法律の範囲内で)あまのじゃくトレーニングが面白そう。
読了日:01月28日 著者:苫米地 英人
喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)
工学系の大学・大学院での研究生活の描写がリアル。あくまで純粋に、自分の知的好奇心に正直に、ひたすら「研究」に生きる喜嶋先生。その自由を得るのと引き換えに多くのものを失いもするその生き様は、静かでありながらも苛烈。そんな先生に憧れつつも、家族や社会のために「普通の」「不自由」を選んだ「僕」。自由に生きること、満足して生きることの難しさを考えさせられた。
読了日:01月27日 著者:森 博嗣
まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
老人から子供まで、医者から娼婦まで、様々な人々と関わり合いながら、失ったものを少しずつ修復し、誰かに新たな希望を与えていく。多田と行天のぎこちなくも温かい微妙な距離感が味わい深い。
読了日:01月24日 著者:三浦 しをん
「自分ごと」だと人は動く
従来のような典型的な家族像や世代的傾向が崩れ、個人の趣向が多様化する今、「タグ」により緩く関連づけられた「網衆」がこれからのマーケティング対象。いや、むしろ対象(to)ではなくパートナー(with)と捉えるべき。実際に成功しているマーケティング手法をその観点で分析した例も紹介されている(理論後付けな感もあるが…)。「情報のスルー」の3形態「無視」「見切り」「放置」を無意識に使い分けてる、ってのは実感としてわかる。
読了日:01月23日 著者:博報堂DYグループエンゲージメント研究会
割り箸はもったいない?―食卓からみた森林問題 (ちくま新書)
割り箸の歴史、生産地の変遷、「割り箸追放運動」「マイ箸ブーム」の問題点、実際の環境負荷や国内外での取り組みなど、幅広い観点から割り箸と環境について調べられている。本書の結論としては、割り箸の環境負荷は微々たるもので、ホントに森林伐採が問題なら、紙(勿論コピー紙だけでなくナプキンやティッシュも含む)の使い方に目を向けるべき、ということ。マスメディア・芸能人は単純なキャンペーンに走りがちなので注意したい。一方で、国産材に関してはもっと有効活用する仕掛けが必要だと感じた(割り箸用に限らず)。
読了日:01月22日 著者:田中 淳夫
田舎暮らしができる人 できない人 (集英社新書)
あくまで著者の個人的な体験に基づく見解とのことだが、よく言われる田舎での人間関係の煩わしさに関して、都会での生活・職場環境でも人間関係には悩まされるのと同じで田舎だから特別どうというわけではない、という指摘は納得。定年後は田舎で暮らしたいと思ってるワケではないが、できる人・できない人の違いについて書かれた部分を読んでみたら、意外と自分は田舎暮らしに向いてるかもしれない、と思った。ただ、農業やる体力はないな。
読了日:01月21日 著者:玉村 豊男
働くママ専業ママ子どものためにどっちがいいの?
著者の立場は働くママ寄りで、働くこと・保育園を利用することのメリット、専業ママの陥りやすい問題やリスクなどが紹介されている。専業ママ(&核家族)が増えたのは高度成長期以降で、それ以前の子育て環境は母親だけでなく他の家族や地域の人々に囲まれていた。それらの環境が消滅しつつある今、保育園で他の子供達や様々な大人達(保育士や他の父母)に囲まれて育つ方が「古き良き時代」に近いのかもしれない。
読了日:01月21日 著者:三沢 直子
セックスの誤解 (とまと文庫)
「編者:フェミニズム研究会」とあるので「ど、どんなスゴイこと書いてあるんだろ?」と思ったが、長い人生において「性」とどう付き合っていくかを考えるための基礎知識が満載で、男女どちらが読んでもためになるマトモな本。流行りの「****セックス」みたいな特殊な例を読んで変に感化される前に、こういう冷静な本を読んでおくのが吉。
読了日:01月21日 著者:フェミニズム研究会
真夜中の料理人
読了日:01月21日 著者:阿刀田 高
レバレッジ英語勉強法
学生時代のように文法と単語とリスニングを基礎からコツコツ完璧に…ではなく、自分に必要な分野でそこそこ伝わるレベルに短期間で到達することを目指そう、という提案。趣味や仕事でコレ!という分野を持ってる人には良さそう。
読了日:01月20日 著者:本田 直之
Facebook 世界を征するソーシャルプラットフォーム (ソフトバンク新書)
誕生の歴史から使い方、問題点、今後の可能性までfacebookのことが一通りわかる。「最近聞くfacebookってなに?」「登録はしたけどあんま使ってない」な人向け。
読了日:01月20日 著者:山脇 伸介
チャンスがやってくる15の習慣―Skill With People
主に「話し方」「対面コミュニケーション」に関してのアドバイス集。人が最も関心があるのは自分。だから、コミュニケーションにおいては自分ではなく相手中心に考える、というのが基本原則。要点が簡潔にまとめられているので、折に触れて読み返し、実践できているか確認すると良い。
読了日:01月20日 著者:レス・ギブリン,渋井 真帆
中国の鳥人 (新潮文庫)
短編集。「中国の鳥人」はまるで普通の旅行記のように始まるが、奥地に進むにつれて徐々に不思議な世界に入り込んでいく話。他のもこういうパターンかな?と思ったら、筒井康隆風ドタバタSF(?)だったり恐怖小説だったりいろいろ。どれもあんまりグッと来なかった。
読了日:01月19日 著者:椎名 誠
人のセックスを笑うな
年齢とか立場とか性別とか、そんなの問題じゃなくて、恋は恋で、好きなものは好きで、二人でいると幸せで、でもやっぱ終わりもあって、それはもちろん悲しくて、でもそれはなるようにしかならなくて、それはそれで良いのだ。
読了日:01月19日 著者:山崎 ナオコーラ
適当男のカルタ 〜純次のことわざブック〜
高田純次流適当カルタと適当コメント+高田ノスタルジー。たまにこういうのを読んで堅くなった頭をほぐすのも良い。それにしても下ネタだらけ(笑)
読了日:01月18日 著者:高田 純次
町長選挙 (文春文庫)
「オーナー」「アンポンマン」「カリスマ稼業」は実在の有名人によく似た人物が主人公。それぞれの世界・業界の内情・実情を暴露・揶揄するかのようなくだりもあるが、彼らとて社会や大衆との関わりによって存在しうるのであり、同じく人間として悩み苦しみつつ必死に生きているんだよ、と暗に諭されているように感じた。ただ、話としては「町長選挙」が圧倒的に面白い。
読了日:01月18日 著者:奥田 英朗
やる気の大学
イラストがステキ。
読了日:01月17日 著者:千葉 智之
ようこそ断捨離へ モノ・コト・ヒト、そして心の片づけ術
ブログ記事を集めた(だけの?)構成だからか、「片づけ術」というよりは片づけに関するエッセイ集な感じ。方法論が読みたければ「捨てる!技術」の方が使える。
読了日:01月17日 著者:やましたひでこ
陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
ロマンを求め銀行を襲うギャングとその仲間達、無論犯罪者ではあるのだが、陽気で優しくて何だか憎めない。散りばめられた伏線を徐々に紡ぎつつ裏の裏の裏へと読者を引き込む展開が楽しい。
読了日:01月17日 著者:伊坂 幸太郎
河童 他二篇 (岩波文庫)
「河童」は古典ネタシリーズかと思ってたら全然違った。むしろガリバー旅行記的な設定だが、描かれている河童の世界や主人公の思想は社会風刺というより厭世・自嘲的な趣。生とは?死とは?その問いかけが繰り返し形を変えて現れる。「蜃気楼」「三つの窓」も死を思い死に向かう著者の苦悩が滲み出ているように感じた。
読了日:01月16日 著者:芥川 竜之介
トコトンやさしい電気自動車の本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)
読了日:01月14日 著者:廣田 幸嗣
「私はうつ」と言いたがる人たち (PHP新書)
プロフィールに書けるアイデンティティとして「うつ」が利用されている。「あなたはうつ病です」と診断されて喜ぶような人は実はうつ病ではない。社会や企業の対応が未熟なため、自称「うつ」な人と真にうつ病に悩む人との格差が生じている。ただ、外からは違いがわかりにくいのも確か。
読了日:01月14日 著者:香山 リカ
15分あれば喫茶店に入りなさい。
喫茶店を戦い(勉強・仕事)の場と捉え、有効活用を奨める内容。流行りのノマドワーキングスタイルとは異なりPC(ネット)は使わず、武器は紙(手帳やノート)かポメラ、ってのは著者らしい。今までは20分あればカフェ入ってたけど今後は15分にするかな(笑)。
読了日:01月13日 著者:齋藤 孝
大人のケンカ必勝法―論争・心理戦に絶対負けないテクニック (PHP文庫)
「大人のケンカ」とはつまり「非暴力で行う争い」のこと。いかに議論・口論に勝つ(負けない)か、だけでなく、怪しい口車にのせられないための心構えについても書かれているのは実用的。勝った後の方が難しい、という指摘も納得。
読了日:01月13日 著者:和田 秀樹
徹底抗戦 (集英社文庫)
検察の権力・実力、拘留の仕組みと拘置所生活、何よりライブドア事件の要点がよくわかる。著者は、世渡りの不器用さはあるが曲がったことが嫌いで真っ直ぐな人物という印象を受けた。
読了日:01月13日 著者:堀江 貴文
クラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル
クラウド環境をフル活用したノマドワーキングスタイルを実践する著者が、ガジェットや各種サービスの使い方をこれでもか、と開示してる。全部マネする必要はなかろうが、一部でも参考になる。一匹狼のフリーランスだけでなくチームワーキングでのメソッドにも言及している点は良い。
読了日:01月12日 著者:小山龍介
グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた
部門収益優先、既存製品への過信、事業選択と集中のミス、市場動向把握の甘さと判断の遅れ…大企業の問題点としてよく挙げられるこれらの傾向が、あのソニーをも凋落させていった過程が当事者の回想により詳しく書かれており、興味深い。ソニーで学んだ何がグーグルで役立ったのかが今一つよくわからなかった。
読了日:01月12日 著者:辻野晃一郎
部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~
再読。「俯瞰して計画」「デッドライン」「すぐやる現場主義」「時間確保と隙間時間活用」「朝と昼休み活用」「人に任せる」「一階級上の視点」
読了日:01月12日 著者:佐々木 常夫
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
フリー(無料)が成立する原理から実際のフリービジネスの仕組みいろいろまで。フリー批判に対する反論も。商品やサービスをフリーで提供しつついかに収益を上げるか、やり方は千差万別。それをうまいこと考えた人が勝ち。
読了日:01月11日 著者:クリス・アンダーソン
蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)
「猿蟹合戦」面白い。
読了日:01月09日 著者:芥川 龍之介
羅生門・鼻・芋粥・偸盗 (岩波文庫)
「羅生門」「芋粥」「鼻」読んだ。
読了日:01月09日 著者:芥川 竜之介
蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫)
「杜子春」「蜘蛛の糸」「アグニの神」読んだ。
読了日:01月09日 著者:芥川 龍之介
勉強のススメ
最も重要なのは「何を」やるか。「どうやって」やるかはその次。何かを得たければ先に何かを捨てる必要がある。「読む」「書く」「喋る」のトレーニング法が面白い。
読了日:01月08日 著者:石井 貴士
本当に頭がよくなる1分間勉強法
覚えたことの思い出しを瞬時化するには短期記憶の高速反復。
読了日:01月07日 著者:石井 貴士
海と毒薬 (新潮文庫)
読了日:01月07日 著者:遠藤 周作
ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)
読了日:01月06日 著者:梅田望夫,飯吉透
或る女 (前編) (岩波文庫)
読了日:01月06日 著者:有島 武郎
善の研究 (岩波文庫)
純粋経験こそが唯一の実在であり、知情意の根本は同一である。自己の内面的要求、理想の実現が即ち善である。神は純粋経験の統一である。…と書いてあったと思う。
読了日:01月02日 著者:西田 幾多郎
日本人と中国人 (集英社文庫)
日中両国の歴史文化社会思想に憧憬の深い著者ならではの日中比較文化論。実はよく知らない中国を知ることができるだけでなく、相対的に日本を知ることもできる良書。原書は1971年刊行だが、今読んでも変わらず参考になる普遍的な内容。
読了日:01月02日 著者:陳舜臣
インドでわしも考えた (集英社文庫)
椎名誠によるインド旅行記。神秘や瞑想や哲学を求めるのでなく、町の、村の、河の、道端のインドを五感で感じた生々しく迫力ある内容。原著は1984年の刊行なので、現在のインドはかなり変わってるのかもしれない。
読了日:01月01日 著者:椎名 誠
読書メーター
冊数的には24冊となってますが、内訳は、
iPodアプリ: 4冊
紙の本: 5冊
青空文庫: 15冊
というわけで青空文庫がほとんどでした。小説が中心で、夏目漱石や太宰治、エドガー・アラン・ポーなど、有名な作品を乱読中です。
著者名とタイトルは昔学校で習ったり(あるいはクイズ用に覚えたり)して知ってるけど、わざわざ書籍を購入してまで読もうとは思ってなかった作品や、昔読んだけどもう忘れちゃった作品の数々が気軽に読めるので楽しいです。
◇
12月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:6325ページ
小泉八雲集 (新潮文庫)
「雪女」ほか数編読んだ。
読了日:12月30日 著者:小泉 八雲
河童・或阿呆の一生 (新潮文庫)
「或阿呆の一生」読んだ。
読了日:12月30日 著者:芥川 龍之介
カインの末裔・クララの出家 改版 (岩波文庫 緑 36-4)
「カインの末裔」読んだ。北海道の厳しい自然の中で小作農として荒々しく生きる主人公はある意味で純粋で野性的な人間の姿なのかもしれない。
読了日:12月29日 著者:有島 武郎
小さき者へ・生れ出ずる悩み (岩波文庫)
「生まれ出ずる悩み」読んだ。冷たく厳しく荒れ狂う海と命をかけて対峙する漁夫の生活と、豊かで美しい山を心の向くままに描く芸術家の生き方、その間で悩む「君」を想い、幸あれと願う「僕」。静と動、厳しさと安らぎ、精神と肉体、理想と現実、希望と不安、それらが鮮やかに対比される。特に北海道の海の描写が凄まじい。
読了日:12月27日 著者:有島 武郎
ヴィヨンの妻 (新潮文庫)
「ヴィヨンの妻」読んだ。いかに生きるか、いかに死ぬか、生きる意味とは、自分は何者なのか、そんなことばかり考えてるどうしようもない男と、生きていればいい、と謳う女。後者の強さと清々しさが印象に残る。といって、男と女とはそういうものだ、と言いたいわけでもないのだろう。
読了日:12月24日 著者:太宰 治
人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))
なるほどつい主人公の精神分析や自分自身との共通項探しを試みたくなる作品。主人公の生き方は、不気味で不愉快で退廃的で時に凄惨ですらあるが、そこには「悪意」が全くない。「悪意」を極限まで排除した人間が、「勧善懲悪」を是とする人間社会において、むしろ「人間失格」となってしまう。その構図が面白かった。
読了日:12月24日 著者:太宰 治
蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
「蟹工船」読んだ。劣悪な環境かつ過酷な待遇での労働を強いられ、抜け出すこともできない労働者達の描写は生々しく凄まじい。最終的に団結による勝利を描き、運動の広がりを想起させて幕を閉じるあたりが時代を感じさせる。カムイ伝とは好対照な結末。
読了日:12月22日 著者:小林 多喜二
マニャーナの法則 明日できることを今日やるな
緊急に対処しなければならないタスクとそれ以外を分け、後者を明日以降にスケジューリングする。基本的にはこれだけ。おそらく最大の難関は、タスクの所要時間見積もり。
読了日:12月21日 著者:マーク・フォースター
君がオヤジになる前に
仕事や家族、人間関係に対する著者の意見に必ずしも全て同意はしないが、常識を疑い、情報を集め、自分の頭で考え、そして動け!突破せよ!という根本思想は全くもって素晴らしい。歯(というより歯茎)を大切にすべし、については激しく同意。
読了日:12月18日 著者:堀江 貴文
坊っちゃん (岩波文庫)
教師として赴任した四国の田舎の居心地の悪さは、日本社会の醜い部分の縮図に見える。主人公はしきりに田舎と東京と比べるが、その東京にも坊っちゃん(愛してくれなかった両親すら亡くした次男坊)の居場所は無かったのも事実。退治したつもりの「悪」は滅びてはいないし、むしろ「正義」の山嵐と坊っちゃんは社会的には「負け組」。文章は明るく軽いが寂しくて重い話。
読了日:12月17日 著者:夏目 漱石
黒猫・モルグ街の殺人事件 他5編 (岩波文庫 赤 306-1)
「黒猫」理由なき狂気、理不尽な猟奇性が描かれるポオらしい怪奇作品。「モルグ街の殺人事件」はもう何度読んだかしれない。今更だが、前フリの「いやまったく、あいつは小男さ」はちょっとムリがあると思う。
読了日:12月16日 著者:ポオ
黄金虫・アッシャー家の崩壊 他九篇 (岩波文庫)
「黄金虫」読んだ。推理小説というか冒険小説というか。今となっては話は単純だしトリック(暗号)もシンプル。登場人物の狂気めいた描写はポオらしい。
読了日:12月16日 著者:ポオ
かんたんUML[増補改訂版]
初版読んだ。今のところの自分の用途はビジネスシステム開発というよりは組み込みアプリケーション開発に近いので全てのツールを使いこなす必要はなさそう。まずユースケース図で機能を明確にし、オブジェクト図でソフト構成を検討…くらいはやってみる価値ありそう。
読了日:12月16日 著者:オージス総研
社長の教科書―リーダーが身につけるべき経営の原理原則50
何よりビジョンが大事。私利私欲なく顧客や社会に貢献する強い理念があれば利益は結果としてついてくる。以下、戦略、マーケティング、資源配分と人のマネジメント、リーダーシップと続く。やたら真面目な本。
読了日:12月15日 著者:小宮 一慶
黄金虫・アッシャー家の崩壊 他九篇 (岩波文庫)
「アッシャー家の崩壊」読んだ。幻想的な描写が多く翻訳が難しそうな小説。怪奇と狂気と哀愁と。
読了日:12月15日 著者:ポオ
私の個人主義 (講談社学術文庫 271)
表題の講演「私の個人主義」読んだ。現代の悩みと根本は同じ。
読了日:12月15日 著者:夏目 漱石
桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)
「桜の森の満開の下」読んだ。凄惨かつ猟奇的な描写が印象に残る。それも全て桜の持つ底知れぬ闇の力ゆえか。
読了日:12月15日 著者:坂口 安吾
檸檬 (新潮文庫)
「檸檬」読んだ。蜜柑や林檎ではなく檸檬でなければならない。そんな気がする。
読了日:12月15日 著者:梶井 基次郎
高野聖 (角川文庫)
「外科室」読んだ。もし現代を舞台にこの話を描こうとすると相当無理がありそう。書かれた当時はどう受け止められたのか気になる。
読了日:12月15日 著者:泉 鏡花
社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由
序盤は「俺スゲーこと考えた!」「ホラうまくいったぜ!」「もっと凄いの思いついた!」「俺天才!」「金もどんどん集まるぜ!」…な展開で、正直ちょっと不愉快で一旦読むのを止めたくらいなのだが、会社がピークを越えて傾き始める頃から俄然面白く(という表現は適切でないかもしれないが)なってくる。銀行をはじめとする金融機関や取引先企業とのやり取りが生々しく、社長の目線で「倒産」を追体験できる。電子書籍版では、当時の客観的な分析や現在の活動に至る経緯が追加され、更に読み応えがある。
読了日:12月10日 著者:板倉 雄一郎
ビジョナリー・リーダー―自らのビジョンを確立し、組織の成果を最大化する
MUST(ニーズ)やCAN(シーズ)の前に、まずWILL(ビジョン)を意識せよ。ビジョンは、在りたい姿(be)→やりたいこと(do)で構成される。過去、現在、未来の自分を思い出し、想像し、ビジョンを明確化すること。ビジョンを表出させ、人を動かし、事を為していく人が、ビジョナリーリーダー。
読了日:12月07日 著者:北垣 武文
堀田力の「おごるな上司!」―人事と組織の管理学
元特捜部検事という著者による上司・部下論。事例の元ネタは役所の話が多いが、おそらく旧態企業にも通じるだろう。1994年の本なので、ダメ上司像はいささか古い印象。この時期に既に「女性登用」「価値観の多様化」の必要性が訴えられていたにもかかわらず、15年以上経った今でも相変わらず同じ問題が議論されていることに改めて呆れた。
読了日:12月07日 著者:堀田 力
夏野流 脱ガラパゴスの思考法
ITも英語もダメで現状維持志向なオジサマは若者に席を譲りましょう、という主張。腹が立つ人もいるかもしれないが、自分はポジティブに受け止めた。
読了日:12月07日 著者:夏野 剛
創造学のすすめ
「失敗学」の畑村先生による「創造」の技法。ものづくりから企画まで、あらゆる「創造」に応用できる。著者の専門である機械工学・設計に関する具体的事例が多く用いられており、特にその分野に近い人(私)には大いに参考になる。思考展開図を書きまくるべし。
読了日:12月03日 著者:畑村 洋太郎
読書メーター
今月も先月並みの18冊でした。
春ごろには月30冊ペースで読んでたんですが、ここんとこ達成度6割。
4割減った分の時間はたぶんTwitterに消えてます…。
これも「読書」にカウントして良いのか?と迷ったのが、コレ。
【送料無料】無冠の帝王 聖飢魔II 価格:2,300円(税込、送料別) |
地球デビュー25周年を記念して期間限定再集結中の聖飢魔II(あるいは聖飢魔25)の本。内容は、各界著名人からの祝福コメントや海外ミサツアーに関する構成員のインタビューなど。
日本ミサツアーが終わったらもう1冊出るのでは?と予感させる雰囲気ぷんぷんでした。
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11月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:4643ページ
花祭 (1981年)
花と香水と愛憎ドロドロの、ご婦人向けファンタジー小説。
読了日:11月29日 著者:平岩 弓枝
インテリジェンス人間論 (新潮文庫)
前半の外務省時代の裏話の部分だけ読んだ。橋本、小渕、森の人物像が意外だった。特に北方領土問題に関してのロシアとの駆け引きは面白いし勉強にもなる。
読了日:11月29日 著者:佐藤 優
無冠の帝王 聖飢魔U 〜地球デビュー25年目の大検証〜 (ヨシモトブックス)
25周年記念海外ミサレポートや構成員インタビュー(座談会)など。解散後の聖飢魔IIという活動を現構成員がどう捉えているか、行間も含めて読むと面白い。ただ、国内ミサ開始前までの内容なので、やや物足りなさが残る。ということは、国内ミサツアー終了後にもう一冊出るかも?
読了日:11月28日 著者:聖飢魔U
蚤とり侍
江戸後期安永〜天明の政治、社会、文化、風俗を背景に描かれる、様々な人々の生き様。時に楽しく、時に悲しく、時に温かい話の数々。知られざる江戸の素顔に出会う面白さも。
読了日:11月27日 著者:小松 重男
シュレディンガーの哲学する猫 (中公文庫)
日常と非日常が交錯する小説の中に、数多くの哲学者の思想が現れ消える。それらをリンクさせるのはシュレディンガーの猫。…残念ながら1章で挫折。この世界にスッと入れなかった。
読了日:11月25日 著者:竹内 薫,竹内 さなみ
ぐうたら人間学
作品(小説)から受けるシリアスな印象とはかなり違った雰囲気の明るくゲヒンなエッセイ集。発刊された昭和47年という時代の匂いを嗅ぐのもまた楽し。最後の長崎の話は、我が故郷ということもあり、ジンときた。
読了日:11月25日 著者:遠藤 周作
臨機応答・変問自在 ―森助教授VS理系大学生 (集英社新書)
授業後に学生に書かせた質問に森助教授(当時)が一つ一つ答えたQ&A集。質問じゃなくて「好きな食べ物ベスト5」とか書いてくる学生好きだな。それに鋭く突っ込む森センセイもなかなかのもの。問答のようなやりとりも面白いが、簡潔な回答の中に散りばめられた森氏の思想も興味深く刺激になる。
読了日:11月24日 著者:森 博嗣
古道具 中野商店 (新潮文庫)
舞台は現代の東京なのだが、どこか遠い世界のファンタジーのような不思議な雰囲気の話。中野商店に集まる人々は人間臭く一癖ある人ばかりだが、みな「生」をあるがまま受け入れている。会社勤めを始めたヒトミさんが感じた「みんな、自分を小出しにしてるな」は、実はその「みんな」も感じてはいるが口に出さない言葉。中野商店や周りの人々も年月を経て形は次第に変わっていくが、その内側の変わらない部分が大切な気付きを与えてくれる。
読了日:11月22日 著者:川上 弘美
子育てハッピーアドバイス
さらっと読めるし素敵なイラストで非常にわかりやすいのでオススメ。忘れた頃にふと読み返すと何気に再発見があったりする。実は子育てに限らず広く人と人との関係を考える際のヒントにもなる内容。
読了日:11月19日 著者:明橋 大二
寝ながら学べる構造主義 (文春新書)
構造主義って何?聞いたことあるような無いような?…なレベルの私には丁度良い入門書。でもあと三回は読まないと、な感じ。
読了日:11月19日 著者:内田 樹
響きあう脳と身体 (新潮文庫)
身体は同時並列的であり、要素還元主義では解明できない。身体の制約あっての自由・知能である。むしろロボット工学的アプローチが人を探求するのに適している…等々。脳に向かう茂木氏と身体に向かう甲野氏の対談は、それぞれが自分の主張を喋りまくっているのに、何故か根元的な部分で意気投合しているような、不思議な雰囲気。それが何かは読者自身が感じるべし。
読了日:11月18日 著者:甲野 善紀,茂木 健一郎
笑う科学 イグ・ノーベル賞 (PHPサイエンス・ワールド新書)
イグ・ノーベル賞の歴史や選考基準、設立者の言葉、代表的な授賞例などを通して、同賞の狙いや意義が解説される。日本人の受賞者や受賞が期待される研究(?)も多く紹介されている。「イグ・ノーベル賞を取るための方法」の章は、必ずしも技術開発を目的としない科学研究に対する態度を示しており、興味深い。
読了日:11月15日 著者:志村 幸雄
適当教典 (河出文庫)
適当男高田純次先生が老若男女から寄せられた人生相談の数々に適当に答えまくる。下ネタ満載でヒドい内容なんだが、なんか高田先生の家族愛みたいなものを感じる。「適当日記」の方が面白かったかな。
読了日:11月12日 著者:高田 純次
悪人
多くの人の大小様々な「悪」が複雑に作用した結果が一つの「罪」を生んだ。彼は「罪人」である。が、「悪人」なのか?責められるべきは誰なのか?「どっちも被害者にはなれない」という台詞が重い。「罪」を罰するという制度は、人々の「悪」を「罪人」に背負わせる仕組みなのかもしれない。事件をきっかけに、自分や他人の中の「悪」と向き合い、自身の生き方を見直す登場人物たちに心を動かされる。
読了日:11月11日 著者:吉田 修一
天才は10歳までにつくられる―読み書き、計算、体操の「ヨコミネ式」で子供は輝く!
子供の才能を引き出す、という「ヨコミネ式」の説明+子育て相談Q&A。表面的に著者の手法をマネするのでなく、背景にある思想と理論(仮説)を理解することが大事。何よりまず自分の子供に真剣に向き合うことから。保育園経営者なのに「夫は仕事で妻は家庭」な家族像を前提にしてるように読めて、その点はちょっと違和感あり。
読了日:11月10日 著者:横峯 吉文
失敗学のすすめ (講談社文庫)
とかく「失敗」に対して責任追及にばかり目がいき、再発防止のための原因究明を怠りがちな日本社会/組織/個人は変える必要がある。マスコミや上司を非難する前に、まず自分自身の考え方を改めるべき。ものづくりに限らず、広く「事に当たる」際に意識しておきたい。
読了日:11月10日 著者:畑村 洋太郎
「私」探しゲーム―欲望私民社会論 (ちくま学芸文庫)
1980年代に書かれた社会論。キーワードは「大衆」「消費」「女」。「時代の動きがめっぽう早い」という書き出しから始まるのだか、四半世紀を経た今でも(使われている用語の流行り廃りを除けば)社会を鋭く言い当てているように感じる記述が多く見られるのは、著者の先見の明なのか、あるいは、社会は大して変わっていないのか。
読了日:11月08日 著者:上野 千鶴子
理系のための「即効!」卒業論文術 (ブルーバックス)
論文書く際のテキストとして傍読。論文に書くべきは、問題設定と解決方法(理論)。実験は理論の検証が目的。理論の説明はそこそこに実験の話ばかりの論文を書いてしまいがち。気をつけたい。
読了日:11月05日 著者:中田 亨
読書メーター
今月も先月と同じく17冊。
読書時間少ないなーとは思いつつ、それでも最低これくらいは習慣として読める、ってことかも。ちなみに17冊中8冊は電子書籍アプリなので、かなりiPodのおかげ。時間と場所を選ばないってのが大きい。
珍しく小説を3冊読みました。もう一回振り返ってみます。
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蛇にピアス 価格:400円(税込、送料別) |
タトゥーやピアス、暴力的なセックスなど、肉体への刺激がエスカレートする一方、心はひたすらに無感動で虚無的な主人公。後半、大きく揺れ動いた果てに彼女の中で何が変わったのか?…が、結局よくわからない。でも何か気になる、考えちゃう、そんな読後感。
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インシテミル 価格:720円(税込、送料別) |
本屋の「映画化コーナー」に積んであったのを見て、App Storeで購入。
ミステリとしてもファンタジーとしても何か中途半端な印象。殺人に至る心理にイマイチ納得できなかったのが最大の要因。他人を殺せば/陥れれば、より多くの金が貰える、という「与えられた・逃げられない状況」で、いかに生きるか?というのが基本設定で、後は軽いノリの論理パズル、という構成は、「ライアーゲーム」と同類。この手の話って、現代資本主義社会のメタファのつもりなのかなー。
「ミステリそのものがネタ」で「閉鎖空間が舞台」なミステリなら、綾辻行人の「十角館の殺人」「迷路館の殺人」の方が登場人物の心理やトリックの緻密さの点で面白いと思う。
十角館の殺人 価格:730円(税込、送料別) | 迷路館の殺人 価格:780円(税込、送料別) |
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空中ブランコ 価格:530円(税込、送料別) |
精神科医伊良部一郎が活躍(?)する短編集。下手な啓発本よりずっと心に沁みます。前作も読み返したくなりました。
イン・ザ・プール 価格:530円(税込、送料別) |
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10月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:4111ページ
インシテミル (文春文庫)
パズルとしては面白かった。最後に暴かれる真犯人に関して、犯行計画・準備や遂行可能性の点で偶然の要素が強すぎる気がした。「推理小説」ネタが表に裏に巧みに使われているとは思うが、「推理小説読者」属性に頼り過ぎな印象も残る。ま、参加者は<クラブ(≒作者)>が任意に選んだ、という設定である以上、何でもアリなわけだが。
読了日:10月31日 著者:米澤 穂信
「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)
単に美術作品として目で鑑賞するのではなく、政治・社会・宗教などの背景や描かれている人物・物語・事件などに関する知識を元に、作品に込められた意味や描かれた目的を読み解く、という絵画の楽しみ方が説かれる。多くの強(恐?)力な作品についてやさしく紹介されており、非常に面白い。西洋絵画と共に、西洋の政治史や宗教史にも興味を持った(著者の狙い通り)。
読了日:10月30日 著者:中野 京子
一歩を越える勇気
冒険家は命がけの挑戦という夢を通して、従来の枠を破り新たな領域へ踏み出す勇気を見せてくれる。我々が生き(られ)ている空間は大いなる自然の中の実は非常に特殊で限定的な部分に過ぎないことや、我々が喜び悲しみ楽しみ苦しみつつ過ごす日常の遥か上には雲が、空が、宇宙が広がっていることも。著者は、その夢をより多くの人と共有すべく、今も「冒険」している。
読了日:10月30日 著者:栗城史多
空中ブランコ (文春文庫)
テーマ自体はシンプルで、自分に正直になろう、ホンの少し心を開いてみよう、好きなことに夢中になろう、体裁を気にし過ぎるな、ってことなんだろうけど、患者(≒読者)のリアルな閉塞感・ストレスを伊良部&マユミの超常識的言動が(結果として)打ち砕いていく様は、愉快で爽快。簡単に言うと、面白くて泣けて前向きになれるお話。
読了日:10月28日 著者:奥田 英朗
適当日記
通勤電車で読んでると吹き出しまくりでカッコ悪いので、寝床でクスクス笑いながら読んでたら相方に「うるさい」と叱られ、読む場所に困った。一見ウソだらけでテキトーな日記(?)の中に、著者の人柄が垣間見えるような見えないような。
読了日:10月27日 著者:高田 純次
緊急提言! デジタル教育は日本を滅ぼす
デジタル教科書が、既に弊害が指摘されている日本の従来型の教育方法(≒議論なしに正解だけを導き出す)をより効率化するツールとなる危険性がある、と説く。但し本書の価値はむしろ、戦後の教育改革の歴史と問題点を数多くの当事者への取材を交えてまとめている点にある。読めば、著者の主張が単なるアンチITな旧世代の愚痴でないことがわかる。
読了日:10月25日 著者:田原 総一朗
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
正義に対する異なる立場の思想について、理論だけでなく実際の事件・社会問題における議論を通して丁寧に説明されており、わかりやすい。自分の考え方は功利主義、自由至上主義、共同体主義のどれに近いのかを意識して身の回りの様々な議論に臨むと、問題の根幹や考えうる反論などが見えやすくなりそう。それにしても長かった。
読了日:10月20日 著者:マイケル・サンデル,Michael J. Sandel
創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C)
読了日:10月19日 著者:森 博嗣
街場のメディア論 (光文社新書)
責任ある発信をしなくなったメディアの低レベル化は、受信者たる市民の低レベル化を映す鏡。価値と対価の交換に基づく市場経済が成立する原点に、まず贈与と返礼の関係があったことが忘れられがちな風潮への警鐘も。
読了日:10月19日 著者:内田 樹
よいこの君主論 (ちくま文庫)
一見「もしドラ」類似企画のようだが、描かれる小学生達のリアルと非リアルのバランスが絶妙なのと、章毎に挟まれるレクチャーの効果(というかはなこちゃんのキャラ)のおかげで、本書の方が読んでて楽しい。最後ちょっと泣いた(笑)
読了日:10月19日 著者:架神 恭介,辰巳 一世
残念な人の仕事の習慣 (アスコムBOOKS)
勉強するなら英語やMBAなどでなく、今の会社の今の仕事に関する具体的な知識やノウハウに精通することを目指せ、という指摘には納得。前半はタイトルに即した内容だが、後半は次第にずれていく印象。前作も似たような構成だった気が。内容自体は面白いのだが、何か話をはぐらかされたような微妙な読後感。
読了日:10月19日 著者:山崎将志
蛇にピアス
「私が命を持つ」と、「私」は一体どうなるんだろうか?「シバさん」と何が「大丈夫」なんだろうか?「私」の中で何かが変わったのだろうか?
読了日:10月18日 著者:金原 ひとみ
「原因」と「結果」の法則
一言で表せば、この世は全て因果応報、だから清く正しくありなさい、と書いてある。
読了日:10月18日 著者:ジェームズ アレン
続・反社会学講座 (ちくま文庫)
前作に続いて面白い。「社会学」的な常識や通説を様々な文献や統計データを引用してバッサバッサ斬っていく。極めつけは「武士道」「葉隠」をネタにした落語調の章。後半の盛り上がりといいサゲといいかなり良い出来。もう一本の「ビジネス書」ネタの小説の方は、筒井康隆をソフトに(おれ→ぼく)した感じの雰囲気。昔の話や学者批判を論じてる時と比べるとイマイチ切れ味が鈍い気がしてちょっと残念。
読了日:10月17日 著者:パオロマッツァリーノ
洞察力―本質を見抜く眼力の秘密 (PHP文庫 ナ 1-1)
元ネタとして仏教の教えや経典が多く引用されているが、神秘としてではなく、著者なりの「つまりこういうことではないか?」という文脈で語られるのが面白い。再読予定。
読了日:10月13日 著者:中山 正和
眼力 (CD付)
二回目。自分は使わなくても、高度な技があることを知っておくのは必要。
読了日:10月12日 著者:斎藤 一人
ロボットという思想~脳と知能の謎に挑む(NHKブックス)
著者の取り組みは、ロボットを通して人間を知ること。それは、人間にとっての最大の謎「人間とは何か」への挑戦であり、究極的には「人間を作る」試み、とも言える。併せて、ロボットと人間が共生する社会の実現も研究テーマとされている。知的好奇心を刺激される内容ではあるが、一般の人に「で、そんなロボットができて共に生きる社会になったら何が嬉しいの?」と聞かれた場合の答えとしては不十分な印象。
読了日:10月05日 著者:浅田 稔
読書メーター
目標(月30冊)には遠く及ばず。残念。
冊数が伸び悩んだ原因の一つは、iPodで読んでる「これからの「正義」の話をしよう」がなかなか進まなかったこと。結局まだ読み終えてないし。
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振り返ってみると、今月は「パパ」「父」ネタの本が多かったですね。これは意識して選びました。上の子ももうすぐ小学校だし、いろいろ勉強しようと思って。と言っても、「お受験に勝つ」「東大に入れる」とかじゃなくて、もう少し広い視野で子供と社会の関わりを考えるのに参考になりそうな本を読みました。
(とか言いつつ、ヨコミネ本も積読リストに入ってたりするワケですが笑)
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9月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:3754ページ
父として考える (生活人新書)
二人と同じ年頃のしかも同じく娘の父である自分には非常にリアルで興味深い議論の数々。相変わらず宮台氏は言葉が難しくてついていくのが厳しい部分もあるが、「絆コストなくして絆なし」「コミュニケーション能力を磨くには複数のコミュニティに所属する体験を」あたりは実感を伴って同意。「父」以外の人にも読んでほしい内容。
読了日:09月30日 著者:東 浩紀,宮台 真司
[オーディオブックCD] 筒井康隆 著 「日本以外全部沈没」(CD1枚)
2倍速で聴いたら一層ドタバタ。登場人物を現代に置き換えても似たような展開になりそう。
読了日:09月25日 著者:筒井康隆
情報理工学―東大研究者が描く未来
読了日:09月24日 著者:萩尾 好紀,東京大学情報理工学系研究科
忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス
ハッピーアドバイスシリーズで特に父親に向けた内容。妻への接し方が6割、子育てへの意識改革と子供に対する接し方が4割といった印象。「妻の話・愚痴はうんうん…と聞く。反論NG。解決策はやんわりと」なんて話はよく言われていることだが、つい忘れがちなので再確認。他はだいたいできてると思う。というか、こんな(×な例の方の)父親がいるのか…と残念な意味で感心した。最後のアドバイス(&実話)は精神科医の著者ならではの視点だろう。父親を失った子供の気持ちはもっと考えてみたいテーマ。
読了日:09月23日 著者:明橋 大二
パパルール―あなたの家族を101倍ハッピーにする本
父親の育児参加のためのアドバイス集、ではあるが、堅苦しい内容ではない。いかに「父親であることを楽しむ」か、というスタンスで書かれており、できるところからやってみよう!という気にさせる。自分の場合、70%くらいは実践してるかな、と。
読了日:09月20日 著者:安藤 哲也,小崎 恭弘
オリジナルワンな生き方
セックス・キャッシュ理論。今のその仕事はセックス?キャッシュ?沢山挿入されている「名刺の裏イラスト」群がCool.
読了日:09月16日 著者:ヒュー・マクラウド
伝える力 (PHPビジネス新書)
池上彰スゴイ、と唸った。知識として特に新しいことが書いてあるわけではない(ビジネス基礎力なのでそれで当たり前)。スゴイのは池上氏自身の「伝える力」が本書で遺憾なく発揮されている点。やわらかい文章の中に要点が過不足なく示され、その周りにユーモアと博識が程よく散りばめられている。甘すぎず辛すぎず、主張があるのにしつこくない。このレベルに到達するのは難しいとしても、少しでも近づくための指南書として、内容以上の価値がある本。
読了日:09月14日 著者:池上 彰
反社会学講座 (ちくま文庫)
社会学の通説や世間の常識は統計トリックなどを用いた既得権者の世論操作によるものとし、そのカラクリを統計調査や資料調査により逆に暴く、という趣旨。当然この「反社会学」自身が統計マジックの可能性もあり、100%著者の説に依るのでは意味がない。無論、読者として本を読む度に改めて独自調査し真偽を確かめる、なんてのは無理なので、社会常識や定説、ブームに対して批判的に検証する態度を意識するくらいが現実解か。「人間いいかけん史観」は頭の片隅に置いておきたい。
読了日:09月14日 著者:パオロ マッツァリーノ
挑発する知―愛国とナショナリズムを問う (ちくま文庫)
9.11テロから安倍政権(崩壊)あたりを時代背景に、日米の政治を、特に愛国とナショナリズムを中心に論じる内容。対談がベースだが、異なる立場からの議論の応酬というより、共通の現状認識や政治思想の上に、戦略・方法論の違いをお互いに確認しあう、といった雰囲気。必然的に二人の話はかなり深くなり、自分には難しい部分も多々あった。北朝鮮問題に関する政府の外交戦略欠如への批判は納得。論壇より文壇が世論形成に大きな影響を与えている日本の特異性の指摘は目から鱗。
読了日:09月12日 著者:姜 尚中,宮台 真司
リーダーになる人に知っておいてほしいこと
松下政経塾の創設初期(1980年代)に松下幸之助が塾生に語った言葉が集められている。内容そのものは昨今のビジネス書や自己啓発本でも似たようなことが書かれているが、松下幸之助が自身の長年の経験を元に語る言葉にはまた違った味わい深さがある。一日一編ずつ繰り返し読む、ってのが良さそう。[余談]政経塾出身者がこの言葉をどれだけ実践しているか、がちょっと気になる。
読了日:09月11日 著者:松下 幸之助
森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります!
身の回りの様々な話題を題材に「なぜ?」「どうして?」「どうなってる?」を科学・工学的に考えるエッセイ(?)集。博士と助手の対話が面白い。解説は図のみで、会話はひたすらネタ、みたいなノリの回もあり。書かれている内容を知識として鵜呑みにするのでなく、考える姿勢・考え方を身につけることを意識して読みたい。
読了日:09月11日 著者:森 博嗣
眼力 (CD付)
世間の「常識」、メディアや国家からの情報を鵜呑みにせず、真実あるいは将来を見抜く「眼力」を身につけなさい、と説く。様々な事例と著者の「眼力」が示されるが、要は論理と心情の両方を自分の頭でよく考えよ、ということ。論理には知識が、心情には経験が必要だろう。著者の語り口が、釈迦のことを語る高弟の説法のようで面白い(実際は著者自身のことを語ってるのだが)。
読了日:09月08日 著者:斎藤 一人
知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る (新潮文庫)
より高いレベルが一旦達成されるとそれ以降はそのレベルが当たり前になる。知的活動においてこのストレッチ効果を生むための考え方と著者のノウハウ集。仕事はアウトプット。評価されること。まずは小さくても完了させることを繰り返す。皮肉っぽい表現が目立つが内容は真っ当。
読了日:09月08日 著者:日垣 隆
折れそうな心の鍛え方 (幻冬舎新書)
医者にかからずウツから回復する!と決めた著者が調べまくった知識や実際に試したこと、経験したことを踏まえてまとめられた「心の鍛え方」50編+前向きな共感が得られる「泣ける映画リスト」。実際に鬱状態にある人あるいは鬱病と診断された人にとって有効かどうかはわからないが、ストレス対処法としてはなるほどと思えるものも多い。映画の効用は自分にとって新しかった。
読了日:09月07日 著者:日垣 隆
生き方―人間として一番大切なこと
「原理原則」「利他の心」は良い。が、「魂」「運命」「因果律」「宇宙の意志」等々には違和感あり。日本人の道徳・精神性の変化(劣化)や教育・教師への苦言などの「昔は…」論に至っては、ありがちな「老人の愚痴」。著者の経験談から学ぶことは多いが、著者が示した「生き方」にはあまり学びたいと思えなかった。世代(あるいは年齢)の差だろうか?
読了日:09月04日 著者:稲盛 和夫
開発設計のためのTRIZ入門―発明を生む問題解決の思考法
TRIZの考え方を知るには良い本。(特に製造業の)開発部門や品証部門などの組織内での利用方法に重点が置かれている。
読了日:09月01日 著者:笠井 肇
35歳の幸福論 成熟社会を生きる12の戦術
「35歳の教科書」の続編。前書が啓蒙書とすると本書は理論書+著者事例。言いたいことはわかる。が、あまり整理され過ぎると逆に違和感というか抵抗感あり。著者の具体的事例集の部分は興味深い話も多く、楽しめた。
読了日:09月01日 著者:藤原 和博
読書メーター
30冊には届かなかったものの、7月の19冊よりは大幅アップ。
特筆すべきは27冊中8冊が電子書籍(iPodアプリ)だった、という点。
ほんのちょっとしたスキマ時間や徒歩通勤中にも片手でサクサク読めるのが大きいですね。
ラインナップ的に物足りないのとiTunesでの検索性が今一つなのが難点ですが、個人的には今後ますます電子書籍率が上昇しそうな予感。
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8月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:6143ページ
なぜあの人は人前で話すのがうまいのか
「58の方法」とあるが、別に全部覚える必要なし。同じような話が角度を変えて何度も出てくる、という印象。自己紹介がいかに大事か(&難しいか)、ってのは外国人とのミーティングで痛感した経験あり。話す内容は事前にきっちり準備しておき、かつ本番では場の流れや前の人の話の内容に応じて臨機応変に。用意したネタを捨てることも辞さない。人の話は全身全霊を傾けて聴く。中谷氏の本は初めて読んだが、予想より面白かった。
読了日:08月31日 著者:中谷彰宏
ピーターの法則
階層社会においては誰もがその有能さに応じて昇進し、最終的にはその人に不適格な地位(無能レベル)に到達する。こうして社会(特に上の階層)は無能だらけとなる。身の回りの「達してる」人を探すのは面白いが、自分にとっての無能レベルがどの段階か、実はもう達してしまって(!)ないか、(幸運にも)まだ達していないならどう振る舞うべきか…などを考える方がむしろ重要。軽妙で皮肉たっぷりの文章が楽しい。
読了日:08月30日 著者:ローレンス・J・ピーター,レイモンド・ハル
困ります、ファインマンさん (岩波現代文庫)
「ご冗談でしょう」に続く「ファインマンさん」シリーズ第三弾。本作もファインマンさんらしい逸話満載。最初の夫人アーリーンとの思い出やスペースシャトル事故調査委員会の話は、それぞれ人の死が絡むだけに、明るく楽しい場面ばかりではないのだが、主人公の「権威や常識にとらわれず真理を探求する科学的精神」と周囲の人々・組織との摩擦は非常に面白い。
読了日:08月30日 著者:R.P. ファインマン
楽しく稼ぐ本 (だいわ文庫)
「売文業」日垣氏と経営コンサルタント岡本氏による「お金を稼ぐ」がテーマの対談。財務諸表で経営はできない/価格を上げよう、など刺激的な発言が飛び交うが、字面に反応するだけでなく、そのココロを読み取りたい。「楽しく稼ぐ」には現実を直視する眼、絶えず警戒心を持ち変化を厭わない小動物的感性が必要。…ってあたり「チーズはどこへいった?」にも通じる。
読了日:08月29日 著者:日垣 隆,岡本吏郎
子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方 (PHP文庫)
社会人向けのコーチングの手法を子育てに応用する活動を行っている著者による本。「子育てハッピーアドバイス」+コーチング理論、な感じ。著者自身の経験を含む幾つもの実例を交えて書かれているのでわかりやすい。親の役割は、ヘルプではなくサポート。
読了日:08月27日 著者:菅原 裕子
まちがったっていいじゃないか (ちくま文庫)
先日亡くなった森毅が約30年前に書いた若者(中学生・高校生あたり)向けの人生論。論というほど堅苦しくなく、やさしく前向きに書かれており、想定読者層だった頃に読みたかった、と感じた。古い本だが現代でも通用する内容で、既に大人になった自分が読んでも多くの気づきが得られるし、今の若者にも読んで欲しい一冊。
読了日:08月27日 著者:森 毅
思いどおりに人間関係を操る 黒マナー・裏ルール
新入社員教育で教わるような「表の」マナー・ルールに対して、人間心理や社会(会社)風土を踏まえた「裏の」マナー・ルール。両方知っといて損はない。ただし学ぶ順番は「まず表→しばらくしてから裏」が良いと思う。つーか、ぶっちゃけ(狭義の)マナーなんか要らない、という著者の指摘にも納得。
読了日:08月24日 著者:内藤 誼人
やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力
「できる」ようになるために必要な要素を「4つの力」に分け、それぞれの力をつける方法を3つのステップで著者の実体験を交えて解説している。勝間本って、主旨の分類自体はわかりやすいのだが、分類項目のネーミングが今一つで結果的にあまり印象に残らない。「やらないと100%失敗」ってのは確かにその通り。
読了日:08月23日 著者:勝間 和代
拝金
確かに文章としてもう一つ出来が悪い部分や印象操作っぽく感じられる部分も目につくが、物語自体はなかなか面白く、最後まで一気に読み終えた。細かい描写の虚実はさておき、あとがきで著者が言うような「お金の力で欲の世界を突き抜ける」感覚を少しは追体験できたような気はする。が、自分はそこまで行く前に「ある程度の金で欲望が尽きる」タイプかなー、とも思ったり(勿論その「ある程度」には全然到達してはいないのだが)。
読了日:08月19日 著者:堀江 貴文
「日銀貴族」が国を滅ぼす (光文社新書)
前著「デフレと円高の…」と併せて読むと著者の主張がよくわかる。ただ、「日銀貴族」「白川法王」といった表現は、面白い反面、やや悪ノリな印象あり。過去10年の消費者物価指数の動きから、日銀は既にインフレターゲット(実質的にはデフレターゲット)政策を導入済み、と推測する部分は興味深い。
読了日:08月17日 著者:上念 司
「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方
自分も子供を保育所に預けているが、現実に病児保育問題に対する行政の動きは鈍く、著者の取り組みは非常に意義深い。本書では、起業という方法で社会を変える活動に挑んだプロセスが物語調で綴られている。実際には、書かれている以上の苦労があったのだろうと思うと、やはり起業家として生きるのは難しそう、と感じてしまう。しかし、このような活動への理解や、何らかの形での協力も、少しは「社会を変える」に繋がるものと思う。
読了日:08月17日 著者:駒崎弘樹
理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)
人間が考えるシステムや科学的手法は必ずしも万能完全ではない。不可能性、不確定性、不完全性について順に考察し、「理性の限界」を解き明かす内容。様々な「専門家」が意見を戦わせる、という形式はそれぞれの立場の違いが見えて面白い。
読了日:08月16日 著者:高橋 昌一郎
働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書)
会社のために「働く」だけの生活でなく、家族や社会や地域など広く他者に価値を提供するために「働く」生き方への変化を「働き方革命」と著者は呼ぶ。「そうは言っても自分には難しい」で終わらせてしまうのは簡単。でも本当にそうだろうか?自分は著者より多忙で不自由だろうか?逆に自分が著者の立場なら同じように変化できただろうか?四の五の言わずに著者の何分の一かでも「働き方」を変えてみる一歩が、徐々に社会を(そして自分を)変えていくのではないか、と思った。
読了日:08月14日 著者:駒崎 弘樹
人生を変えたければ「休活」をしよう!
休日を活用して家庭と仕事以外の場を作ろう、「好きなこと」をやろう、という趣旨には賛同。自分とパートナーを大事に、も納得。どんな死に方をしたいかを今のうちからイメージして、それに向かって生きる、も良い姿勢。でも、なーんか、違和感。なんだろ。頻出する「超・愛妻家」「おくさん」というキーワードが合わないのかも。著者がそれらの価値観を読者に押し付けていないことはわかっているのだが。
読了日:08月12日 著者:大田正文
自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)
自由=思うままにできること。自由に生きることは、それを妨げている「支配」に気づくところから始まる。法や社会や風習や「常識」など外の支配だけでなく、自分の身体や老いや「思い込み」など内なる支配もある。自由は与えられるものではなく、自分の努力と工夫により作り出し、獲得するもの。今、自分は何にどう支配されているか、どんな自由を獲得したいか、考え直す良いきっかけになった。
読了日:08月11日 著者:森 博嗣
「理系」の転職
安易な転職を勧める本ではない。転職するにしろ今の職場でのキャリアアップを目指すにしろ、専門分野の知識・技術だけではなく、経営感覚やマネジメント能力を鍛えることが重要という点は納得。もちろん、目の前の仕事をやり遂げ、きちんと成果を出していく、というのが前提条件なのは言うまでもない。状況によっては、「転職」というオプションもある、それに対応できるように自分の幅を広げておくことは、転職しない場合でも有益、という理解で良いと思う。
読了日:08月10日 著者:辻 信之,縄文アソシエイツ
課長になったらクビにはならない 日本型雇用におけるキャリア成功の秘訣
(1)転職回数や年代に関して、世間で言われているほど日本と欧米に差はない、(2)終身雇用・年功序列という日本型雇用形態の崩壊…は半世紀前から言われているが実際は非常に緩やかにしか変化していない、という指摘は新しい。その上で、会社内でのキャリア成功の秘訣として、職位変化(に伴う職務変化)に対応できること、と説く。それ自体に異論はない。ただし、年功序列的に誰もが課長に昇進し、余程出来が悪くない限り「課長になったらクビにはならない」現状の人事制度にはやはり問題があると思う。
読了日:08月09日 著者:海老原 嗣生
志高く 孫正義正伝 完全版 (じっぴセレクト)
なんと苛烈な生き方か、と感動。まるで歴史上の偉人の伝記を読んでるようだった。高校時代にアメリカ留学し、大学生でビジネスを始め、会社を作って一仕事も二仕事もして卒業するまでの時間密度の濃さは圧倒的。そのまま真似しようとして出来るレベルではないので、一つの限界モデルとして参考にしたい。
読了日:08月08日 著者:井上 篤夫
小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)
ソフトウェアベンチャーの実際の会社運営経験に基づくビジネス指南書。必ずしも起業という形でなくとも、大企業の一部門(の中のチーム)としての仕事、あるいは副業やボランティア活動を進める際にもヒントになること多し。自分に必要なものから作り始める。まず量より質を高める。無名=ノーリスク。限界まで人を雇わない。etc.
読了日:08月07日 著者:ジェイソン フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー ハンソン
悩む力 (集英社新書 444C)
社会やカネ、働き方から、生と死、愛や青春など、様々なテーマに関してのエッセイ的な構成だが、一貫して述べられているのは、悩み考え抜くことの大切さ。過去には宗教や地域風習、国家社会制度が与えてくれていた「答え」が急速に消滅していく時代において、自分の頭で「生きる意味」を考え続けながら「流れ」と向き合っていくしかない。著者にとって「悩む」ヒントになったという漱石やウェーバーの作品にも手を出してみたい。
読了日:08月05日 著者:姜 尚中
パパの極意―仕事も育児も楽しむ生き方 (生活人新書)
「父親であることを楽しむ」がコンセプトのNPOファーザリングジャパン(FJ)を主催する安藤氏による、「子育てパパのススメ」。単に、家事に「協力」したり、休日に子供と遊ぶだけじゃ全然ダメ。妻を大切にし、家事を「分担」し、保育所や学校のPTAから地域活動まで幅広く関わり、仕事も効率良くこなし、何より子供に関するあらゆることに意識を向け、背中ではなく前を(笑顔と元気を)見せよう!という本。激しく同意。著者にはまだまだ遠く及ばないが自分もやってるつもり。
読了日:08月03日 著者:安藤 哲也
寄り道の多い数学 (岩波科学ライブラリー)
何気なく目に入る現象や身近な技術から繰り出される種々の数学問題に触れ、数学がもっと楽しくなる一冊…と書きたいところだが、難問ぞろいで理解が追いつかないものも多かった(のは自分の頭のせい)。縦書き文章の中に数式が出てくると読みにくいので、左綴じ横書き製本にした方が良いのでは?と思った。
読了日:08月03日 著者:大沢 健夫
慶應の人脈力 (朝日新書)
慶應出身の企業トップの名前が山ほど出てきてもうお腹いっぱい。三田会人脈が政財界で強力に働いている、という話に、で、それは日本社会に良い影響を与えているの?という疑問を持った。慶應の子は慶應、幼稚舎から大学までエスカレーター式、という閉鎖的エリート層形成傾向と、門閥を嫌った諭吉の独立自尊理念との矛盾が顕在化しつつあるという指摘が興味深い。
読了日:08月01日 著者:國貞 文隆
改革逆走
小泉内閣では内閣府、安倍・福田内閣では経済財政政策担当大臣で財政改革の現場にいた著者による実録的回想と今後に向けた提言の書。「改革」が次第にスピードを落とし、遂には「逆走」に至る経緯が生々しく書かれていて面白い。著者が主張する経済財政諮問会議というオープンな場での政策立案・提案システムの意義は理解するが、それが有効に機能するために首相の強力なリーダーシップが不可欠、という点が強みでもあり弱みでもあったと言えそう。(後半未読)
読了日:08月01日 著者:大田 弘子
シャッター通り再生計画―明日からはじめる活性化の極意
シャッター通り化した地方の商店街の再生、というテーマで、海外(イギリス)の街づくりの例、再生のための理論(SWOT分析による街の性質の分類とそれに応じた再生手法)、具体例(成功例と失敗例)がまとめられている。直接的に自分が関わるわけではなくても、地域活動や自治体選挙の際に街の活性化がテーマになることは多く、本書はこの問題を考える際の新たな気づきを与えてくれる。
読了日:08月01日 著者:足立 基浩
選書日本中世史 2 自由にしてケシカラン人々の世紀 (講談社選書メチエ)
中世日本(特に南北朝〜戦国時代)の政治、社会、人々についての数多の研究を題材に、著者独自の見解が示される。中世人と現代人の同質性と異質性の分析や、後醍醐天皇の特異性、京都の飢饉の変質を踏まえた北条泰時と足利義政の対策の比較など、学校では教わらなかった歴史の見方が沢山紹介されていて楽しい。
読了日:08月01日 著者:東島 誠
決弾 最適解を見つける思考の技術
前著「弾言」に続いて読んだ。前著で示した著者の「考え方」に基づき、具体的な個別の問題に対しての著者なりの「決断」とそのロジックが悩み相談Q&A形式で示される。決断の基本戦略、多すぎる選択肢は減らす、少なすぎる選択肢は増やす、の両方において、自分自身はまだまだ不十分と感じた。子育てにおける親の態度、責任の考え方には同意する点多し。「3日間ハマってみる」メソッドは面白い。
読了日:08月01日 著者:小飼 弾,山路 達也
読書メーター
目標の31冊には届かず。残念。夏ばてか?
特に印象に残ったのは以下の2冊。
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![]() | 弾言 成功する人生とバランスシートの使い方 小飼 弾 山路 達也 アスペクト 2008-09-25 売り上げランキング : 22300 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
また改めて読み直したいと思ったのはこれ。次は中山元訳に挑戦しようかな。
![]() | [現代訳]職業としての学問 マックス・ウェーバー 三浦展 プレジデント社 2009-09-16 売り上げランキング : 233296 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
◇
7月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:4292ページ
弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
ヒト、モノ、カネの関係を、「バランスシート」を使って見直してみよう。自分を知り、社会を知れば、未来はそう悲観したものじゃないかもよ。平易な語り口で繰り出される「弾言」の数々は、豊富な読書量に由来する知識と著者の経験とを絶妙なバランスのフィルタを通して取捨選択した結果として得られたもの、という印象を受ける。特定の偏光フィルタや経験則の過度な適用が感じられない点で信頼度は高いが、その分読み物としての面白みにやや欠ける気もする。
読了日:07月31日 著者:小飼 弾,山路 達也
ナニワ錬金術 唯物論
唯物論者青木雄二が日本社会に蔓延る観念論を斬りまくる。…という程哲学的に構えた内容ではないが、青木流のカネ論、男と女論、生き方論が「ぶっちゃけて」語られている。資本主義(擁護党)批判やマルクス礼賛に100%賛同はできないが、その根底にある著者の唯物論的現実主義視点には良い刺激を受けた。
読了日:07月31日 著者:青木 雄二
素人のように考え、玄人として実行する―問題解決のメタ技術 (PHP文庫)
研究は役に立たないとダメ、だけでなく、役に立つことを周りに納得させないとダメ。そのためには他人を説得できるロジックをちゃんと考え、自分に自信を持つこと。その上で、論文・研究計画書の書き方にしろ発表の仕方にしろ、読む/聴く人の身になって構成を考えるべし…わかっちゃいるがなかなか出来てない部分で痛いところを突かれた感あり。起承転結は必要だが順番は変えても可とな。次のプレゼンに反映させたい。より良い思考のためには記憶された知識が必要、という指摘はその通りだと思う。
読了日:07月28日 著者:金出 武雄
ツイッター情報収集術
これ自体ネット(あるいはツイッター)でも手に入る情報の寄せ集めかもしれないが、やはり一冊の本にまとまってると読みやすい。
読了日:07月24日 著者:増田 真樹
「事業仕分け」の力 (集英社新書 540A)
事業仕分けの狙いは、目的に対する手段(≒コスト)妥当性の審査。最大の効果は今まで闇の中だった数々の事業の実態が明らかになったこと。(一部だが)実録を読むと、事業仕分けの主旨がよくわかる。識者などからの批判への反論も筋が通っている。仕分け人として官僚と対峙した著者は、むしろ良い意味で官僚的な有能さを発揮したように思う。事業仕分けは歳出削減が直接の目標ではない、とあるが、ならばいかに歳出削減するか、に政治家としての力量を発揮して欲しい。
読了日:07月23日 著者:枝野 幸男
だまされる脳 (ブルーバックス)
我々が感じるリアリティは、五感による知覚に脳が何かしらの意味づけをした結果。その仕組みを利用して現実と同様の刺激臨場感を創出しようとするヴァーチャルリアリティ研究の幅広い取り組みが紹介されている。空間認知のためにどんな視覚情報がどう使われているか、あたりが興味深かった。「"THE MATRIX"でも良い?ダメ?」という問題提起は重い。今もしそうだとしてもわからない、という意味では、既に受け入れているのかも知れないから。
読了日:07月21日 著者:
「タオ=道」の思想 (講談社現代新書)
老子の「道(タオ)」思想が、時代背景や他の思想との比較を通して平易に説かれている。同じく春秋戦国時代に生まれた儒家(孔子)との違いが対照的で面白かった。自分としては、道家思想の影響を強く受け、かつ、儒学も学んだ司馬遷の考え方に近いかも、と感じた。
読了日:07月17日 著者:林田 愼之助
グロテスクな教養 (ちくま新書(539))
「教養とは何か?」といった俗な(「教養ある私が答えを教えてあげよう」的な)タイトルではなく「グロテスクな教養」とした点が本書の特徴をよく表している。教養・教養主義の歴史を様々な観点から分析し、特に「いやーな」面を時にチクチク時にグサリグサリえぐり出しまくる構成は確かにグロテスク。しかし、それらの醜部の正体を明らかにしてこそ、「いかに生きるか」を自分自身で考え、決め(ようとす)る、という教養主義の基本に立ち返り、今の時代にどう実践するか、その起点に立つことができる、ということだろう。
読了日:07月15日 著者:高田 里惠子
農協の大罪 (宝島社新書)
農業政策(農地統合、大規模専業農家育成、生産性向上)、食料政策(米価下げ、自給率向上、輸出拡大)の最大の阻害要因として、農協と農林族議員と農水省からなる魔の(?)トライアングル関係を指摘、糾弾している。小規模多数の兼業農家に支えられた農協と政治家の既得権維持政策を打破するには、更に多くの人々が納税者・消費者としてこの問題に注目し、声を上げる必要があろう。
読了日:07月14日 著者:山下一仁
世界の言語入門 (講談社現代新書)
世界の数多くの言語のうち(ほんの)90の言語を取り上げ、使われている場所や使ってる人、使われ方、あるいは著者がその言語と出会った思い出などがエッセイ調で書かれている。学問的な堅苦しい入門書ではない。世界中のあらゆる言語を愛情を持って見つめる著者の視点に乗って読むと楽しめる。
読了日:07月12日 著者:黒田 龍之助
哲学は人生の役に立つのか (PHP新書)
自伝的エッセイの類。タイトルの「哲学は…」は、「(私が)哲学(にハマってずっと勉強してきたこと)は…」と解釈した方が本書の内容に近いように思う。結局、その問いへの直接的な答えは、少なくとも著者の人生においては役に立った、という「ハァそうですか」なもの。普遍的な答えを期待するのはそもそも無理だとは思うが、著者が研究した過去の哲学者達が哲学そのものの意義をどう考えていたか、くらいの話はあっても良かったような。
読了日:07月12日 著者:木田 元
ビールの科学 (ブルーバックス)
歴史から製法、定義とバリエーション、飲み方、効用まで、ビールについてこれでもか、な内容が盛り込まれている。冷えたピルスナーをごくごく飲むのも爽快だが、温いエールをちびちび飲む、ってのも楽しそう。ビール飲みたい。
読了日:07月12日 著者:
江戸の見世物 (岩波新書)
「見世物」という言葉に、不具者や奇形児を見物する悪趣味な興行、というイメージを持っていたが、本書でそれを覆された。資料から見えてくる江戸後期の見世物は、細工物や珍獣(駱駝や象)、生き人形や軽業といった大衆娯楽性の強いものが主流だった。これらは現代の各種エンターテインメントの源流とも言えそう。また、見世物ネタから歌舞伎や出版への展開…といったメディアミックス的手法も現代に通じるものがあり面白い。
読了日:07月09日 著者:川添 裕
ビートルズ (講談社現代新書)
1987年に書かれた本。ビートルズと同時代を生き、自らも音楽に携わっていた著者による「ビートルズの話」。書かれた時代からか、詩的な表現、あるいはやや難解な論説も含まれるが、実際のところビートルズについてロクに知らなかった自分にとっては「ビートルズとは何だったのか?」の良い入門書となった。
読了日:07月09日 著者:きたやま おさむ
現代アート、超入門! (集英社新書 484F)
現代アート=20世紀以降に生まれた新しいスタイルのアート。古今東西の12作品を通して現代アートの成り立ちや楽しみ方を易しく指南する好ガイド。著者の価値観を押し付けるのでなく、読者が作品を鑑賞する様々なヒントを提示しつつ、徐々に現代アートの魅力に引き込む、という構成は見事。読む前より「わかったつもり」になれる。美に感動することだけでなく、作品の意味や作者の意図をあれこれ想像することもまた「鑑賞」である。
読了日:07月09日 著者:藤田 令伊
[現代訳]職業としての学問
「下流社会」の三浦展氏による「現代訳」。原著は第一次大戦下のドイツで学生を前にした講演録だが、本作は現代日本社会、特に若者やサラリーマンを想定読者とした独自解釈に基づく意訳がなされている。もう一回(以上)読む。
読了日:07月09日 著者:マックス・ウェーバー
論理力を強くする (ブルーバックス)
演繹的推論の方法を軽いノリの例題で学べる本。情報科学分野で記号論理学を学んだことがあるので、そんなには難しくなかった。感情・感覚でなく論理式や真理値表、ベン図で前提から結論を導く、というのは、ある程度の訓練・慣れが必要なので、入門用に良いテキストである。「猫耳のOL」など、ちょっと例えが変なので、合わない人もいるかもしれないが。
読了日:07月08日 著者:小野田 博一
日本人の英語 (岩波新書)
aとthe、可算と不可算など、日本人には難しい英語文法の心が、「英語という言語の論理」の視点から解き明かされる。これは素晴らしい本。後半の副詞と接続詞の件は説明には納得したが、使いこなしはなかなか難しそう。余談的に書かれていた、日本人の姓名を英語で逆順にするのはいい加減やめよう、という指摘には激しく同意(しつつ、つい逆順にしちゃうこともあるんだが)。
読了日:07月06日 著者:マーク ピーターセン
そうか、君は課長になったのか。
課長になったばかりの石田君に宛てた昔の上司からの手紙、という形式。部下との接し方から社内政治まで、課長としての心構えが温かい語り口で説かれる。テクニカルな話も出てくるが、まずは誠実な人間であれ、というのが基本思想。タイトルは「課長になったのか」だが、課長になる前に読んだ方が良い。本書でも、一つ上の立場でのものの見方を意識しておくべき、と助言されている。プレイイングマネジャーになってはいけない。何事も(プライベートも含めて)オープンにする。部下を応援し、守る(ただし、場合によっては切る覚悟も必要)。何より、
読了日:07月02日 著者:佐々木 常夫
読書メーター
グロテスクな教養 価格:777円(税込、送料別) |
グロテスクなモノ、事件、画像、の情報満載の「グロテスク教養」の本ではないので注意。
ベスト新書じゃなくてちくま新書だからね。
◇
「教養とは何か?」といった俗な(「教養ある私が答えを教えてあげよう」的な)タイトルではなく「グロテスクな教養」とした点が本書の特徴をよく表している。
教養・教養主義の歴史を様々な観点から分析し、特に「いやーな」面を時にチクチク時にグサリグサリえぐり出しまくる構成は確かにグロテスク。
しかし、それらの醜部の正体を明らかにしてこそ、「いかに生きるか」を自分自身で考え、決め(ようとす)る、という教養主義の基本に立ち返り、今の時代にどう実践するか、その起点に立つことができる、ということだろう。
◇
堅い話の中で、大物作家をチクっと皮肉ってペロっと舌を出したり、「(ケッ)」とソッポを向いたりと、スパイスが利いているので、読んでて楽しい。
ただ、一本筋が通った論が中心に置かれているわけではないので、「で?で?だから何?」が気になり出しちゃった人は、イライラして途中で投げ出す可能性もアリ。
≫勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!: 楽天ブックスに感動→ブログのリンクをamazonから楽天ブックスに切り替えます
を読んで、フーン、と思ったので、楽天ブックスのリンクを貼ってみた。
ブログパーツはほぼデフォルト設定で何もいじってないけど。

6月は31冊。平均1.0333333..冊/日。よく読んだー。
「新書がベスト」を読んだから、ってワケでもないんですが、新書が多かったですね。
ちなみにおよそ3分の2くらい(=20冊くらい)は図書館で借りて読んだもの。
世の読書啓蒙本には「本は身銭を切って買え」と書いてあることが多いのですが(印税を受け取る「著者」という立場なので当然といえば当然)、お金というよりは置き場所の制約のため、図書館をかなり利用しています。
本棚(を置く場所)欲しいなあ。
◇
6月の読書メーター
読んだ本の数:31冊
読んだページ数:7229ページ
「計画力」を強くする (ブルーバックス)
計画が失敗する原因や計画立案のコツなどが、平易に説かれている。著者はゼネコン出身とのことで、大規模かつ長期に渡る計画の策定と遂行に携わってきたのであろう。書かれている内容はなるほどと思わせるものが多いが、もっと著者自身の経験が具体的な事例として紹介されるとより説得力が増すように思う。プロジェクトマネジメントを学ぶ際の副読本に良い。
読了日:06月29日 著者:加藤 昭吉
大人のための文章教室 (講談社現代新書)
接続詞や句読点の使い方、「ですますだである」の性質の違い、などの基本的な技術から、手紙や紀行文、随筆の書き方まで、「大人の作文」の作法と技の数々がユーモアを交えてやさしく説かれる。読者(本の性質からすれば「生徒」か)との距離感の取り方、目線の合わせ方が実に清水義範らしい。文章を書く目的は何かを伝えること。上達するには、他人に読まれ(せ)る文章をたくさん書くこと。
読了日:06月27日 著者:清水 義範
科学技術はなぜ失敗するのか (中公新書ラクレ)
科学・技術の視点で様々なニュースを分析・検証する連載コラムを一冊にまとめた本。一編ずつ独立してるので少しずつ気軽に読めるのが良い。2002〜2004に書かれたものなので話題はやや古いが、著者の視点と切り口は鋭く、今でも読む価値あり。タイトルの前に「日本の」をつけるならば、その原因の一つは「失敗率0%」に拘る社会(あるいは日本人のメンタリティ)にあり、ということになりそう。
読了日:06月26日 著者:中野 不二男
2112年9月3日、ドラえもんは本当に誕生する! (ソフトバンク新書 49)
これはない。「ドラえもん」を聖典とした宗教本。気持ち悪い。「ドラえもん」が素晴らしい作品なのは言うまでもないが、著者の説は誇大妄想的かつ勝手解釈過ぎ。「疑似科学批判」批判や「心の神秘性」といった話題を持ち出してくる時点でかなり怪しかったが、「今のロボットは突っつくとすぐに倒れる…人間が二本足で立てるのは「心」や「魂」の有無に関係するともいわれている…」に至っては笑止。「ドラえもん」の悪用だと思う。
読了日:06月25日 著者:桜井 進
空港の大問題がよくわかる (光文社新書)
赤字地方空港問題や羽田・成田の今後の在り方など、日本の空港問題を世界の空港事情と比較しつつ丁寧に解説してある。まずは国内の各空港の収支を財務諸表レベルで明らかにする必要がある、という点は納得。首都圏空港としての羽田・成田は、両者のハブ化や発着数増加など打つべき手は見えている(茨城空港への分散など論外)。一方、関西三空港や中部国際空港に対する提言の曖昧さは、問題がより深刻なことの裏返しか。
読了日:06月25日 著者:上村 敏之 平井 小百合
汗をかかずにトップを奪え! ~『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾~ (だいわ文庫)
内容的にはそんなに目新しくはないが、「ドラゴン桜」の桜木建二が言ってる(書いてる)、という設定のおかげで他の自己啓発本より面白く読める。桜木「こんな本を手に取ってるうちはデキるヤツにはならない!」…仰る通りです(笑)。
読了日:06月24日 著者:三田 紀房
ワールドカップは誰のものか―FIFAの戦略と政略 (文春新書)
前半はサッカーワールドカップの歴史や開催国選定の際の国家とFIFAの駆け引きにまつわる話など。後半は南アフリカでのサッカーの歴史と2010年大会開催に至る経緯と意義。W杯にしろ五輪にしろ、スポーツ大会には政治に利用される側面があるのは否めない。それでも、国家間の友好促進やサッカーの普及にW杯が果たした(これからも果たす?)貢献は少なくない。南アの話が半分を占めるので、読むなら今(2010年6〜7月)。
読了日:06月24日 著者:後藤 健生
本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)
本を読まない人はサル、働きアリ、一生「庶民」から抜け出せない…等々、挑発的な文言が次々に出てくる。痛いところもガンガン突いてくるが、言わんとすることはわからないでもない。多読を奨める一方で、頭から終わりまでちゃんと読まなくても良い、目次や前書きに目を通しただけでも読んだことにして良い、など、読書方法に対しては寛容なのが面白い。
読了日:06月23日 著者:成毛 眞
新書がベスト (ベスト新書)
本は著者の独断偏見だから面白いし価値がある。我々は多読により信者でなく読者として本を利用すべき。そういう読書に最適なのが新書。という趣旨。レーベル分析が絶妙で「ああ、確かに」な箇所多し。
読了日:06月23日 著者:小飼 弾
サラリーマンは2度破産する (朝日新書)
支出として子供の教育費と住宅購入費(ローン支払い)が大きいので、計画が甘いと破産しますよ、な本。その他の固定費として、自家用車の保有コストと生命保険料を見直すことをすすめている。住宅は当分賃貸生活の予定なので、必要なのは教育費の見積もりと生保見直しかな。
読了日:06月22日 著者:藤川 太
ピアノはなぜ黒いのか (幻冬舎新書)
ピアノがなぜ黒いか、よりも、バイエル使ってるのは日本だけ、に「へぇ〜」。その起源から発展の歴史、日本上陸から普及、材質や製法による特徴の違いなど、身近だが意外と知らないピアノの知識が満載。何より、著者のピアノに対する愛が伝わってくるのが読んでいて心地良い。
読了日:06月22日 著者:斎藤 信哉
散歩写真のすすめ (文春新書)
散歩して写真を撮ろう。いろんなカメラ使って、いろんなテーマで、いろんなモノを撮ろう。撮った写真にタイトルやテキストをつけたり、ブログにしたり、カードにしたり、写真集作ったり、コンテスト出したり。楽しそう。
読了日:06月22日 著者:樋口 聡
めまいの正体 (文春新書)
めまいを引き起こす様々な要因と予防策、事後策について詳しい。聞き慣れない医学用語が多くやや難しい。投薬や外科療法で改善しない場合、心理療法も検討の価値あり。診療手順ガイダンスは便利。
読了日:06月22日 著者:神崎 仁
日本人だからうつになる (中公新書ラクレ)
うつ病を取り巻く問題点を具体例を用いて指摘し、更にその背景として昔ながらの日本社会のメンタリティの影響を説く。社会の偏見や企業・行政の不備無策を非難する一方、患者自身も「うつ」に逃げ込むのでなく社会に出て行く努力が必要と主張する。厳しくはあるが、著者自身のうつ経験を踏まえてのリアリティあるアドバイスであろう。
読了日:06月21日 著者:上野 玲
迷いと決断 (新潮新書)
創業期世代から斜陽のソニーを託された「叩き上げ」「非技術者」出井氏の社長10年(&その前後)の記録。時代の流れを読んで打った様々な手、うまくいったこと・いかなかったこと、やりたかったけどできなかったことなどが山ほど書かれており、ソニー好きのみならず企業経営に関心ある人は一読の価値あり。ドラマチックな成功話や押しつけがましい説教話ではないので派手な面白さはないが、むしろその分だけ真実味がある。社長になってから、いかに迷い、いかに決断したか、役員や部下との関わりについてもう少し具体的に書かれていると良かった。
読了日:06月21日 著者:出井 伸之
「1冊10分」で読める速読術 (知的生きかた文庫)
これ読むのに30分くらいかかった。著者の言う速読は、全ての文字を速く読む、というもので、飛ばし読みや部分読みとは違い、ページをイメージとして目に焼き付けるような「魔法」とも違う、とのこと。目の動かし方トレーニングは役に立つかも。最後の、「読書に良い食生活」のあたりは蛇足だろう。
読了日:06月20日 著者:佐々木 豊文
会計HACKS!
前半のB/S家計簿のススメあたりは面白い。中盤が投資の話、後半は企業会計の仕組みと財務諸表の見方の話。会計を軸に、家計から企業財務までをわかりやすく解説、という意図は理解できるが、「ハックス」シリーズとしては家計に絞っても良かったように思う。小宮一慶氏の「1秒!で財務諸表を読む」を批判するような記述に著者の立場の違いが出てて興味深い(小宮氏は経営コンサルタント、山田氏は公認会計士)。
読了日:06月17日 著者:小山 龍介,山田 真哉
「若者はかわいそう」論のウソ (扶桑社新書)
ワーキングプア、3年で辞める若者、若年層非正規社員比率増加、等々の「若者かわいそう」論に対し、根拠として用いられているデータの問題点を指摘して反論する。大学進学者増加により、学歴と職務内容・雇用形態のバランスが崩れた、という説は納得。湯浅誠氏との対談では貧困層の捉え方や派遣の形態に関して意見の相違が見られ、話はそう単純でないことも示唆されている。
読了日:06月15日 著者:海老原 嗣生
社会人のための東大科学講座 科学技術インタープリター養成プログラム (KS一般書)
東大で開催された「科学技術インタープリター養成プログラム」社会人コースの講義6回分の書籍化。科学(者)と社会の関わり方、コミュニケーションの在り方についての話題が多い。科学・技術に関する情報を授受する形態として、一般の人々(非専門家)の知識や視点、価値観を専門家が積極的に生かす、双方向モデルという考え方は新鮮に感じた。
読了日:06月14日 著者:長谷川 寿一,黒田 玲子,村上 陽一郎
理系のための人生設計ガイド (ブルーバックス)
「研究生活」を送るために必要な「人生設計」についてまとめられている。ポストや業績に対する考え方は、生々しいが参考になる。最も印象に残ったのは、自分が研究するためのインフラを自分で整備することのススメ。あと、研究者として大成功しているように見える著者でも、かなり厳しい失敗を幾つも経験して(&乗り越えて)きた、というのも興味深い。
読了日:06月14日 著者:坪田 一男
科学哲学者 柏木達彦の哲学革命講義 (角川ソフィア文庫)
古代ギリシャの原子論を背景知識として紹介し、近代西洋の認識論的転回、その流れを受けた言語論的転回とは何か、が解説される。最終的には、これら認識論的発想は特権的知識や絶対的な真理にすがろうとするもの、というローティの否定的立場でまとめられる。デカルト、ロック、カントと連なる認識論の概要を知る入り口としてちょうど良かった。
読了日:06月13日 著者:冨田 恭彦
坂本竜馬の野望
「野望」というタイトルから想起されるような奇説珍説本の類ではなく、数多くの資料や古今の諸説を鑑みた上で、過大でも過小でもない自然な坂本竜馬像に迫ろう、という良識の書。政治家、戦争屋、軍略家、商人、どの分野においても当世一流の才を持っていたわけではない竜馬が、それでも英雄と呼ばれるに相応しく、魅力ある人物たる所以は何か?それは、先見性と行動力、自由独立の気風と包容力の絶妙な調和、というのが著者の解釈とみた。
読了日:06月12日 著者:鷲田 小彌太
科学哲学者 柏木達彦のプラトン講義 (角川ソフィア文庫)
言葉と実在の関係から、観察の理論負荷性の話に繋がり、観念論の入り口をちらりと覗く、という流れ。理論負荷性の具体例として出てくる、プラトンのアトランティス物語の二つの解釈論の説明に、かなりページ数が割かれている。この部分自体は面白いのだが、哲学講義としてはやや物足りない気がする。
読了日:06月09日 著者:冨田 恭彦
「決められない」人の意思決定トレーニング
欧米人と日本人のメンタリティ比較は他の本でもよくある内容だったが、運やギャンブルに対する意識についての記述は面白かった。「賭ける」という行動に過剰なマイナスイメージを持たず、ある程度のリスクを許容して目標とするリターンを狙う経験を積み重ねれば、状況を理解する感性と挑戦する決断力が養われる、かも。
読了日:06月09日 著者:加藤 昭吉
「理科系の頭」で考える技術―“核心”をズバリとらえる「ものの見方・考え方」
タイトルとは裏腹に「理科系」の頭で考えてるだけじゃダメ、と言われてるような読後感。知識だけに頼らず「感性」を磨け。そのためには文学や芸術、歴史、遺跡などを直に味わう体験が必要、と。それはそれで重要だと思うが、「メディアやITが進化するにつれて人間の智恵や教養は低下している。このままでは将来が心配だ」という(ありがちな)問題提起にはちょっと違和感。
読了日:06月06日 著者:志村 史夫
人生における成功者の定義と条件
各界の「成功者」と村上龍の対談集。共通するのは、誰も自分が成功者かどうかにあまり関心がないこと、やりたいことをやっている充実感を持っていること。個人としての充実にはコミュニティとの関わりも欠かせない。
読了日:06月06日 著者:村上 龍
怒りは正しく晴らすと疲れるけれど
サラッとしたエッセイ的なものを読むつもりで読み始めたら、熱くて濃くて鋭くてついつい熟読。猛烈な仕事っぷりも凄いと思ったが、一番印象に残ったのは著者の喧嘩論。「喧嘩の目的は問題解決」という定義と、強力な方法論、そして鮮やか(凄惨?)な実践っぷりは是非参考にしたい(が難しそうだな)。
読了日:06月03日 著者:日垣 隆
仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)
フリーランス的ワークスタイルのすすめ、と読んだ。クラウドがそれを強力にサポートする。大きく分けて「ノマド」の話とクラウドツールの話からなり、バランスは良い(読みやすい)。ノマドとして自由に生きるためには自らを律することが必要、と強調されている。自分の場合、この点についてイマイチ自信が持てない。
読了日:06月03日 著者:佐々木 俊尚
ブラック企業とシュガー社員
シュガー社員も問題だが、企業側も実はブラックかもよ!シュガー社員を無理に矯正しようとする前に、まずは古き悪しき慣習を見直してホワイト(薄いグレー?)企業に体質改善しましょう!その上で、トラブルを避けるには就業規則をきちんと整備しましょう!な本。言ってることはまあわからんでもないが、何でもかんでも法律や規則で雁字搦めにしておかなきゃならない社会って何なの?という気も。
読了日:06月02日 著者:田北 百樹子
物理を知れば世の中がわかる (PHPサイエンス・ワールド新書)
日本人がサッカーやラグビーで世界に通用するか?を運動量やエネルギーの面から考察する、というアプローチが面白い。飛行機はなぜ飛ぶのか?でのロケットとの比較やベルヌーイの定理の解説もわかりやすくて良かった。後半の地球温暖化や原子力の話は「物理」より「社会」の方に重心が移っている印象を受けた。その分、前半のようなワクワク感は薄れてしまったのがやや残念。
読了日:06月02日 著者:竹内 淳
世界でいちばん会社が嫌いな日本人
前半は「働きがいのない会社」にありがちな現象の列挙と改善策の提案。よくある話・データが並べられていて、「まあ、そうだよね」な内容。新しい洞察や興味深い分析は特にない。後半は国内外の「働きがいがある会社」の事例紹介。こちらは参考情報としては面白い。
読了日:06月01日 著者:斎藤 智文
読書メーター

5月は31冊。均すと1冊/日。よっしゃ。
(5/31 23:45に「ウェブ時代5つの定理」を読み終えたw)
今月の特徴は、「科学」と「科学哲学」の本が多かったこと。
最近、意識して「科学」本を選ぶようにしてますが、その流れで読んでみた「科学哲学」が予想以上に面白く、ハマり気味です。
そういえば、かつて大学で哲学の授業も受けたことがありますが、「ヘーゲルとかキルゲゴールが出てきた」ってことしか覚えてません。彼らの思想が哲学史においてどういう意味があるのか、とか、当時の時代背景や政治・宗教の状況とどう関連があるのか、とか、その後の科学(人文、社会、自然全てを含む)にどう影響を与えたか、とか、ひょっとしたら習ったのかもしれませんが、全く記憶にございません。
自分の興味ある分野(≒専門分野)を対象にした哲学から入ると、もっと興味も持てて、教養を深めることができたのかもなー、と思いました。
理工系専攻に科学者・技術者の倫理に関する授業を設けている大学は多そうですが、倫理の前にまず哲学を教えた方が思考力・判断力が鍛えられて良いような気がします。
以上、余談でした。
◇
5月の読書メーター
読んだ本の数:31冊
読んだページ数:7213ページ
ウェブ時代5つの定理 (文春文庫)
シリコンバレーの「攻め」の姿勢を感じることができる名言集。技術者・研究者としての自分の生き方を顧みるのに良い内容だった。
読了日:05月31日 著者:梅田 望夫
科学哲学者 柏木達彦の多忙な夏 科学がわかる哲学入門 (角川ソフィア文庫)
小説形式(対話形式)の科学哲学本。扱う範囲は限定的だが、その代わり対話を通して一つずつ理解を深めていく構成になっている。小説として特に魅力的というわけではないが、読みやすくわかりやすくはある。
読了日:05月31日 著者:冨田 恭彦
疑似科学と科学の哲学
科学とは何か?という科学哲学の問いを、科学と疑似科学の違いは何か?という線引き問題として捉え、古今の様々な思想・規準・方法論により解決を試みる(という形式で、科学哲学における様々な考え方が示される)。主題は難問だが、ユーモアを交えつつ丁寧かつ具体的に説明されており、しっかり読めばちゃんと理解できるようになっている。
読了日:05月31日 著者:伊勢田 哲治
科学哲学のすすめ
科学哲学とは科学とは何か?を問うこと。社会、文化、宗教や疑似科学との関係など、様々な観点から科学の意味、価値について思考する、という構成で、読み物として楽しい。科学は真理に近づく普遍的かつ絶対的方法なのか、宗教や思想と同じく単なる思考法・価値観の一つに過ぎないのか、科学そのもののあり方について思考を巡らすことは、哲学者だけでなく科学者にも求められる態度だろう。
読了日:05月27日 著者:高橋 昌一郎
空気の発見 (角川文庫 白 124-1)
「空気」の発見から、元素、原子、分子の発見に至る経過、空気にまつわる様々な現象と原理が、数多くの科学者の仕事や逸話を通してやさしく解き明かされる。小学生〜中学生くらいを想定読者として書かれているが、(化学で習ったことをすっかり忘れた)大人にもちょうど良いレベル。
読了日:05月26日 著者:三宅 泰雄
ぼくは都会のロビンソン―ある「ビンボー主義者」の生活術
「旅人」ならではの「ビンボー」生活の知恵がいっぱい。試行錯誤を経て編み出された技の数々は圧巻。みんなが真似する必要はないが、この国での「生き方」の「常識」を疑うヒントとして面白い。
読了日:05月25日 著者:久島 弘
理科読をはじめよう――子どものふしぎ心を育てる12のカギ
子供の「理科離れ」が問題となっている今、科学の本を通して科学する心を育てよう、という取り組みが紹介されている。問題は、子供よりもむしろ大人の「科学離れ」。親や学校(図書館)や書店が科学読み物を敬遠する風潮が、結果的に子供にも影響している。幼児から小学生、中高生におすすめの科学の本が多数紹介されているので、まず大人が読むところから始めよう。
読了日:05月25日 著者:
科学の最前線で研究者は何を見ているのか
瀬名秀明と様々な分野の科学者との対談集。物事の捉え方における欧米人と日本人との違い、日本人だからこそ見えること、という話題が共通して出てくるのが興味深い。
読了日:05月25日 著者:瀬名 秀明
課長のスキル どんな会社でも通用する70の技
戦略立案から人材育成まで、7つの分野について課長に求められるスキルが10個ずつ書かれている。全て具体的な場面(多くは失敗例)から入り、「こんな時にはこのスキル」という形式なので、わかりやすい。巻末に用意されたスキル習得度チェックリスト&レーダーチャートは定期的に自身の課長スキルを振り返るのに良さそう。
読了日:05月23日 著者:小倉広
企画書は1行 (光文社新書)
企画書とは単に事業や商品のアイデアを説明するものではなく、そのアイデアの先にあるイメージを共有し、そこに向かって共に歩むための地図のようなものなのかもしれない。その地図の目的地や歩き方を一言で表したのがそれぞれの企画書の「一行」であり、その背景にある「思い」を解き明かしていく過程は実に味わい深い。
読了日:05月23日 著者:野地 秩嘉
科学者をめざす君たちへ―研究者の責任ある行動とは
科学者・研究者倫理のテキスト。実験データや論文における捏造・盗用だけでなく、著者名や研究成果の配分、知財の取り扱い、研究関係者間での利害調整など、社会との関わりの中で責任ある行動をとるために何を意識すべきか?が過去の事例やケーススタディで具体的に取り上げられている。科学者倫理のガイドブックとして読みやすく簡潔にまとまっているが、明確万能な行動指針が提示されているわけではない。留意すべき点を常に意識しつつ、個々の状況において各々が自身で判断するしかない。
読了日:05月23日 著者:
「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本
経理・財務担当ではないビジネスパーソンに必要な程度の会計知識が豊富な具体例を用いて解説されている。流し読みだと漠然とわかった気になるけど実践できる程にはまだ理解できてない感じ。
読了日:05月23日 著者:小宮 一慶
「異脳」流出―独創性を殺す日本というシステム
「異脳」の日本人研究者が日本を離れアメリカで活躍する(流出)事例を通して、科学研究分野で世界最先端を行く日本人がいること、しかしながら日本国内には彼等が満足のいく研究をする環境が整っていなかったこと、特に後者の要因としての産学官それぞれにおける慣習・体制・規制等の問題が指摘されている。昨今、事業仕分けで研究分野の取捨選択や費用対効果が注目されているが、研究者が能力を発揮できる環境を整備するための無意味な規制の見直しやより公正な研究評価システムも併せて検討する必要がある。
読了日:05月22日 著者:岸 宣仁
ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
マイノリティ・移民が貧困に。貧困は肥満に。医療保険制度不備のため病気になると借金、貧困に。貧しい高校生・大学生を狙った軍のリクルート。すぐに戦地(イラク)へ。民間の軍事請負会社の興隆。貧困層が低賃金で劣悪環境の戦地へ。規制・監督のない戦争ビジネス。マスメディアは国の意のまま。正常に機能していない。日本もアメリカと同じ方向に進んでいる。
読了日:05月20日 著者:堤 未果
科学者は妄想する
超常・心霊っぽい現象を科学的に解明しようとする人、宇宙や時間に関して定説を覆す理論を研究する人など、妄想(?)する科学者の話が多数紹介されている。中にはちょっと怪しい人もいるが、多くは「発想はぶっ飛んでるが、理論・考証は科学的」であり、科学研究の幅広さという意味で興味深い。単純に科学読み物としても面白い。
読了日:05月19日 著者:久我 羅内
「風が吹けば桶屋が儲かる」のは0.8%!? 身近なケースで学ぶ確率・統計 PHP新書
確率・統計の基礎が、ややこしい数式を使わず、例え話と簡単な算数で解説されている。「犬の行動範囲」の例えによる分散・標準偏差の解説が面白かった。レベル的には「マンガでわかる統計学」と同程度だが、こちらは電車の中で読んでも恥ずかしくない。
読了日:05月19日 著者:丸山 健夫
理科離れの真相 (ASAHI NEWS SHOP)
14年前の本。当時の世相を反映し、オウム真理教幹部に理工系出身者が多くいた件や超能力・宗教に対する科学の態度なども題材となっている。理科教育・授業に関して、仮説実験授業という方法論が紹介されている。仮説→実験→検証・考察という科学的思考を鍛えるのに有効と思えるが、普及しているのだろうか?また、科学技術離れ対策として、研究者・技術者の処遇向上が提言されているが、その後の十数年で実際にはどうなったのか、関連書籍で調べてみたい。
読了日:05月19日 著者:安斎 育郎,板倉 聖宣,滝川 洋二,山崎 孝
ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!
ゴールドラット博士と娘(=読者の代弁者)の対話形式で、問題解決の考え方が解き明かされていく。具体例として途中に出てくる実際のコンサルティングレポートが理解を助ける。ただ、読み終えてもまだ私の頭は明晰な思考でロジックを組み立てられそうにない。ま、博士も訓練が必要とは言ってたが。
読了日:05月18日 著者:エリヤフ・ゴールドラット
中年閑居して…―ライフワークの思想 (1978年)
「知的生活」「文化」「教育」「ことば」などを題材にしたエッセイ集。副題の「ライフワーク」についての部分は少なく、やや物足りなかったが、定年ではなく40歳を折り返し点と考える、「余生」などあってはならない、という考え方は面白かった。
読了日:05月16日 著者:外山 滋比古
世界がわかる石油戦略 (ちくま新書)
石油、天然ガスなどのエネルギー資源に関する世界各国の動きと日本の事情を解説した本。一般のニュースでは伝えられない緻密かつ奥深い情報がギュッと一冊にまとまってる。飛ばし読みなので正確に理解したとは言えないが、今後資源問題を考える際の基礎知識を少しは蓄積できた…筈。
読了日:05月12日 著者:岩間 敏
「博士号」の使い方
理系博士号を取得し、研究職に限らず幅広い分野で活躍する人々へのインタビュー記事と、博士課程在籍中の学生から彼らへの相談(対談形式)からなる本。登場する人々の専門がバイオ系中心で、研究者としての生き方に関しては工学専攻の自分にとってややリアリティに欠けた。ただ、研究職以外の道を選んだ人々のキャリアや考え方は非常に興味深い。一つの分野での「研究」を極めることで得られる科学的な論理思考能力は、元々の専門が何であれ、生かせる場は多い。
読了日:05月12日 著者:
「困った人たち」とのつきあい方
「困った人」を大きく7つのタイプに分類し、言動パターン、そのタイプの人の考え方、対処法を解説した本。典型的な洋書(の訳書)で、文章が読みにくいのが残念。内容自体はよく研究されており有益だと感じた。自分はどの「困った人」に分類されるだろうか?と考えながら読むのも面白い。
読了日:05月11日 著者:ロバート・M. ブラムソン
ユナイテッドピープル 「クリックから世界を変える」33歳社会起業家の挑戦
パレスチナガザ地区での体験から、社会貢献したい!と思い立つ…までは、よくある(と言っては失礼だが)話。著者が凄いのは、すぐにボランティアの現場に飛び込むのでなく、「自分が得意なこと」「自分にしかできないこと」という視点で新しい仕組みを考え出した点。そして、軌道に乗るまで何とかやりくりしつつ諦めずに続けた点。その過程が興味深く、もっと詳しく生々しく苦労話も書けただろうとも思う(し、それはそれで読んでみたい)が、本書の趣旨はそれよりも読者に「アナタは何をしたいのか?」と問いかけることにある。
読了日:05月11日 著者:関根健次
休暇力―のんびりと年収を100万円アップする休み方
休暇を積極的に使って仕事と生活を充実させようという本。休暇に対する考え方の違い(アメリカ型とヨーロッパ型)や欧米人の休日の過ごし方に関する部分が興味深い。休暇の目的を、身体の癒し、心の癒し、ご褒美の三つの観点で考えよう、という提案は意識したい。過度に道徳的であろうと自分を律するのもかえって危険、という助言は精神科医である著者だけに説得力あり。
読了日:05月10日 著者:和田 秀樹
人の力を借りれば、もっとうまくゆく―あと一歩で結果が変わる
序盤でテレパシーとかオーラが出てきたので、「オカルト本?」と思ったが、本編は心理学と行動科学を組み合わせたような方法で「うまくいく」という内容だった。自分との約束は守れないが、人との約束は守れる(確率がより高い)→目標に向けた行動を人に宣言し、達成度をチェックしてもらう。即ち「人の力を借りる」。目標や行動をテープに吹き込むのも、擬似的に「人の力」を作り出すことか。ただ、バロック音楽を流すと潜在力が発揮される、ってあたりはやっぱり眉唾。
読了日:05月09日 著者:ボブ デイビス
吉越式会議
会議の目的は「決定」であり「報連相」や「アイデア出し」ではない、と断じる著者による会議論。「早朝会議革命」と併せて読むと、吉越式会議の実際の進行とその目的および効果の関係がよく見える。吉越式会議の形式は、問題点のあぶり出し、解決方針(誰が何をいつまでにやるか)の決定と追跡、をスピーディーに数多くこなすというもの。狙いは、社内の情報共有の徹底、論理思考プロセスの共有、コミュニケーション向上。経営者でなくても、自分が管轄するチームに応用するなど、できるところから徐々に始めるべし。
読了日:05月09日 著者:吉越 浩一郎
どの会社でも結果を出す CEO仕事術 いつも「経営者の目線」を持て
CEOのための本ではなく、若手・中堅ビジネスパーソンに「経営者の目線を(も)持って仕事をせよ」と説く。マネジャーに必要なのは、人望より結果、成果が出る仕組みを作ること、判断力と実行力。内容は他の著書と被る部分もあるが、啓蒙書として面白い。
読了日:05月08日 著者:吉越 浩一郎
原発とプルトニウム (PHPサイエンス・ワールド新書)
X線の発見から核分裂の発見、原爆開発までの科学史と、その後現在に至る原子力平和利用の歴史が、科学者達の生き様を通して書かれている。原爆開発の前後で科学(物理学)研究が様変わりした、という著者の見解は興味深い。日本の原子力発電の実情や核燃料サイクルの問題点も解説されている。この分野について更に詳しく調べたいと思った。
読了日:05月08日 著者:常石 敬一
考える技術 (講談社文庫)
自分の足で現場に行き、自分の五感で情報収集し、仮説を立て、論理的に検証し、実験する。既存の枠組みでは予測できない世界に移行しつつある今こそ、論理思考が必要。2004年の本。著者による携帯電話やiPod、情報家電の将来予測を現状と比較すると面白い。全てが当たっているわけではないが、論理思考のプロセスは素晴らしい。前提条件や技術動向の変化を注視して修正し続ければ精度は上がるだろう。
読了日:05月07日 著者:大前 研一
日本語練習帳 (岩波新書)
日本語練習の良書。本文中の練習問題はそのまま日本語の技能テストにもなっており、自分の力を判定することもできる。ただし本当に実力をつけるには読書と書く訓練の積み重ねが必要なのは著者も指摘する通り。以下備忘録。単語の意味の違いを見る目。ハは問題提起・対比、ガはつなげる。「ノデアル」「…ガ、」禁止。原文→縮訳→要約。
読了日:05月07日 著者:大野 晋
頂きはどこにある?
「物語」の登場人物が「成功している老人と悩める若者」なのが「仕事は楽しいかね?」を連想させる。前作「チーズは…?」の方が良かったと思う点二つ。(1)「物語」が童話っぽくてより印象に残った。(2)「物語」を聞いた後のディスカッションがより具体的で様々な読者の問題に応用しやすそうだった。
読了日:05月01日 著者:スペンサー・ジョンソン
読書メーター
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「物語」の登場人物が「成功している老人と悩める若者」なのが「仕事は楽しいかね?」を連想させます。
前作「チーズはどこへ消えた?」の方が良かったと思う点二つ。
(1)「物語」が童話っぽくてより印象に残った。
(2)「物語」を聞いた後のディスカッションがより具体的で様々な読者の問題に応用しやすそうだった。
教え自体が目新しいものではない分、演出・構成にもう一工夫が欲しかったところ。
今月は29冊。先月のまとめで予想した通り、V字回復しました。
惜しい。あと1冊で1冊/日ペースだったのに。
ジャンル別に見ると、
【経営】
■ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
■ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス
■もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
■バカ社長論 (日経プレミアシリーズ 5)
■組織に染みついた「呪縛」のはがし方
■餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
【社会】
■7割は課長にさえなれません (PHP新書)
■会社で心を病むということ
■格差の壁をぶっ壊す! (宝島社新書 311)
■実録事業仕分け
【教育】
■絶望からの出発―私の実感的教育論 (講談社文庫 そ 1-8)
■ 頭のいい子が育つパパの習慣 (PHP文庫)
■頭のいい子のパパが「話していること」 (PHP文庫)
【自己啓発】
■なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣 4.0
■「一勝九敗」の成功法則 (知的生きかた文庫)
■超! 自分マネジメント整理術 行動科学で3倍の成果を上げる方法
■残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)
■勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド (ディスカヴァー携書 022)
■大人げない大人になれ!
【お金】
■ダチョウはなぜ金儲けが苦手なのか?―「お金タイプ」でわかるマネー術
■年収200万円からの貯金生活宣言
■ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話
■不況を生き抜く!お金の常識
てな感じかな。
先月は歴史モノを読まなかったなー。今月は読むぞ。
◇
4月の読書メーター
読んだ本の数:29冊
読んだページ数:7161ページ
格差の壁をぶっ壊す! (宝島社新書 311)
格差の壁は心の壁、考え方を変えればそんなものはぶっ壊せる、という主張の本。著者の指摘にはなるほどと思える点も多いが、「考え方を変える」ことこそが一番難しいことなんだよなー、とも思った。格差の壁もまたバカの壁の一つなのかもしれない。
読了日:04月30日 著者:堀江 貴文
大人げない大人になれ!
ビルゲイツの逸話は面白い。「神話をつくろう」「子供のように読書をしよう」は取り入れたい。模型も再開しようかな。「目標持つな」「期限ぎりぎり」「英会話いらない」はまあそういう場合もあるかな、と。
読了日:04月29日 著者:成毛 眞
ダチョウはなぜ金儲けが苦手なのか?―「お金タイプ」でわかるマネー術
お金に対する考え方を6つのタイプに分け、それぞれのタイプ毎にお金との付き合い方がアドバイスされる。タイプ分けチャートがシンプル過ぎるように思うが、結果にはある程度納得。自分はカメ7+リス2+ウサギ1くらいかな〜と。
読了日:04月28日 著者:ジョーダン グッドマン
実録事業仕分け
09年11月に行われた事業仕分けでのやり取りの実録、関係者の声、天下り先法人の実態など、旬な内容が盛り込まれている。仕分けチームの構成や実際のやり取りから、門外漢の議員が単に金額だけ見て廃止・削減指示しているわけではない、ということはわかった。「一番か二番か」で話題になった「スパコン」に関しても、表面的な報道では見えなかった議論の要点が明らかにされている。
読了日:04月28日 著者:若林 亜紀
北野大vsビートたけしの新環境文化論 もったいないねこのバチ当たりめ!
「専門家」兄まさると「教養ある市民」弟たけしとの「環境」をテーマにした対談。二人の立場の違いが議論の幅を広げており、読み物としては面白い。東京の下町育ちで貧乏生活してた二人に共通する価値観は、母親の教え。それが「もったいないね」「このバチ当たりめ!」という本書タイトル。物質的な意味にとどまらず、大事な教え。
読了日:04月28日 著者:北野 大,ビートたけし
年収200万円からの貯金生活宣言
貯金生活、何となくイメージできるけど、実践テキストとしてはちょっと物足りないかも。借金の解決法について、自己破産以外にも幾つか打つ手がある、という話が個人的には新しかった。
読了日:04月27日 著者:横山 光昭
ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話
マネーにまつわる世間の闇を童話を通してやさしく語る。これ読んで目からウロコが落ちまくったお友達は要注意。第二弾出ないかな。
読了日:04月26日 著者:マネー・ヘッタ・チャン
不況を生き抜く!お金の常識
内容はマネー雑誌やビジネス雑誌に載ってそうな「お金の常識」度クイズ。利回りから税金まで幅広い項目が一冊69問にまとまってるのが特徴。図書館で借りて読むくらいでちょうど良かった。
読了日:04月25日 著者:泉 正人
勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド (ディスカヴァー携書 022)
女性向けに書かれているが、男性も二つの視点で興味深く読める。一つは性差はさておき想定読者としての視点で読むこと。もう一つはこの本で書かれている「いい男」と自分とを比較して読むこと。以下自分向けリマインダ:じょうぶな心(1)愚痴を言わない(2)笑う笑う笑う(3)姿勢を整える
読了日:04月24日 著者:勝間 和代
残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)
著者が実際に見た「残念な」例と「残念でない」例が具体的に対比されていたのは良かった。もっとたくさんの「残念な」例が挙げられていたら更に良かった。
読了日:04月23日 著者:山崎将志
超! 自分マネジメント整理術 行動科学で3倍の成果を上げる方法
「行動科学」については「すごい実行力」の方がより詳しく書かれている。主題の「整理術」については、行動科学というよりは著者流のやり方の紹介が多いように感じたのがやや残念。「ピンポイント行動」を意識するのは重要だと思った。
読了日:04月22日 著者:石田 淳
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
ドラッカーの「マネジメント」に誘導するための本としては、非常によくできてる。小説としては文章は拙いし、展開もお約束というかそれはズルイというか、ツッコミどころは満載だが、そんなことは本書の狙いではない、というのも読めばわかる。理論だけ書かれてもイマイチ自分の仕事や置かれている環境に当てはめて考えられない頭悪い自分には、作り話とはいえこういう具体例で適用方法が示されるのは非常にありがたい。「ザ・ゴール」に近い方法論な気がするが、女子高生を主役にもってくるあたりが日本独特かも。
読了日:04月21日 著者:岩崎 夏海
「一勝九敗」の成功法則 (知的生きかた文庫)
言いたいことは頭では納得するんだけど、「○○はこう言った」とか「△△人の格言で…」みたいな引用がひたすら続く構成(洋書に多いパターン)は、今一つ心に響かない。
読了日:04月21日 著者:ジョン・C・マクスウェル
ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス
前作は生産管理の話だったが、本作はビジネス全体を対象とした思考プロセスの話。実践するツールとして、〈**ツリー〉がたくさん出てきた。一読しただけではそれぞれの目的や作り方は飲み込めてないが、TOCの考え方を学んでみようかな、という気にはなった。小説形式で、危機的状況→問題分析→解決策立案→成功、というプロセスを一通り俯瞰できる点で良い入門書。
読了日:04月20日 著者:エリヤフ ゴールドラット
「農」をシゴトにしよう! 農業入門―週末農業から高収益経営まで
ゼロから農業を始めようと考えている人に向けた「農業の始め方」指南書。作物選定、農地取得から販売方法まで、ちゃんと考えてから始めよう、という趣旨は、正にビジネス書。理論だけでなく実例が多く紹介されているので読み物としても面白い。農協や農業政策の様々な問題点も明らかにされており、勉強になった。
読了日:04月16日 著者:週刊ダイヤモンド
頭のいい子のパパが「話していること」 (PHP文庫)
前作「頭のいい子が育つパパの習慣」の続き。続けて二冊ざっと読んでみたが、内容は前作とほぼ同じ。違いは、「父と子の会話」「子供への言葉のかけ方」という切り口でまとめ直されてる点。なので、どっちか一冊でも十分。
読了日:04月15日 著者:清水 克彦
頭のいい子が育つパパの習慣 (PHP文庫)
自分の事をちゃんと語り、子供の話をちゃんと聞き、一緒に考え、一緒に動く…「頭のいい子」の父親になるための在り方が色んな具体例で示される。自分が普段から意識してやってる(言ってる)ことも多く含まれていた。「頭のいい子」か否かの比較用に参照されるデータが、学校の成績の良し悪しや中学受験での難関校合格、な点はちょっと片寄ってるような気もする。
読了日:04月15日 著者:清水 克彦
絶望からの出発―私の実感的教育論 (講談社文庫 そ 1-8)
1975年頃に雑誌連載された「教育」をテーマとしたエッセイをまとめたもの。当時の教育や学校における問題(不登校や家庭内暴力)を背景としている部分もあるが、子供の「教育」「躾」に関する著者の考え方は(全てに賛同するわけではないが)現代においても通用する普遍性を持つ。何より「教育する側」の親(だけでなく大人全般)が、自らを省み、自らを教育することが求められている。
読了日:04月14日 著者:曾野 綾子
組織に染みついた「呪縛」のはがし方
「呪縛」をはがすには知識や手法だけでなく、感情が大事。考えるだけでなく行動する。「意識改革」とだけ言っても意識は変わらない。行動によって意識が変わってくる。著者のコンサル経験に基づくドキュメンタリー調なので、普通のhow-to本よりも読者の「感情」に訴えるものがある。それに感染しちゃうのも手かなー。
読了日:04月13日 著者:加藤 丈博
会社で心を病むということ
社員のうつ予防には、会社としての取り組みが必要。管理職は特に影響力が大きいので注意。下手に職場復帰を急ぐと逆効果。むしろ適切な復帰プログラムの整備を。自分自身、以前に原因不明の頭痛・めまいを発症した経験があるが、心気症だったのかもなー。幸いそれ以上はヒドくならなかったが。
読了日:04月12日 著者:松崎 一葉
国際宇宙ステーションとはなにか (ブルーバックス)
宇宙開発が身近に感じられる一冊。ISSに滞在する宇宙飛行士は英語だけでなくロシア語も必須ってのが面白い。「必要十分が肝心。より良い、は敵」という技術開発に対する考え方が印象に残った。
読了日:04月12日 著者:若田 光一
図解 ミスが少ない人は必ずやっている「書類・手帳・ノート」の整理術
整理術としては基本的な内容だが、図を多用してわかりやすくまとめられている。入社間もない新人の教育用に良さそう。新人でない自分にとっても幾つか参考になるネタあり。
読了日:04月12日 著者:
iPhone 衝撃のビジネスモデル (光文社新書)
2007年のiPhone発表直後(日本発売未定の頃)に書かれた本。前半で、Web2.0は技術でなく現象であり収益モデルは特に新しいものではない、と論じられるが、対してiPhoneのビジネスモデルはどう(だと主張しているの)か?が今一つ読み取れなかった。(著者曰く)ユビキタス挫折の一要因であるUI混乱問題に対しても、結論としてはiPhoneには解決の可能性がある、という程度。全体的に脇道が多くて主旨が曖昧になっている気がする。ただ、脇道自体は面白いので読み物としては良い。
読了日:04月12日 著者:岡嶋 裕史
バカ社長論 (日経プレミアシリーズ 5)
期待したよりは「バカ社長」ネタが少なく、「ちゃんとした社長ならこうすべし」な話が多かった。内容的にはためになると思うが、もっと「バカ社長」が際立つような構成だったら更に面白かったのに、と思った。
読了日:04月12日 著者:山田 咲道
餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
小説形式で会計が学べる、という本。トリッキー(というか今風)なタイトルから予想した雰囲気とはちょっと違ってた。本文と図の対応がややわかりにくかったのと、小説としての面白さがもう一つだったのが残念。
読了日:04月11日 著者:林 總
なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣 4.0
やっぱ『すぐやる』に尽きるなあ。こういう本は定期的に読み返してチェックしないと、今までの習慣はなかなか変えられないもの。といって、この本をオフィスのデスクに置いておくのもこっぱずかしい。ムムム。
読了日:04月08日 著者:ケリー・グリーソン
イン・ザ・プール (文春文庫)
連作短編5本一気に読んだ。神経科医伊良部の常識破りな診療(?)にぐいぐい引き込まれ、「早く次も読みたい!」な感じに。この作品自体に中毒性あり。現代人のストレスを鋭くコミカルに描く手法は素晴らしく、自分も伊良部の診療を受けたような爽快な読後感。カート・コバーンに読んで欲しかった…。
読了日:04月04日 著者:奥田 英朗
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
まず、組織の目的を明確化(=金を儲けること)。優先して取り組むべきことは経費節減よりまずスループットを上げること。そのためにはボトルネック(制約条件)を見つけ、改善案を策定し、導入すること。部分最適化ではなく、全体最適化を目指すTOCの考え方が小説形式で書かれている。本編は生産管理が対象だが、終盤はマネジメントへの適用の可能性が示唆される。個人の仕事・生活にも応用してみると面白そう。
読了日:04月03日 著者:エリヤフ ゴールドラット
7割は課長にさえなれません (PHP新書)
年功序列廃止、同一労働同一賃金化、キャリア多様化…により労働市場の流動化を実現しなければ、雇用問題・労働者間格差問題は解消されない、という話。タイトルは「課長にさえなれません」だが、趣旨は「みんなが課長になれる」システムへの回帰ではなく、「課長にならなくても仕事次第でそれ以上の報酬が得られる(勿論逆もあり得る)」システムへの移行を提言する内容。既得権益者任せではシステムは変わらない。その意味では改革は若年層の自己責任でもある。
読了日:04月02日 著者:城 繁幸
読書メーター
ここ最近、月30冊(1日1冊)を目標に本を読もうと心がけています。
が、目標に届かないまでもそれなりの数を読めた月と、目標に遠く及ばなかった月とがあります。
その違いは何だろうかと考えてみました。
すると、「図書館を利用したか否か」と相関がありそう、と気づきました。
図書館利用の有無は、単に「未読の本が手元にたくさんあるか否か」を意味しません。
図書館から借りなくても、積ん読本は山ほどあります。したがって、読む本が底をついたために読まない(読めない)、という現象は起こってません。
つまり、ワタシの読書ペースは、買い置きの積ん読本の数とは無関係に、図書館で借りた本の数に大きく影響される、という仮説が立てられそうです。
では、(ワタシにとって)買った本と借りた本との「読むインセンティブ」の違いは何か?を考えてみますと、
買った本を読むインセンティブ:
・身銭を切って買ったんだから読まないと勿体ない。
借りた本を読むインセンティブ:
・期限までに読み終えずに返すと勿体ない。
…となりそうです。
面白いのは、「身銭を切った」よりも「期限がある」ことの方が、強い読書インセンティブになっている点です。
期限が来て、読まずに返しても金銭的には損失はゼロ、にも関わらず、です。
更に進めると、「期限までに読み終えずに返す」場合の「勿体ない」の中には、
・せっかく得た「(期限つきの)読む機会」の損失
・期限までに読まなかった本を返しに行く、というムダ行動(労働・時間コスト)の発生
・(期限までに読まなかった)本を再度借りる、というムダ行動の発生
…が含まれていそうです。
比較すると、買った本には「金を払った」という過去コストが発生しているのに対して、借りた本には「機会を逃すかもしれない」「ムダな手間暇がかかるかもしれない」という将来コストが発生している(と考えている)ことになります。
そして、ワタシの場合、過去コストより将来コストを重視している、と言えそうです。
なるほどなるほど。
◇
さて、この文章は論文ではないので、この仮説の検証とか、他の現象への一般化とか、仮説に基づいて逆に買った本を読むインセンティブを創出する方法とかには触れません。それはまた別の機会に。
(電車の下車駅に着いたから思考中断した、というのはここだけの秘密)
以前のエントリで書いたように、3月は中旬以降ペースダウンし、結局20冊にも達しないという残念な結果に。
振り返ってみると、その前の3ヶ月も似たような傾向がありました。
10月:12冊
11月:11冊
12月:5冊
最初の2ヶ月はハイペースで、3ヶ月目にガクっと息切れ。
それでも翌月からはそれまでより更にハイペースに読みまくりました。
1月:20冊
2月:27冊
3月:16冊
ということは、この流れで行くと、4月〜5月は40冊近く読めることに!
(いや、たぶん無理)
◇
3月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3811ページ
博士号のとり方 学生と指導教官のための実践ハンドブック
博士課程はプロの研究者を養成する教育の場である、という認識の下、博士号取得を志す者に向け、心構えや研究計画の立て方のみならず、指導教官や他の学生との人間関係など幅広い視点での助言がなされている。興味深いのは、指導教官や研究科に向けた章があること。まだ軽く読んだだけなので後日再読予定。
読了日:03月31日 著者:エステール M フィリップス,デレック S ピュー
理系のための「即効!」卒業論文術 (ブルーバックス)
一年弱の短期間でテーマ選定から解決方法の立案、実験、論文作成、口頭発表までを行わなければならない卒業論文を想定して書かれてあるが、卒論以外の研究・論文の進め方も基本は同じ。研究者必携。
読了日:03月29日 著者:中田 亨
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)
好奇心を持ち続けること、科学的良心に誠実であること、自分に正直であること。言葉にすると簡単だが、人生を通してこれらを実践し続けるのはなかなか難しい。ファインマンの一見ハチャメチャに見えるエピソードの数々も、根本にあるのはこれらの行動原理。だからこそ、理論物理学者としても大きな功績を挙げられたのだろう。科学に携わる人以外にも手本となる生き方だと思う。
読了日:03月24日 著者:リチャード P. ファインマン
論語より陽明学 (PHP文庫)
「大塩平八郎が語る」という形式で書かれているのが面白い。「日本人の心の美学」=「武士道」の根底にあるのは陽明学!という、「そ、それはちょっと単純化し過ぎでは?」な著者の主張も、「あくまで大塩の意見」という設定にしたことにより、さらっと読ませてしまう。考えようによってはちょっと危険でもあるが。高校までの歴史の授業ではあまりよくわからなかった朱子学と陽明学の違いが多少わかった点で読んだ価値あった。
読了日:03月19日 著者:長尾 剛
アイディアのレッスン (ちくま文庫)
エッセイ調で読みやすいが、「アイデアとは何か」「アイデアのつくり方」についてわかりやすく書かれている。とは言え、これを読んだら即日アイデア出まくり、ってワケではない。この本はあくまでレッスン。実践の繰り返しが必要なのは言うまでもない。文科系の研究者や論文についての辛辣な批判が(理系の自分にとって)目新しく、興味深かった。
読了日:03月18日 著者:外山 滋比古
まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う
すぐれたマネジャーの考え方は伝統的常識(ルール)とは異なる、と説く本。地位としての管理職だけでなく、広い意味で部下を持つ人(マネジャー)に薦めたい。「さあ、才能に目覚めよう」と併せて読むと、「才能」とは何かがよりわかりやすい。
読了日:03月12日 著者:マーカス バッキンガム,カート コフマン
やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論
世に溢れるビジネス書、自己啓発書から、「研究者」に必要な知識、考え方を集めて一冊にまとめました、という本。これだけ読んでも参考になるし、更に詳しく知りたい項目については、参考文献を辿れば良い。研究者のガイドブックとして手元に置いておくと吉。
読了日:03月10日 著者:島岡 要
創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C)
「作る」ことは「生きる」こと、「楽しむ」こと…工作好き&技術者&作家である著者による「工作のすすめ」。著者の世代→私の世代→更に若い世代と進むにつれて、工作センスが徐々に失われてきた、という著者の仮説は、仕事柄理解できる部分がある。我が子が「工作好きの子供」に育つには、まず自分が「工作好きの親」になること。よし、ではガンプラ…じゃダメか。
読了日:03月10日 著者:森 博嗣
自動認識システムの基礎知識
バーコード(1次元、2次元)、RFIDなどの、自動認識システムに使われる識別技術についての教科書。バーコード仕様が詳しく載ってるが、直接使う予定なかったのでナナメ読み。タグの種類、電波法との関係などはためになる。
読了日:03月09日 著者:
数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する (光文社新書)
従来の統計分析とデータマイニングの違いは、手法の違いではなく、扱うデータの質と量の違い、そして結果の使用目的の違い。具体例が面白く読みやすい。最後はデータマイニングの発達による、社会の情報システム化、そして監視社会への危惧に話は及ぶ。自己防衛のため、社会が危険な方向に動こうとするのを「監視」するためにも、こういう知識の習得は必要。
読了日:03月08日 著者:岡嶋 裕史
なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?
「シリコンバレー通信」という連載コラムを元に編集されたもの。なので、シリコンバレーの最新動向的なトピックに関しては、既に賞味期限切れな話題もあるが、その中にも、シリコンバレー独特の思想の一端を感じることはできる。シリコンバレーというと、オープン、イノベーション、合理主義、実力主義、M&A、金持ち(笑)…なイメージがあったが、当然そんなに単純で一枚岩でバラ色なワケでもなく、やはり様々に異なった考えの人達がおり、良い面も悪い面もある、ってこともわかった。それでも、スピード感とアクティブ感は共通しているみたい。
読了日:03月07日 著者:瀧口範子
人間の器量 (新潮新書)
テーマの割には内容が薄い。近現代の「偉人」の逸話が紹介され、「ホラ、今の人と違って器量が大きいでしょう?」という構成なのだが、「器量」の有無の基準は著者の情緒的判断に委ねられており、論理的分析はあまりなされていない。児童向け伝記物や偉人雑学本の類+古き良き精神論、といった程度の本。あと、「…と思うのですけれど。」という文末表現が何か気持ち悪かった。
読了日:03月07日 著者:福田 和也
マンガでわかる測量
ストーリーもキャラ設定も非常にアリガチなので、そっちには変に頭を使う必要なし。こういう本の場合はそれで良いんだと思う。コレ読んだらすぐに測量デビューできる、という程カンタンではないだろうが、測量の基本的な手法や考え方はわかった気になれる。
読了日:03月05日 著者:栗原 哲彦,吉野 はるか,佐藤 安雄,パルスクリエイティブハウス
ソフトウェアの話 (岩波新書)
1992年の本なので内容的にはやはり古さを感じる部分はあるが、そもそも計算機とは何か?電子計算機(コンピュータ)とは何か?ソフトウェアとは何か?といった基本的な問いに対しての考え方は現在でも通用する普遍性を持つ。エンドユーザプログラマの増加やソフトウェア教育の一般教養化などを予想する一方、将来のソフトウェア技術者・プログラマ不足に関しては懐疑的で、逆に10年後(2002年)にはプログラマは余るのでは?とも言っている。ソフトウェアの需要の伸びは著者の想像以上だったということか。
読了日:03月05日 著者:黒川 利明
日本経済復活 一番かんたんな方法 (光文社新書 443)
「デフレでも自分は別に困ってない(と今は思っている)人」に対しての啓蒙の書。とにかくデフレは悪、という話がひたすら出てきて、わかりましたから許してください、となる(なった)。政府の下手な産業振興政策よりも、単純に企業の金回りを良くした方が研究開発は盛んになって、新技術や新商品(魅力的なモノやサービス)が生まれる、という指摘は、企業の中の人として非常に良く理解できる。飯田氏の、インフレもデフレもあくまで貨幣的な現象、という説明は納得。であれば、貨幣をコントロールできる政府と日銀にできることは多い筈。
読了日:03月03日 著者:勝間 和代,宮崎 哲弥,飯田 泰之
アイデアは考えるな。
気分転換にさらっと読んでみたら意外に面白かった。「面白がり屋」のススメ。何でも「乗っかる」、自分から「すごくないアイデアでも沢山出す」、「楽しい」と宣言してしまう。具体的なアイデア出しの方法論も、突飛なものではなくオーソドックスだが、実践的で参考になる。「まんが道」を題材にしたキャパシティオーバーの乗り越え方の件を読んだら、「まんが道」を読みたくなった。
読了日:03月01日 著者:柳澤 大輔
読書メーター

ごらんの通り、3月10日過ぎから読書ペースが鈍ったままです。
ま、息切れですな。
ちなみに今読んでるのは、「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」。
分厚いのは確かですが、字も小さくないし、内容的にもそんなに難しくはないです。
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1週間かかってやっと70%くらいまで来ました。
あと一息、ってところで出張に行くことに。
持っていくにはちょっとデカイなー。
てことで、中断。帰ってきたら内容忘れてそう。
こういう時、Kindleだと便利なのかもねー。
さて、未だ本に関しては専らアナログのワタシは、Kindleの代わりに文庫・新書の類を数冊キャリーの隙間に詰め込みましたとさ。
今月は27冊。ほぼ1日1冊ペース。これ以上は難しいかな、というライン。
特に面白かったのは、以下の4冊。歴史系ですな。
(ファインマンさんは物理だけど第二次大戦時の話も多いので)
太平洋戦争 日本の敗因〈1〉日米開戦 勝算なし (角川文庫)
太平洋戦争 日本の敗因〈2〉ガダルカナル 学ばざる軍隊 (角川文庫)
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
徹底討論 沖縄の未来 (沖縄大学地域研究所叢書)
あと、医療系で以下も良い本でした。
傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書)
「耳の不調」が脳までダメにする (講談社+α新書)
ルポ 産科医療崩壊 (ちくま新書)
3月はもう少しビジネス書(軽いノリの自己啓発本だけじゃなくて)も読みたいですね。
◇
2月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:6015ページ
徹底討論 沖縄の未来 (沖縄大学地域研究所叢書)
大田氏と佐藤氏の講演および対談が元になっているが、書籍化にあたり追加した箇所も多いと見られ、沖縄戦や復帰問題を中心にかなり詳しく書かれており、沖縄問題を考えるための基礎知識を得る入門書としても適。「未来」に関しては、やはり米軍基地問題は避けて通れないが、基地依存・土建依存の経済体質からの脱却のためには、若い世代の知の力を向上させ、中央省庁にも影響力を増し、「基地跡」の在り方のマスタープランを具体的に描くこと。
読了日:02月27日 著者:大田 昌秀,佐藤 優
人生の教科書[ロボットと生きる]
藤原和博氏による「人生の教科書」第三弾で、教科は理科、特に科学技術。中学生が興味を持て、今後の発展と普及が期待される分野として、ロボットが題材となっている。寿司ロボットに始まり、産業用ロボット、手術用マニピュレータから家や車の知能化まで、現在実用化されている広義のロボット技術の紹介は大人にとっても有益な知識。後半は、ロボット開発に必要な物理、機械、材料、電気、制御などの基礎とロボット作りワークショップ。子供の理科離れ対策には、まず大人がこれ読んで興味を持ち、その興味を子供と共有すること、かな。
読了日:02月26日 著者:藤原 和博
けなす技術
せっかくネット社会になったんだしブログ書いてみれば?情報を整理し、自分の意見をまとめ、議論してみれば?てな感じの本。ネット上の集団ヒステリー(炎上とか)に関しての考察はなるほどと思った。終盤近くになって、ちゃんと議論するには「けなす(批判する)技術」が必要、とようやく本題に至る。著者らしい際どく荒っぽい表現が目立つが、バックに若者への応援歌的なものが流れてるようにも感じた。
読了日:02月26日 著者:山本 一郎
インターネットは誰のものか 崩れ始めたネット世界の秩序
インターネットの発展・拡大に伴い、ネットの土台を支える通信会社・ISPと、それを利用するコンテンツプロバイダー・ユーザーとの間のサービス・コスト負担の問題が大きくなってきている、という警鐘本。ネットの(物理的な)向こう側がどうなっていて今何が起きているのかを垣間見るには良い。少数利用者による回線の実質的な占有、通信会社によるサービスの不当な選別などの最悪の事態を防ぐには、最低限のルール作りが必要、というのが著者の主張。「ネットは自由!」とだけ叫んで一切のルールを拒絶するのは建設的ではない、とは思った。
読了日:02月25日 著者:谷脇 康彦
できる若者は3年で辞める!―伸びる会社はできる人よりネクストリーダーを育てる
タイトルが完全に釣り。できる若者の話はあんまり書かれておらず、内容的には著者の経営論。書いてあることは割と一般的な話で、特にこの本ならではの特色みたいなものは感じられなかった。
読了日:02月24日 著者:久野 康成
若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)
年功序列型人事システムや横並び均質化教育に代表される「昭和的価値観」が、若者に冷たい社会の原因と喝破する。伝統的大企業の人事部門での経験があり、また著者自身がまだ中高年でない(=既得権益保持者でない)ことで説得力がある。少子化問題や年金問題など話がやや単純化されているきらいはあるが、最後の章での若者へのエールは読む価値あり。
読了日:02月23日 著者:城 繁幸
脱「ひとり勝ち」文明論
太陽電池を核とする技術開発を進め、日本発で文明を変えよう、ソフトな革命を起こそうという主張。電気自動車エリーカの開発経緯やコンセプト、(特に工学者としての)研究開発の進め方についての著者の考え方は参考になった。
読了日:02月21日 著者:清水 浩
いちばんやさしいネットワークの本 (技評SE選書)
何となくわかってたつもりだけどちょっと曖昧だった知識をわかりやすく整理・再確認させてくれ、個人的にはちょうど良い本だった。ITエンジニアの入門書としてだけでなく、ネットワークの仕組みは「知ってるつもり」な人にもオススメ。
読了日:02月21日 著者:五十嵐 順子
ルポ 産科医療崩壊 (ちくま新書)
医師や助産師、妊婦への聞き取り、様々な事故・訴訟事例、法律・制度の歪み等の分析を通して、産科医療現場の問題点の数々を明らかにする良書。自分(相方)が無事に出産できたことに今更ながら感謝したい。改善にはやはり政治の力も必要だが、患者(利用者)自身にも意識・知識の向上努力など出来ることがある、という指摘は頭に入れておきたい。
読了日:02月20日 著者:軸丸 靖子
アホの壁 (新潮新書)
巷に溢れるアホな行為の分析に始まり、究極のアホ行為としての戦争論、そして戦争をなくすには?という問題提起に対する筒井的回答で幕を引くかと思いきや、終章でガラッとひっくり返された。そりゃそうかもしれませんが、ここまで引っ張ってきといてそんなオチ?という気も。
読了日:02月19日 著者:筒井 康隆
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
興味を持ったことは納得いくまでとことん考え、面白いと思ったら夢中で「遊ぶ」、規範や常識ではなく、道理と直感を信じる、それがファインマン流。生き方として見習いたい点は多い。ただ、やはり「下から見たロスアラモス」の結末の読後感は、あまり後味が良いとは言えない。フォン・ノイマンに影響されたという「社会的無責任感」が、正と負の両面で大きな結果を残してしまった、と感じた。
読了日:02月18日 著者:リチャード P. ファインマン
日本がもし100人の村だったら
先進国の中でも医療や教育に金をかけてない割に世界的に見て高い水準を維持している日本。公務員(公益法人等の職員は除く)の数も他の先進国より少ない日本。その割に国や地方の財政状態は悪い日本。税金はどこに消えた?「世界がもし…」と比較すると、日本の良い点悪い点が見えてきそう。
読了日:02月18日 著者:池上 彰
情報病――なぜ若者は欲望を喪失したのか? (角川oneテーマ21)
「草男君」「鉄子さん」へのインタビューを通して、若者の「欲望の喪失」は社会の情報化に起因するのでは?という著者らの仮説が展開される。終盤は「草男君」が割にしっかり自分の考えらしきものを述べる場面が増える。インタビューを通じての「草男君」の成長とも取れるし、著者らのロジックにいつの間にか同調し、無意識に著者らの仮説を裏付ける趣旨の発言を(選んで)行った、とも取れる。ともあれ、自分とは違う世代の考え方を知る参考になるのは間違いない。
読了日:02月15日 著者:三浦 展,原田 曜平
時そばの客は理系だった―落語で学ぶ数学 (幻冬舎新書 や 2-1)
唐茄子屋、つぼ算、時そばなどの噺をネタに、様々な数学・科学トピックを対比させようという試みの本。着眼点は面白いが、企画にやや無理がある気も。噺とも数学とも無関係な、著者の社会批評めいた意見が散見されるのが、これは蛇足。
読了日:02月14日 著者:柳谷 晃
「すぐやる人」になれる本―「先のばし」「計画倒れ」がなくなる最強の行動革命 成功する人は「気持ちの準備」がうまい! (成美文庫)
書かれている内容はどれももっとも。が、「すぐやる人になれる本」というタイトルからすると若干ピントが甘いように思う。一つ一つのアドバイスの論拠と具体策がもう少し深く突っ込んで書かれていれば、同系他書に比べて更に説得力が増すのだが。
読了日:02月12日 著者:吉田 たかよし
太平洋戦争 日本の敗因〈2〉ガダルカナル 学ばざる軍隊 (角川文庫)
敵を知らず、己を知らないまま(知ってもそれを認めないまま)、勝ち目のない戦いが続けられたことが、日米の記録と証言から浮かび上がってくる。機械化され、火力の物量が優劣を大きく左右する近代戦の常識を無視し、「大和魂」に頼む精神主義は、幕末の攘夷派や新撰組、白虎隊らの無謀無策さにも通じる感あり。共通するのは「忠義」の御旗とその裏返しの思考停止。今を生きる我々こそ、これに学ぶべし。
読了日:02月12日 著者:
太平洋戦争 日本の敗因〈1〉日米開戦 勝算なし (角川文庫)
太平洋戦争の敗因として、日米国力の見積もりの甘さ、物質輸送を含めた戦略のずさんさ、セクショナリズムや場の空気や情に流されて合理的な判断を怠った指導者達の無責任さ、が挙げられている。敗戦直前の御前会議で、戦争の目的が「大東亜共栄圏」から「国体の維持」に変更された、ってのが凄い。物質なく策もなく勝算ゼロなのに戦争遂行って。
読了日:02月11日 著者:
三井・三菱の百年―日本資本主義と財閥 (1968年) (中公新書)
明治100年(1968年)に書かれた本。日本資本主義の歴史=財閥の歴史、という切り口で、三井・三菱を中心に、財閥の形成過程、日本帝国主義との関係、第二次大戦後の解体と復活、戦前との違いが解説されている。サラッと読むにはチト難しかった。もうすぐ明治150年となる現在、この本が書かれた後の40数年の日本資本主義・旧財閥の歴史を振り返ってみるのも面白い。
読了日:02月09日 著者:柴垣 和夫
観阿弥と世阿弥 (岩波新書 青版 719)
「太平記」の時代の政治や戦乱、座や村、身分や職業などの社会文化風俗の理解を通して、能を芸術として高めた観阿弥・世阿弥父子の生涯が詳説されている。時代背景や彼らを取り巻く環境、能の社会的役割の変化が、観阿弥と世阿弥の人生・芸術観の違いに繋がっている、という分析が興味深い。芸は身で覚え、自らを「離見の見」で見、「してみてよきにつくべし」という世阿弥の生き方には、現代にも通じる普遍性を感じた。
読了日:02月06日 著者:戸井田 道三
日本地図から歴史を読む方法―都市・街道・港・城跡…意外な日本史が見えてくる (KAWADE夢新書)
日本の国土の特徴によりもたらされた、歴史の各時期における各地域・都市の発展と衰退の過程が解説されている。文章が教科書っぽくて面白みに欠けるのが残念。
読了日:02月05日 著者:武光 誠
考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術
考える前に跳ぶ。スキーは上級者コースに登ってみる。セカンドウインドに達するまで走る。「今やらないリスク」の評価法は業務上も有効。この手の本は折を見て再読し、自身の軌道修正のきっかけとしたい。
読了日:02月05日 著者:久米 信行
論理で人をだます法
「ウンコな議論」のためのあらゆる手法を考え得る限りかき集めました、という感じの本。一応手法分類ごとに章立てされているが、記述が比較的ワンパターンなので途中で飽きてきた。最後のあたりで三段論法について延々と詳説されているが、もうお腹いっぱい。「だます法」ではないが、「何のための議論か考えよう」の章の問題提起は良かった。
読了日:02月05日 著者:ロバート・A・グーラ
物語 スペインの歴史―海洋帝国の黄金時代 (中公新書)
今まで全くと言っていいほど知らなかったスペインの栄枯盛衰くんずほぐれつの歴史を少し垣間見ることができた。セルバンテスの前半生とリンクした部分は良くも悪くも生々しい描写で当時の様子を想像させる。18〜19世紀あたりが空白で終章は20世紀の現代スペインに話が飛ぶのはちょっと残念だが、依然として国内に争いの種を抱えている今の現実を歴史と照らし合わせて理解することができる、と捉えればこれはこれでアリか。
読了日:02月03日 著者:岩根 圀和
すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)
さらっと再読。「動機づけ」が意外に難しいことを再発見。欲が少ないのかも(笑)。ま、少なくとも読書に関しては、読書メーターで行動記録・グラフで可視化できてるかな。
読了日:02月03日 著者:石田 淳
「耳の不調」が脳までダメにする (講談社+α新書)
難聴による耳鳴り、耳鳴りと血管の関係、補聴器に対する認識など、いろいろ勉強になった。語学学習のための積極的なヒアリングデバイスの利用、という取り組みも興味深い。
読了日:02月02日 著者:中川 雅文
傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書)
皮膚の自然治癒力を最大限に引き出す方法として湿潤治療の普及を行っている形成外科医師による、従来医療に拘る医学界へのケンカ売り本。消毒の何が悪か、の生物学的解明から、医学のパラダイムシフト、生物の進化まで、幅広い話題が展開されている。例え話や語り口も面白い。とりあえずワセリン買いにいこうかな(笑)。
読了日:02月01日 著者:夏井睦
はじめてのトポロジー (PHPサイエンス・ワールド新書)
トポロジーとは図形のつながり方…なんとなくわかるけど、イマイチのみこめた感じがしない。話が曲線から曲面に広がってからは、更にモヤモヤ。時間おいてまた読もう。
読了日:02月01日 著者:瀬山 士郎
読書メーター
先月は頑張って20冊読みました。
関心テーマは、お金、生き方、科学、日本…か。
科学関係は意識して増やすようにしてます。
2月はもう少し分野を広げたいと思います。
◇
1月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:4278ページ
日本辺境論 (新潮新書)
地理的な辺境性により形成された(と著者が考える)日本人の気質、思考と行動のパターンの現れ方の分析が面白い。特に「水戸黄門」論のあたりは秀逸。「だから日本人は素晴らしい」でもなく「だから日本人はダメ」でもない、あくまで「日本人とは何ものか」を冷静かつ温かい視点で論じており、非常に読みやすい。「機」の思想の部分はやや難解だった。
読了日:01月30日 著者:内田 樹
日本の難点 (幻冬舎新書 み 3-1)
宮台本初めて。用語や言い回しが難しい箇所もあった(多かった)が、彼が提起する問題(難点)は何となく見えてきた(気がする)。問題を解く鍵は、生活社会へのコミットメント、セーフティネット、「理不尽なのはわかってるけど仕方ない」からの脱却、合理性を超越する非合理性。
読了日:01月28日 著者:宮台 真司
哲学思考トレーニング (ちくま新書 (545))
哲学者が書いた「考える技術」の本。「ほどよい懐疑主義」の立場でのクリティカルシンキングのすすめ。進化論や温暖化問題、生きる意味などの具体的な話題を通して解説されるのでわかりやすい。哲学的思考法は広く一般に実用的(かつ必要)な技術だと感じた。
読了日:01月28日 著者:伊勢田 哲治
時間はなぜ取り戻せないのか (PHPサイエンス・ワールド新書 12)
時間とは何か?という問題を、生命とは何か?時間と空間の関係は?という切り口から解き明かしていく。結論はややSF的で論証不足な印象もあるがこれはこれで非常に興味深い(著者もあくまで自身の仮説と断っている)。中盤で相対論、ミンコフスキー空間について平易に解説されており、その部分だけ取り出しても有用。
読了日:01月26日 著者:橋元 淳一郎
ウンコな議論
約100頁の半分が訳者解説。え?と思ったが、本編→解説→本編と反復して読んだところ、「ウンコ」臭さの嗅ぎ分け方がわかってきたような気がする。
読了日:01月22日 著者:ハリー・G・フランクファート
なぜ「科学」はウソをつくのか
「疑似科学」をたくさん暴きまくる本かと思ったが、主題はもっと本質的かつ深刻な問題提起。著者に倣ってやや過激に言えば「日本人の科学リテラシーの低さが国を滅ぼす」という警鐘。ただし、軽くてやわらかい中にもエッジのきいた著者独特の文体は、(理系でない)幅広い読者にも受け入れられると思う。
読了日:01月21日 著者:竹内 薫
企業参謀 (講談社文庫)
企業戦略の考え方がこんな文庫本1冊(460円)に凝縮されている。素晴らしい。将軍でも突撃隊長でもない「参謀」という在り方は、特定の職位でない多くの企業人に求められている機能なんじゃないかと思う。「参謀五戒」忘るべからず。
読了日:01月20日 著者:大前 研一
デフレと円高の何が「悪」か (光文社新書 440)
「インフレ」に対する漠然とした恐怖感が杞憂であり、デフレ&円高こそがより危険な状況であることを平易な文章で説いた本。第一次大戦後の世界恐慌〜昭和恐慌の原因と脱却過程の説明は「あ〜そうだったの〜」。歴史を知るって大事。城山三郎に対する批評も面白い。
読了日:01月20日 著者:上念司
ロボットとは何か――人の心を映す鏡 (講談社現代新書) (講談社現代新書 2023)
タイトルは「ロボットとは何か」だが、著者の研究動機は「人間とは何か」で、その課題に対してのロボット工学からのアプローチが「人間型ロボットをつくる」ということ。個人的には従来の人間型ロボット(ヒューマノイド・アンドロイド)研究にはあまり価値を感じていなかったが、「人の心を映す鏡」という視点での様々な研究の成果は確かに興味深いものがある。
読了日:01月20日 著者:石黒 浩
知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)
現在の世界(日本国内を含む国際関係)の大きな問題をざっと俯瞰できる良書。テキストもわかりやすいしイラストも素晴らしい。性質上、賞味期限があるので、今読むべし。個人的には、普段テレビも新聞も見ない割には大体知ってる内容だったので、恥はかかなくてすむかな…、と。
読了日:01月13日 著者:池上 彰
会社の品格 (幻冬舎新書)
多くの人が「会社」という仕組みに関わって生きる現代、組織や仕事、経営者や社員や上司のあるべき姿を示す書。上っ面だけのCSRや「女性活用」など、「あ〜、あるある」な指摘がいっぱい。
読了日:01月13日 著者:小笹 芳央
社員の心を温める会社は必ず伸びる-30分で分かる人材経営-
これ読んで「変わらなきゃ!」と思ったら、コンサルティングを利用しましょう、って感じかな。そのきっかけ作りとしてはわかりやすい本だと思います。
読了日:01月13日 著者:イマジナ
いい人生の生き方 (PHP新書)
元は松下幸之助の教えなのかな?【備忘録】「おまえはひよこ」…愚か、間抜け、エゴ、恥ずかしい、卑怯、幼稚、滑稽…な人になってはならない。幸福とは能力を100%発揮すること、結果ではなくその過程にある。
読了日:01月13日 著者:江口 克彦
お金の才能
長期分散投資は必ずしも効果的でない、むしろ集中投資を、ていうかサラリーマンは不動産投資(賃貸経営)すべし、というのが著者の立場。むむ。自分のこれまでの成長に「投資」してくれた親や国(民)や会社や友人などに、期待を上回るリターン(仕事→稼ぎ)で応えるべし、という指摘には共感。
読了日:01月13日 著者:午堂 登紀雄
知的生活の方法 (講談社現代新書 436)
「おもしろさがわかる」「ほんとうにおもしろいと思える」感覚が大事。知的生活の追求とバランスするために現れる「退行現象」のくだりも興味深い。が、最後の「形而下学」の章は蛇足。
読了日:01月13日 著者:渡部 昇一
牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学 (幻冬舎新書)
売価から原価を引いた粗利だけでなく、固定費も引いた利益で考える。すると、仕入れの工夫が利益に大きく影響することが見えてくる。実務経験を踏まえた数々の事例や仕入れテクニックの表と裏も面白い。
読了日:01月12日 著者:坂口 孝則
60歳までに1億円つくる術―25歳ゼロ、30歳100万、40歳600万から始める (幻冬舎新書 な 8-1)
老後に必要な資産算定と長期分散投資のススメ。積み立てと見直しを仕組み化し、なるべく手をかけず、確実に運用。スタートは早ければ早いほど楽。
読了日:01月10日 著者:内藤 忍
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
読了日:01月09日 著者:梅田 望夫
やりたいことは全部やれ! (講談社文庫)
読了日:01月07日 著者:大前 研一
一生お金に困らない3つの力
読了日:01月05日 著者:泉 正人
読書メーター
≫お茶の間にヘヴィメタルを: 読書メーター始めました & 6月の読書メーターまとめ
2009年6月頃から読書メーターで読書管理を始めました。
2009年5月以前の分についても、(記録も記憶もあいまいですが)本棚をながめながらそれなりに入力してみました。
で、読書グラフで比べてみると、確実に冊数は増えましたね。
ま、積ん読もそれ以上に増えましたが。

今年は更に増やす予定。問題は置き場所だな。
◇
2009年の読書メーター
読んだ本の数:66冊
読んだページ数:15430ページ
「知の衰退」からいかに脱出するか?
読了日:12月31日 著者:大前研一
ウェブ人間論 (新潮新書)
読了日:12月06日 著者:梅田 望夫,平野 啓一郎
フューチャリスト宣言 (ちくま新書)
読了日:12月06日 著者:梅田 望夫,茂木 健一郎
知識経営のすすめ―ナレッジマネジメントとその時代 (ちくま新書)
これからの経営には「知識」の活用が重要。「知識」は単なる「情報」とは異なる。暗黙知の共同、形式知への表出、形式知の結合、暗黙知への内面的のサイクルを意識する。知識から新たな価値を創造するには、様々な「場」がなければならない。日本が優位に立ってきた製造業においても、ハードだけでなくソフト(サービス、システムを含む広義の)に注力していく必要がある。
読了日:12月04日 著者:野中 郁次郎,紺野 登
ニッポニアニッポン (新潮文庫)
人生のレールから転落した少年鴇谷春生による逆転一発の大勝負、それはトキ襲撃作戦。春生の倒錯っぷり、妄想と憎悪は読んでて不快感満載で、どんな結末が描かれるのか期待して読み進めたが、新幹線のシーンあたりでクライマックスの展開が何となく予想できてしまい、ちょっと残念。表紙のモチーフにもなってるQUEENの曲も、少々使われ方が強引でイマイチしっくり来ない。伏線ぽく書かれた悪戯電話の謎解きもなし。微妙。
読了日:12月02日 著者:阿部 和重
旅のラゴス (新潮文庫)
ファンタジーのようなSFのような不思議な作品。最初は単に若者が旅をしていく冒険話かな〜と思ってたら、徐々にスケールの大きな話に。古の文献に触れたラゴスは、長大な時間と広大な空間の中で人間などほんの微々たる存在と悟る。故郷に戻り、知識と技術で世界の変革に尽力したラゴスだが、彼は再び旅に出る。彼の最後の旅の目的は、人が人として生きる意味を考えさせる。
読了日:11月27日 著者:筒井 康隆
情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス)
「100円ノート1冊に全ての情報を詰め込む」みたいな雰囲気を匂わせるタイトルだが、実際には、(1)何でも100円ノートに書く・貼る、(2)ノートを次々に更新する、(3)ノートとは別にPC上に索引データベースを作成する…というのが基本的な考え方。(2)と(3)が面倒なので僕はこの方法はやらない。ただ、ノートの使い方などは参考になる。
読了日:11月25日 著者:奥野 宣之
回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)
著者が本書を「スケッチ」と呼んでいる意味が、読み終わって何となくわかった。こうして小説の形で提示されると、一風変わった話を集めて構成したもののように見える。が、実は誰の人生もこのようにどこか奇妙で「スケッチ」に値する魅力を少なからず持っているのかも。「みんな同じ回転木馬に乗ってるんだよ」と囁かれたような、そんな読後感。
読了日:11月23日 著者:村上 春樹
手紙 (文春文庫)
様々な登場人物の立場に自分を置いて、「もし自分なら」と考えてみたくなる作品。「罪」を犯した人間、およびその周辺の人々への社会的差別についての平野の考えは個人的には新鮮だった。重く辛い話が続くが、それでもなお常に一筋の光のようなものは、作者から絶やさず提示される。あるいはそれは、読者自身に求められているのかもしれない。
読了日:11月21日 著者:東野 圭吾
TVピープル (文春文庫)
「うまく言えない」「なぜだかわからない」でも「そこから逃げられない」世界の断片が硬軟長短虚実さまざまな形で描かれていた。結末が示されないのは、そもそも正解などないからだろうし、あるいは「作家が示す解(のようなもの)」を読者が「自分の解」と錯覚するのを忌避したせいかもしれない。
読了日:11月19日 著者:村上 春樹
勉強にハマる脳の作り方
最初はパチンコを例に「脳がハマる」仕組みが解説されており、面白い。中盤以降はややトーンダウンしてしまうのがちょっと残念。ところどころに「レッスン」が設定されているので、これらをやってみると「自分の脳を勉強にハマらせる」方法が見えてくる、かも。
読了日:11月12日 著者:篠原菊紀
残業ゼロで自分を伸ばす! 40歳からの時間術 (PHP文庫)
同じ著者の「なぜか35歳から伸びる人・落ちる人」とかなり内容が重複している。「時間術」と題しているが、時間の使い方以外の話も多く(著者が意図してそうしたようだが)、タイトルと内容がややずれている印象が残る。ただ、この年代で何をすべきか?どんな心構えで日々過ごすべきか?に関して、参考になる内容がたくさん書かれており、自己啓発本としては面白い。
読了日:11月10日 著者:清水 克彦
悪意 (講談社文庫)
登場人物たちの手記・語りだけで構成されており、作家による客観的視点が存在しない。そのため、全ての記述が各登場人物の主観や思い込み、あるいは「嘘」を含む、ことになる。この構成が実に巧妙で、物語の主題が殺人動機の解明に移ってからは、次々に新たな「事実」が明らかになり、読者(というか私)を最後まで惹きつけて離しません。結末を読んでなお残るモヤモヤ感に、東野圭吾の「悪意」を感じてしまったり(笑)
読了日:11月07日 著者:東野 圭吾
新・VEの基本―価値分析の考え方と実践プロセス
価値=機能/コスト、というのが基本原理で、どうやって価値を高めるかを考えるのがVE(Value Engineering)。考え方から実際のプロセス、管理方法まで、一通りのことが全て書いてあり、VE学習のためのテキストとして非常に有効。ただし、VEを本当に活用するには、ワークショップによる訓練や組織的取り組みが重要。(と、この本にも書かれてます)
読了日:11月06日 著者:産能大学VE研究グループ
プチ哲学 (中公文庫)
佐藤さんらしいやさしくあたたかい表現で、「ちょっと深く考えることの楽しさ」と「考えるときの視点あれこれ」が書かれている。「佐藤雅彦流哲学」的な内容を期待するとやや肩透かしだが、そういう内容でないからこそ「佐藤雅彦流哲学」なのかも、と思ったり。
読了日:11月05日 著者:佐藤 雅彦
雨にぬれても (幻冬舎アウトロー文庫)
市井の人々の様々な生き方、悩みや不安、小さな幸せを、物語やインタビュー、対談、日記など多様な形式で著した短編集。全て、著者の取材や観察に基づくノンフィクション。ホッとする話やツライ話、「この人はその後どうなったんだろう?」と気になってしまう話、いろいろある。読んだ後、ちょっと人にやさしくなる気がする。
読了日:11月01日 著者:上原 隆
ヨコミネ式 子供が天才になる4つのスイッチ
子供をやる気にさせる4つのスイッチについて、著者が保育園で実際に行っている具体的な教育方法と子供達の反応・成長の事例を交えて解説されている。スイッチを適切に押してあげれば、どの子供でも伸びる、というのが著者の信念。本書のもう一つ重要な指摘は、小学校に入るまでに、ある程度の読み、書き、計算ができるようになっていないと、落ちこぼれる危険性が高い、という現実。幼・保と小学校間の連携不足問題の件は、親よりもむしろ教育行政に関わる人達に読んでほしい内容。
読了日:10月31日 著者:横峯吉文
唯脳論 (ちくま学芸文庫)
心は身体から独立した存在などではなく、単に脳の機能である。「知覚」し「思考」し「運動」するのは脳(と神経系)である。従って、社会(=有形無形の文明)は脳が作りだしたものである。人の営みは全て脳の働きによるもの、という考え方が唯脳論(これも勿論、脳が考えたこと)。言語学、社会学、生物学、物理学、思想、芸術などあらゆる分野を取り上げ、突き詰めれば全ては脳の仕業、と解き明かす。脳が最も恐れ、忌避するもの、それは滅びゆく身体そのもの、という指摘が面白い。内容が広く深いので、一度読んだだけでは理解しきれない。また読
読了日:10月29日 著者:養老 孟司
35歳の教科書―今から始める戦略的人生計画
備忘録:会社(組織)に依存しない生き方を目指そう。会社を離れても有効な自分自身の能力を開発しよう。家族、会社とは別のコミュニティと関わろう。メディアに流されず、批判的な視点を持ち、深く議論しよう。正解主義から修正主義へ。PDCAからDADADA..へ。100回/1000本ノック/10000時間で極めろ。
読了日:10月29日 著者:藤原 和博
テレビは見てはいけない (PHP新書)
テレビ番組・業界の実態とそれに対する批判は納得。自分自身、テレビはあまり見ないが、それでもテレビの影響力を感じる場面は多いので、情報は複眼的に分析する必要性を再確認した。後半はテレビの話じゃなくなってしまうのと、話がいろんな方向に飛んでややまとまりに欠けるので、本としての完成度はもう一つな印象。
読了日:10月27日 著者:苫米地 英人
毎月新聞 (中公文庫 さ 48-2)
佐藤雅彦さんの凄さは、他人と同じ物事を見聞きしたときにその表面的な事実の奥にある普遍性や別の物事との共通性、はたまた同じ物事を見る別の視点に気づいてしまうトコロにあるように思う。毎月の記事(論説だったり日記だったり)には、どれもそんな佐藤さんならではの気づきが含まれていて、それらの多くが読者に新しい気づきを与えてくれる。それは何とも心地よい刺激。
読了日:10月22日 著者:佐藤 雅彦
「これやっといて」で部下が動いてくれる!技術―最速・最短・最ラクで部下を戦力にする極上メソッド
部下を「これやっといて」で動いてくれるまでに育てるには、上司は手を抜かないこと。仕事の基本を徹底的に叩き込むこと。仕事の目標や指示は極力具体的に説明すること。ひな型を作ること。認識のズレがないか、細かく頻繁に確認すること。著者のサラリーマン経験に基づく技術なので、実践的で説得力がある。
読了日:10月15日 著者:柴田 英寿
「お先に失礼!」する技術 「断る」「決断する」「切り上げる」「見極める」ための極意
「お先に失礼!」するには、まず何より仕事の質とスピードを徹底的に上げる必要がある。そのための技術アレコレは、著者が「大企業のサラリーマン」という立場だけに説得力がある。今日できることは今日中に片付けることに執念を燃やす!という姿勢がカッコ良い。
読了日:10月14日 著者:柴田英寿
海馬―脳は疲れない (新潮文庫)
「脳は疲れない」というサブタイトルが素敵。使わないのは勿体無い、という気にさせてくれる。特に、海馬の神経細胞は幾つになっても(適切な刺激を与え続ければ)増える、即ち、人の能力(脳力)は成長し続ける、の件は、まさに人生の応援歌。ストッパーを外し、まずはやってみる。ただし、問題は分解してひとつずつ解決していく。そして、情報は睡眠で整理される。よし、寝よう。
読了日:10月07日 著者:池谷 裕二,糸井 重里
あなたがリーダーに生まれ変わるとき―リーダーシップの潜在能力を開発する
リーダーシップは影響力。誰もが努力次第で身につけることができる。まず第一に人として誠実であることが必要。以下、いろいろたくさん山ほど書いてあって一度読んだだけでは全然頭に残らないので、再読中。
読了日:10月04日 著者:ジョン・マクスウェル
30歳までに身につける 仕事で一番大切なこと
新入社員から部下を持ち始める頃、あるいは転職を意識し始める頃までを想定して書かれてます。既に30歳を過ぎて久しい私にとっても参考になる心構え・考え方が幾つもありました(身につけてなかった、ってこと!?)。30歳と言わず、就職したらすぐ読んでおくと良い本だと思います。
読了日:10月04日 著者:古川 裕倫
チーズはどこへ消えた?
「チーズはどこに消えた?」と思わずにすむように、常にチーズの変化に意識を向けておくこと、他の新しいチーズを嗅ぎつけたり、他のチーズステーションに向かうルートを事前に調査・探索しておく努力を惜しまないこと。そしてなにより、いざチーズに変化を感じたら、素早く行動を起こすこと。「チーズ」を仕事だけでなく、いろんな事に当てはめてみると面白い。
読了日:10月02日 著者:スペンサー ジョンソン
タイツくん 哀愁のジャパニーズドリーム
「地方のエリート」→東京の銀行に就職→挫折→引きこもり→マック→会社設立→山あり谷あり→成功?というストーリー。場面に合わせて挿入されているタイツくんカード人生訓が絶妙。「生きるに値する人生」を実現した伝記としても面白いし、仕事論としても参考になる。
読了日:10月01日 著者:松岡 宏行,高橋 潤 (絵)
相対論のABC―たった二つの原理ですべてがわかる (ブルーバックス)
ニュートン力学と電磁気学の矛盾を解く、という観点から特殊相対性理論を説明する構成が、非常にわかりやすかった。相対論が核エネルギーの発見に繋がり、更には第二次大戦時の核兵器開発に至った過程も併せて解説されており、教養としても興味深い内容。
読了日:09月27日 著者:福島 肇
[オーディオブックCD] 洗脳
洗脳を行おうとする存在として、主にカルトを想定しつつ、そのテクニックや防御法、脱洗脳法などが解説されている。最近流行りのスピリチュアルについても、カルトを生み出す土壌という観点から危険性を訴える。ミニカルト発生から成長のプロセスも興味深い。
読了日:09月25日 著者:苫米地英人
勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan
女性差別と非正規雇用・貧困に関しての議論を軸に、今の日本社会の問題点を指摘し、将来に向けて少しでも改善していくための提言がなされている。「中高年男性」の既得権益を脅かす発言は、該当する読者からの反発を買うかもしれない。が、子育て支援や教育にもっと予算を分配すべき、という主張など、個人的にはかなり共感。
読了日:09月15日 著者:勝間 和代
世界一受けたいお金の授業
国家予算から会社の財務、レストランの収支まで、共通する基本的な構造をブロックパズルを用いて視覚的に説明してくれる。社会に出る前に勉強しておきたい内容。中学生(義務教育課程)までにこういう知識を習得させたい。社員一人あたり会計のくだりも興味深い。給料の3倍稼げてるかどうか計算してみようっと。
読了日:09月12日 著者:和仁達也
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
本書で言う「才能(じぶん)」とは、「無意識に繰り返される思考や行動のパターン」のこと。それを「強み」と捉えて、仕事や生活に積極的に活かしていこう!というのが基本的な主張。後半は、従業員の才能を活かすための組織の在り方や処遇方法について。人事担当者には大いに参考にして欲しいが、各自が同僚や部下との関係を向上させるのにも有効。
読了日:09月11日 著者:マーカス バッキンガム,ドナルド・O. クリフトン
日常の疑問を経済学で考える
「経済学で考える」と言っても、小難しい数式をこねくり回すのではなく、「費用便益」の視点で分析・推理しよう、という本。その際、単純な生産費用や購買費用だけでなく、「機会費用」で考える必要がある。挙げられている「日常の疑問」は日本人には馴染みのない話題も多いが、それはそれでアメリカ社会を知る一助になる、という良い副作用を持っている。
読了日:08月31日 著者:ロバート・H. フランク
青春の門 (筑豊篇 下) (講談社文庫)
性の目覚めや母の死、恩人の老いなどを通して、自分は何者なのか?どう生きるのか?と考え始める信介。ひとり故郷を離れ、東京に出発する彼はいよいよ青春の門をくぐろうとしている。
読了日:08月26日 著者:五木 寛之
仕事のための12の基礎力〜「キャリア」と「能力」の育て方〜
第1章と第3章で語られる「キャリア」についての考え方は非常に有益。それを踏まえて12の基礎力が第2章で解説される。各々は目新しいものではないが、キャリア形成と習得年代を意識して書かれている。なので、今何が必要なのか、何が足りないのか、がわかりやすかった。
読了日:08月23日 著者:大久保 幸夫
世界にひとつしかない「黄金の人生設計」
「人生設計」を考える時に誰もが避けて通れない、不動産(持ち家、賃貸)、生命保険、年金、医療保険を、投資商品として見ると、制度や商品の歪みがよくわかる、という内容。国、世間の常識、営業マン(レディ)の言葉だけに踊らされず、経済的自立を目指すために必要な知識と示唆が得られる。家を買う前に読んでおくことをオススメしたい。
読了日:08月21日 著者:橘 玲,海外投資を楽しむ会
青春の門 筑豊篇 上 (講談社文庫 い 1-3)
家の本棚で発見した。亡父の愛読書(?)だったようだ。巻末に書き込まれたメモによると、私が小学校低学年の頃に読んだものらしい。主人公伊吹信介の少年期の生と性への目覚めを私の成長に重ね合わせてた?などと想像したり。主人公以外の登場人物(特に男たち)も魅力的。誰しもどこかに共感できる部分がある筈。次巻以降も楽しみ。
読了日:08月18日 著者:五木 寛之
貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
タイトルの「貧乏はお金持ち」とは、マイクロ法人という概念(手法)と適切な会計知識を用いると、課税所得をゼロにでき(→貧乏)、納税額が減ることにより財務状況を大幅に改善することができる(→お金持ち)、という意味。ごく簡単に言うと。日本の税制を前提としているので「金持ち父さん」より現実的。最大の問題は、正社員からマイクロ法人(業務委託契約)に移行しても収入を維持できるか、のような気がする。
読了日:08月18日 著者:橘 玲
夢をかなえるゾウ
笑って、ジンときて、泣きました。「自己啓発本やと思って書いてある通りにやってみてもええし、そこまで構えんと読み物として気楽に楽しんでもええんやで」な感じですかね。
読了日:08月05日 著者:水野敬也
28歳からのリアル マネー編
就職して数年が経ち、そろそろ結婚して家庭を持って、家も買って…と考え始める28歳に向けて書かれたマネー指南書。住宅に関しては、購入するリスクについてやや説明不足な気がしましたが、全体的には現実的で有益な情報がうまくまとめられていると思います。30代でも「マネー知識?自信ないな…」という人には入門書としてちょうど良いかも。手遅れの場合もあるかもしれませんが(笑)
読了日:08月02日 著者:人生戦略会議
部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~
「上司」の視点で書かれているが、「部下」の立場で読んでも非常に有益。他の仕事術本と共通する手法・考え方も多いが、凄いのは著者はこれら全てを実践(しようと)してきたという点。それだけに「本をたくさん読むだけではダメ」という助言は説得力がある。
読了日:07月29日 著者:佐々木 常夫
なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術
ワークライフバランス(WLB)とは、仕事とそれ以外の時間を共により充実させるための考え方、というのが筆者の主張の原点。WLBに関するQ&A集は、その理解や啓蒙に役立つ。「6時に帰る(帰す)」ための仕組み・ツールは、他の仕事術本と似た部分もあるが、WLBの基本思想から生まれた体系的なものである点が特徴。
読了日:07月23日 著者:小室 淑恵
ブルックスの知能ロボット論―なぜMITのロボットは前進し続けるのか?
ブルックスが考える「ロボット」の条件やこれまでの成果、そして彼が考えるロボット技術の未来が語られている。約380頁とやや厚いが、研究者・技術者でなくても理解できる内容。原題の「Flesh and Machines」の方が内容に忠実。
読了日:07月23日 著者:ロドニー ブルックス
スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫
神や政治の助けに依らず、一人一人が勤勉・努力を旨とし、自分自身の助けによって身を立てるべし、という啓蒙の書。19世紀半ば、当時世界一の強国だったイギリスで書かれた本、というのが興味深い。
読了日:07月15日 著者:サミュエル スマイルズ
ビジネスマンのための「数字力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
ニュース等では目にするが今までピンと来てなかった様々な数の意味や関係に気づかされ、「なるほど」の連続。ただし、それで満足せず、経済指標や財務諸表を継続的に観察し、変化を感じ、自分なりの分析・仮説を持つことを実践してこそ、この本を読んだ価値がある。
読了日:07月12日 著者:小宮 一慶
朝10時までに仕事は片づける ポケット版―モーニング・マネジメントのすすめ
現代を生きるビジネスパーソンに必要な心構えなど、ためになる話や新たな気づきを与えてくれる本。ではあるが、肝心の「朝10時までに片付ける」とか「モーニングマネジメント」に関しては、方法論、具体策ともやや物足りない印象が残ったのがちょっと残念。
読了日:07月10日 著者:高井 伸夫
「複雑ネットワーク」とは何か―複雑な関係を読み解く新しいアプローチ (ブルーバックス)
コンピュータの世界だけの話でなく、「繋がり」「伝播」の意味での広義のネットワークについて、図を多用してわかりやすく説明されている。ネットワーク研究の歴史、「スモールワールド」「スケールフリー」といった性質の解説、実例として伝染病や脳、通信、社会、ビジネス等におけるネットワーク性が順に解説されており、理解を深めることができた。
読了日:07月09日 著者:増田 直紀,今野 紀雄
理系のための研究生活ガイド―テーマの選び方から留学の手続きまで (ブルーバックス)
著者は医学分野の研究者だが、他の分野の研究者にとっても非常に参考になる内容。「研究内容を(専門家だけでなく)一般の人にも広く伝える努力をすべき」「研究成果のパテント化が重要」などの指摘は、「わかっちゃいるけどなかなか…」と思う研究者が案外多いのではないか?
読了日:07月04日 著者:坪田 一男
理系バカと文系バカ (PHP新書)
基本的な主張は、「理文両道のススメ」。ですが、「(理系じゃないから)なんとなく文系」に分類される世の多くの人たちに対して、理系的思考を身につけよう、という啓蒙色が強い内容。理系(のつもり)の自分には、示唆に富んだ興味深い内容だったが、「なんとなく文系」の人たちに受け入れられるかどうかは微妙だなー、と思ったり。
読了日:06月30日 著者:竹内 薫
金融工学、こんなに面白い (文春新書)
金融工学は、怪しげな金儲けのテクニックではなく、経済的リスクをコントロールするために考え出された仕組み(技術)の体系である、という立場から、具体例として、先物取引やオプションの目的、適正価格の理論的導出方法などが丁寧に説明される。筆者の主張は、負の面(の誇大喧伝)だけにとらわれず、現代の経済活動を支える大きな要素として、金融工学を正しく学び(教え)、有効活用していく必要がある、というもの。説明は難しい箇所もあったが、本書の主張には納得。
読了日:06月24日 著者:野口 悠紀雄
スケッチは3分 (光文社新書)
「3〜5分で描けるようなスケッチ」の方法が、素材や視点の選び方、線の引き方、省略画法などの基本的技法と、小物から風景から人物まで様々な対象をスケッチした実例で説明されてます。本格的に絵を描きたいわけじゃないけど、仕事や日常生活の中でちょっとした絵をサラサラっと上手く描けると良いなあ、と思ってる人には良い教本。
読了日:06月21日 著者:山田 雅夫
学問のすすめ (岩波文庫)
福沢の文章はまるで雄弁な演説をそのまま文字に記録したような調子で、読んでいて痛快。
読了日:06月20日 著者:福沢 諭吉
ロボットにつけるクスリ―誤解だらけのコンピュータサイエンス
世間的に言われているコンピュータやロボット、AIに関する誤解が、具体例を挙げて理論的に解かれていく。が、それだけでなく、コンピュータサイエンスの可能性についても、著者自身の考えや読者(特に若い世代)への期待がちりばめられており、良い刺激になった。
読了日:06月12日 著者:星野 力
[オーディオブックCD] 方丈記(CD1枚)
都では、災害で人が死に、建物は焼け、憂いが多い。自分は都を離れ、静かに隠遁生活を送ることにした。…という話。表現は比較的平易なので大体理解できた。
読了日:06月10日 著者:鴨長明
[オーディオブックCD] 陳舜臣 著 「ものがたり史記」(CD6枚)
面白かったけど、やっぱ中国の地名や人名は字を見ないとわかりにくい。あらためて書籍版を読みたくなった。
読了日:06月10日 著者:陳舜臣
死んだ金魚をトイレに流すな―「いのちの体験」の共有 (集英社新書)
読了日:06月05日 著者:近藤 卓
思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書)
読了日:06月05日 著者:郷原 信郎
座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書)
読了日:05月19日 著者:齋藤 孝
お金がふえるシンプルな考え方―マネーのルール24
読了日:05月05日 著者:山崎 元
仕事は楽しいかね?
読了日:02月06日 著者:デイル ドーテン
すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)
読了日:01月18日 著者:石田 淳
考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術
読了日:01月18日 著者:久米 信行
デザインのデザイン
読了日:01月18日 著者:原 研哉
自分をグローバル化する仕事術
読了日:01月18日 著者:天野 雅晴
良い経済学 悪い経済学 (日経ビジネス人文庫)
読了日:01月06日 著者:ポール クルーグマン
読書メーター
てなわけで12月はぐっとペースダウン。10月〜11月の半分くらいでした。
最近また梅田望夫ブーム到来。
ワタシの仕事自体は未だネットのこちら側がメインなのですが、あちら側への見方や生き方には刺激を受けてます。
さ、1月はまた10冊を目指すぞ。
◇
12月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1298ページ
「知の衰退」からいかに脱出するか?
読了日:12月31日 著者:大前研一
ウェブ人間論 (新潮新書)
読了日:12月06日 著者:梅田 望夫,平野 啓一郎
フューチャリスト宣言 (ちくま新書)
読了日:12月06日 著者:梅田 望夫,茂木 健一郎
知識経営のすすめ―ナレッジマネジメントとその時代 (ちくま新書)
これからの経営には「知識」の活用が重要。「知識」は単なる「情報」とは異なる。暗黙知の共同、形式知への表出、形式知の結合、暗黙知への内面的のサイクルを意識する。知識から新たな価値を創造するには、様々な「場」がなければならない。日本が優位に立ってきた製造業においても、ハードだけでなくソフト(サービス、システムを含む広義の)に注力していく必要がある。
読了日:12月04日 著者:野中 郁次郎,紺野 登
ニッポニアニッポン (新潮文庫)
人生のレールから転落した少年鴇谷春生による逆転一発の大勝負、それはトキ襲撃作戦。春生の倒錯っぷり、妄想と憎悪は読んでて不快感満載で、どんな結末が描かれるのか期待して読み進めたが、新幹線のシーンあたりでクライマックスの展開が何となく予想できてしまい、ちょっと残念。表紙のモチーフにもなってるQUEENの曲も、少々使われ方が強引でイマイチしっくり来ない。伏線ぽく書かれた悪戯電話の謎解きもなし。微妙。
読了日:12月02日 著者:阿部 和重
読書メーター
今月は半分くらいが小説・ノンフィクションで、ビジネス書・自己啓発書は控えめでした。
今まであんまり読んだことなかった村上さんや筒井さんの作品に触れてみたのは良い刺激になりました。
人から借りると、自分の趣向とは違った本に出会えて楽しいですね。
◇
11月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2726ページ
旅のラゴス (新潮文庫)
ファンタジーのようなSFのような不思議な作品。最初は単に若者が旅をしていく冒険話かな〜と思ってたら、徐々にスケールの大きな話に。古の文献に触れたラゴスは、長大な時間と広大な空間の中で人間などほんの微々たる存在と悟る。故郷に戻り、知識と技術で世界の変革に尽力したラゴスだが、彼は再び旅に出る。彼の最後の旅の目的は、人が人として生きる意味を考えさせる。
読了日:11月27日 著者:筒井 康隆
情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス)
「100円ノート1冊に全ての情報を詰め込む」みたいな雰囲気を匂わせるタイトルだが、実際には、(1)何でも100円ノートに書く・貼る、(2)ノートを次々に更新する、(3)ノートとは別にPC上に索引データベースを作成する…というのが基本的な考え方。(2)と(3)が面倒なので僕はこの方法はやらない。ただ、ノートの使い方などは参考になる。
読了日:11月25日 著者:奥野 宣之
回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)
著者が本書を「スケッチ」と呼んでいる意味が、読み終わって何となくわかった。こうして小説の形で提示されると、一風変わった話を集めて構成したもののように見える。が、実は誰の人生もこのようにどこか奇妙で「スケッチ」に値する魅力を少なからず持っているのかも。「みんな同じ回転木馬に乗ってるんだよ」と囁かれたような、そんな読後感。
読了日:11月23日 著者:村上 春樹
手紙 (文春文庫)
様々な登場人物の立場に自分を置いて、「もし自分なら」と考えてみたくなる作品。「罪」を犯した人間、およびその周辺の人々への社会的差別についての平野の考えは個人的には新鮮だった。重く辛い話が続くが、それでもなお常に一筋の光のようなものは、作者から絶やさず提示される。あるいはそれは、読者自身に求められているのかもしれない。
読了日:11月21日 著者:東野 圭吾
TVピープル (文春文庫)
「うまく言えない」「なぜだかわからない」でも「そこから逃げられない」世界の断片が硬軟長短虚実さまざまな形で描かれていた。結末が示されないのは、そもそも正解などないからだろうし、あるいは「作家が示す解(のようなもの)」を読者が「自分の解」と錯覚するのを忌避したせいかもしれない。
読了日:11月19日 著者:村上 春樹
勉強にハマる脳の作り方
最初はパチンコを例に「脳がハマる」仕組みが解説されており、面白い。中盤以降はややトーンダウンしてしまうのがちょっと残念。ところどころに「レッスン」が設定されているので、これらをやってみると「自分の脳を勉強にハマらせる」方法が見えてくる、かも。
読了日:11月12日 著者:篠原菊紀
残業ゼロで自分を伸ばす! 40歳からの時間術 (PHP文庫)
同じ著者の「なぜか35歳から伸びる人・落ちる人」とかなり内容が重複している。「時間術」と題しているが、時間の使い方以外の話も多く(著者が意図してそうしたようだが)、タイトルと内容がややずれている印象が残る。ただ、この年代で何をすべきか?どんな心構えで日々過ごすべきか?に関して、参考になる内容がたくさん書かれており、自己啓発本としては面白い。
読了日:11月10日 著者:清水 克彦
悪意 (講談社文庫)
登場人物たちの手記・語りだけで構成されており、作家による客観的視点が存在しない。そのため、全ての記述が各登場人物の主観や思い込み、あるいは「嘘」を含む、ことになる。この構成が実に巧妙で、物語の主題が殺人動機の解明に移ってからは、次々に新たな「事実」が明らかになり、読者(というか私)を最後まで惹きつけて離しません。結末を読んでなお残るモヤモヤ感に、東野圭吾の「悪意」を感じてしまったり(笑)
読了日:11月07日 著者:東野 圭吾
新・VEの基本―価値分析の考え方と実践プロセス
価値=機能/コスト、というのが基本原理で、どうやって価値を高めるかを考えるのがVE(Value Engineering)。考え方から実際のプロセス、管理方法まで、一通りのことが全て書いてあり、VE学習のためのテキストとして非常に有効。ただし、VEを本当に活用するには、ワークショップによる訓練や組織的取り組みが重要。(と、この本にも書かれてます)
読了日:11月06日 著者:産能大学VE研究グループ
プチ哲学 (中公文庫)
佐藤さんらしいやさしくあたたかい表現で、「ちょっと深く考えることの楽しさ」と「考えるときの視点あれこれ」が書かれている。「佐藤雅彦流哲学」的な内容を期待するとやや肩透かしだが、そういう内容でないからこそ「佐藤雅彦流哲学」なのかも、と思ったり。
読了日:11月05日 著者:佐藤 雅彦
雨にぬれても (幻冬舎アウトロー文庫)
市井の人々の様々な生き方、悩みや不安、小さな幸せを、物語やインタビュー、対談、日記など多様な形式で著した短編集。全て、著者の取材や観察に基づくノンフィクション。ホッとする話やツライ話、「この人はその後どうなったんだろう?」と気になってしまう話、いろいろある。読んだ後、ちょっと人にやさしくなる気がする。
読了日:11月01日 著者:上原 隆
読書メーター
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友人に借りた筒井康隆氏の小説。ファンタジーのようなSFのような不思議な作品でした。
最初は単に若者が旅をしていく異世界の冒険話かな〜と思ってたら、徐々にスケールの大きな話になってきてグイグイ引き込まれていきました。
古の文献に触れた主人公のおれ(ラゴス)は、長大な時間と広大な空間の中では人間などほんの微々たる存在に過ぎないと悟る。
南の王国での暮らしを離れ、故郷に戻り、知識と技術で世界の変革に尽力したラゴスだが、彼は再び旅に出る。
彼がおそらくは人生最後となる旅に出たその目的は、人は何のために生き、死ぬのか、人として生きる意味を考えさせます。
それはそうと、ウンバロがその後どうなったのかが気になります。
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ちょっと気になってたので一応買って読んでみました。
「100円ノート1冊に全ての情報を詰め込む」みたいな雰囲気を匂わせるタイトルですが、よく読むと、
(1)何でも100円ノートに書く・貼る。
(2)ノートを次々に更新する。
(3)ノートとは別にPC上に索引データベースを作成する。
…というのが基本的な考え方。なので、設備投資は100円ポッキリ、では済みません。
実際、(1)はまあ「何でも」の範囲次第では有効かもしれませんが、(2)と(3)が面倒です。
いくらなんでもA6の100円ノートでは1冊に書ける情報量が少なすぎて、かなり頻繁に更新することになりそう。
(著者はそれで良いという立場ですが)
個人的には、仕事ネタ専用のB5ノートですら、1冊だけしか携帯してないと、出張先とかで
「あー、あのネタは1冊前か2冊前のノートに書いたハズ!ちくしょー、覚えてない!」
てな事態に陥るのを経験済みなので、僕はこの方法はやらないかなー。
あと、(3)について、著者は「索引データベースはテキストファイルに書く」という点を強く主張してますが、イマドキの人ならgmailなどのオンラインサービスを使った方が、いつでもどこでも検索可能で良いのでは?と思いました。
てことで、向いてる人と向いてない人がいそうです。
(ま、どんな手法もそうでしょうな)
ただ、ノートの使い方などは参考になる部分もありました。
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これまた友人に借りた村上春樹作品。
著者自身の体験や人から聞いた話を元に構成された「小説」集。
純粋なノンフィクションでもなく、完全な(フィクションという意味での)小説でもない、微妙なカタチ。
村上さんは冒頭で、これは「スケッチ」である、と語っています。
◇
読み終わって、著者が本書を「スケッチ」と呼ぶ意味が何となくわかった気がします。
確かに、元ネタは村上さんの100%創作ってワケではないけど、描いているのは間違いなく村上さんの筆、そんな雰囲気の本です。
こうして小説の形で提示されると、「変わった人」の「変わった話」を選りすぐって集めたように見えますが、実は誰の人生もこのようにどこか奇妙で「スケッチ」したくなるような魅力を少なからず持っているのかもなー、と思ったり。
村上さんに
「みんな同じ回転木馬に乗ってるんだよ。ほら、君もそうでしょ?」
と囁かれたような、そんな読後感。
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今月2冊めの東野圭吾作品。
強盗殺人犯の弟を主人公に、「加害者の家族」という立場、そこに向けられる社会の目、そしてその中での生き方、が描かれてます。
獄中の兄から送られてくる手紙が物語の重要な鍵。
様々な登場人物の立場に自分を置いて、「もし自分なら」と考えてみたくなる作品でした。
「罪」を犯した人間、およびその周辺の人々への社会的差別について、主人公が勤務する会社の社長の言葉として語られた考え方は個人的には新鮮でした。
最後まで暗〜く重〜く辛〜い話が続きますが、それでもなお常に一筋の光のようなものは、作者から絶やさず提示されています。
あるいはそれは、現実には読者自身に求められているものなのかもしれないな〜、と思いました。
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村上春樹作品を初めて読みました。友人に貸してもらったもの。
「ハルキ読むならまずコレ!」ってことかな?
「うまく言えない」「なにかがおかしい」「なぜだかわからない」
でも
「そこから逃げられない」
…そんな世界の断片が、硬軟長短虚実さまざまな形で描かれてました。
表面だけ読めば、何の主張もオチもない話、とも言えるかもしれないけど、人それぞれ色んな解釈で自分の置かれた状況や社会構造に深く思いを馳せることもできそうな、不思議な魅力は感じました。
話の結末や謎解きが示されないのが最初ムズムズでしたが、そこにヘタなオチをつけたらそれまで作ってきた何とも言えない雰囲気がブチ壊しになりそうなので、このカタチこそが正解なんでしょうね。
他の作品も読んでみようかな、と思いました。
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最初は「パチンコにハマる仕組み」を例に「脳がハマる」とはどういうことか、が解説されており、面白いです。
「勉強にハマる」を通り越して「勉強依存」になっちゃうかもよ〜、油断するとコワイよ〜、というノリで。
ただ、中盤以降はややトーンダウンして「割とフツーの脳科学本」ぽくなってしまってるのがちょっと残念。もっと危険なノリのまま書き通して欲しかった、という感じ。
ところどころに「レッスン」が設定されているので、これらをやってみると「自分の脳を勉強にハマらせる」方法が見えてくる、かも。
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著者の清水克彦氏は、文化放送のプロデューサー、大学講師、作家などいくつもの仕事を掛け持つ多忙な人物。
本書の主旨は、「アラフォー」世代に向けての、仕事、自己投資、人付き合い・人脈づくり、家族との関係についてのアドバイス・提案。
40歳頃から夢を持ち、日々コツコツと努力し、活動の幅を広げてきた、という氏の経験を踏まえたものなので、同年代の人には響く内容が多いと思います。
「時間術」と題してますが、時間の使い方以外の話も多く(著者が意図してそうしたようですが)、タイトルと内容はややずれてる気もします。
ただ、この年頃で何をすべきか?どんな心構えで日々過ごすべきか?に関して、参考になる内容がたくさん書かれており、自己啓発本としては悪くないと思います。
特に、家族(妻、子供)との接し方の部分は真似してみようと思いました。
◇
…と思ったら、こんな本も書いてるんですね。
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◇
余談ですが、同じ著者の「なぜか35歳から伸びる人・落ちる人」とかなり内容が重複してます。
35歳で「なぜか35歳から…」を読んで「ヨシ、やるぞ!」と思ったけど、やっぱり日常に流されて伸びきれずに40歳になってしまった人にむけて、改めて「40歳からの…」というカタチで著者の思いを重ねて提示した…、ってことかもしれません。
(てことは、あと何年かしたら「45歳からの…」が出てくるかもしれませんね)
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そういえば東野圭吾氏のミステリを読むのは初めてな気が。
以前帰省した時に本棚から適当に取り出して持ってきてたけど、そのままずーっとほったらかしにしてたのを、ふと手にとって読んでみたら予想以上に面白かったー。
・登場人物たちの手記・語りだけで構成されており、作家による客観的視点(≒真実)が存在しない。
・そのため、全ての記述が各登場人物の主観や思い込み、あるいは「嘘」を含む、ことになる。
…という構成が実に巧妙で、物語の主題が殺人動機の解明に移ってからは、次々に新たな「事実」が明らかになったり、それがまた覆されたり、読者(というか私)を最後まで惹きつけて離しません(でした)。
結末を読んで、論理的には謎は解明されたにもかかわらず、なお残るモヤモヤ感に、「東野圭吾の『悪意』」を感じてしまいました(笑)
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これでも技術者の端くれなので、たまにはこういう本にも目を通しておこうかと。
VEってのは、昔GEで考案された開発手法というか考え方。
製品やサービスの価値を
価値(Value) = 機能(Function) / コスト(Cost)
と定義し、どうやって価値を高めるか?を考えるもの。
さて本書は、VEの考え方から価値や機能の分析方法、実際のプロセス、管理方法まで、一通りのことが全て書いてあり、VE学習のためのテキストとして非常に有効だと思いました。
各章の終わりに理解度チェックの設問があるのですが、正解が載ってないので、自分で本文を見直してチェックする必要があります。このおかげで、なんとなく読み流してあやふやだった部分をしっかり確認できました。
VEリーダー認定試験の勉強するならこれ一冊で十分。
(らしいです。この本を借りた人に聞いた話だと。ワタシはまだ受験してないのでわかりません)
◇
ただし、(手法ってのは押し並べてそういうものですが)本書を読んでVEリーダー資格を取っただけではやはり不十分で、VEを本当に活用するには、ワークショップによる訓練や組織的取り組みが重要。
こればっかりは独学ではちょっと厳しくて、環境によりますな。
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「毎月新聞」と一緒に買った、これも佐藤雅彦さんの作品。
佐藤さんらしいやさしくあたたかい表現で、「ちょっと深く考えることの楽しさ」と「考えるときの視点あれこれ」が書かれている本。
題材(例)は「らしい」漫画で提示されますが、実際には私達が何気なく過ごしている日常に「プチ哲学」のタネはいっぱい転がってるよ、ほんの少し見方を変えてごらん、面白いよ、というのが佐藤さんのメッセージなのだと思います。
本のタイトルから「佐藤雅彦流哲学」的な内容を期待するとやや肩透かしだけれども、そうじゃない表現方法を選ぶことそれ自体が「佐藤雅彦流哲学」なのかも、いやきっとそうに違いない、と勝手に納得しました。
読書の秋ってことでもないんですが、先月の反動でたくさん読みました。
30歳とか35歳とかリーダーとか部下とか脳とか海馬とか。
なんか不惑を前にした焦りのようなものが垣間見えて、こっ恥ずかしい感じ(笑)。
◇
10月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2857ページ
ヨコミネ式 子供が天才になる4つのスイッチ
子供をやる気にさせる4つのスイッチについて、著者が保育園で実際に行っている具体的な教育方法と子供達の反応・成長の事例を交えて解説されている。スイッチを適切に押してあげれば、どの子供でも伸びる、というのが著者の信念。本書のもう一つ重要な指摘は、小学校に入るまでに、ある程度の読み、書き、計算ができるようになっていないと、落ちこぼれる危険性が高い、という現実。幼・保と小学校間の連携不足問題の件は、親よりもむしろ教育行政に関わる人達に読んでほしい内容。
読了日:10月31日 著者:横峯吉文
唯脳論 (ちくま学芸文庫)
心は身体から独立した存在などではなく、単に脳の機能である。「知覚」し「思考」し「運動」するのは脳(と神経系)である。従って、社会(=有形無形の文明)は脳が作りだしたものである。人の営みは全て脳の働きによるもの、という考え方が唯脳論(これも勿論、脳が考えたこと)。言語学、社会学、生物学、物理学、思想、芸術などあらゆる分野を取り上げ、突き詰めれば全ては脳の仕業、と解き明かす。脳が最も恐れ、忌避するもの、それは滅びゆく身体そのもの、という指摘が面白い。内容が広く深いので、一度読んだだけでは理解しきれない。また読
読了日:10月29日 著者:養老 孟司
35歳の教科書―今から始める戦略的人生計画
備忘録:会社(組織)に依存しない生き方を目指そう。会社を離れても有効な自分自身の能力を開発しよう。家族、会社とは別のコミュニティと関わろう。メディアに流されず、批判的な視点を持ち、深く議論しよう。正解主義から修正主義へ。PDCAからDADADA..へ。100回/1000本ノック/10000時間で極めろ。
読了日:10月29日 著者:藤原 和博
テレビは見てはいけない (PHP新書)
テレビ番組・業界の実態とそれに対する批判は納得。自分自身、テレビはあまり見ないが、それでもテレビの影響力を感じる場面は多いので、情報は複眼的に分析する必要性を再確認した。後半はテレビの話じゃなくなってしまうのと、話がいろんな方向に飛んでややまとまりに欠けるので、本としての完成度はもう一つな印象。
読了日:10月27日 著者:苫米地 英人
毎月新聞 (中公文庫 さ 48-2)
佐藤雅彦さんの凄さは、他人と同じ物事を見聞きしたときにその表面的な事実の奥にある普遍性や別の物事との共通性、はたまた同じ物事を見る別の視点に気づいてしまうトコロにあるように思う。毎月の記事(論説だったり日記だったり)には、どれもそんな佐藤さんならではの気づきが含まれていて、それらの多くが読者に新しい気づきを与えてくれる。それは何とも心地よい刺激。
読了日:10月22日 著者:佐藤 雅彦
「これやっといて」で部下が動いてくれる!技術―最速・最短・最ラクで部下を戦力にする極上メソッド
部下を「これやっといて」で動いてくれるまでに育てるには、上司は手を抜かないこと。仕事の基本を徹底的に叩き込むこと。仕事の目標や指示は極力具体的に説明すること。ひな型を作ること。認識のズレがないか、細かく頻繁に確認すること。著者のサラリーマン経験に基づく技術なので、実践的で説得力がある。
読了日:10月15日 著者:柴田 英寿
「お先に失礼!」する技術 「断る」「決断する」「切り上げる」「見極める」ための極意
「お先に失礼!」するには、まず何より仕事の質とスピードを徹底的に上げる必要がある。そのための技術アレコレは、著者が「大企業のサラリーマン」という立場だけに説得力がある。今日できることは今日中に片付けることに執念を燃やす!という姿勢がカッコ良い。
読了日:10月14日 著者:柴田英寿
海馬―脳は疲れない (新潮文庫)
「脳は疲れない」というサブタイトルが素敵。使わないのは勿体無い、という気にさせてくれる。特に、海馬の神経細胞は幾つになっても(適切な刺激を与え続ければ)増える、即ち、人の能力(脳力)は成長し続ける、の件は、まさに人生の応援歌。ストッパーを外し、まずはやってみる。ただし、問題は分解してひとつずつ解決していく。そして、情報は睡眠で整理される。よし、寝よう。
読了日:10月07日 著者:池谷 裕二,糸井 重里
あなたがリーダーに生まれ変わるとき―リーダーシップの潜在能力を開発する
リーダーシップは影響力。誰もが努力次第で身につけることができる。まず第一に人として誠実であることが必要。以下、いろいろたくさん山ほど書いてあって一度読んだだけでは全然頭に残らないので、再読中。
読了日:10月04日 著者:ジョン・マクスウェル
30歳までに身につける 仕事で一番大切なこと
新入社員から部下を持ち始める頃、あるいは転職を意識し始める頃までを想定して書かれてます。既に30歳を過ぎて久しい私にとっても参考になる心構え・考え方が幾つもありました(身につけてなかった、ってこと!?)。30歳と言わず、就職したらすぐ読んでおくと良い本だと思います。
読了日:10月04日 著者:古川 裕倫
チーズはどこへ消えた?
「チーズはどこに消えた?」と思わずにすむように、常にチーズの変化に意識を向けておくこと、他の新しいチーズを嗅ぎつけたり、他のチーズステーションに向かうルートを事前に調査・探索しておく努力を惜しまないこと。そしてなにより、いざチーズに変化を感じたら、素早く行動を起こすこと。「チーズ」を仕事だけでなく、いろんな事に当てはめてみると面白い。
読了日:10月02日 著者:スペンサー ジョンソン
タイツくん 哀愁のジャパニーズドリーム
「地方のエリート」→東京の銀行に就職→挫折→引きこもり→マック→会社設立→山あり谷あり→成功?というストーリー。場面に合わせて挿入されているタイツくんカード人生訓が絶妙。「生きるに値する人生」を実現した伝記としても面白いし、仕事論としても参考になる。
読了日:10月01日 著者:松岡 宏行,高橋 潤 (絵)
読書メーター
![]() | 雨にぬれても (幻冬舎アウトロー文庫) 幻冬舎 2005-04 売り上げランキング : 252996 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
上原隆氏が市井の人々の様々な生き方、悩みや不安、小さな幸せを、物語やインタビュー、対談、日記など多様な形式で著した短編集。
全て、著者の取材や観察に基づくノンフィクションとのこと。
どれも自分とは違う世界のようでいて、でもすぐ隣にあるような話だったり、自分の中にも同調する部分がどこか感じられたりする話だったり。
読んだ後、ちょっと人にやさしくなる、そんな気がします。
![]() | ヨコミネ式 子供が天才になる4つのスイッチ 日本文芸社 2009-10-08 売り上げランキング : 47 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
鹿児島で保育園を経営している横峯吉文氏の本。
氏の信条は「子供はみんな天才」「適切にやる気を引き出してやれば、どんな子も自分でどんどん伸びていく」だそうで、子供をやる気にさせる4つのスイッチについて、氏の保育園で実際に行っている具体的な教育方法と子供達の反応・成長の事例を交えて解説されてます。
そのスイッチとは:
1.子供は競争したがる。
2.子供は真似をしたがる。
3.子供はちょっとだけ難しいことをしたがる。
4.子供は認められたがる。
ムムム…、実は大人も同じなのかも、と思いました。誰かワタシのスイッチ押してください!
(…じゃなくて、それを自分で押すのが大人としてのあるべき姿か)
◇
さて、本書ではもう一つ重要なことが指摘されています。
小学校に入るまでに、ある程度の読み、書き、計算ができるようになっていないと、落ちこぼれる危険性が高い。にも関わらず、幼稚園・保育所では小学校に入るための準備が不十分である、という現実。
幼・保と小学校間の連携不足問題の件は、教育行政に関わる人達にも考えて欲しいですが、親としても子供が小学校に入る前に何を準備しておくべきか、ちゃんと考えておきたい、と思いました。
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解剖学者養老孟司氏の思想書?哲学書?
心は身体から独立した存在などではなく、単に脳の機能である。「知覚」し「思考」し「運動」するのは脳(と神経系)である。従って、社会(=有形無形の文明)は脳が作りだしたものである。人の営みは全て脳の働きによるものである…という考え方が唯脳論(だと思いました。ワタシの脳は)。
言語学、社会学、生物学、物理学、思想、芸術などあらゆる分野を取り上げ、突き詰めれば全ては脳の仕業、と解き明かしていきます。脳が最も恐れ、忌避するもの、それはいずれ滅びゆく身体そのもの(脳それ自体を含む)、という指摘は面白いです。
内容が広く深いので、一度読んだだけでは理解しきれませんでした。
気が(脳が)向いたらいずれまた読み直してみようと思います。
◇
ちなみに、ワタシが読んだのは文庫版ですが、オリジナルは1989年10月に出版されたものだそうで、実にちょうど20年前です。
アノ頃は、今みたいに猫も杓子も「脳」とか「トレ」とか言ってなかったよなー。
「壁」とか「バブル」とか「崩壊」とかだったようなー。
そんなこんなであれやこれやが崩壊して、何かが「失われた」時代に入ってきたりなんかして、唯物論(的史観)からの反動で唯脳論が影響力を強めた結果、「脳ブーム」到来で今に至る、のかどうかは知りません。
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著者の藤原和博氏は、リクルートのモーレツ社員から東京都の区立中学校の民間人校長に転身したことで有名な人。
ワタシの場合、35歳はもう過ぎてしまいました(笑)が、藤原氏の生き方・考え方には興味があったので、読んでみました。
◇
以下備忘録:
・会社(組織)に依存しない生き方を目指そう。
・会社を離れても有効な自分自身の能力を開発しよう。
・家族、会社とは別のコミュニティにも関わろう。
・メディアに流されず、批判的な視点を持ち、深く議論しよう。
・正解主義から修正主義へ。
・PDCAからDADADA..へ。
・100回/1000本ノック/10000時間で極めろ。
◇
「会社に依存しない生き方」「自分自身の能力」については、以前からワタシも考えてますが、藤原さんが提唱する「寄業人(組織内個人)」という考え方は面白いと思いました。
ここでの「寄」という字は「依存」の意味ではなく、会社という組織とパートナーシップを保ち(=寄り)つつ、個人として仕事をする、という関係を表します。
それは、組織に忠誠を尽くし個人としての自分を抑え込んでしまう会社人間でもなく、仕事はテキトーで家庭や趣味に生きるマイホーム主義者(そんな言葉あったんですね)とも違います。
会社と個人のベクトルの和を最大にしよう、という意識で仕事に臨む、それが「寄業人」。
もちろん言うほど簡単ではないでしょうが、「何をどうすればベクトル和を最大化できるか」は常に考えたいですね。
◇
巻末に、ソニー生命社長の於久田太郎氏による解説が掲載されているのですが、ソニー生命の宣伝・自慢のように感じられる記述が多くて、やや不愉快に感じました。
余計な解説など無くても、藤原氏の言いたいことは本文から十分に読み取れます。
せっかく良い気持ちで読み終えたのに、その点だけはちょっと残念でした。
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以前に読んだ(聴いた)↓が面白かったので、苫米地英人という名前が頭に残ってたところ、書店で本書が平積みになってたのを見つけて、「また刺激的なタイトルだこと」と思い、買ってみました。
≫[オーディオブックCD] 洗脳
テレビ番組・業界の実態とそれに対する批判は、まあ納得できる部分が多いです。
既に自分自身、テレビはあまり見ないようにしてますし。
が、それでも周囲の人達の言動などにテレビからの影響を感じる場面は多いので、情報を複眼的に分析する姿勢の必要性については再確認しました。
ただ、後半はテレビの話じゃなくなってしまったり、自画自賛っぽい話がちょくちょく出てきて少々鼻についたり、話がいろんな方向に飛んでややまとまりに欠けたりと、本としての完成度はもう一つな印象。
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だんご三兄弟、ピタゴラスイッチなどでお馴染みの佐藤雅彦さんの作品。
毎日新聞に月一回(=毎月)連載されていたコラムを一冊にまとめたもの。
佐藤さんの凄さは、他人と同じ物事を見聞きしたときにその表面的な事実の奥にある普遍性や別の物事との共通性、はたまた同じ物事を見る別の視点に気づいてしまうトコロにあるように思います。
といっても、彼の文章からは「何かを見つけてやろう」的な貪欲さみたいなものは全くと言っていいほど感じられません。むしろ、日常の何気ない瞬間にふと「気づいてしまう」んだろうなー、という印象を受けます。
毎月の記事(論説だったり日記だったり)には、どれもそんな佐藤さんならではの気づきが含まれていて、それらの多くが読者に新しい気づきを与えてくれます。
温かい緩さの中から、キラッと出てくる鋭さ、それは何とも心地よい刺激だったりします。
毎回ついてくる(だいたい)3コマ漫画の「ケロパキ」がまた良い味。冬眠しちゃうし。
![]() | 「これやっといて」で部下が動いてくれる!技術―最速・最短・最ラクで部下を戦力にする極上メソッド すばる舎 2007-05 売り上げランキング : 115155 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
タイトル通りの
「これやっといて」で部下が動いてくれる技術
というよりは、むしろ
「これやっといて」で動いてくれるように部下を育てる技術
の本でした。
要は、部下を育てるのに近道はない、急がば回れ、ちゃんと部下を育てよう、ということです。
伝統的日本企業においては「使えないヤツは切る」なんてカンタンにはいかないことが多いので、上司あるいは先輩社員にとっては、部下・後輩社員をなるべく早く使える人材に育てることが、部下にとっても自分にとっても会社にとっても必要なワケです。
本書で示される「育てる技術」は例えば↓こんな感じ。
・上司は手を抜かないこと。
・仕事の基本を徹底的に叩き込むこと。
・仕事の目標や指示は極力具体的に説明すること。
・ひな型を作ること。
・認識のズレがないか、細かく頻繁に確認すること。
などなど。
著者のサラリーマン経験に基づく内容なので、実践的で説得力があります。
また、自分を「上司の立場」に置いてみたり、「部下の立場」に置いてみたり、視点を変えつつこれらの技術を意識することで、セルフ・コーチングにも役立ちそうです。
![]() | 「お先に失礼!」する技術 「断る」「決断する」「切り上げる」「見極める」ための極意 WAVE出版 2005-06-27 売り上げランキング : 213491 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「お先に失礼!」ってのはつまり定時に会社を出ること。
そのためには、まず何より仕事の質とスピードを徹底的に上げる必要がある、というのが筆者の基本スタンス。
本書はそのための技術・考え方のアレコレを紹介したもの。
この手の「スピード仕事術」本って、「経営コンサルタント」とか「ベンチャーの社長」みたいな肩書きの人が書いてるものが結構ありますね。
その手の本って、書かれてる内容は確かにもっともだと思うのですが、「自分とは環境も立場も違うからな〜」と、今一つしっくりこないこともありました。
その点、本書は著者が「大企業のサラリーマン」という立場だけに、書かれている技術や著者の経験談はより現実的で自分にも応用しやすいと感じました。「サラリーマンのワタシ」にとっては。
中でも最も印象に残ったのは、
「明日できることでも今日できるなら今日片付ける」
「今日片付けてしまえば明日は別のことをできる」
「今日片付けることに執念を燃やす!」
…という考え方。
もちろん、そのために遅くまで残業しても可、ではなく、むしろ逆に(例えば定時という)タイムリミットまでに仕上げようとすることで、結果的に質も上がる、という話。
ワタシの場合、タスクリストに細かい仕事がたまりまくってたりすることが多いので、
「定時までにもう一仕事片付けて帰る」
を意識してみようと思いました。
![]() | 海馬―脳は疲れない (新潮文庫) 新潮社 2005-06 売り上げランキング : 2367 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
脳科学者池谷裕二氏とほぼ日の(というのが肩書きになってしまいましたね)糸井重里氏の対談。
話題は脳。特にその中で「記憶」に大きく関係する海馬。
◇
なんといっても「脳は疲れない」というサブタイトルが素敵です。これは池谷氏の
「脳はいつでも元気いっぱいなんです。ぜんぜん疲れないんです」
という発言が基になっているのですが、これを聞いた糸井氏の反応と同様、ワタシも
「おおおおおおっっっっ!!!!!」
と思いました。脳はいくら使っても疲れない。なら使わなきゃソン!MOTTAINAI !!
特に、海馬の神経細胞は幾つになっても(適切な刺激を与え続ければ)増える、即ち、人の能力(脳力)は成長し続ける、の件は、人生の応援歌的な感動がありました。
◇
もちろん、ただボーっと日々を過ごしていては海馬もしぼんでしまう、とのこと。
海馬を成長させるコツを要約すると、以下の通り。
・「ストッパー」を外し、まずは動いてみる、やってみる。
・ただし、問題は分解してひとつずつ解決していく。
・たくさんインプットした情報は十分な睡眠により整理される。
てことで、早速実践!寝ます!おやすみなさい!
![]() | あなたがリーダーに生まれ変わるとき―リーダーシップの潜在能力を開発する 宮本喜一 ダイヤモンド社 2006-09-15 売り上げランキング : 44085 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
曰く、リーダーシップは「影響力」である。
曰く、リーダーシップは誰もが努力次第で身につけることができるものである。
曰く、まず第一に人として誠実であることが必要である。
以下、いろいろたくさん山ほど書いてあって一度読んだだけでは全然頭に残らないので、再読するつもりで積ん読中です。
とりあえず、リーダー=人の上に立つ存在・カリスマ、みたいな単純な話じゃない、ってことはわかりました。
![]() | 30歳までに身につける 仕事で一番大切なこと 日本実業出版社 2009-07-24 売り上げランキング : 145394 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
新入社員から部下を持ち始める頃、あるいは転職を意識し始める頃までを想定して書かれてます。
既に30歳を過ぎて久しいワタシにとっても参考になる心構え・考え方が幾つもありました。
(…てことは、30歳までに身につけてなかった、ってこと!?)
30歳と言わず、学校を卒業して就職したら早い時期に読んでおくと良い本だと思います。
30歳を過ぎた後でも、たまに手にとって、「自分はこれらを全て実践できているだろうか?」とチェックするのに有効かと。
ま、できてないんですけどね。
![]() | チーズはどこへ消えた? Spencer Johnson 扶桑社 2000-11 売り上げランキング : 424 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
何かが変化した時、「チーズはどこに消えた?」と考え込み、同じ場所に立ち止まったまま「なぜ消えた?」「また現れるのでは?」と無為に時間を過ごしてませんか?
・変化は必ず起こるもの
だし、
・新しいチーズは必ずどこかにある
ので、
・変化に適応しよう
そして、
・変化を楽しもう
また、
・常にチーズの変化に意識を向けておこう
・他の新しいチーズを嗅ぎつけたり、他のチーズステーションに向かうルートを事前に調査・探索しておこう
そして、
・いざチーズに変化を感じたら、素早く行動を起こそう
…という示唆を与えてくれる啓発本。
書かれている教訓の中身自体は特異なものではないですが、「友人が集まって雑談している時に、ある一人が『チーズはどこへ消えた?』という童話を紹介し、その話を聞いてどう感じたかを友人同士がディスカッションする」という形式が面白いです。
今まであったチーズが突然消えた時、「またチーズが現れるかも」「探しに行っても見つからなかったら?」と考えるばかりで一歩も行動しなかったヘム、変化に適応し、新しいチーズを探しに出かけたホー。
ヘムの気持ちもよくわかるんだよなー(笑
![]() | タイツくん 哀愁のジャパニーズドリーム 大和書房 2009-05-08 売り上げランキング : 151203 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
おなじみの「タイツくん」をプロデュースするスイスイ社の創設者、松岡宏行氏の自伝的ビジネス書。
「地方のエリート」→東京の銀行に就職→挫折→引きこもり→マックとの出会い→会社設立→山あり谷あり→成功?というストーリー(ノンフィクション)。
アイデアや実行力はあったが、銀行という職場ではその力を十分に発揮できずに迷った挙げ句に退職、次の生き方を探すうちに結局実家に引きこもってしまった著者が、マックとの出会いにより、徐々に才能を開花させ、会社を設立。その後、様々な人々や仕事との出会いにより、著者自身も会社も成長していく様がリアルに描かれてます。
「生きるに値する人生」を実現した伝記としても面白いし、仕事論としても参考になります。
場面に合わせて挿入されているタイツくんカード人生訓が絶妙。
「う…」と胸を突かれる言葉が誰でも一つは見つかるはず。
ワタシが気に入ったのは、得意を生かすこと、夢見るだけでなく行動すること、濃くのめりこむこと、など。
読書の秋に入ったというのに今月は5冊。しかも1冊は再読。
9/19〜9/23の5連休で一冊も読了できなかったのが響きました。
積ん読が増える一方。いかん。
◇
9月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1060ページ
相対論のABC―たった二つの原理ですべてがわかる (ブルーバックス)
ニュートン力学と電磁気学の矛盾を解く、という観点から特殊相対性理論を説明する構成が、非常にわかりやすかった。相対論が核エネルギーの発見に繋がり、更には第二次大戦時の核兵器開発に至った過程も併せて解説されており、教養としても興味深い内容。
読了日:09月27日 著者:福島 肇
[オーディオブックCD] 洗脳
洗脳を行おうとする存在として、主にカルトを想定しつつ、そのテクニックや防御法、脱洗脳法などが解説されている。最近流行りのスピリチュアルについても、カルトを生み出す土壌という観点から危険性を訴える。ミニカルト発生から成長のプロセスも興味深い。
読了日:09月25日 著者:苫米地英人
勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan
女性差別と非正規雇用・貧困に関しての議論を軸に、今の日本社会の問題点を指摘し、将来に向けて少しでも改善していくための提言がなされている。「中高年男性」の既得権益を脅かす発言は、該当する読者からの反発を買うかもしれない。が、子育て支援や教育にもっと予算を分配すべき、という主張など、個人的にはかなり共感。
読了日:09月15日 著者:勝間 和代
世界一受けたいお金の授業
国家予算から会社の財務、レストランの収支まで、共通する基本的な構造をブロックパズルを用いて視覚的に説明してくれる。社会に出る前に勉強しておきたい内容。中学生(義務教育課程)までにこういう知識を習得させたい。社員一人あたり会計のくだりも興味深い。給料の3倍稼げてるかどうか計算してみようっと。
読了日:09月12日 著者:和仁達也
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
本書で言う「才能(じぶん)」とは、「無意識に繰り返される思考や行動のパターン」のこと。それを「強み」と捉えて、仕事や生活に積極的に活かしていこう!というのが基本的な主張。後半は、従業員の才能を活かすための組織の在り方や処遇方法について。人事担当者には大いに参考にして欲しいが、各自が同僚や部下との関係を向上させるのにも有効。
読了日:09月11日 著者:マーカス バッキンガム,ドナルド・O. クリフトン
読書メーター
![]() | 相対論のABC―たった二つの原理ですべてがわかる (ブルーバックス) 講談社 1990-03 売り上げランキング : 84895 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
アインシュタインの生涯を追いながら、特殊相対性理論ができるまで、そして一般相対性理論への拡張、その後の影響、アインシュタインの晩年、という流れで書かれています。相対論の基本的な考え方を理解できるだけでなく、アインシュタインの伝記としても楽しめる良書だと思います。
ニュートン力学と電磁気学の矛盾を解く、という観点から特殊相対性理論を説明する構成が、わかりやすかったです。物理法則としてはニュートン力学、数式としては√くらいしか本書では出てこないので、知識的には高校生でも理解できる程度です。
(と思ったら、著者は高校教諭(初版当時)だそうで、なるほど納得)
相対論が核エネルギーの発見に繋がり、更には第二次大戦時の核兵器開発に至った過程、原爆が開発され、実際に使われてしまったことでのアインシュタインの苦悩、その後の平和運動についても併せて解説されており、教養としても興味深い内容でした。
特に20世紀以降、科学者の新発見や研究成果が政治や軍事に利用される傾向が強くなった。一旦動き出してしまえば、科学者にそれを止める力はない。従って、現代の科学者は知的好奇心だけに流されることなく、その成果が社会に与える影響を意識して研究に携わる必要がある…との警鐘は心に留め置きたいですね。
(ま、そんな大した研究してませんが)
![]() | [オーディオブックCD] 洗脳 パンローリング 2008-12-03 売り上げランキング : 149193 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
洗脳を行おうとする存在として、主にカルトを想定しつつ、そのテクニックや防御法、脱洗脳法などが解説されています。ま、防御法は言うほどカンタンじゃないな−、と思いましたが。
最近流行りのスピリチュアル(江原ナントカさんとか)についても、現時点では危険な存在ではないだろうが、それを安易に受け入れる風潮は危険なカルトを生み出す土壌となる可能性がある、という意味で警鐘を鳴らしてます。オウムの時も似た状況だった、と。
個人的にはスピリチュアルとか全く理解できないタチなので特に抵抗なくむしろ納得して聴けましたが、好きな人は受け入れられないかもしれませんね。
ミニカルト発生から成長、巨大化までのプロセスも興味深いです。
書籍版も合わせて読みたい。
↓
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![]() | 勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan 毎日新聞社 2008-09-27 売り上げランキング : 77258 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
女性差別と貧困に関しての議論を軸に、今の日本社会の問題点を指摘し、将来に向けて少しでも改善していくための提言がなされています。
女性差別・子育て支援に関しては西原理恵子さん、非正規雇用・貧困に関しては雨宮処凛さん、それぞれとの対談も収録されてます。特に西原さん面白いです。マンガ読みたくなりました。
最後に、日本を変えるための提言が幾つかなされていますが、政府として「子育て支援」「教育」にもっと力を入れよう(≒金をかけよう)というのが基本的な主張です。
昨今、少子化対策が叫ばれていながら、政策としての具体的な動きは小さいなー、と感じていたので、個人的にはかなり共感。
ただ、それと併せて旧態依然な部分を変える必要もあり、例えば「中高年男性」や「専業主婦」の既得権益を脅かすような提言に対しては、該当する読者からの反発を買うかもしれないなー、とも思いました。
![]() | 世界一受けたいお金の授業 高田真弓 三笠書房 2009-02-21 売り上げランキング : 3348 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
国家予算から会社の財務、レストランの収支まで、共通する基本的な構造をブロックパズルを用いて視覚的に説明してくれます。
このブロックパズルの考え方は秀逸。
「さおだけ」は読んだけど、財務諸表の見方なんかはやっぱりよくわからんな。結局何をどう見れば良いの?…な人にオススメ。
大人にとって有益なのは勿論ですが、これは子供が社会に出る前に勉強して(させて)おきたい内容だなー、と強く思いました。
高校卒業まで、できれば中学生(義務教育課程)までにこういう知識を習得しておくと、国の財政や企業経営への見方だけでなく、個人の人生設計もより確かなものに変わってくるんじゃないか、と。
「世界一」かどうかまでは正直わかりませんが、タイトル負けしてない良書だと思います。
◇
個人的には、社員一人あたり会計のくだりが気になりました。
ワタシは果たして給料の3倍稼げてるんでしょうか?(自信なし)
![]() | さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす 田口 俊樹 日本経済新聞出版社 2001-12-01 売り上げランキング : 153 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
本書で言う「才能(じぶん)」とは、「歌がうまい」とか「記憶力がすごい」とかじゃなくて、「無意識に繰り返される思考や行動のパターン」のこと。それを「強み」と捉えて、仕事や生活に積極的に活かしていこう!というのが基本的な主張です。
前半読んだら、カバー裏の認証コードを使って、Gallup社のWebサイトにアクセスし、ストレングスファインダー(才能診断テスト)で、「才能」を診断します。
診断結果で出てきた自分の「才能」上位5つの解説を読み、ついでに他の「才能」の解説も読んで、ふんふんと思ったら、いよいよ後半へ。
後半は、企業や団体において従業員の才能を活かすための組織の在り方や処遇方法についての考察とかアドバイス。人事担当者には大いに参考にして欲しいですが、各自が同僚や部下との関係を向上させるのにも有効だと思います。
◇
さて、ワタシの「才能」ですが、上位3つだけ挙げると「内省」「着想」「収集心」ですって。
もし「社交性」とかが上位に出てきたら、「こんなのインチキ」って言ってやろうかと思ってましたが(笑)、なかなか鋭いですね。
◇
判明した自分の「才能」を具体的にどう生かしたら良いのかは、興味分野や職業、環境にもよるので、この本読めば明日からどうすべきかカンタンにわかる、ってワケではありません。
そこらへんはムズムズといえばムズムズですが、そこまでの答えを一冊の本に求めるのは間違いでしょう。
まずは、自分を知ること。それを教えてくれる本です。
8月の中旬は実家に帰省してたんですが、その間は全くといって良いほど本読めませんでした。
昼は子供と遊んで(遊ばれて)、夜は疲れて寝てました。
やっぱ読書は通勤時に限る、と再認識。
◇
さて、8月は「生き方」を考える本が多かったですね。特に「お金」の観点から。
あと、久々に小説(青春の門)を読んだのが新鮮でした。
これもある意味「生き方」本と言えなくもないですが、啓発本やビジネス本で「できる人はこうしてる」「成功したければこうしろ」と学ぶのではなく、物語から「こんな生き方ってステキ」「こうなりたい」と刺激を受けるってのも時には必要だなー、と思いました。
◇
8月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2314ページ
日常の疑問を経済学で考える
「経済学で考える」と言っても、小難しい数式をこねくり回すのではなく、「費用便益」の視点で分析・推理しよう、という本。その際、単純な生産費用や購買費用だけでなく、「機会費用」で考える必要がある。挙げられている「日常の疑問」は日本人には馴染みのない話題も多いが、それはそれでアメリカ社会を知る一助になる、という良い副作用を持っている。
読了日:08月31日 著者:ロバート・H. フランク
青春の門 (筑豊篇 下) (講談社文庫)
性の目覚めや母の死、恩人の老いなどを通して、自分は何者なのか?どう生きるのか?と考え始める信介。ひとり故郷を離れ、東京に出発する彼はいよいよ青春の門をくぐろうとしている。
読了日:08月26日 著者:五木 寛之
仕事のための12の基礎力〜「キャリア」と「能力」の育て方〜
第1章と第3章で語られる「キャリア」についての考え方は非常に有益。それを踏まえて12の基礎力が第2章で解説される。各々は目新しいものではないが、キャリア形成と習得年代を意識して書かれている。なので、今何が必要なのか、何が足りないのか、がわかりやすかった。
読了日:08月23日 著者:大久保 幸夫
世界にひとつしかない「黄金の人生設計」
「人生設計」を考える時に誰もが避けて通れない、不動産(持ち家、賃貸)、生命保険、年金、医療保険を、投資商品として見ると、制度や商品の歪みがよくわかる、という内容。国、世間の常識、営業マン(レディ)の言葉だけに踊らされず、経済的自立を目指すために必要な知識と示唆が得られる。家を買う前に読んでおくことをオススメしたい。
読了日:08月21日 著者:橘 玲,海外投資を楽しむ会
青春の門 筑豊篇 上 (講談社文庫 い 1-3)
家の本棚で発見した。亡父の愛読書(?)だったようだ。巻末に書き込まれたメモによると、私が小学校低学年の頃に読んだものらしい。主人公伊吹信介の少年期の生と性への目覚めを私の成長に重ね合わせてた?などと想像したり。主人公以外の登場人物(特に男たち)も魅力的。誰しもどこかに共感できる部分がある筈。次巻以降も楽しみ。
読了日:08月18日 著者:五木 寛之
貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
タイトルの「貧乏はお金持ち」とは、マイクロ法人という概念(手法)と適切な会計知識を用いると、課税所得をゼロにでき(→貧乏)、納税額が減ることにより財務状況を大幅に改善することができる(→お金持ち)、という意味。ごく簡単に言うと。日本の税制を前提としているので「金持ち父さん」より現実的。最大の問題は、正社員からマイクロ法人(業務委託契約)に移行しても収入を維持できるか、のような気がする。
読了日:08月18日 著者:橘 玲
夢をかなえるゾウ
笑って、ジンときて、泣きました。「自己啓発本やと思って書いてある通りにやってみてもええし、そこまで構えんと読み物として気楽に楽しんでもええんやで」な感じですかね。
読了日:08月05日 著者:水野敬也
28歳からのリアル マネー編
就職して数年が経ち、そろそろ結婚して家庭を持って、家も買って…と考え始める28歳に向けて書かれたマネー指南書。住宅に関しては、購入するリスクについてやや説明不足な気がしましたが、全体的には現実的で有益な情報がうまくまとめられていると思います。30代でも「マネー知識?自信ないな…」という人には入門書としてちょうど良いかも。手遅れの場合もあるかもしれませんが(笑)
読了日:08月02日 著者:人生戦略会議
読書メーター
![]() | 日常の疑問を経済学で考える Robert H. Frank 日本経済新聞出版社 2008-02 売り上げランキング : 181994 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「経済学で考える」と言っても、小難しい数式をこねくり回すのではなく、「費用便益」の視点で分析・推理しよう、という本。
その際の「費用」は、単純な生産費用や購買費用だけでなく、「機会費用」で考える必要がある、という点に注意。
後は、様々な日常の疑問を上記の視点で考えて、仮説を立ててみた、という実例がひたすら続きます。
あんまりたくさんあるので通して読むとちょっと飽きます。
ただ流し読みして「フーン。なるへそ」で終わらせるのではなく、この本を参考に、「日常の疑問」に対して自分なりの仮説を立ててみる、というのを心がけると面白いでしょう。
本書で挙げられている「日常の疑問」は日本人には馴染みのない話題も多いのですが、それはそれでアメリカ社会を知る一助になる、という良い副作用を持っているかな、と。
![]() | 仕事のための12の基礎力〜「キャリア」と「能力」の育て方〜 日経BP社 2004-05-20 売り上げランキング : 28414 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
第1章と第3章で語られる「キャリア」についての考え方は非常に有益。
それを踏まえて12の基礎力が第2章で解説されてます。
各々の「**力」はそんなに目新しいものではありません。
が、キャリア形成とそのための習得年代を踏まえて書かれているので、今の年代ならコレ必要かな〜、とか、そろそろ「**力」を鍛え始めた方が良いのかな〜、などとリアルに意識しながら読み進められます。
さて、第3章にこんなこと書いてありました。
「30歳を過ぎたら弱みは直らない」
あう。
だからもう諦めろ、という話ではありません。
ある程度の年齢になったら、弱みを克服することよりも強みを生かすことを考えよう、という意味。
さて、自分の強みは何なのか?
それが問題ですな。
![]() | 世界にひとつしかない「黄金の人生設計」 講談社 2003-11-21 売り上げランキング : 2698 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「人生設計」を考える時に誰もが避けて通れない、不動産(持ち家、賃貸)、生命保険、年金、医療保険を、投資商品として見ると、制度や商品の歪みがよくわかる、という内容。
国、世間の常識、営業マン(レディ)の言葉だけに踊らされず、経済的自立を目指すために必要な知識と示唆が得られます。
本書(文庫版)が出たのは2003年で、その後年金や医療保険はいろいろと制度改革がなされているので、本書で挙げられている数値や将来予測は現状と一致していない部分もあるかもしれませんが、「投資商品として冷静にリスクとリターンを考える」という考え方は相変わらず有効でしょう。
ただ、ほぼ日本人限定の内容だし、これさえ読めば経済的自立が果たせる、ってほどカンタンな話ではないので、タイトルの「世界にひとつしかない」とか「黄金の人生設計」という表現はちょっと言い過ぎな気がしました。
それを差し引いてもオススメ。特に家の購入を検討してる人。
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タイトルの「貧乏はお金持ち」とは、マイクロ法人という概念(手法)と適切な会計知識を用いると、課税所得をゼロにでき(→税法上は貧乏になる)、納税額が減ることにより家庭の財務状況を大幅に改善することができる(→実質的にはお金持ちになる)、という意味。たぶん。ごく簡単に言うと。
日本の税制を前提としているので、「金持ち父さん」なんかより現実的かつ有益な情報が多いと思います。
ただし、本書で述べられているのは、収入から引かれる税金を減らす方法であり、収入そのものを増やす方法ではないことに注意(と、著者自身も書いてます)。
伝統的日本企業に勤めている人がこれを実践しようとする場合、正社員からマイクロ法人(≒業務委託契約)に移行してもそれまでの収入を維持できるか、が最大の問題のような気がします。
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このエントリ見て面白そうだったので買って読みました。
そんなに売れててドラマにもなってたなんて知りませんでした。
自己啓発本だけど小説仕立て、という構成は「仕事は楽しいかね?」に通じるものがありますが、メンターであるゾウ(神様)のキャラが強烈かつ人情的(過ぎ)な点が特徴で、それこそがこの本の面白さでもあります。
笑って、ジンときて、泣きました。
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最初に断っておきますが、ワタシは28歳ではありません。
本の宣伝文句に
「人生は35歳までに決まる。夢も希望も金もない、そんな萎えた中年にならないために、必ずやっておくべきこと全部。」
え〜、人生もう決まっちゃってんのかな〜。
◇
ま、それはそれとして、この本の紹介。
要は、就職して数年が経ち、そろそろ結婚して家庭を持って、家も買って…と考え始める「28歳」という年齢の人たちに向けて書かれたマネー指南書。
「これまで、お金の貯め方や増やし方、あるいは、結婚や住宅、教育費などの大きな出費について、具体的に考えたことなんか、ぜーんぜんなかったな〜」
という人に、
「う、ちゃんと考えないとヤバイかも…」
と危機感を持たせる程度には十分な情報・内容です。住宅購入(するかしないかも含めて)や投資に関しては、更に詳しい本を読んで勉強すべきでしょうが、入門書としては常識的で有益な情報がうまくまとめられていると感じました。
◇
ただし、この本が目安にしている生き方は、あくまで「標準的な」パターンに過ぎない点には留意しておく必要があるかと。
つまり、「そう簡単にはつぶれなさそうな日本企業に就職して、30歳前後で結婚して、住宅買って、子供を一人二人育てて、定年まで勤めて、老後は退職金と年金と貯蓄でほどほどに暮らす」みたいな、例えるなら「政府が税制考える際にモデルにしそうな」生き方、とでも言いますか。
明示的に「そういう生き方を目指しなさい」と書かれているわけではありませんが、自信のない人が読むと、「そういう生き方しなきゃダメなんだ」的な受け取り方をしちゃうかもなー、と気になりました。
◇
ここでもう一度、本の宣伝文句を引用します。
「人生は35歳までに決まる。夢も希望も金もない、そんな萎えた中年にならないために、必ずやっておくべきこと全部。」
そう書かれると、「35歳までこの本に従って生きれば、夢も希望も金もある、そんな中年になれる、ってこと?」と思ってしまいますが、35歳を過ぎたワタシが読んだ感想としては、
「夢も希望も金もない。そんな萎えた中年にならないために、最低限知っておいた方が良いこと」
くらいの内容かな、と思いました。
つまり、必要条件ではあるかもしれないけど、必要十分条件ではないな、と。
◇
35歳を過ぎて、この本読んで、「う、やばいかも」なんて思ってるようでは、人生もう決まっちゃってる(≒終わってる)かもよ、という意味ではこの本の主張は正しいかもしれません。
え、ワタシ?
人生決まってない、と思いましたよ。(と言っておこう)
7月はブルーバックスを2冊読んでみました。最近の新書は内容が薄く「30分で読める」ようなものも多いですが、ブルーバックスは内容が自然科学分野ということもあり、なかなか読み応えがあります。
「定時に帰す」「6時に帰る」「数字力」に関しては、読みっぱなしではなく、実践する必要がありますね。
◇
7月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1937ページ
部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~
「上司」の視点で書かれているが、「部下」の立場で読んでも非常に有益。他の仕事術本と共通する手法・考え方も多いが、凄いのは著者はこれら全てを実践(しようと)してきたという点。それだけに「本をたくさん読むだけではダメ」という助言は説得力がある。
読了日:07月29日 著者:佐々木 常夫
なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術
ワークライフバランス(WLB)とは、仕事とそれ以外の時間を共により充実させるための考え方、というのが筆者の主張の原点。WLBに関するQ&A集は、その理解や啓蒙に役立つ。「6時に帰る(帰す)」ための仕組み・ツールは、他の仕事術本と似た部分もあるが、WLBの基本思想から生まれた体系的なものである点が特徴。
読了日:07月23日 著者:小室 淑恵
ブルックスの知能ロボット論―なぜMITのロボットは前進し続けるのか?
ブルックスが考える「ロボット」の条件やこれまでの成果、そして彼が考えるロボット技術の未来が語られている。約380頁とやや厚いが、研究者・技術者でなくても理解できる内容。原題の「Flesh and Machines」の方が内容に忠実。
読了日:07月23日 著者:ロドニー ブルックス
スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫
神や政治の助けに依らず、一人一人が勤勉・努力を旨とし、自分自身の助けによって身を立てるべし、という啓蒙の書。19世紀半ば、当時世界一の強国だったイギリスで書かれた本、というのが興味深い。
読了日:07月15日 著者:サミュエル スマイルズ
ビジネスマンのための「数字力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
ニュース等では目にするが今までピンと来てなかった様々な数の意味や関係に気づかされ、「なるほど」の連続。ただし、それで満足せず、経済指標や財務諸表を継続的に観察し、変化を感じ、自分なりの分析・仮説を持つことを実践してこそ、この本を読んだ価値がある。
読了日:07月12日 著者:小宮 一慶
朝10時までに仕事は片づける ポケット版―モーニング・マネジメントのすすめ
現代を生きるビジネスパーソンに必要な心構えなど、ためになる話や新たな気づきを与えてくれる本。ではあるが、肝心の「朝10時までに片付ける」とか「モーニングマネジメント」に関しては、方法論、具体策ともやや物足りない印象が残ったのがちょっと残念。
読了日:07月10日 著者:高井 伸夫
「複雑ネットワーク」とは何か―複雑な関係を読み解く新しいアプローチ (ブルーバックス)
コンピュータの世界だけの話でなく、「繋がり」「伝播」の意味での広義のネットワークについて、図を多用してわかりやすく説明されている。ネットワーク研究の歴史、「スモールワールド」「スケールフリー」といった性質の解説、実例として伝染病や脳、通信、社会、ビジネス等におけるネットワーク性が順に解説されており、理解を深めることができた。
読了日:07月09日 著者:増田 直紀,今野 紀雄
理系のための研究生活ガイド―テーマの選び方から留学の手続きまで (ブルーバックス)
著者は医学分野の研究者だが、他の分野の研究者にとっても非常に参考になる内容。「研究内容を(専門家だけでなく)一般の人にも広く伝える努力をすべき」「研究成果のパテント化が重要」などの指摘は、「わかっちゃいるけどなかなか…」と思う研究者が案外多いのではないか?
読了日:07月04日 著者:坪田 一男
読書メーター
![]() | 部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~ WAVE出版 2009-02-17 売り上げランキング : 2901 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
著者は、自閉症の長男を始め、3人の子を持つ。妻は、病気入院を繰り返す中、うつ病も併発し、自殺未遂も何度か。
全ての家事・育児に加えて妻の看病もこなすには、仕事の効率を極限まで高め、毎日定時で退社する必要があった。
…という著者の経験を元にまとめられた、仕事術の本。
「部下を定時で帰す」という「上司」の視点で書かれていますが、「部下」の立場で読んでも非常に有益です。
手法・考え方自体は、他の自己啓発本や仕事術本と共通するものも多いですが、圧倒的に凄いのは、
・著者は、これら全てを実践(しようと)してきた。
・仕事においても数々の事業を成功させ、同期トップで取締役に就任するという実績を残している。
という点。
◇
振り返って、自分はどう?
2人の子は元気に保育所に通っている。妻はバリバリ働いてて、家事・育児は分担。
ぬるい。ぬるいよ、スレッガーさん。
![]() | なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術 日本能率協会マネジメントセンター 2008-12-24 売り上げランキング : 2540 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
タイトル長っ。
ワークライフバランス(WLB)とは、「仕事はほどほどにして、家事や余暇を楽しみましょう」ではなく、仕事とそれ以外の時間を「共に」「より」充実させるための考え方、というのが筆者の主張の根幹です。
第1部は、WLBの観点から、個人の業務効率を上げるだけではなく、チームとしての働き方を見直す必要がある、という趣旨説明。
第2部が本編の「6時に帰る(帰す)」ための仕組み・ツール群。他の仕事術本と似た部分もありますが、WLBの基本思想から生まれた体系的なものである点が特徴。
巻末の「周囲を納得させる18のQ&A」は、WLBの理解や啓蒙に役立ちます。
本としてのデザイン・構成もよくできてます。小口を見るだけで構成がわかるように、章ごとに位置を変えてマークが縁ギリギリまで印刷されていたり、ほぼ全ての仕組み・ツールの説明にそれぞれ図や様式が載っていたり、フォントサイズ・文字太さの選び方も絶妙だったり。
◇
さて、こういう啓発本に対しては、決まって
「そうは言っても、ウチの場合はそうもいかない」
なんて声が、外から(あるいは自分の内からも)聞こえそうですが、
「ホントにそう?」
と一度よく考え直してみるべき。
また、「6時に帰る」を除いて「チーム術」としても十分に参考になる良書だと思いました。
◇
余談ですが、表紙に著者の小室さんの笑顔の写真が載ってて、おっさんには書店だと微妙に買いにくいかも、と感じました。
というわけで(もないんですが)、アマゾンで買いました、とさ。
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著者のロドニー・ブルックスは、MIT人工知能研究所の所長でiRobot社の設立者でもある、ロボット界(?)では有名な人。
科学技術・産業の歴史から現状のロボット技術、そしてその未来に渡って、ブルックス独特の「ロボット観」が語られています。
約380頁とやや厚いですが、大まかな内容については、研究者・技術者でなくても理解できるレベルだと思います。
◇
簡単に言うと、彼が目指す「ロボット」は「人工的な知的生物」。
(日本では「アトム派」と「ガンダム派」なんて宗派(?)があったりしますが、彼の考えではガンダムはそもそもロボットではない、ということになりそう)
更に、彼が作る「ロボット」には、以下の2つの原則が共通して備わっているとのこと。
"situatedness" 実世界に組み込まれていて、センサを通して触れる世界の現実の状況の影響を受けて行動する。
"embodiment" 物理的な身体を持ち、外界からの影響をその身体に直接受け、経験することができる。
うーん。わかるような、わからないような。
iRobot社の掃除ロボットは、もちろん上記2原則を満たすことになるんでしょうが、自動販売機や全自動洗濯機はどうなんだろ?あるいは乗用車のプリクラッシュセーフティは?
このへんの表現は、できれば原著を読んでそのココロを確認したいところ。
◇
彼は、ロボット技術の発展により、「ロボット=人工的な生物(機械)」と「身体を改造した人間(生体)」との境界はやがて消滅するだろう、と予言します。
それこそが本書の主題であり、その意味では原題の「Flesh and Machines」の方が内容に忠実ですね。
■読書メーター始めました
◇
以前から、読書履歴と感想を記録する良い方法ないかなー、といろいろ試行錯誤してたんですが、コレは割と良さげなサービスなので、ここ2ヶ月くらい使ってみてます。
今までは、(A)このブログに記録したり、(B)CLIE(上でcsvファイル)でタイトルと読了日を記録してみたり、(C)Amazonの「ほしい物リスト」を使ったりしてたんですが、どれも一長一短でした。
(A)ブログに記録するのは面倒ですな。気が向いたときはレビュー書いてましたが、読んだの全部は書けませんでした。
(B)CLIEで入力する方法は、いつでもどこでも手軽に記録、という点では比較的良かったのですが、タイトルや著者、出版社などの情報を入力するのが面倒でした。あと、最近はCLIE自体を使わなくなってしまったので続けるのが難しくなってました。
(C)Amazonのほしい物リストは使い勝手が今ひとつでした。携帯からだと使える機能が限られてますし。
◇
そんな中見つけたのが、この記事。
≫[ウェブサービスレビュー]読書量をグラフで見やすく表示!「読書メーター」:レビュー - CNET Japan
これは良いかも、と思って登録し、使ってみました。
で、今まで続いてます。
良いと思ったポイントは以下の通り。
(1)書籍情報を検索できる。
(2)読んだ/読んでる/積読/読みたい、の4つのカテゴリで管理できる。
(3)コメントをメモしておける。
(4)読書ペースをグラフで可視化できる。
(5)基本機能は全て携帯からでも利用可能。
ちなみに、(4)が効いてるのか、読書ペースが上がった気がします。一時的なものかもしれませんが。
■6月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:1616ページ
理系バカと文系バカ (PHP新書)
基本的な主張は、「理文両道のススメ」。ですが、「(理系じゃないから)なんとなく文系」に分類される世の多くの人たちに対して、理系的思考を身につけよう、という啓蒙色が強い内容。理系(のつもり)の自分には、示唆に富んだ興味深い内容だったが、「なんとなく文系」の人たちに受け入れられるかどうかは微妙だなー、と思ったり。
読了日:06月30日 著者:竹内 薫
金融工学、こんなに面白い (文春新書)
金融工学は、怪しげな金儲けのテクニックではなく、経済的リスクをコントロールするために考え出された仕組み(技術)の体系である、という立場から、具体例として、先物取引やオプションの目的、適正価格の理論的導出方法などが丁寧に説明される。筆者の主張は、負の面(の誇大喧伝)だけにとらわれず、現代の経済活動を支える大きな要素として、金融工学を正しく学び(教え)、有効活用していく必要がある、というもの。説明は難しい箇所もあったが、本書の主張には納得。
読了日:06月24日 著者:野口 悠紀雄
スケッチは3分 (光文社新書)
「3〜5分で描けるようなスケッチ」の方法が、素材や視点の選び方、線の引き方、省略画法などの基本的技法と、小物から風景から人物まで様々な対象をスケッチした実例で説明されてます。本格的に絵を描きたいわけじゃないけど、仕事や日常生活の中でちょっとした絵をサラサラっと上手く描けると良いなあ、と思ってる人には良い教本。
読了日:06月21日 著者:山田 雅夫
学問のすすめ (岩波文庫)
福沢の文章はまるで雄弁な演説をそのまま文字に記録したような調子で、読んでいて痛快。
読了日:06月20日 著者:福沢 諭吉
ロボットにつけるクスリ―誤解だらけのコンピュータサイエンス
世間的に言われているコンピュータやロボット、AIに関する誤解が、具体例を挙げて理論的に解かれていく。が、それだけでなく、コンピュータサイエンスの可能性についても、著者自身の考えや読者(特に若い世代)への期待がちりばめられており、良い刺激になった。
読了日:06月12日 著者:星野 力
[オーディオブックCD] 方丈記(CD1枚)
都では、災害で人が死に、建物は焼け、憂いが多い。自分は都を離れ、静かに隠遁生活を送ることにした。…という話。表現は比較的平易なので大体理解できた。
読了日:06月10日 著者:鴨長明
[オーディオブックCD] 陳舜臣 著 「ものがたり史記」(CD6枚)
面白かったけど、やっぱ中国の地名や人名は字を見ないとわかりにくい。あらためて書籍版を読みたくなった。
読了日:06月10日 著者:陳舜臣
死んだ金魚をトイレに流すな―「いのちの体験」の共有 (集英社新書)
読了日:06月05日 著者:近藤 卓
思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書)
読了日:06月05日 著者:郷原 信郎
読書メーター
![]() | スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫 Samuel Smiles 竹内 均 三笠書房 2002-03 売り上げランキング : 254 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「天は自ら助くる者を助く」という言葉に象徴される「自助の尊さ」を、過去の偉人達の逸話を豊富に交えて説いた啓蒙の書。
本書は竹内均による現代語訳版ですが、明治初期に中村正直によって日本語訳されたのが「西国立志編」とか。
あー、日本史で出てきた出てきた。名前だけ覚えてる。
神や国家(政治)の助けに依らず、一人一人の人間が勤勉・努力を旨とし、自分自身の助けによって身を立てるべし、それがひいては国家の繁栄にも繋がる、という主張は、同時期に発表された福沢諭吉の「学問のすゝめ」と通じるものがあります。
明治維新から間もない当時この2冊がベストセラーになった、というのは納得。
むしろ、この本が19世紀半ば、当時世界一の強国だったイギリスで書かれた、というのが興味深いです。
日本は、その後(この本のおかげもあってか)一時は欧米列強と肩を並べるまでに成長しました。
第二次世界大戦で敗北してどん底も味わいましたが、そこからまた復活して経済大国にのし上がった背景には、福沢やスマイルズの思想が影響しているのかもしれませんね。
が、一方のイギリスは次第に勢いを失い、今ではその地位をアメリカに明け渡してしまった、というのはちょっと皮肉な感じ。
…なーんて、よその国のことをどうこう言う前に、現在の日本の停滞感を変えるには、もっと自助の精神が必要だなー、と思いましたよ。
![]() | ビジネスマンのための「数字力」養成講座 (ディスカヴァー携書) 小宮 一慶 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-02-27 売り上げランキング : 2927 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ニュース等では目にするが今までピンと来てなかった様々な数の意味や関係に気づかされ、「なるほど」の連続でした。
例えば、
・日本のGDPはいくら?
・つーか、GDPってなに?
・付加価値って?
・じゃあ労働分配率は?
・てことは平均年収は?
といったように、順を追って説明されるので、よく頭に入ります。
読者が、流し読みせず、ちゃんと考えながら読み進めるように誘導する文章・構成になっているのも特徴。
◇
そうは言っても、この本を読み終わっただけでは不十分。
経済指標や財務諸表を継続的に観察し、変化を感じ、自分なりの分析・仮説を持つことを実践してこそ、この本を読んだ価値があるというもの。
じゃ、まずは勤務先の財務諸表でも眺めてみますか。
(ここでは紹介できませんが)
![]() | 朝10時までに仕事は片づける ポケット版―モーニング・マネジメントのすすめ 高井 伸夫 かんき出版 2009-05-25 売り上げランキング : 65529 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
現代を生きるビジネスパーソンに必要な心構えについて、著者の経験を踏まえて語られ、行動指針や新たな気づきを与えてくれる本。
…なんですが、肝心の「朝10時までに片付ける」とか「モーニングマネジメント」に関しては、方法論、具体策ともやや物足りない印象が残ったのがちょっと残念。
「早起き」ノウハウ本として読むと肩すかしを喰らうかも。
広義の自己啓発本としては悪くないと思いますが、個人的には内容的に目新しい部分はそんなに多くありませんでした。
(自己啓発本ブーム?の昨今、これに限らずどれ読んでもそうかもしれませんが)
![]() | 「複雑ネットワーク」とは何か―複雑な関係を読み解く新しいアプローチ (ブルーバックス) 増田 直紀 講談社 2006-02 売り上げランキング : 15284 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ここでいう「ネットワーク」とは、コンピュータの世界だけの話でなく、「繋がり」「伝播」の意味での広義のネットワークの意。
・ネットワークとグラフ理論の研究の歴史。
・ネットワークの「スモールワールド」「スケールフリー」といった特徴・性質の解説。
・実例として、伝染病や脳の情報処理、通信、社会、ビジネス等におけるネットワークの構成と性質。
について、図を多用してわかりやすく説明されてます。
◇
例えば、「平均6人くらいを仲介すれば世界中の誰とも繋がっている」って話は、よく耳にしますね。
これは「ネットワーク内の任意の2点間の平均距離は小さい」ことを示す例の一つで、人間関係だけでなく、多くのネットワークが同様の性質を持つとか。これがスモールワールド性の特徴の一つ。
◇
具体例として、「ベーコン数」というゲーム(?)が紹介されてます。
ベーコン数とは、任意の俳優とケビン・ベーコンとの間の共演関係距離が何人か、という値。
↓下記サイトで試すことが出来ます。
The Oracle of Bacon
http://oracleofbacon.org/
日本の俳優(映画に出たことがある人)のデータもかなり入ってます。
例えば、森光子は3、森繁久弥も3、八名信夫も3、タモリも3、デーモン小暮閣下も3でした。近い!
(全体平均は2.95くらいだそうです)
◇
スケールフリー性ってのはやや難しいので復習のため説明。違ってるかも(正しくは本読んでください)。
「N(x) = 友達がx人いる人の数」
とすると、N(x)は、x=4くらいの時に最大となり、xが大きくなるにつれて小さくなっていく。
が、例えばx=100とかx=1000のように大きくなっても、N(x)は指数関数的には減少しない。
つまり、xが極端に大きい時にもN(x)は一定数だけ存在する、という場合がある。
これをベキ分布と呼ぶ。Amazonのビジネスモデルがよく引き合いに出される「ロングテール」も同様の性質。
◇
感染症の拡散の仕方を考える場合に、人間関係をネットワークとして捉え、スケールフリー性やスモールワールド性を考慮すると、その広がり方や、有効な対策が見えてくる、という話は(奇しくも新型インフルエンザの拡散が世界的な問題になっている今)興味深い内容でした。
![]() | 理系のための研究生活ガイド―テーマの選び方から留学の手続きまで (ブルーバックス) 坪田 一男 講談社 1997-09 売り上げランキング : 56994 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
著者の経験を踏まえ、「研究を生業とする」ために必要な心構えやノウハウが紹介されている本。
著者は医学分野の研究者で大学に属する立場ですが、他の分野の研究者にとっても参考になる内容です。
研究テーマの選び方や論文の出し方、学会発表のコツ、留学に必要な手続き、といった純粋?な研究生活ガイドだけでなく、マスコミの利用方法、研究費の集め方などの泥臭い面も含めて「研究生活」全般について書かれており、非常に興味深いです。
「研究内容を(専門家だけでなく)一般の人にも広く伝える努力をすべき」「研究成果のパテント化が重要」などの指摘は、「わかっちゃいるけどなかなか…」と思う研究者が案外多いのではないでしょうか?
私の場合、工学系で企業の研究部門に属しているので実際の立場は異なりますが、「仮に大学で研究している立場だとすると…」などと想像してみることで、今の研究生活を見直す良いきっかけになりそうです。
![]() | 理系バカと文系バカ (PHP新書) 嵯峨野 功一 PHP研究所 2009-03-14 売り上げランキング : 19287 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
著者の基本的な主張は、「理文両道のススメ」。
ですが、「(理系じゃないから)なんとなく文系」に分類される世の多くの人たちに対して、「もっと理系的思考を身につけようよ!」という啓蒙色が強い内容。
政治やマスメディアの世界のほとんどが文系出身者で占められているため、科学的思考なしに政策決定や世論操作がされがちな現在の日本社会への警鐘も。
理系(のつもり)の自分には、示唆に富んだ興味深い内容だったけど、「なんとなく文系」の人たちに受け入れられるかどうかは微妙だなー、と思ったり。
ちなみに本書のタイトル、ゴロ的には「文系バカと理系バカ」の方が良いように思いますが、「文系」への攻撃色を弱めるためにあえて「理系バカ」を先に持ってきたのかな?
![]() | 金融工学、こんなに面白い (文春新書) 野口 悠紀雄 文藝春秋 2000-09 売り上げランキング : 7714 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
本書では、金融工学は本来、怪しげな金儲けのテクニックではなく、経済的リスクをコントロールするために考え出された仕組み(技術)の体系である、と論じられ、具体例として、先物取引やオプションの目的、適正価格の理論的導出方法などが丁寧に説明されてます。
著者の主張は、金融工学がマネーゲームを増大させた、といったような負の面(の誇大喧伝)だけにとらわれず、現代の経済活動を支える大きな要素として、金融工学を正しく学び(教え)、有効活用していく必要がある、というもの。
海外の金融先進国に比べて日本国内での「金融工学」への抵抗感が強く、食わず嫌い的心理が強い状況に警鐘を鳴らしています。知らないことそのものがもっとも危険なリスクだからです。
理論の説明は難しい箇所もあり、全て理解できたわけではありませんが、本書の基本的な主張には納得しました。
![]() | スケッチは3分 (光文社新書) 山田 雅夫 光文社 2006-11-16 売り上げランキング : 23263 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「3〜5分で描けるようなスケッチ」の方法が、素材や視点の選び方、線の引き方、省略画法などの基本的技法と、小物から風景から人物まで様々な対象をスケッチした実例で説明されてます。
本格的に絵を学びたいわけじゃないけど、仕事や日常生活の中でちょっとした絵をサラサラっと上手く描けるようになると良いなあ、と思ってる人には良い教本だと思います。
![]() | 学問のすすめ (岩波文庫) 福沢 諭吉 岩波書店 1978-01 売り上げランキング : 8128 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
明治初期の著述作品ではありますが、その主張・思想は現代の我々にも大いに参考になります。
人間に生来の貴賤はない。貴賤を生じるのは、学問の有無、特に実学の有無によるものである。
…というのが基本的な主張。
その主張を軸に、国家と個人、自国と外国との関係などについても福沢の考えが述べられています。
国家観、あるいは、個人の自由の考え方、に関しては、現代とはそぐわない部分があるかもしれません。
しかし、個人は自立すべきであり、そのためには学問が不可欠である、という主張は原著から100年以上たった今でも通用すると思いますし、今を生きる我々は福沢が求めた「自立した個人」のレベルに達していない、ということを痛感させられます。
内容は別としても、福沢の文章はまるで雄弁な演説をそのまま文字に記録したような調子で、読んでいて痛快です。
時折、「それは言い過ぎだろ」と感じるような表現も多いのですが、それも含めて、本として面白いです。
文体はもちろん現代語ではありませんが、高校の古典をそこそこやった人なら、そんなに難しくないでしょう。
現代語訳も出てるようですが、やはり原文の生々しさ、勢いをより多くの人に味わってほしい、と思います。
年齢を問わず良い刺激になる本ですが、特に高校生や大学生に読んでほしい(自分がその頃に読みたかった)、と思いました。
![]() | ロボットにつけるクスリ―誤解だらけのコンピュータサイエンス 星野 力 アスキー 2000-01 売り上げランキング : 135819 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
世間的に言われているコンピュータやロボット、AIに関する多くの誤解に対して、「プロフェッサー星野」がコンピュータの歴史や具体的な事例を挙げて「ホントはこうだよ」と解説していく、という構成。
SF(小説や映画)が数多く引用されているので、そっちの知識があると楽しめます。
「あとがき」に書かれている主張、「アプリケーション(広い意味での)がコンピュータサイエンスを主導すべき」=「応用あってこその基礎」、という著者の考えには同意。
もっとも、企業の中にいる自分としては「応用中心で基礎軽視」な空気に染まってる部分があるのも確かで、それはそれで問題だな、と自戒したりなんかして。
![]() | [オーディオブックCD] 方丈記(CD1枚) 鴨長明 ことのは出版 2008-04-01 売り上げランキング : 228059 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
#上記リンクはAmazonのオーディオブックCDですが、実際にはiTunes Storeで買いました。
都では、災害で人が死に、建物は焼け、憂いが多い。
自分は都を離れ、静かに隠遁生活を送ることにした。
…という話。カンタンに言うと。
原文ですが、表現は比較的平易なので大体理解できました。
時間は約45分。
古典や日本史の授業で習ったときの印象だと、もっと長ーい壮大な随筆なのかと思いきや、案外コンパクトな作品でした。
オーディオブック聴くときは、iPodの再生速度を「速い」にしてるんですが、本作は通常スピードで聴くのが良いでしょう。
ゆったりとした雰囲気が味わえます。
![]() | [オーディオブックCD] 陳舜臣 著 「ものがたり史記」(CD6枚) 陳舜臣 ことのは出版 2008-05-07 売り上げランキング : 37666 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
#上記リンクはAmazonのオーディオブックCDですが、実際にはiTunes STOREで買いました。
中国の古典は、高校の漢文の授業でちらっと読んだくらいの記憶しかないので、興味を持って読んで(聴いて)みました。
タイトルどおり物語口調なので、わかりやすいです。
話も面白いし、「史記」作者の司馬遷についての逸話も紹介されていて興味深いです。
ただ、オーディオブックの性質上、漢字が全くわかりません。
人名や地名、国名には同音異字がたくさん使われているので、例えば同じ「しん」でも「秦」なのか「晋」なのか、同じ「かん」でも「漢」なのか「韓」なのか、聴いてるだけだと判別できなかったりします。
(歴史の知識と話の流れからある程度は推測できますが)
なので、やはり書籍版も読んでみたいな、と思いました。
![]() | 死んだ金魚をトイレに流すな―「いのちの体験」の共有 (集英社新書) 近藤 卓 集英社 2009-02 売り上げランキング : 12241 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
小さな子どもを持つ親の立場の人に、是非読んでほしい一冊。
「人を殺さない」「自分を殺さない」人間にするために、「命は大切だよ」と言葉で教えて頭で理解させようとしても無理。「いのちの体験」を通して自尊感情を育むことが大切、という内容。
印象に残ったのは、親から子へは「無条件の愛」だけでなく、「ダメなものはダメ!」「お前が何と言おうとそれは許さない!」という、感情的な「無条件の禁止」も時には必要だ、という主張。
「なぜ人を殺してはいけないのか?」「なぜ物を盗んではいけないのか?」という子どもの素朴な疑問に対して、何とか理屈で説得を試みよう、という態度に著者は疑問を呈します。
こういった根源的な善悪の問題を、言葉や論理だけで子どもに理解させるのは難しい。
それよりも、「自分を無条件に愛してくれている親が、無条件に禁止すること」=「悪いこと」という伝え方の方がより直観的に理解できるかもしれませんね。
といって、何でもかんでも「とにかくダメ!」「うるさい!言うこと聞け!」みたいなしつけを勧めているわけではないので、その違い、使い分けは実際に読んで納得していただきたい。
さて、そういえば以前に縁日で買った金魚が死んだ時、どうしたっけ…?
さすがにトイレには流さなかったと思うけど…。
※
![]() | 座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書) 齋藤 孝 光文社 2004-05-15 売り上げランキング : 125452 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
主に「ゲーテとの対話」(エッカーマン著)から、現代の我々に有効と思われる言葉を著者が選んで解説した本。
その「ゲーテとの対話」てのを読んでみたい、と思わせるガイド本、な感じ。
流行りの様々なLifeHackの素と言えそうな思想が垣間見えて面白かった。
著者の論は少々こじつけっぽい部分もあるけど。
てことで、「ゲーテとの対話」を調べてみたら、上中下の三冊もあるの!?
![]() | ゲーテとの対話 上 岩波文庫 赤 409-1 山下 肇 岩波書店 1968-01 売り上げランキング : 24285 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
![]() | ゲーテとの対話 中 (岩波文庫 赤 409-2) 山下 肇 岩波書店 1968-01 売り上げランキング : 22626 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
![]() | ゲーテとの対話 下 岩波文庫 赤 409-3 山下 肇 岩波書店 1969-01 売り上げランキング : 25721 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
三冊かー。それはちょっとハードル高いなー。
…と、いきなり壁に突き当たりました。てことでもう一回「座右のゲーテ」を開きます。※に戻る。
![]() | 思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書) 郷原 信郎 講談社 2009-02-19 売り上げランキング : 1272 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
不二家の「消費期限切れ牛乳使用シュークリーム」事件は、実は「厳格な社内基準」に形式的に違反していた、というだけで、衛生的にも品質的にも全く問題はなく、かつ、実際に何の健康被害も発生していなかった。
にも関わらず、マスコミ等による不正確かつセンセーショナルな報道と「偽装」「隠蔽」というレッテルにより、不二家は会社存亡の危機に陥り、幾つものフランチャイズ店が閉店(=従業員は失業)する事態となった。
…といったように、何か事件が発生した場合に「コンプライアンス違反」「偽装」「隠蔽」「改竄」などのレッテルが一人歩きし、正確な事実関係や実害の有無、そもそも事件が起こった原因は何か、といった重要な問題には触れられないまま、「事件を起こした人(組織)=悪」という風潮に社会が流されていく、そんな思考停止社会に日本がなりつつある、と指摘する本。
不二家問題だけでなく、伊藤ハムの水質事件や、耐震強度偽装問題、村上ファンド・ライブドアの一連の事件、社会保険庁の厚生年金記録改竄問題など、様々な事例が取り上げられてます。
個人的には朝のワイド番組や民放ニュースはほとんど見ないので、この本で言われている「世間」「社会」よりは、一歩引いた目でこれらの事件を見てきたつもりでしたが、それでも「え、実はそういうことだったの!?」と目から鱗が何度も落ちました。
終章で、思考停止から脱却して真の法治社会を目指すための提言が述べられてます。制度の改革が必要な部分もありますが、個人レベルで出来ることとして、「法令」「コンプライアンス」という言葉に無条件にひれ伏すのではなく、「そのルールは何のために、どういう論理で設けられたのか」を自分の頭で考えること、その姿勢を個人から社会全体に広げていくこと、とありました。ふむ。
企業に勤めている立場からすると、確かにこの本で指摘されてるような「法令遵守」という「思考停止」が社会→会社→従業員という方向に広がってきているのを感じます。いやはや。
ま、感じてるだけマシな方かも。
…って言ってるだけじゃダメですね、ハイ。
![]() | 仕事は楽しいかね? Dale Dauten 野津 智子 きこ書房 2001-12 売り上げランキング : 695 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
先日読んだドラッカーに続き、自己啓発本。
≫お茶の間にヘヴィメタルを: プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか
ですが、ちょっと視点が違ってるのと、物語形式なのが面白いです。
新しいことを、楽しみながら、継続して試し続けることが大切。
試した数が多いだけ、成功の種が生まれる可能性も高くなる。
…といったような話が語られています。
自分自身を振り返ると、頭であれこれ考えすぎて実行に移すのをつい躊躇ってしまうことが多いように思います。
「試すこと自体に失敗はない」
「明日は今日と違う自分になる」
この二つを意識して一日一日を過ごすだけでも、少しずつ変わっていけるのではないか、と思いました。
![]() | Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (US) (Paper) (3) J. K. Rowling Arthur a Levine 2001-09-11 売り上げランキング : 582 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
実は読み始めるのはこれが3回目。
最初に読み始めたのは2巻を読み終えた直後で、半年以上前なんですが、挫折しました。
≫お茶の間にヘヴィメタルを: Harry Potter and the Chamber of Secrets
その後、秋ごろにも2回目の挑戦を開始したのですが、やはり2章くらいで挫折しました(笑)。
挫折要因は、ハリーがホグワーツに行く前の、叔父叔母家でのエピソードあたりで飽きてちょっと中断しちゃうこと。
で、中断して1ヶ月も間があくと、ストーリー(&単語の意味)忘れちゃうので、また最初から読み直しです。
さて、3回目ですが、なんとかホグワーツに着きました。
ハグリッドがまた追放されそうになったり、マルフォイやスネイプとやりあったり、ハーマイオニーが不審な行動を見せたりしたりと、徐々に盛り上がってきました。
今度こそ大丈夫(な筈)。
![]() | プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編)) P・F. ドラッカー ダイヤモンド社 2000-07 売り上げランキング : 183 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
P・ドラッカーの本は、前から読んでみたいと思ってたのですが、何から手をつけたら良いか迷ってました。
調べてみると、そんな僕みたいな人達(…がたくさんいるってのも凄い話ですが)のために《はじめて読むドラッカー》シリーズなんてのがあるそうで、その中でも一番人気(=最初に読むべき?)らしいのがコレっぽかったので、買ってみました。
高名な経済学者・社会学者の書いた本、という先入観から、何やら難しい理論やら統計データやらがいっぱい出てくるのかと思いきや、全くそんなことはなくて、非常に読みやすかったです。
隅から隅まで興味深い話ばかりだったのですが、強く印象に残った点を幾つか。
・組織(企業)は社会に貢献するために存在する。
・組織で働く者がすべき仕事は成果をあげることである。
・(知識労働者が)成果をあげるには生産性を高めなければならない。
・成果をあげるのに特別な能力は要らない。普通の能力でよい。
・必要なのは、普通の能力を生かして成果をあげることを習慣化する力である。
生産性を高め、成果をあげるために留意すべき点は、
・目的を考え抜く。
・自分の強みを生かす。
・時間を管理する。
・重要なことのみに集中する。
など。このへんは最近流行りの自己啓発本とかライフハック本でもよく出てくる話。
もっといろいろ書いてありますが、今回はまずこれくらいを意識することに。
機を見てまた再読しようと思ってます。
![]() | イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press) クレイトン・クリステンセン 翔泳社 2001-07 売り上げランキング : 1329 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
既存の市場で実績ある大企業が、「破壊的技術」への対応を誤り、その地位を失う場合がある。様々な業界の事例を検証して抽出した共通点から、原因と対策を論じる。
…なーんて要約は今更不要ですね。読み始めてから三ヶ月以上かかってようやく読了しました。
まず代表的な事例の具体的なデータから抽象化したパターンを導き出し、全く別の業界での事例に照らし合わせて検証…というきっちりした論理展開で話が進められる。つまり、単に著者の思いつき(あるいは思い込み)をつらつら書いてみました、という本(最近の新書によくある)とは次元が違う。
初版が出たのが1997年と10年以上前なのだが、本書は「今でも充分通用する」どころか「今後ますます必要になりそう」な考え方が数多く示されており、その輝きは些かも色褪せていない。
…みたいな感想もレビューによくあるので省略。
ごく個人的に、企業の属する研究者・技術者として参考になったのは、
・「破壊的技術」に基づく製品の特徴は、低コスト、低機能・性能、高信頼性、低利益率である。
→これらの条件に該当しないものは破壊的技術たりえない可能性が高い。
・「破壊的技術」を主要顧客・既存市場に投入しようとすると、うまくいかない。
→主要でない、あるいは新しい顧客・市場を探す必要がある。
・「破壊的技術」を既存の主要製品の事業と同様のプロセス・フレームワークで処理すると、うまくいかない。
→主要事業とは別の組織により別のプロセスで事業を立ち上げる必要がある。
・「破壊的技術」がどの市場で受け入れられるかを分析・予測するのは不可能。
→特定市場に全力を投じるのではなく、様々な市場に挑戦することを予め計画しておくべきである。
などなど。
こういうのって、誰しも皆なんとなく「そういうことあるよねー」とは思ってても、自分で最初から最後まで論理を組み立てたり、事例研究して実証したり…ってのは難しいもの。それを、これだけの緻密な分析と隙のない論述で説明されると、「なるほど、やっぱりそういうことか」と納得させられるとともに、実際の業務の一場面において「ということは、今ここではこうすべき」と判断する際の一つの拠り所にもなります。
ま、一番大事なのは人より先に「破壊的技術」を生み出す(見つけ出す)ことなんですが、これが難しいのよねー。
![]() | 私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723)) 齋藤孝 梅田望夫 筑摩書房 2008-05-08 売り上げランキング : 8163 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
日本社会の閉塞感のようなものと「戦っている」二人の対談。
タイトルの「私塾」は、幕末の適塾や松下村塾や慶應義塾のような、志を同じくする者が集い、学び、高めあう「場」を意味し、「すすめ」は、ネットの力などにより、学びや経験値を高めることに意欲的な人々が集まる「私塾的関係」が生まれ、それこそが今後の社会を変えていく力になる(のでは?いや、なってほしい!)、という話。
リーダー論や教育論など幸福論など、内容は「生き方」全般に広がるが、そこでの両者の考え方の共通点や異なる点も興味深い。
僕の中に強く響いた(というか痛いとこ突かれた)のは、
・(日本人は)「ノー」と言われることを恐れすぎ。
・「ノー」で当たり前。「ノー」は人格否定ではない。
・数をあたり、量をこなしていかないと、「イエス」に辿り着かない。
とか、
・時間は有限。何かをやりたければ「やらないこと」を決めるべき。
・深く、ギリギリまでやらないと見えてこないもの(こと)がある。
とか。
あとがきで梅田氏が言う。
「戦っている相手は読者の皆さんの内部に根強く存在している」
これを宣戦布告、と受け止める感覚が自分の中にあることに気づかせてくれた、という意味で、僕にとって貴重な一冊。
![]() | わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書) 西林 克彦 光文社 2005-09-20 売り上げランキング : 1569 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
文章を読んでなんとなくわかったような気になったけど、どこかぼんやりしていてイマイチ理解できてないような気がする…ということがよくあります。
この本ではそういう状態を「わかったつもり」と定義しています。
そして、なぜ「わかったつもり」に陥るのか?「わかる」とはどういうことか?どうすれば「わかったつもり」から「わかる」に移行できるのか?が例題を用いて具体的に説明されます。
本文中に使われている例題文を一読した直後は、見事に「わかったつもり」状態を味わえます。
その後、読みを深めていくと「わかったつもり」から「わかる」に一段階進んだことが実感できます。
この過程が面白いので、この部分だけでも読むことをオススメしたい。
さて、この本でいうところの「わかる」のポイントは
・文脈(話の背景・状況)
・スキーマ(あることがらに関する知識群)
の2つ。
文脈がわかると、関連するスキーマが呼び出され、「わかったつもり」だった文章がより深く理解できるようになる、ってな具合。
たとえばこんなあらすじの物語(※)があったとします。
「独立戦争の最中、偶然にも連邦側の新兵器で独立軍と戦うことになってしまった主人公の少年が、宿敵や仲間との出会いや別れなどいろいろあって成長していく話」
これだけ読むと、「フーン」となんとなくわかった気になりますが、そこに、
・人類は増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになっていた。
・地球に残る特権階級と宇宙移民との間に軋轢が生じていた。
・主人公の父は仕事で留守がち、母は別居状態であった。
・宿敵は仮面をつけている。
…みたいな文脈が見えてくると、
・何時の世も移民というものは排斥・抑圧されがちな存在である。
・親が不在で一人で過ごす環境だと、部屋にこもりがちで内向的な子に育ちそう。
・一般的に、仮面をつけるのは素顔(素性)を隠すため。
…といったスキーマが呼び出され、
・独立軍側にも理があるのでは?
・主人公は愛情に飢えていたのでは?
・宿敵の本当の目的は別にあるのでは?
…といったように、より深い読みに到達することができるようになる、てな感じ。
もちろん、これで終わりというワケではなく、この段階は新たな「わかったつもり」であって、更に新たな文脈からより深い読みをしていくことも可能です。
大事なのは、自分が今「わかったつもり」で止まっているのでは?ということを意識する姿勢、ということがわかりました…もとい、「わかったつもり」になりました。
| 金持ち父さん貧乏父さん | |
![]() | 白根 美保子 筑摩書房 2000-11-09 売り上げランキング : 79 おすすめ平均 ![]() おもしろい 投資を考えるきっかけ 「お金についての考え方」を学べるが、人生はそれが全てではないことも忘れてはいけないAmazonで詳しく見る by G-Tools |
数年前に買って読んで本棚に入ってたのをふと手にとって読み始めたら最後まで読んじゃったので軽くおさらい。
この本に書いてあることを万人が実践して全員が成功すること(=世界中の人がみんな金持ちになること)は不可能だろうとは思いますが、経済的自立や資産・負債に関する考え方を見直すという意味では参考になりました。
お金とか経済に関する勉強って、振り返ってみると大学の教養科目でちょこっと履修したのが最初で、あとは会社に入ってからなんとなく覚えたり本読んでみたり…という程度。
学校教育(義務教育課程)でももう少し経済について教えた方が良いと思うのですが、国の政策としてそういう動きはありませんね。
>新しい学習指導要領「生きる力」←生命保険のコピーみたい。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
教育再生懇談会の報告書見ても内容に関して書かれているのは「英語教育見直し」くらいで、あとは「有害情報から守る」とか「学校の耐震化」とか「教育再生」とは関係ないことばっか書いてあって、がっかり。
>教育再生懇談会
http://www.kyouiku-saisei.go.jp/index.html
「金持ち父さん」にまではなれなくても、ちゃんと子供にお金や経済の話を教えてあげられるように勉強していきたいと思いました。
もっとも、「金持ち父さん」の教えをそのまま…というのは抵抗がありますが。
![]() | 価値を創造する会計 (PHPビジネス新書) (PHPビジネス新書 57) 天野 敦之 PHP研究所 2008-05-17 売り上げランキング : 15204 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
さおだけ・食い逃げシリーズみたいな会計入門書かな?と思って読んだらちょっと違ってました。
前半では、企業活動に伴う貸借対照表、損益計算書の変化を通して、会計の基本的な考え方が説明されており、まあ入門書な感じ。
中盤では、企業が利益を得るには価値を創造しなければならない、という話から、「本源的価値」とは何か?そこには会計上の数値では把握しきれない領域がある、という話に展開。うんうん。そして?
最後は、ビジネスを成功させるための心構えとして「志」「謙虚」「愛」などが必要である、と何やら思想・哲学的な話に。ん?会計は?
えーと、本のタイトルは何でしたっけ?
てっきり、会計的思考法を使うと企業の価値創造の仕組みが見えてくる、あるいは、価値創造のためにはこういう会計的思考法が必要、という内容かと思ったんですが、筆者が最も言いたかったことは「価値を生み出すのは人の心」「企業活動・企業人のあるべき姿とは」といったもっと大きな話。
それならそれで良いんですが、だとしても看板が違う気がします。
また、本源的価値創造やビジネス成功の心構えといった一見して会計では説明できないようなテーマを会計的思考法で分析する、というのが狙いだとすると、やや掘り下げが甘い印象。
というわけで、後味がイマイチすっきりしない一冊でした。
![]() | 「会社学」のすすめ (PHPビジネス新書 21) 横田 好太郎 PHP研究所 2007-01-23 by G-Tools |
前半(というか全体の8割)は、日本の有名な会社、世界的に活躍する海外の会社など、たくさんの会社の沿革や気風、ビジネスの変遷を「会社学」の観点で解説する会社カタログ。
このへんは、まあ「フーン」といったところ。雑学本みたい。
最後の章で、「会社学」という学問を作ることの教育的・社会的意義が述べられており、ここ(だけ)は面白い。
例えば、豊田佐吉については歴史で習ったけど、トヨタ自動車の成り立ちや経営理念、生産効率向上や品質向上のための取り組み(カンバン方式、カイゼンなど)については社会人になるまでよく知らなかった、という人は多いんじゃないでしょうか。
こういうのをちゃんと学問として教育カリキュラムに入れていくべし、というのが筆者の主張。
ふむ、それは面白いかも、と思って、「会社学」の内容を勝手に想像してみた。
・人が集まって集団(=会社)を成し、集団同士が時に争い、時に協力しつつ、発展・勢力拡大を目指す。
・それぞれの集団ごとに思想も得意分野も規模も異なる。
・それらの集団の特徴やその栄枯盛衰を通して今後の社会はどうあるべきかを考える。
…って感じ?
これはまさに歴史学。
通常の歴史学は、主に政治・統治活動集団を時間・空間的に分析するけど、筆者の提案する「会社学」は、経済・経営活動集団を時間・空間的に分析しよう、というもの。
…と、ここまで書いて、「カノッサの屈辱」を思い出した。
![]() | カノッサの屈辱 フジテレビ出版 2004-08 by G-Tools |
多ジャンル平行してちょっとずつ読んでます。
![]() | 青春の門 筑豊篇〈下〉 (講談社文庫) 五木 寛之 講談社 2004-09 売り上げランキング : 493741 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
実際に読んでるのは実家の本棚に置いてあったもので、↑より古くて昭和50年代の版でした。
おそらく亡父がかつて読んだものだと想像。
![]() | わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書) 西林 克彦 光文社 2005-09-20 売り上げランキング : 3208 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
![]() | 「超」勉強法 野口 悠紀雄 講談社 1995-12 売り上げランキング : 221708 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
勉強系はこの2冊。
「超」は1995年の本で古いですが、書いてあることは今でも有効。
受験生だけでなくビジネスマンにも適用可能。
![]() | Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (US) (Paper) (3) J. K. Rowling Arthur a Levine 2001-09-11 売り上げランキング : 5895 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
英語リーディング。映画見たので大体わかるはず。でも長い。
![]() | ロボットセンシング―センサと画像・信号処理 (図解ロボット技術入門シリーズ) 大山 恭弘 オーム社 2007-06 売り上げランキング : 189039 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
技術系。この分野をざっくり勉強しておくのにチョイス。
![]() | 最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術 泉 正人 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-03-03 売り上げランキング : 183 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ハック・仕事術系。
既に似たようなことを実践してた部分もあり、割と納得中。
![]() | スケッチは3分 (光文社新書) 山田 雅夫 光文社 2006-11-16 売り上げランキング : 48482 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
これ面白いのでオススメ。
効率の良いスケッチ法が論理的に説明されてます。
感覚的にはなんとなくわかってることでも、ちゃんと言葉で説明されるとしっかり記憶に残りますね。
ほかにも進行中の本がある気がするけど、とりあえずここまで。
![]() | Harry Potter and the Chamber of Secrets (US) (Paper) (2) J. K. Rowling Mary GrandPre Scholastic Paperbacks 2000-08-15 売り上げランキング : 260 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
≫お茶の間にヘヴィメタルを: TOEIC下がったのでReadingを鍛え直すことに。その方法は
…てことでハリーポッター第2巻なんとか読み終えました。
全18章、341ページでした。
語彙的にも難しい単語はあまり多くないし、文法的にも比較的平易です。
加えて、内容的には魔法とか怪物とかの話なのでメタラー向きです。
"curse"とか"venom"とか"petrify"とか馴染み深い(?)単語がちょくちょく出てきます。
(僕が読んだペーパーバック版の場合)行間も割合広く、1ページの文字数もそれほど多くないので、「いつまでたってもなかなか読み進められない!」みたいなストレスで挫折してしまう危険性は低いと思われます。
さて次は続けて第3巻を読む予定。
う、今見たら全22章、435ページもある…。
![]() | Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (US) (Paper) (3) J. K. Rowling Arthur a Levine 2001-09-11 売り上げランキング : 2063 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今日はなんだか風が強いと思ったら、どうやら春一番だったそうで(関東だけ?)。
≫asahi.com:春一番、関東で猛威 東北新幹線3時間ストップ - 社会
さて、春一番といえば春一番を思い出してしまうのが人の性。
で、ちょっと調べてみると、一年前にこんな本を出してたことを発見。
| 元気です!!! | |
![]() | 春一番 幻冬舎 2007-02 売り上げランキング : 177509 おすすめ平均 ![]() それはなにより 元気です!Amazonで詳しく見る by G-Tools |
おすすめ平均が高いのが謎。
あと、今現在も「元気です!!!」なのかも謎。
個人的には買う予定はありませんが、もし読んだ方はご一報ください。
![]() | バナナと日本人―フィリピン農園と食卓のあいだ (岩波新書) 鶴見 良行 岩波書店 1982-01 売り上げランキング : 68566 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
バナナは我々日本人に身近な存在であるが、それがフィリピンでどのように作られているのか、誰が利益を得ているのか、誰が不利益を被っているのかを普段意識することはない。
その背景には、現地の労働者を酷使しつつ不当に大きな利益を得る外資系企業によるプランテーション経営がある。
そして、そうした状況に至る歴史的要因として、スペイン植民地支配からアメリカ植民地支配への政治的な変遷と外交関係、その後の日本軍政時代の麻農園経営が大きな影響を与えていた。
更には、フィリピン(特にミンダナオ島)人の中の、イスラム教徒、キリスト教徒、少数民族の対立・迫害も、外国資本による搾取を招いた要因となった。
「バナナと日本人」といういささか軽めのタイトルから想像されるよりも遥かにシリアスかつディープな内容でした。
出版が1982年と古いため、現在の状況は変わっている可能性がありますが、特に歴史的背景に関してはフィリピン、日本、アメリカの政治・経済関係を知る上でも非常に参考になる一冊です。
実家の本棚をあさっていると、自分の専門・興味とも普段の生活とも全く関係ない本を見つけることがあり、そういうのをふと手にとって読んでみるのも面白いものです。
最大の謎は、特にバナナ好きでもフィリピン好きでもエコノミストでも歴史研究家でも青年実業家でもない妹の本棚になぜこの本があったのか、だったりします。
![]() | 「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55 古市幸雄 マガジンハウス 2007-06-21 売り上げランキング : 12 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「勉強法」の内容自体は、さほど目新しいものばかりではありませんが、帯に「具体例いっぱいの実証ずみ勉強法!」とあるとおり、手法や数値(時間)が具体的・実践的で説得力はあります。
たとえば、
「平日に2時間+休日に5時間テレビを見てる人は、一年で約1000時間近くテレビに費やしていることになる。一日24時間のうち起きている時間を17時間とすると、丸々2ヶ月はテレビに浪費していることになる!(→この時間を使えば、相当勉強できる筈!)」
といった具合。
(僕自身はほとんどテレビ見てないので大丈夫、と思ったけど、ネットサーフに2時間くらい費やしてるかも。ダメやん)
全部で55の「勉強法」が、時間捻出方法、集中方法、目標設定方法、効率アップのためのツール、などのカテゴリに分けられている形態は、流行の「ハック本」に似たスタイル。
できそうなところから幾つか試してみて、慣れたらほかのも試してみる、という具合に広げながら実践するのが良さ気。
![]() | 私の知的生産の技術 梅棹 忠夫 岩波書店 1988-11 売り上げランキング : 560425 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「知的生産の技術」を書いた梅棹忠夫氏の編による、一般の人の様々な「知的生産の技術」に関するエッセイを集めた一冊。
中には「私の半生」みたいなのも含まれており、それって「知的生産の技術」か?とか思ってしまうような作品もあったりするんですが、そういうのからも「知的生産の技術」を読み取る技術も必要かも、とも思いました。
…とかナントカ言ってますが、実は「知的生産の技術」を買おうと思ってたのに、間違えてこっち買っちゃった、というのが真相。はは。
てことで、そのうちこっち(↓)も読むつもり。
![]() | 知的生産の技術 梅棹 忠夫 岩波書店 1969-07 売り上げランキング : 1786 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
![]() | コロンブス 増田 義郎 岩波書店 1979-08 売り上げランキング : 533659 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「西回りでインドを目指して新大陸を発見したが、それを一生インドだと思ってた」
「卵を割って立てた」
「しゃかりきな人で、夢の島までは探せなかった」
などの(事実と異なる)通説・歌(*1)は有名だけど、その実像は意外に知られていないコロンブス。
15世紀末から16世紀初頭の西ヨーロッパの政治や宗教、民族事情などを背景として彼の航海事業がいかになされたか、歴史的にどのような意味を持っていたか、を分析した内容。
以下、要点をメモ。
・なぜジェノヴァ人のコロンブスがスペイン王国(イザベル女王)の援助を受けて航海事業を実現できたか?
→当時のスペインでジェノヴァ人とユダヤ人が経済的に大きな力を持っており、コロンブスは両者と関係が深かった。
・コロンブスの航海事業は何が画期的だったのか?
→それまでの中世的、宗教幻想的な「夢の島」を目指した西回り航海と異なり、プトレマイオスの地理観やマルコ・ポーロの旅行記の影響を受け、(インドというよりは、インドを含む)アジア大陸や日本に西回りで到達することを目指したこと。
・コロンブスを航海に駆り立てた動機は?
→事業家としての成功・利益に加え、当時のヨーロッパのキリスト教世界で盛り上がっていた黙示録的終末論に影響された、「最後の審判の前に世界中の人々に福音を説かねばならない」という宗教的使命感があった。
特に最後のコロンブスの航海事業への宗教的歴史観の影響を論じるにあたり、著者は以下のような一節を記述しています。
彼の時代には、まだマルクスもヴェーバーも、アダム・スミスもゲーテもあらわれてはいませんでした。ヴォルテールやモンテスキューも生まれていませんでした。われわれは、なまはんかにでもそういう近代思想家をかじっていますので、コロンブスの時代の人々も、いまと同じような見方で歴史を見ていたような錯覚に知らず知らずの間に陥りがちです。
これは(学問としての歴史に関しては素人である私にとっては)非常に興味深い指摘でした。目から鱗。
*1
| パラダイス銀河 | |
![]() | 光GENJI ポニーキャニオン 1988-03-09 売り上げランキング : 68824 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
![]() | スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術 大橋 悦夫 佐々木 正悟 日本実業出版社 2007-01-31 売り上げランキング : 750 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
最近、「**法」「**する技術」「**ハック」みたいなタイトルの本につられまくり。
この本も、まあ最近よくある仕事ハック本なのですが、著者の一人の佐々木氏による心理学的な裏づけ説明が説得力を増してます。
以前に読んだ「超」整理法とか「IDEA HACKS!」と似たような手法が幾つも出てきたりするんですが、複数の本で紹介されているということは、世の多くの人に有効である可能性が高い、とも考えられるので、頭に入れておいて損はないと思います。
本書に書かれているハックの中で僕が気に入ったものを一つ紹介します。
「お気に入りの「仕事術の本」を読む」
というもの。
この手の本には、書かれている手法を実践するかどうかは別としても、読むととりあえず「やる気」が出る、という効果があります。
どうにも煮詰まってしまったときに、「**術」「**ハック」などの本を読み、新しい手法を取り入れてみると同時にやる気を回復させる、というのはなかなか良い方法だと思います。
![]() | 「脳」整理法 茂木 健一郎 筑摩書房 2005-09-05 売り上げランキング : 19291 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
最近、「**法」「**ハック」みたいなタイトルの本につられがちで、本書もタイトルを見て「お!」と思わず手にとってそのままレジ行きとなったもの。
読んでみると、「脳を効率よく使って情報を整理しよう!」なノウハウ本ではなく、むしろ「脳は情報をいかに整理しているか」を脳科学の視点から明らかにしつつ、現代を生きるための考え方を提示している本でした。
半ば偶然に、半ば必然に起こる「偶有性」を持つ事象に満ちた世界の中で、個々の人間の生に纏わる「生活知」と、客観的・科学的な「世界知」とのバランスを適度に保ちつつ、ポジティブに生きよう、というのが主旨(だと僕は解釈しました)。
「脳ブーム」「占い」「セレンディピティ」「公共性」「国際紛争」「ナショナリズム」など、近年の話題を絡めつつ、脳における知の整理のしくみを様々な角度から解き明かそうという構成は、具体的でわかりやすいのだけれど、読み進めていくうちに説明がやや冗長にも感じられたのが残念。
でも、ヘタな自己啓発本などよりはよほど説得力があり、読んだ後ちょっと元気になれる本だと思います。
裏表紙の著者の写真がまるで「野口英世」な感じで、TV等で見る茂木氏とあまりに違ってたので、実はかなり古い本?とか一瞬思ってしまいましたが、よく見ると〔写真プロデュース:桑原茂一〕とあり、納得。
![]() | 思考のレッスン 丸谷 才一 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
丸谷才一の鋭く大胆な思考はいかに形成されたか?に始まり、そこから導き出された丸谷流の本の読み方、考え方、文章の書き方をインタビュー形式で構成した「教本」。
印象に残ったコツ・方法論をメモ:
・索引に著者の趣意が表れる。
・人物表・年表を作りながら読む。
・暇なときには本を読まず、考える。
・比較・分析する。
・定説にとらわれず自分の頭で考える。
・日本語の特性を意識して書く。
・レトリックとロジックを組み合わせて書く。
・書きながら考えず、頭の中で文章を作ってから書く。
・「言いたいこと」を持って書く。
「バラバラに破って読め」ってのもあったんですが、この本は図書館で借りて読んだので実践は止めときました。
![]() | 私は二歳 松田 道雄 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ちょうど二歳の娘がいるので読んでみました。
小児科医である筆者が、実際の診療を元に、二〜三歳の子供の心理や体調、病気などについて、子供の視点で日記風に書いた「育児書」。
…と思って読み始めると、子供をとりまく両親と祖母、近所の大人や子供たちの姿が当時の社会事情と照らし合わせて描かれており、非常に面白いです。
文体としては子供(大人とは違う生き物)の目線で書かれているけれど、実際にはさまざまな出来事や登場人物の会話の中に作者の考え方や社会批評が織り込まれている、という形式は「我輩は猫である」に通じるものがあります。
第1刷が1961年とのことなので、なんと45年ほど前に書かれた本です。
そのため、生活習慣や社会事情など現在とは異なる点も多いですが、今でもかなり参考になります。
岩崎ちひろの挿絵も良いですね。
彼女の描く絵(特に顔)は、全く無表情ではないのですが、目に感情を描きこみ過ぎないので、見た方が人物の心理をいろいろと想像するゆとりというか広がりみたいなものが感じられます。
てことで、特に小さいお子さんのいる人にオススメ。
この本には前作があり、それも一応入手済み。
順序は逆になっちゃいましたが、そのうち読みます。
![]() | 私は赤ちゃん 松田 道雄 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
![]() | おおきなかぶ―ロシア民話 A.トルストイ 内田 莉莎子 佐藤 忠良 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「うんとこしょ、どっこいしょ」
「それでもかぶはぬけません」
で、おなじみのこのお話は、ロシアの民話をトルストイが再話したもの、の日本語翻訳なんだそうです。
改めて読んでみると、佐藤忠良氏の絵が素晴らしいことに今更ながら気づきました。
育てたかぶが大きくなって喜ぶおじいさんが親指を立ててコサックダンス(?)してる絵、おばあさんに呼ばれたまごが走ってくる絵、なかなかかぶが抜けずにみんながくたびれて座り込んでる絵などが、丁寧かつコミカルに描かれており、登場人物(&動物)の気持ちが伝わってきます。
子供に読み聞かせながら、大人も楽しめる名作です。
一家に一冊、ぜひ。
ちなみに、わが娘は
「うんことしょ、どっこいしょ」
と覚えてしまいました。訂正しても直らないので諦めてそのままにしてます。
いつか自分で気づく日が来るでしょう。
![]() | 「超」整理法―情報検索と発想の新システム 野口 悠紀雄 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
あらゆる資料を、分類せず、封筒に入れて、時間順に並べる「押し出しファイリング」が提唱されています。
有名な本なので読んだことある人も多いでしょう。
僕は数年前に読んで、仕事の資料整理に適用できないだろうか?と思ってちょこっと真似してみたんですが、僕の仕事場は著者のように机のすぐ後ろにデカイ本棚が置けるような個室ではないし、脇のキャビネットだと開閉が面倒だし、そもそもA4封筒も大量にないし、封筒だと中身を確かめるのに覗いたり取り出したり時間かかるし、と結局うまくいかず、すぐやめました。
が、最近読んだ「IDEA HACKS!」という本に、「超」整理法の応用で、封筒の代わりにカラーホルダーを使う、ってのが載ってて、「お、これなら良いかも」と思い、またやってみることにしました。
IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣
原尻 淳一 小山 龍介 ![]()
整理対象は、現在進行形の資料に限定。つまり、既にキングファイルとかに整理済みのものはそのまま。
机の上にブックエンドを置き、資料をカラーホルダーに入れて左から並べていき、参照したり追加した後は左に置く。そんだけ。
とりあえず、机の上の積読資料は片付きました。検索性はなかなか良いです。
机が小さいのであんまり大量には並べられないのがツライところ。
てことで、頃合いを見計らって右の方に集まった参照頻度の低い資料を廃棄かキングファイル送りする予定。
ちなみに、『「超」整理法』にはPCを使った情報管理手法についても書かれているのですが、いかんせん古い本(1993年初版)なので前提としているPC環境が古く(MS-DOSとかフロッピーとか)、そのままでは使えない感じ(拡張子を分類キーにせよ、等)。
![]() | 早朝会議革命~元気企業トリンプの「即断即決」経営 大久保 隆弘 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
また会議本。
会議革命(齋藤孝著)が短時間で効率的に良いアイデアを出すことを主眼においた内容だったのに対して、本書は日常業務遂行を効率的に進めるための意思決定手段としての会議の在り方が書かれています。
前半でライブ中継されているトリンプの早朝会議では、毎日90分の間に40以上のテーマが次々と取り上げられ、「誰が」「何を」「いつまでに」がバシバシ決まっていきます。
テーマ選定や指示は基本的にトップダウンだけど、発言権は立場の上下に関係なく平等で、社長と担当者が議論になることも。単なる上意下達で仕事がどんどん降ってくるイメージはなく、参加者が意思決定プロセスを共有している感じ。
課題を明確にし、「誰が」「何を」「いつまでに」やるか決め、決めたことは必ず守る(守らせる)、というのは言葉だけ見れば当たり前の基本的なことだけど、実際にはなかなか難しい。それを徹底して続けているところが凄いです。
また、E-mailに頼り過ぎず、直接顔をつき合わせた議論を通して部署間コミュニケーション向上にも寄与している、という点も重要。
こういうスタイルにはトップの強力なリーダーシップが必要で、トップでもなんでもない僕には真似はできないんだけど、業務の明確化や意思決定のスピード、デッドラインの徹底などは参考になります。
![]() | 会議革命 齋藤 孝 PHP研究所 2002-10 売り上げランキング : 170462 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「とにかくアイデアを出す」「他人の脳ミソを使う」「何かを決めてから会議を終える」などの10の法則を元に、「マッピングコミュニケーション」という手法を用いた会議革命が提案されてます。
大雑把に言うと、会議プロセスを
・アイデアを出す
・アイデアを整理する
・みんなでアイデアを練り上げていく
・決める
に分け、各段階で有効な手法を紹介する、という内容。
ここで主に想定されている「会議」とは、主に「案を出す」「どうするか決める」という性質の会議(企画会議とか)のようですが、10の法則のうちの幾つかは他の性質の会議にも応用可能だと思いました。
参加者が男性ばっかりだとどよーんとしてしまいがちなので女性を入れた方が良い、なんていう手法(?)もあったりするんですが、こればっかりはどうしようもないんですな。
![]() | 国語入試問題必勝法 清水 義範 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
収録作品は「猿蟹合戦とは何か」「国語入試問題必勝法」「時代食堂の特別料理」「靄の中の終章」「ブガロンチョのルノアール風マルケロ酒煮」「人間の風景」。
有名な表題作は、著者は
「受験参考書と間違えて買った人ごめんなさい。ここに書かれていることを信じて受験に臨んではいけません」
と解説してますが、中に出てくる「****の法則」はホントに有効なんじゃないの?と思ってしまう出来。
「問 主人公寿賀子は(略)を考えたか。六字以内でまとめよ」の回答はサイコーです。
「猿蟹合戦とは何か」は丸谷才一のパロディ、という点ではよくできてますが、
面白さという点では「ブガロンチョのルノアール風マルケロ酒煮」は傑作。というか僕の好み。
コンセプトはタモリの「ハナモコシのシェネ地中海風」にも通じるものがありますが、料理の合間に紹介される食にまつわる様々な逸話がどれも秀逸。「ザクセンのさんま」のくだりはサイコーです。
「時代食堂の特別料理」は同じく料理をテーマにした作品ですが、「ブガロンチョの…」とは全く雰囲気の異なる、しみじみとしたセピア色の雰囲気の小説。「食」とは?を考えさせる佳作。
雰囲気は違えど、「ブガロンチョの…」も「時代食堂の…」も同じテーマを角度を変えて描いたもの、というふうにも思えます。
「靄の中の終章」は今で言う認知症が急速に進む老人の一人称で展開する悲愴感に溢れた作品。
読んでて非常に辛いんだけれどもぐいぐい引き込まれました。
「人間の風景」は素人の老人4人が書いた連作小説を(一応)プロの小説家が読んで批評する、という内容。
4人の以前の職業が反映されていて面白いのですが、「隊長が兵隊に『番号』をかける」で原稿用紙の枚数をかせぎまくるくだりはサイコーです。
それにしても上手いなあ、というのが全編を通しての感想。
![]() | 愚問の骨頂 中原 英臣 佐川 峻 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
問題が解決できないのは、そもそも問題設定(「問い」)が間違っているせいである。
そんな誤った「問い」、即ち「愚問」が世の中には溢れている。それを具体例を挙げて説明する。
そして、どのような「問い」が本当に問題を解決できる「賢問」なのか?を解き明かす。
…という論旨は理解できるし、共感もするんですが、本としての出来には不満あり。
身の回りの「愚問」が「病院」や「社会」を例に説明されてるんですが、余計な話に字数をかけ過ぎて議論の焦点がぼけてしまってる印象が残りました。
また、科学者たちの「賢問」の紹介の件も、事の顛末の説明がやたら詳しいのと、脇道エピソードが多いのと、「賢問」がややこじつけ気味な感じがして、なんか科学者が「ほら、科学者って凄いでしょ?それを詳しく知ってる私も凄いでしょ?」と自慢(?)してるような文章になっちゃってる気が。
著者(ら)は「主張したいことを伝えるにはどう書くべきか?」という「問い」を途中で忘れてしまったのでは?とさえ思えます。
テーマ自体は面白そうだっただけに残念。
![]() | 「大人」がいない… 清水 義範 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
近頃の日本には「大人」がいなくなってきたのではないか?という疑問からスタートし、
・「大人」とは?「大人でない」とは?それぞれの良い面と悪い面は?
・「大人でない」が増えた要因は?
・「大人でない」が増えると何が問題なのか?
に関する著者の考えをショート・ショートや対談形式など様々な手法を用いてわかりやすく説いた作品。
「大人でない」化の例としてアニメ・ゲーム・ケータイ文化の発展が挙げられてますが、それらを殊更問題にしているわけではなく、著者が問題と考えているのはむしろ社会現象・思考の「大人でない」化です。
フリーターやニート、子を虐待する親、イラク人質事件での「自己責任」論、2ちゃんねる、教師と父母の関係、年金問題、自殺の増加、事故や企業不祥事への対応など、様々な社会現象を例に、思考の短絡化や世論の「子供の正論」化、その結果としての本質的な問題解決力の欠如を憂いています。
本書ではその原因を、
・そもそも日本は古くから(欧米に比べると)社会に対して個人を確立する必要性が低い、という土壌があった。
・その上に、経済成長による豊かさが「大人でない」ままでも生きていける社会を形成した。
・「大人でない」親は子を教育できず、従って子も「大人でない」になっている。
と分析します。
「大人でない」文化の解釈や原因分析の妥当性についてはツッコミどころがなくはないですが、著者の問題意識には大いに共感しました。
同時に、僕自身が「大人でない」に陥ってないか(というか当然そういう部分はあると思う…)、そして「大人」の「親」として自分の「子」を「大人」になるように教育できるか、を考えさせられました。
「自分は『大人』だから関係ないな」と思ってる人にこそ読んで欲しい一冊。
![]() | 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 結城 恭介 角川書店 1989-10 売り上げランキング : 105922 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
一年戦争末期、平和な(筈の)中立コロニーで起こった小さな戦争を描いた作品。
同名のOVA作品を小説化したもの。
そこにはイデオロギーも人類の革新論も親の敵討ちもなく、ニュータイプとかヒットラーの尻尾とか軟弱者とかは出てきません。
ごく普通の民間人の少年がふとしたきっかけで若いジオン兵と出会い、小さな戦争に巻き込まれて(首を突っ込んで)いきます。
初めは戦争という冒険に胸躍らせていた少年が、次第に戦争の非情さや人の死に触れ、なぜ戦うのか?自分は今何をなすべきか?を考えるようになる、という成長の物語。
ラストで少年が目の当たりにするモビルスーツ戦の悲劇的な結末は、他のガンダム作品にはないものです。
話が話だけにモビルスーツ戦のシーンが少なく、OVA版ではガンダムの映像作品としては物足りなく感じる部分もありましたが、小説版では気になりません。
むしろ余計なシーンが無いことで人間ドラマが濃縮され、物語の芯がより強固になった印象を受けました。
ただし、先にOVA版を見てから読むべし。
エピローグの中の主人公の両親の会話に出てくる一言がOVA版と小説版の最大の違い。
賛否両論はあるだろう、と著者も書いてますが、僕はコレはコレでアリ、と思いました。
つーか、泣きました。
![]() | クリスマス・イヴ 岡嶋 二人 講談社 1997-12 by G-Tools |
帰省して実家の本棚に並んでた中から拾ってきた一冊。
岡嶋二人の作品を読んだことがなかったので。
岡嶋二人といえばミステリだと思ってたけど、本作はホラー・サスペンスに類する作品。
友人達とのクリスマスパーティのために雪山の別荘に向かう二人。
着いてみたら別荘の主は惨殺されてて、更に彼らも殺人鬼に狙われて…。
各場面はそれなりにハラハラドキドキの連続で面白いです。
サスペンスと平行して進むラブストーリーも含めて、映像化されることを狙って書いた?という気がします。
だけど、
(以下ネタバレ含む)
何が殺人鬼をあれだけの連続殺人に駆り立てたのか、その理由が気になって、読んだ後なんかすっきりしません。
解説を読むと、作者は
「動機なんていらない。脅かしの連続だけでいい」
というスタンスで書いたらしいんですが、それにしては
「最初の殺人の場面を主人公の友人の一人に偶然目撃されたから」
という動機めいた説明が出てくるのが逆に腑に落ちませんでした。
もしそれだけが動機だとすると、驚くほどありとあらゆる道具や仕掛けを駆使して主人公たちを追い詰める知力と体力を兼ね備えた強靭な殺人鬼にしては、最初の殺人があまりに衝動的で稚拙過ぎて同じ人物の犯行にしては違和感があります。
だったらむしろ、理由は全く謎のまま殺人鬼に追い回される、という話にしちゃった方がいっそすっきりしたんじゃないかな、という気がしました。
てことでちょっと物足りない感が残りました。
![]() | クリスマス・イヴ 岡嶋 二人 講談社 1997-12 by G-Tools |
帰省して実家の本棚に並んでた中から拾ってきた一冊。
岡嶋二人の作品を読んだことがなかったので。
岡嶋二人といえばミステリだと思ってたけど、本作はホラー・サスペンスに類する作品。
友人達とのクリスマスパーティのために雪山の別荘に向かう二人。
着いてみたら別荘の主は惨殺されてて、更に彼らも殺人鬼に狙われて…。
各場面はそれなりにハラハラドキドキの連続で面白いです。
サスペンスと平行して進むラブストーリーも含めて、映像化されることを狙って書いた?という気がします。
だけど、
(以下ネタバレ含む)
何が殺人鬼をあれだけの連続殺人に駆り立てたのか、その理由が気になって、読んだ後なんかすっきりしません。
解説を読むと、作者は
「動機なんていらない。脅かしの連続だけでいい」
というスタンスで書いたらしいんですが、それにしては
「最初の殺人の場面を主人公の友人の一人に偶然目撃されたから」
という動機めいた説明が出てくるのが逆に腑に落ちませんでした。
もしそれだけが動機だとすると、驚くほどありとあらゆる道具や仕掛けを駆使して主人公たちを追い詰める知力と体力を兼ね備えた強靭な殺人鬼にしては、最初の殺人があまりに衝動的で稚拙過ぎて同じ人物の犯行にしては違和感があります。
だったらむしろ、理由は全く謎のまま殺人鬼に追い回される、という話にしちゃった方がいっそすっきりしたんじゃないかな、という気がしました。
てことでちょっと物足りない感が残りました。
![]() | 聖飢魔II激闘録 ひとでなし 山田 晋也 パンプロダクション 2006-06 売り上げランキング : 38200 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「聖飢魔II地球デビュー20周年忌年再集結」を忌年?して出版された、聖飢魔IIが早稲田大の音楽サークルで結成されて地球デビューしてからD.C.1(1999年)の解散まで、そしてD.C.7(2005年)の再集結に至る20年の軌跡を構成員や関係者の証言を元に振り返る「うらばなし」本。
やや校正が甘いのと巻頭の再集結ミサ写真以外はカラーページがなくてちょっと地味な点が気になりますが、情報量はかなりのものです。
普通は表に出てこないバンド内やスタッフとの葛藤なども赤裸裸に語られており、信者には貴重な一冊と言えましょう。
信者でもなんでもない人には何が何だかさっぱりな内容だと思うけど。
歴代大教典制作時の各構成員の取り組みや込められた思いについても、楽曲を聴いただけでは思い及ばない事実が隠されていたりして、これを読んだ後に大教典を聴き直すとまた違った味わいがあったりします。
僕個人としては
・ジェイル脱退の経緯
・オール悪魔総進撃〜BMGビクター移籍後の解散危機〜復活
あたりの裏話が興味深かったです。
重版されるかは微妙な感じなので、早めに入手するのが吉(じゃなくて凶)。
![]() | 子育てハッピーアドバイス 明橋 大二 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
著者の基本的な考え方は、
・大切なのは子供に自己肯定感を持たせること。
・そのためには、甘えさせる(≠甘やかす)ことと子供を認めること。
今まさに子育てに悩んでる人よりも、まだ乳幼児くらいの子供を持つ人が読んでおくと良い本だと思います。
実際にはそう単純にいかないことも多いでしょうが、心構えとして頭の隅においておきたい、と思いました。
イラストがかわいくて話もわかりやすいです。
![]() | 気まぐれスターダスト 星 新一 出版芸術社 2000-03 by G-Tools |
短編集から漏れていた作品などを集めた一冊(ということを知らずに読み始めました)。
そう言われてみれば、既読の作品に比べると出来がそれほどでもないものも含まれています。
ま、そういう意味も含んでの「スター(星)ダスト(くず)」というタイトルだったりするのかもしれませんが。
短編と言うにはちょっと長い「火星航路」という作品が印象に残りました。
火星への長い航路の退屈しのぎに始まった「ラブレターごっこ」から始まる男女の心の変化が著者らしい論理的な分析を交えて描写されます。
火星に着陸した後のシーンにちょっと感動。
![]() | 水滸伝―梁山泊の英雄たち 新人物往来社 1996-03 by G-Tools |
最近、「水滸伝 天命の誓い」で遊んでました。
光栄の水滸伝シリーズの2作目(の復刻版?)です。
その昔、水滸伝の1作目をMSX2で遊んでたこともあり、登場人物の名前は結構知ってるんですが、肝心の「水滸伝」についてよく知らないので本でも読もうか、と思い立ちました。
といっても、いきなりコレとかコレとかコレとかに手を出すのは大変そうだったので、なんか概要を掴める本ないかなー、と図書館で物色して見つけたのがこの本。
「水滸伝」の成立した経緯や社会背景から、物語の構成、主な登場人物のエピソードなど、とりあえず「水滸伝」ってどういう話なのかはなんとなくわかりました。
さて、いよいよ本編を読もうかな、と思ったり、でもやっぱ読破するのは大変そうだなーと思ったり。
「誰の」水滸伝を読むのが良いか、も難しいですな。
三国志だと、まあ吉川英治か横山光輝(かNHK人形劇)が定番だったりしますが、水滸伝はそのへんどうなんでしょうね。
ちなみにその吉川英治は水滸伝も書いてるんですが、未完なんですよね。残念。
ちなみにその横山光輝は水滸伝も描いてるんですね。ではまずコレから読んでみようかな。
![]() | 超バカの壁 養老 孟司 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
バカの壁、死の壁の続編です。
#ちなみにバカの壁は読みましたが、死の壁は読んでません。
養老孟司が「バカの壁」の考え方で社会の諸問題を斬りまくる、という内容。
著者ならでは、と思えるのは「日本人」を「日本列島と言う地域に生息する生物」という視点で見ているところ。
よくある社会学的な分析とは一味違って面白いです。
語り口も軽妙で切れ味が良く、「ふむふむ」「ほうほう」とサクサク読めます。
で、サクっと読み終えてしまったワケですが、全体を振り返ってみると、著者の話は確かに一理あるんだけど、些か論理が強引な気もします。
この点についてはバカの壁でも同じ印象を受けました。
(本文中で著者自らが述べているように)人の話は全て鵜呑みにせず60%〜70%程度に受け取っておくのが丁度良い、ってことですな。
![]() | RoBolution(ロボリューション)? 人型二足歩行タイプが開くロボット産業革命 日経メカニカル 日経デザイン Amazonで詳しく見る by G-Tools |
5年近く前に出た本で、当時の代表的な二足歩行ロボットが紹介されてます。
取り上げられてるのはHONDAのASIMO、SONYのSDR-3X、ERATOのPINO、早稲田大のWABIAN-R IV、青山学院大のMk.5。
ニュースその他ではわからない、それぞれの設計思想や開発目的の違いが興味深いです。
動歩行を実現するための基礎となるZMP理論、アクチュエータ、減速機、センサ、コントローラなどのロボットを構成する要素技術についての解説もあります。
5年前の話とはいえ、基本的な技術自体は大きく変わっていないので、ロボットの仕組みを理解する入り口としては十分な情報です。
日経メカニカル&日経デザイン編ということもあり、ハードウェアと外観デザインについては詳しいんですが、ソフトウェア構成についてはあまり載ってませんでした。
(非公開だったりするのかもしれませんが)
SONYのAIBOやSDR-03Xの開発者(当時)インタビューからは、エンタテインメントロボットへの熱い思いも伝わってきます。
個人的には今のAIBOはあまり評価してないんですが、実用指向でないエンタテインメントロボットという分野は研究する価値があると思ってるので、そんなの読むと先日のロボット事業からの撤退はやっぱ残念ですな。
![]() | Giving Tree Shel Silverstein Harpercollins Childrens Books 2003-04-15 by G-Tools |
おすぎです!
1本の木がありました。少年は木と遊ぶのが大好きでした。木も少年が大好きでした。
でも、少年は成長するにつれて、木と遊ばなくなり、お金や家を欲するようになりました。
それでも木は少年が好きでした。少年が欲するものを与えることができれば幸せでした。
そうして年月が流れ、いつしか年老いた少年が最後に欲したものとは…。
そしてその時、木は…。
私は娘に読み聞かせながらボロボロ泣きました!これで泣けない人は踏んづけてやる!
ちなみに書いたのはこんな人↓

きっと良い人なんだろうけど、ちょっとコワイ。
≫Yahoo!ニュース - 共同通信 - 「さおだけ屋」が100万部へ 光文社
へー。
そんなに売れてるんですか、この本。
![]() | さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 山田 真哉 光文社 2005-02-16 by G-Tools |
…実は僕も買いました。
そんなに売れてることは勿論、この本の存在すら知らなかったのですが、2ヶ月ほど前の出張の時に、羽田空港の本屋で出張先の宿で読む本を物色してて、ふとタイトルが目に付いたので買ってみたのです。
そういえば以前に「バカの壁」を買ったときも同じパターンで、「お、面白そうなタイトル」と思って買ってみたら実は既にベストセラーでした。
「思わず手にとって見たくなるタイトル」に二度もハマるとは…。
さて、肝心の本の中身ですが、著者自身が言っているように、実際のところは会計学の本ではなくて、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」などの身の回りのネタを会計的な視点で考えてみることで、会計学はどんな学問か?会計って何の役に立つのか?がなんとなくわかった気になる、というもの。
僕の感想は
「確かに会計的な物の見方は役に立ちそう。だけど、本格的に会計学を勉強しようとまでは思わないな」
でした。
もう一冊、家族の本棚から拝借してきて読んだのが東野圭吾の「毒笑小説」。
ミステリー作家による(ブラック)ユーモア短編集、ということになるのかな。
裏表紙の宣伝文句でさかんに「笑い」を強調しているんだけど、そう言われると逆に「そんなに可笑しいか?」という気がする微妙な読後感。
「誘拐天国」「殺意取扱説明書」「本格推理関連グッズ鑑定ショー」は著者の土俵ということもありなかなか面白いけど、「エンジェル」「マニュアル警察」「誘拐電話網」は短編SF作家が既に書いてそうなネタで、新鮮味にも欠けるし詰めも甘い感じ。
「花婿人形」「女流作家」は途中でオチが予想できてしまい、読み進めるのが面倒になってしまいました。しかもやっぱり予想通りのオチだったりして。
なんだかんだで一番印象に残ったのは、ラストシーンでほろりとしてしまう「つぐない」。
「笑い」を狙った作品集で「泣き」作品が一番印象に残ったってのが可笑しい。
実家の本棚には両親や妹が集めた(と思われる)本が並んでいます。
「(と思われる)」というのは、そのことについて家族に確かめたことがないからで、実は彼らが買い集めたものではなく、彼らが知人や親類や赤の他人から譲り受けたものだったりするのかもしれないけど、それを知ろうとするのもなんだか野暮な感じがするのでそのままにしているのです。
ま、森村誠一の「証明」三部作(「人間の証明」「青春の証明」「野性の証明」)は父のだろう、とか、宮本輝と東野圭吾は妹のだろう、とか、江戸川乱歩とエラリイクイーンは…俺のだよコレ、失くしたと思ったらこんなとこにあったんかい、つーか「Xの悲劇」が2冊もあるじゃん、1冊は俺のとして、もう1冊買ったの誰よ?など、ある程度は持ち主の見当が付く本もありますが、そうでないのも山ほどあります。
盆正月その他で帰省するたびに、その中から適当な本を選んで読んでいます。
自分で本を選ぶときはおそらく目に留まらないだろうけど、たまたまそれがウチに置いてあり、そして家族の誰かが読んで面白いと思った(かどうかは実はわからないんだけど)、そんな本をふと読んでみる、という読書もまた楽しい。
ただし、こういうとき、どういう本を選ぶか?というのがナカナカに悩ましい問題です。
例えば、本棚に並んでる本で真っ先に目に付くのが「青春の門」だったりするのですが、六篇構成でしかも各篇が上下2巻からなるので合計12冊もあり、コレを最初から読み始めると読了まで実家を離れられなくなりそうなので、社会人としての責任を鑑みるとチョット手が出せない。
とまあ前置きが長くなりましたが、今回読んだ本の一つが丸谷才一の「夜中の乾杯」というエッセイ集。
文学、言語、歴史、文化など幅広い分野からの題材が、独特の解釈と語り口で料理されていきます。
内容の面白さもさることながら、途中でエラク脱線したなーと思ってたらいつの間にか核心に戻ってたり、ただのマクラと思ってた話が実は伏線で締めの一文にストンとハマッたりと、構成も巧み。
家族の誰かが、こういう本を書店でふと手にとり、「ン、良さそう」と思い、レジにて金を払い、といって急き切って読むでもなく、しばらく経ったある日「暇だな。そうだ、アレでも読むか」とパラパラめくり、ひょっとすると僕と同じ箇所で「ふふ」なんてうそ笑んだりしたのかもしれない、と思うとなんだか嬉しい。
そんな本。
仕事でソフトを作る時は主に組み込み制御系がターゲットなので、開発にはC言語を使うことがほとんどだったのですが、最近Visual C++でPC用のGUIなソフトを書く羽目になっちゃいました。
コレを機にC++使ってみますか!オブジェクト指向してみますか!
…と思ったは良いけど、恥ずかしながら今までC++もJavaもRubyもSmalltalkもロクに使ったことがありません。
職場に転がってたC++の本を読んでみたりしたんですが、今ひとつピンと来ません。
てことで、この本を図書館で借りて読んでみたんですが、コレはなかなか良い本でした。
今まで「オブジェクト指向」の概念(クラスとか継承とか)については他の本やネット情報などで勉強して概要は知ってるんだけど、どうも理解できた気がしない、使えない、という人(僕)にピッタリ。
どういう経緯でオブジェクト指向プログラミング(言語/手法)が考え出されたのか、コレを使うと何が良いのか、が明快に述べられており、理解できた気になります。
この「理解できた気になる」ってのが結構重要。
もちろん、使いこなせるようになるには実際に設計や実装の経験を積む必要はあるでしょうが、まず「そうか、そういうことならいっちょオブジェクト指向プログラミングやってみるかな」という気持ちにならないとスタートラインにすら立てませんからね。
この本の次に読むと良い本へのポインタが示されているのも今後の勉強に役立つことでしょう。
さて、現実に戻って、今直面している「Visual C++でPC用のGUIなソフト開発」の件ですが、まあ、当たり前ですが、わかった気になったからって急にサクサクコード書けるようになるワケじゃありませんな。
地道にがんばります。
最近の図書館はネット経由で蔵書検索から予約までできるトコロが増えてきました。
ウチの近所の取手市立図書館もWebで蔵書検索&予約ができることが判明。
ケータイ用のページ(i-mode用と書いてあるけどEZwebでも使えました)もあるので、例えば、書店で「この本買おうかな」と思った時に、その場で図書館の蔵書検索して「まずは借りて読んでみよう」なんてこともできるワケです。便利。
ま、図書館に足を運ぶ必要はありますが。
品(?)揃えに関しては、田舎の市立図書館なので、まあそれなりです。
それでも日経BPの「なぜ」シリーズくらいは置いてありまして、早速「オブジェクト指向でなぜつくるのか」借りました。僕がなぜオブジェクト指向でつくるのかはヒミツ。
ちなみに「プログラミング作法」もありました。誰が選んでるのか知らないけどナイス。今度借りようっと。
さて、上記サイトに【予約の多い本】というページがあります。
最近は「ダ・ヴィンチ・コード」「ハリー・ポッター(と不死鳥のナントカ)」「電車男」などが上位なのですが、その予約数が100件を超えるものも。
人気の本に関しては蔵書数は5〜10冊程度用意してあるようですが、貸し出し期間が最大2週間なので、順番が回ってくるまで結構時間がかかりそうです。
待ち日数 = (予約数 / 蔵書数) * 貸し出し期間
とすると、{予約数=100,蔵書数=8}の場合で、最大で25週間(=約半年)待ち。
順番が回ってきた頃にはブーム去ってて読みたくなくなってたりしそう。特に「電車男」。
…と思ったら、「セカチュー」の予約が50件近くありました。
この本の存在は以前(ソノラマ文庫から出てた頃)から知ってたんですが、「まあ、アニメの原作本だろう」くらいに思って今まで読んだことはありませんでした。
いざ読んでみるとびっくりというか新鮮というかなんというか。
まず、ストーリーがかなり違います。アムロがガンダムに搭乗するいきさつも全然違いますし、ザビ家滅亡〜終戦にいたるプロセスも全然違います。
登場人物の性格や役割、最期も結構違います。
木馬は地球に降りません。従って「ザクとは違うのだよ、ザクとは」もなければ「俺を踏み台にした!?」もありません。「アカハナ萌え萌え〜〜」な人や「ククルス・ドアンに激しく萌え!」な人は残念。
登場人物の心理が細かく描写されているのは映像作品ではなく小説という形態ならではで、SFという殻を被った青春小説、という印象さえ受けます。
アニメ作品とは別の、「機動戦士ガンダム」という小説と捉えれば、これはこれで非常に面白い作品です。
また、富野氏の頭の中での「機動戦士ガンダム」はこれだったんだ、という視点でテレビ版や映画版を見直すと、富野氏が描きたかったこと、あるいは描けなかったことが見えてきそうです。
まだ読んだことがないガンダマーの皆さんにはオススメ。つーか必読。
その代わり、「ガンダム?ハァ?ハァ?」な人はもちろん、「ステラタン…ハァハァ…」な人や「アスラン様…ハァハァ…」な人にもあまりオススメできません。
おすぎです!
100万回生きて100万回死んだねこがいました。それまでいろんな人々の飼い猫だった彼が初めて自由な猫として生まれた時、ねこは初めて生きること、愛することを知ったのです。そして…。
私は泣きました!これで泣けない人はバカ!
大「がらがらどんでーす」
小「がらがらどんでーす」
中「三波春夫でござい…」
<どげん!>
中「何すんだよ!」
大「嘘をつくな嘘を」
小「ちゃんと自己紹介しなさい」
中「がらがらどんでーす。三人合わせて『レツゴー三匹のやぎのがらがらどん』でーす」
大「長えよ!しかも全員『がらがらどん』だし!」
小「いやー、それにしても最近台風とか地震とか多くて恐いね」
大「そうだねー」
中「あー草食って太りてー」
<どげん!>
中「何すんだっつーの!」
大「人の話聞けよ!」
小「まあでも確かに腹減ったな。山に草食いに行こうぜ」
中「やっほう!食おう!太ろう!」
…というワケで、三匹のやぎのがらがらどんは山へ草を食べに行くことになったのですが、途中の橋の下に「トロル」が住んでいて通さない。さて三匹はどうやって切り抜ける?という話。
子供の頃に読んだときはなんとも思わなかった(というか内容覚えてなかった)けど、今読むと、ただ草を食べに行くだけなのに、それを邪魔したトロルをあんな目に遭わせるなんて…、とトロルが哀れに思えてなりません。
立花隆が「ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術」で批判したような、大量消費・大量廃棄で享楽的な生活を送ることを奨める本、ではなく、モノに対して、「捨てる」という視点を持つことで、逆に「本当に自分に必要なモノは何か?」を考えるようになり、それが「暮らし方、生き方」の向上につながる、という話だと思いました。
まあ「あなたが死ねばみんなゴミ」は「それを言っちゃあおしめえよ」な気がしますが。
てことで、数百枚のCDは自分に必要なモノなので「捨てない」ことを再確認しました。ん?
海の向こうで始まった祭は人々を熱狂させ、生の感情・破壊衝動を呼び起こし、いつしか戦争が始まる。その様子を、「こっち」の海辺の二人は無機質で虚無的な視線で眺める…。
最初の1/4くらいを読んだ段階で、「自身の想像力・描写に酔ってる作者」がちらついてきて、それ以降読み進めるのが辛くなってきました。読み終えた時、「あー、そういうことね…」てな気もしたけど、なんとも後味の悪い作品でした。
ここ一ヶ月くらいで読んだ清水義範の本:
「ことばの国」
清水義範ブーム到来でも書いたけど、「ことば」をテーマにした短編集。「廃語辞典」という一編は、「ロハ」「アベック」などあまり使われなくなった言葉についての解説というか随想。ほかに「桃色遊戯」「E電」なども廃語。「E電」なんて久しぶりに見たなあ。
「河馬の夢」
痴水幼稚範(ちみずよちのり)という作家が様々な雑誌に掲載されている読者からの妙な投書を集めてアレコレ批評(というか面白がる)という設定の小説「読者のお便り」が面白かった。あと、東京都の区市町村を名古屋人の視点で紹介する「大胆不敵東京案内」もなかなか。中野区は陸軍中野学校以外は何もなくて、杉並区はほとんどが荻窪で、練馬区はほとんどが大根畑、とのこと。メモメモ。
アキレスと亀
居酒屋での先輩社員(♂)と新人女子社員の会話が聞えてきた…という設定の表題作では、男が女に「教えたがる」本能的な行動を、まるで録音したかのように描写。多くの男性諸兄が「あー俺もこういうことやったことあるわー」と赤面しちゃうこと必至。
超・怪盗入門
腐れ縁の独身男二人が旅先での美女との出会いをきっかけに大泥棒の片棒担ぎをする羽目になる…という、なんとも突飛なユーモアミステリー?作。次第に明らかになる真相の中で、二人が「仕事って?」「人生って?」などを真剣に考え始める。実は若者の成長の物語なのかもしれない。
…いやー、書評(?)って難しいものですな。
今更ながら清水義範にハマりそうな気配です。
清水義範といえば、高校の頃に同級生が「国語入試問題必勝法」読んで試験対策してたのを見て、「どっかの予備校の人気講師かなんかだろう」と思ったのが第一印象でした。
最近読んだのは「ことばの国」です。特にその中の「手垢のついた言いまわし」と題された一編は、正に自分が仕事で作成する文書やこのWeblogの文章のことを指摘されてるような内容で、文字通り赤面の至りでした(手垢つき)。