September 29, 2003

中央線トラブルとプロジェクト管理

中央線が大変だったみたいです。確かに、土曜夜の三鷹駅は駅員総出+警察からの応援でごった返してました。だって、電車が到着するたびに、「振り替えバスをご利用の方はこっちでーす」って叫んでるんだもん。

で、大変なのは実はこのあと、翌朝だったようで、予定通りに作業が終わらず、昼過ぎまで止まってたそうな。まぁ、思いがけない故障が発生した、とかいろいろ理由はあるだろうし、JR側の謝罪の際にも「見通しが甘かったと言われれば言い返す言葉もない」と認めているようではありますが、ここに昨今のプロジェクトマネジメントの甘さが露呈しているのではないだろうか。

さて、「見通しが甘かったと言われれば返す言葉もない」と言っているが、ではこの見通しって何だ?

まず考えられるのは、作業量の見積もり精度が甘く、予想外に時間がかかった、というもの。次は、思いがけないトラブルは発生したことに予想外に時間がかかった、というもの。そして、そもそもプロジェクトとして技術的な理解が浅く、起こるべくして起こったもの。
今回の中央線のトラブルについては、2つめのようではあるが、配線ミスという情報もあるように、最後の可能性も捨てきれない。
で、これと同じようなことは、ソフトウェアの世界では日常茶飯事なのであるが、技術的理解が追いついていないことが原因で起こっているものが圧倒的に多いと感じるのは小生だけだろうか?
そもそもソフトウェアが分かってるマネージャがまれであり、その分かってないマネージャが分かったような気になって、全体を指揮し、分かってないのに分かったような気になってる技術者が現場で作業している、というのが実情ではないだろうか?
もちろん、そんなことはない、とおっしゃる恵まれた環境で開発をされている方も多数いらっしゃるかと思いますが、少なくとも、人月の神話がはびこる世界でまだ悪戦苦闘する私としては、そう考えずにはいられないのである。この理解の浅はかさが、システムを不安定なものにし、トラブルを絶え間なく招き、また根本的な解決をせず、表面的に解決した気になっててさらに次のトラブルを招く、という悪循環。産業の空洞化という言葉があるが、知的ノウハウも空洞化してるのではないだろうか?システムが複雑になりすぎている、危険だ、と警鐘が鳴らされることもよくある話ではあるが、一番危険なのは、システムが複雑すぎることではなく、システムを理解せずに作っている、今必要とされている技術の本質を理解できるだけの優れたエンジニアが絶対的に不足している、いや、育てていないということである。


Posted by money at September 29, 2003 5:50 PM | TrackBack
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