October 25, 2003

プロジェクト管理

PMBOKのような科学的技術的なプロジェクト管理方式が根付かないわけとして僕が考えているのは、
  • そもそも「プロジェクト管理」というものは技術論ではない、と信じている方が多数いらっしゃる。
  • そういう技術体系の存在を知らない
  • プロジェクト管理は技術論である、という結論を持ち出すと、仕事がなくなる人がいっぱいいる。
  • プロジェクト管理は、長年の経験がものをいう、といういわゆる年功序列制を否定してしまう。
  • プロジェクトが失敗しても、「担当者にスキルがなかった」「客がわがままだった」「納期が短すぎた」等の言い訳が通用し、「プロジェクトの管理の仕方のみがまずかったからプロジェクトは失敗した」という状況にはなかなかならない。
  • そもそも、技術論的もしくは科学論的客観判断に基づき、「これこれにより不可能ですからできません。」という答えは「誠意がない」と取られる。
  • 結局、汗水流し、必死こいてがんばることだけが尊重され、頭を使って効率よくプロジェクトをまわすと、サボってるようにしか理解されない。また、プロジェクトを仮に余裕を持って成功裏に収めると、「ぼったくった」という解釈になってしまう。
なんてあたりではないかと思っています。 あとは、とにかく目の前のトラブルを解決することだけにしか目がいかないので、ロングタームで物事を捉えられるような視野の広い人材が圧倒的に不足しているような気がします。また、ソフトウェア開発プロジェクトによくある例として、プロジェクト開始時点では、受注側も発注側も誰もプロジェクトのGOALを明確にイメージできている人はいません。GOALが明確になっていない、ということは、「そのGOALを達成するためにあらゆるリソース配分を最適化して施策を行う」というプロジェクトマネジメントのメソッドが適用できないことになります。それに対して、アジャイルプロセスというのは、「顧客の要求仕様は変わるものだ。顧客の心変わりを認めよう。」というところからスタートしているので、両者にはどうしても相反するところがあるのではないかと考えます。僕は、諸悪の根源は、
  • ソフトウェアは、変更が容易という前提が間違っている
  • そもそも製造業のメタファでソフトウェア開発を語ることそのものが間違っている
ってあたりなのではないかと考えてはいるのですが、それに対する解を持ち合わせていません。せいぜい、「本、雑誌、マンガという出版物をつくる」というプロセスに学ぶべき点があるような気がしてることと、「プロジェクト体制は少数精鋭でなければならない」ことは確かであるような気がしてるぐらいです。僕の経験則だと、ソフトウェア開発に仮に10人でプロジェクトを組んでたとすると、実際に開発を進めているのは1人〜2人、彼らの開発を助けているのが2人〜3人で、残りは、一生懸命バグを埋め込んでいる、というのが実情ではないかと思ってます。このバグを一生懸命埋め込んでいる人々の首を切ることが本当に可能であれば、何か好転するかも知れませんが、現実的には不可能ですので、彼らにいかに仕事をやった気になっていただきつつ、なおかつプロジェクトには関与させないようにするにはどうしたらいいか? なんてことを考えてたりします。 なんてことを書くと、極悪非道みたいだな。
Posted by money at October 25, 2003 3:13 AM | TrackBack
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Comments


hmm..this is quite interesting

Posted by: generic drugs at September 26, 2005 6:35 PM
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