April 29, 2004

プロかノンプロか

今やってるプロジェクトで設計レビューを実施したのだが、レビュー会場に向かう前に、上司から
「レビューでは、優しく対応してやってくれ。そうでないとボスのところにクレームが来てるんだ。頼むよ。」
と釘をさされた。
「それは手を抜けってことですか? 他社の一線で活躍するソフトウェアエンジニアさんをプロのエンジニアとしてのプライドをもった人として扱うな。新人のように丁寧に扱え、ってことですか?それって相手をバカにしてません?」と聞き返すと、
「いやいつも僕と対応する時のようにやさしく言葉を選んでくれればいいだけだよ」
「ああ、エンジニアとしてではなくド素人だとして対応しないといけない、ってことですね。だったら、僕は出ない方がいいですよね。僕は出なくてもいいでしょ?」
「いや、出て欲しい。」
「なんじゃそりゃ?」
「出て、ちゃんと気づいたところを指摘して欲しい。いてくれないと僕が不安なんだ」
「手を抜け、って言っておきながら、結果としてmoneyも了承したレベルのクオリティのアウトプットを期待してるだけじゃん。言ってること分からないですよ。どうせ僕が参加しても進捗阻害要因にしかならないですよ」

当然ながらレビューではいろいろと怪しいところというか、「何考えてんだ?」ってなところが見つかり結果的にいろいろ指摘した。
「なんで、わざわざ、ちゃんと決まってる仕様をわざわざ崩して曖昧な表現に書き換えるんだ? そんなことしてるから後々問題が見つかるんだ。何考えてんだよ?」とか、「てめえで判断できねえんだったら、できる奴連れて来い」とか。(言葉尻はもう少し丁寧です。)

その後の休憩時間中に、若い同僚からご指摘を頂いた。
「moneyさん、リトルリーグ相手に大リーグが剛速球投げてはいけません。相手が打てないのはもちろんのこと、味方のキャッチャーすら取れないじゃないですか。」
「いや、おれは、少なくともソフトウェアを作る、ということで飯を食ってるプロ同士だから、お互いが同じプロ野球のマウンドに立ってると考えている。だから、自分のベストの球を投げないと、相手に対して失礼だろ。」
「それ、間違ってます。じゃ、moneyさんが仮にプロ野球だとしましょう。相手は高校野球ですらありません。リトルリーグです。これは、親善試合なんです。ガチンコじゃない。だから相手が打ち返せるレベルの球を投げてあげないといけないんです。moneyさんの指摘したことは全て正論です。正しいです。本当はそうあるべきです。でも、誰も分かってないですよ。うちの連中も相手側も。誰も理解できてないです。だからどうせ、まともな試合になんかならないんです。手を抜かなきゃだめ。どうせ、いくらがんばっても相手の100%のレベルにしか到達できないんです。ここでプロ野球レベルの剛速球を投げることになんの意味もない。それを取り入れて成長することすらできないレベルです。大人気ないだけ。その辺、ちゃんと分かってください。」

つまり、別に誰もちゃんとレビューすることを求めているのではなくて、結果としてレビューを実施した記録が残っていればいいだけなんだ。僕は勘違いしてました。レビューとして実りあるものにすべきだと思ってました。ソフトウェア開発ごっこができればいいんですね。とても反省してます。。。。

#いいのか?これで。 てtいいんだろうなぁ、きっと。


Posted by money at April 29, 2004 2:37 PM | TrackBack
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Comments

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Posted by: Nellie Hartley at September 8, 2004 12:31 AM

初めまして。飛び入りでコメントを入れさせていただきます。

moneyさんが仰っていること、痛いほどわかります。私も似たようなジレンマに悩んでいました。

ただ私の場合、結論がちょっと違います。

おそらく上司の方が求めているのは「結果的に最も良いアウトプットをプロジェクトが出せるようなアクションをとってくれ」と言うことなんだと思います。

でも、じゃあどういうアクションが良いのかというのも、上司の方からちゃんとmoneyさんに示されていないですよね。おそらく、そこを考えるのも含めてmoneyさんに期待をしているのでしょう。

短期的に見れば1回1回のレビューはきっちりやるべきだけど、長い目でみたら若い同僚の方がいうようなことも考えなければならない。

こういった二律背反な状況というのはマネジメントの中では頻繁に発生するものだと思われます。

二律背反だから、自分は片方しかやらないーとかではなくて、それを含めて全体として、最も良い結果を残せるように上司の方からは期待されているんだと思います。

そしてそれが後々のいわゆる評価になるんだとおもます。

それはエンジニアの仕事ではなくてマネジメントの仕事だと思われるかもしれませんが、どういう仕事であれそういった面は求められるものだと思います。チームプレーであり、会社組織であり、社会人でありますから。

長文失礼しました。

Posted by: ikeda at May 8, 2004 10:23 AM

moneyさんの状況が目に浮かぶようです。自分も同様の経験をした事があります。
自分の場合は、XPちっくなプロジェクト体制にし、やってみせることで、少しずつ自分の考えの賛同者を増やす(洗脳とも言う)ことが出来ました。レビューで一方的に指摘しても限界があります。指摘すればするほど聞く耳を持ってもらえないこともありますしね。
今の会社に移ってからは、周りのレベルが高いせいか、このような悩みが少なくなりました。
プロとしてのプライドは大事にして欲しいですよね。

Posted by: amapyon at April 30, 2004 1:36 AM

何か私が言いたいこととずれていると思ったので一言以下の文章についてコメント

> ソフトウェア開発ごっこができればいいんですね。

これは私が言いたいこととは違います。
もちろんMoney師はわかっていらっしゃると思いますが、私が言いたかったのは

ソフトウェア開発ごっこの範疇で、出来る限り短期間で高品質なプロジェクトができればいいです。

要は要領良くやろうよと言うことです。
結果的に理想に近づけば良いじゃないですか。
気遣い(リトルリーグのための手加減)が崖を階段にすることになり、理想に近づく為の近道だと私は思っています。

Money師には何度も言いましたが「情けは人の為ならず」です。
後々に「優しくして要求が通るならこっちのものです」とMoney師が仰られるのを期待しておりますw

Posted by: sendo at April 30, 2004 12:48 AM
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