よく動かしたよなぁ。すげーよ。あんたたち。>担当者の方々
ん?不具合が発生して2万件の処理に影響があったじゃないか、って?
えっと、あのシステム全体で処理すべきトランザクションは1日何件だっけ?
そのうち、影響があったのって、何%?
あの程度のトラブルで済んだんだからよしとしなきゃ。
もちろん、向上心を持つことはいいことだし、現状に満足してても進歩がないので、さらに高みを目指すのはいいことだけど、100%の完成度しか認めないなんて、それこそ、現場の担当者に人間であることを認めないことになっちゃう。
それにその日のうちに復旧できたんでしょ?あんなでかいシステムの不具合が発覚して、さらにその当日のうちに不具合箇所見つけて、修正して、バイナリ作って、テストして、本番環境にデプロイして、さらに本番で動かして、復旧できたんでしょ?あっぱれじゃん。よくみっけたよねぇ。すげーよ。
いやぁ、デバッグしてたエンジニアってさ、きっと、何もわかってないやつらからのすごいプレッシャーと厳しい視線を一身に受けつつ、尋常じゃない精神状態の中で、コードを追いかけたんだと思うよ。そりゃ、コードを追いかけてる途中で、プレッシャーのあまり、トイレに駆け込んで、こっそりと吐いてるかもしれん。でも、そのまましれっと帰ってきてまた引き続きコードを追いかけてたんだよ。
この状況に耐えながら仕事できるような人って、世の中どれぐらいいるんだろうね。
それぐらい拍手喝采浴びてもいいと思うな。
ん?大騒ぎしたマスコミの記者にいいたいこと?
あなたの書いた記事に、誤字脱字が一文字でもあったら、それはその記事がリリースされると同時に必ず発見され、あなたは首を切られます。記事中に事実誤認が後日発覚しても同様です。
もし仮に、そんな条件があったとしたら、あなたはその記事、リリースできますか?記者稼業を続けていくことができますか?
なんでもかんでも100%の完成度を求める社会ってのは、とてつもなくコスト高な社会。いじめにも近い、それでいてあまり益の少ない完璧主義のために、国が滅んでしまっても笑うに笑えない。
ぜひ、今回の6000人とも言われる、中の人には、ぜひ、「中から見た東京三菱UFJ銀行システム統合プロジェクト成功の秘密」をどこかに書いてほしい。
適うのであれば、プレッシャーの中、コードを書いた人、繰り返しテストした人、上層部のプレッシャーに耐えつつ、プロジェクトをドライブした人、この人たちとワイワイ酒を飲みながら、苦労話をじっくり聞いてみたい。そんなすがすがしい気分。
ひとまず、お疲れ様でした。